2009年08月26日

海外ゲーマーの反応 - 『モンハン3』が日本でワゴンセールに -

モンスターハンター3』の値崩れ、在庫過剰の話題が、少し前に日本で話題になりましたが、海外ゲームサイトでも、ややタイムラグはあったものの、そのまま報じられました。

2週間ほど前のものになってしまいますが、今日はこの記事をお送りいたします。

昨日の記事でもお伝えした通り、『モンハン3』は最新のメディアクリエイトのチャートで第4位、先週は92,865本を売っています。)


『モンスターハンター3(トライ)』、伸び悩みか?

8月初週、鳴り物入りでリリースされ、50万本を売り上げた『モンハン3』が、もう安売りワゴンに登場?


PSPの『モンスターハンター』シリーズは、PSPにとってだけではなく、カプコンにとっても、本物のサクセス・ストーリーの1つだ。『モンスターハンター3』は当初、PS3版として計画されていたが、後、任天堂のWiiに鞍替えした。カプコンは、日本で最も人気があるコンソール、Wiiでこの『モンスターハンター3』をなんと100万本出荷した。

だが、初週に50万本が捌けた後、売上は13万台まで下がり、売れ残りの在庫が小売店に残ってしまっている様子だ。ビック・カメラのような店舗では、6,600円(69ドル)を2,980円(31ドル)まで値下げし、特別セールの1品として売り出している。カプコン側としてはすでに出荷済み(訳注:返品なし)なのだ、売上が目標に届かなければ、小売店は大弱りだろう。

誤解しないでほしい。『モンハン3』の初週50万本という売上は、強烈に印象に残る。これは、Wiiのサードパーティのゲームでは日本最大だ。一週間に13万本という売上だって、目覚ましいものだ。

しかし、あるゲームが100万本出荷され、第2週に著しい落ち込みがあれば、このゲームは小売店の期待には沿えてないと考えざるを得ないだろう。けれど、これだって売上予想に過ぎない。売上予想というのは、予想というより、目の前の結果しか見ていない傾向があるものだ。『モンハン3』は十分、よくやってる!●



売れてるゲームなだけに、供給過多で在庫が多少だぶつくと、やはり記事になってしまいますなあ…。以下、この記事についたコメントです。

■やっと、Wiiのモンハンを叩く良い理由ができたってわけか。

■だなあ(笑。こういうケースはちょこちょこあるよね、メジャーなタイトルがWiiへと大脱出って感じ。このゲームに関しては、これから数週間で売れ行きがどうなっていくか、見守らないとね。

■『メタルギア ソリッド 4』だって、(ワゴンだなんだって)同じようなことが起こったけど、意味はなかったじゃん。(訳注:『MGS4』は国内初週47万本。欧州で初週100万本突破。北米初週50万本)。

■↑オレもそれを考えてた。

■ホントだよな。たぶん、出たとたん売れるゲームってこういうもんなんだよ。Wiiはプラットフォームとして、すごく良い状態で優位を保ってるよね。

■今週、13万本売れたっていうんなら、日本ではPS3や360のどんなゲームの累計売上より上回ってると思うよ。……今、数字を調べる時間がないんだけど、『MGS4』が60万本で最高売上じゃないかな。

■100万本のうち4分の3は、絶対に文句を言われる筋合いじゃない。だって、サードパーティは売れないって言われてるコンソールで出たんだぞ? 唯一、悪いのは、『モンハン3』への風当たりだよ。PS3で出てたら、売上が良いって褒められてたんだろうって思うとイラっとするよ。

■誰も気づいてないけど、『ブラッド オブ バハムート』と『マグナカルタ2』も(訳注:記事中の写真のワゴンに)あったろ(写真はこちらから)。『ブラッド オブ バハムート』なんてちょっと前に出たばっかりだ。こんなに早く特価になるようなもんじゃないだろう。オレが言いたいのは、これは『モンハン3』の問題じゃないってことだ。小売店そのものが何か間違ってる。

■↑『マグナカルタ2』なんてそもそも誰も買いたいなんて思ってないよ。『ブラッド オブ バハムート』だって実績のない新作。だから、キミの意見は、現実的じゃないよ。キミは、ビック・カメラがどんな店かわかってないんだな。ここからして、キミの意見は空論だね。

■なら、何が起こってるっていうんだ? 最初に気づいたのは、『マグナカルタ2』がワゴンの中にあるってことだった。ビック・カメラって日本のデカい家電店だろ。そこが、こんな安売りをしなきゃならないなんて。『ブラッド オブ バハムート』だって、単純に、新作だからって理由で、ワゴンに直行なんてわけないだろ。そもそも最初の段階で、会社が、まっさらの新作ゲームをそんなにたくさん作らない。発売初週でワゴンに直行なんて、ちょっとおかしくないか。この写真、作ってないかって思うよ。


マグナカルタ2 ブラッド オブ バハムート モンスターハンター3(トライ) クラシックコントローラPRO【シロ】パック(特典無し)


■記事の書き方が好きになれないなあ。このゲームが売れてないみたいな書き方してる。現実には、以前に、据え置きゲーム機で出た、どのモンハンより売れてるのに。

■店が在庫をもっと動かしたいんだとしたら、そんなにびっくりすることじゃない。少なくとも、このゲームは悪くないゲーム。だから、付和雷同派の人たちが、こういう店で特価になってるのを見たら買うことになるだろうし。まあ、ソフマップじゃなくて、ビック・カメラがやってるのには驚いたけど。まだやってないなら、これから大幅値下げするんじゃないかな。ソフマップって、しょっちゅうこんなことやってる店の1つだから。

■大変面白い。しばらく前の『MGS4』のとき、似たようなことがあったのを思い出した。1つ質問がある。店内で写真撮ったりして、怒られないもんなの? ちょっと不思議になって。僕のガールフレンドが言ってたんだけど、彼女の近所のモールだと、警備員が、店内でビデオとか写真を撮った人をいっつも放り出してるって。

■これって、携帯型じゃなかったから?

■かなり確かなのは、このゲームはPSPと連携できるPS3で出すべきだったってこと。どこにでも持ち運べて、友達と遊べるようにね。おそらく、PSPとPS3の売上を沸騰させたろうに。Wiiだなんて残念だよ。

■問題はたぶんゲームそのものにある。カプコンは、古くさい定石で出来た焼き直しを乱発するかわりに、ちゃんとしたゲームを作ったんだよ。4タイプの武器をなくして、新しいのを1つ追加。水中にだって行ける!ボスは、初期のモンハンのモンスター3体を完全に作り直してもってきた以外は、ぜんぶ新規。新しいモンスターの中には、いなくなったモンスターと能力や行動が共通のもいるけど、ほとんどの部分がまったく新しいものだ。人っていうのは、Qやトゥエルヴ(訳注:『ストリートファイターIII』の新規キャラクター)をいじくりまわした後に、結局、リュウやケン(訳注:『ストリートファイター』の初代からの古いキャラクター)に戻りたがるもんさ。それと、このゲームは、いろいろゲームプレイがマイナーチェンジしたせいで、ちょっと簡単になってるしな。

■モンハンに関して言えば、だ。凄いゲームっていうのは、万人向けじゃない。特に、数分間だけちょっと遊ぼうっていうカジュアル・ゲーマー向けじゃないんだよ。モンハンっていうのは、MMOの要素もある本格アクションRPG。そりゃ、売って返品したくなるやつだっているさ。でも、これが、ずっとワゴンにいるとはオレは思ってない。

■こういうことって起こるよね。ものすごく売れるって期待されてるゲームだと特に。小売店は在庫を確保するために多く注文しすぎたわけだけど、もう日本の市場は信じられないぐらい予測がつかないからね。ゲームが古くなったら、もう終わり。秋葉原の店って、少しでも前の商品が完全に消えるんだ。もうびっくりだよ。……前世代のカメラなんか、ソニーでもなんでも、1つもない。初日に買った人は、このワゴンを見たら良い気分じゃないだろうな。たった一週間で定価の半値かよ、チクショウ!ってなるんじゃない?

■そこが、僕が日本を愛するところなんだよね。古いものは、より早くなくす。それがもたらす恩恵を見ろよ。発売からたった1週間で半値になるゲームだよ。ときには、発売から半年で再発されたタイトルに山ほどボーナスがついてて、半年前のゲームの中古は買うもんじゃないって思わされたりもするしさ。オレの国が、こういう購買習慣を採用してくれたらいいのに。

■↑悪魔の購買習慣か??そんなもん要らん。

■残念だよ。『モンハン3』は、シリーズに新鮮な息を吹き込んでくれたのに。どのゲームでも毎度同じモンスターと何度も何度も戦うのに飽きてきてるところだったんだ。だって、モンスターがどういう行動をとるか、いっつもわかってたんだから、飽きるよね。PSP版はハードコアになりつつあるなあって思ってたしさ(1ヒットで倒せるモンスターなんかいないからね!)。
それと、水中戦。「もっと違うこと思いつけないの?」って思うかもしれないけど、すっごく馴染んでるし、モンハンらしいんだよ。

■サードパーティでは、日本で最大のWiiデビューだろ!こういう下落って、日本の据え置きのゲームの発売では普通じゃないのか?『メタルギア・ソリッド4』だって似たようなものだったんじゃないのか?

■↑実際問題、これはモンハンのシリーズのほとんどで起きたこと。ほとんどが初週後、50%〜80%下落してる。でも、この手のことが悪く解釈されるのは驚くようなことでもないさ。最近のモンハンの数字を見てくれよ。

MONSTER HUNTER モンスターハンターG PlayStation 2 the Best モンスターハンターポータブル モンスターハンター2(ドス) PlayStation 2 the Best

左から、ゲームタイトル/初週売上/第2週売上/下落率/累計
モンスターハンター』 120,000/54,000 (- 55%) 289,000
モンスターハンターG』 128,000/30,000 (- 77%) 237,000
モンスターハンターポータブル』 118,000/53,000 (- 55%) 1,117,000
モンスターハンター2』 368,000/95,000 (- 74%) 698,000
モンスターハンターポータブル 2nd』 746,000/156,000 (- 79%) 1,723,000
モンスターハンター ポータブル 2nd G』 823,000/552,000 (- 33%) 3,323,000
モンスターハンターG Wii』 142,000/34,000 (- 76%) 225,000
『モンスターハンター3』 583,000/138,000 (- 76%) 721,000

モンスターハンターポータブル PSP the Best モンスターハンター ポータブル 2nd G PSP the Best モンスターハンターG(通常版:「モンスターハンター3(トライ)体験版」同梱)

■↑Yeah、これじゃ、悪い解釈なんかできっこないな!

■↑キミがあげてくれた数字だと、『モンハン3』は据え置きじゃ、シリーズ最高売上じゃないか(2週間前に発売されたばっかりというのを考えても)。ここに問題があるようには思えないね。カプコンは(Wiiという)良い選択をしたんだな。時間が経てば、もっとはっきりするだろうね。

■そうだよ。『モンハン3』は、携帯型ゲームの売上を超える唯一のコンソール・ゲームだよ。でも、この記事じゃ、「伸び悩みか」だって。なによ、それ。

■ここから売上の伸びがゆっくりになるんだよ。でも、安定してると思うな。僕の考えでは、少なくとも年末には150万本いってるよ、ゆっくりとね。間違っていなければ、日本で今世代最高売上のサードパーティのコンソール・ゲームになる。これ以上売れなかったとしても、伸び足が落ちたことが北米リリースの障害にならないことを祈ってるよ。オンラインで友達といっしょに狩りをしたいんだ。

■すでに日本では今世代のサードパーティで最高だと思うよ。今週13万だとしても、もう70万本かそこらいってる。『太鼓の達人』よりぜんぜん上。『メタルギア・ソリッド4』も超すとオレ的には思う。

■Wiiそのものの成功は(失敗も)否定はできないけど、なによりも、プラットフォームとして間違ったシステムだった。何年も、PSPがモンハン・シリーズのホームだったんだ。元々はPS2だったとしてもだよ。
『モンハン3』がWiiにくるって発表されたとき、カプコンは乗せる船を間違えてるって感じたよ。PS3とPSPなら潜在的に双方向だ。でも、PSPとWiiはそうじゃない。歴史的失敗だと思う。『モンハン3』は本質的に、今世代の『ポケモン』の別バージョンに過ぎないよ。

PS3のオンラインで闘わないと、PSPと連携して、PSPのときの体験をさらに高めることができないだろ。PS3での体験はもちろんできないしね。これじゃ、ただモンハンを焼き直しただけだ。……たぶん、このゲームが失敗作なのは間違いないよ。

シリーズのゲーム・プレイが完全なオーバーホールを必要としてたっていうことは、この際、置く。

■↑他のほとんどのバージョンより売れてるし、これが続くだろうと思えるけどね。

■↑発売2週で60万本売れてるゲームが失敗作?これに比べたら、どれだけ多くのPS3やWiiや360のゲームが酷いことになってるか、お前は知る必要がある。

■↑プレイしたことあんのか?自分で言ってることがわかってんのか? わかってない? だろうな。

■↑Wiiのゲームだからだろ。「ハードコア」なやつらは、Wiiをこきおろすチャンスがあれば何でもやる。それで気分が良くなるんだろ。

■↑オレはプレイしてるけど、焼き直しだなあ(水泳できるけど!)。それでも、やっぱり面白い。ただ、いろいろ惜しいところがいっぱいあるんだ。カプコンはWiiに開発を切り替えたときに、諦めたな、これは。

■まだ日本は『ドラゴンクエストIX』をプレイ中?たぶんPSPで『モンハン』やったら、次はPS3バージョンが欲しくなるんじゃないの?Wii版は、あまりにもPS3/PSPバージョンに似過ぎてたんだな。Wiiで期待通りの売上をあげられないサードパーティのゲームがまた1本か。思うけど、開発は何が売れるのかわかりつつあると思う。なにがWiiに向いてるかも。もっとWiiにはスポーツ・ゲームをってことだよ。

■↑あのな。Wiiのサードパーティで期待の売上を出せないゲームがいっぱいあるのは事実だ。でも、その例に『モンハン3』をもってきたのはあまり賢いとは言えないね。このゲームはすでに70万本以上売れてるんだ。ないがしろにしていい数字じゃない。

■実際ね、……『モンハン3』はPSPやPS2のやつとは完全に別の世界なんだよ。完全に新しいモンスターとステージ。水中でだって闘えるんだ。

■「どうしてもうワゴンに?」。なぜなら、このゲームは重大なバグがあるからだ。PS2にディスクを突っ込んでも、起動すらしねえ。

■↑オレのPS3でも、360でもだめだったね。

■↑そう。オレも、問題があった。ファミコンなんだけどね。だめだろ、このゲーム!(笑



いつも思うのですが、海外ゲームサイトのユーザーは日本の情報を本当によく読んでいらっしゃる。もちろん、トンチンカンなコメントも多々あるのですが、必ず「識者」に正されます。
モンハンの日本での過去の売上を出してきたかたなど、熱心かつ真面目なかただなあと妙に感心してしまいました。

私はPS2の『モンスターハンター2』以来、久しくやっていないうえに、卵を割らずに持って帰ることすら満足にできなかった思い出しかありませんが、……これを読んでいたら、ちょっと『モンハン3』をやってみようかなあと。なんか面白そうじゃないですか、水中戦とか。

明日あたりビック・カメラに行って見てこようかと思います。



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posted by gyanko at 23:58 | Comment(17) | TrackBack(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月25日

海外ゲーマーの反応 - 先週、日本でXbox360の売上がPS3を抜いたよ。-

GameSpotの新着記事に目を通していたら、いきなりコメント600件超えの記事があがっておりまして、読んだらこの記事でした。

そんなおおごとなのか?と一瞬、思いましたが、振り返れば、Xbox、ローンチにはビル・ゲイツが来日し、「笑っていいとも」で笑顔を振りまいたりしたにもかかわらず、ソフト不足とデザインの無骨さが嫌われ、大惨敗(Wikipedia)。以降、Xbox360の時代になっても、シェアを大幅に伸ばした北米とは対照的に、日本ではまったく奮わず、今なお不遇の時代が続いています。

当然、海外では日本でのXboxの発売以来の恒常的不人気は周知のところ。Xbox360の週間販売台数がPS3を上回ったのは去年8月の『テイルズ オブ ヴェスペリア』の発売時が記憶に新しいところですが、今回は9月に新型PS3の発売を控えているためか、注目度が高かったようです。

ちなみに、XBox360は全世界出荷台数2800万台(2008年末)、日本国内推定累計台数100万台。(Wii、全世界累計4496万台、日本国内780万台。PS3、全世界累計2100万台、日本国内300万台)。


日本特報: Xbox360、PS3の売上を上回る。
マイクロソフトが、ソニーの本拠地、日本で希有な勝利。『ドラゴンクエストIX』が、ソフトの発売の少なさから、トップに返り咲き。


いつもなら、マイクロソフトもXbox360も、日本の売上チャートの記事で特筆に値するようなことはあまりない。ハードウェアチャートのドンジリから2番目の位置を、老いたPS2と押し合いへし合い、まれにソフトウェア・チャートのトップ10に顔を出すぐらいなもの。

が、8月10〜16日はちょっと違った。調査会社、メディア・クリエイトによれば、マイクロソフトのXbox360は日本国内で9162台を売った。DSi(87,936台)、Wii(47,732台)、PSP(39,882台)の売上と十分同じレベルなどとは言えないが、実質、好敵手のソニーのPS3(5,944台)より売上は上だったのである。

面白いことに、この売上の急激な上昇は、新しいゲームソフトの発売によるものではない。この週、最も売れたXbox360のゲームは先週発売されえた『マグナカルタ2』で、21位にランクインしたものの、トップ10入りは果たせなかった。実際、この週は、どのプラットフォームにも新顔はほとんどない。Wiiの『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST -暁の王子-』が最も良いデビューを飾ったが、このアニメが元のゲームですら25位止まりだった。

新顔が少ないこの週、トップ10は、おなじみの強打者が揃った。中でも、最強はスクウェア・エニックスの『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』。この2週間、トップのつば迫り合いを横目で眺めていたが、王座に返り咲いた。『ドラゴンクエストIX』の126,682本が、DSの『トモダチコレクション』の126,136本を僅差でかわした。

Wiiスポーツ リゾート』は104,972本で3位、カプコンの『モンスターハンター3』が発売3週目、92,865本で後を追う。前週のチャンピオン、PS2の『SDガンダム Gジェネレーション ウォーズ』は5位に転落、57,427本を売り、発売から2週のトータルで20万本をマークした。

8月10〜16日
ソフトウェア・ランキング
1) 『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』 (DS) - 126,682
2) 『トモダチコレクション』 (DS) - 126,136
3) 『Wiiスポーツ リゾート』 (Wii) - 104,972
4) 『モンスターハンター3』 (Wii) - 92,865
5) 『SDガンダム Gジェネレーション ウォーズ』 (PS2) - 57,427


ドラゴンクエストIX 星空の守り人 トモダチコレクション Wiiスポーツ リゾート(「Wiiモーションプラス」1個同梱) モンスターハンター3(トライ)(通常版) 特典 モンスターヘッドフィギュア付き SDガンダム Gジェネレーション ウォーズ(特典なし)


6) 『テイルズ オブ バーサス』 (PSP) - 34,909
7) 『ぷよぷよ7』 (DS) - 28,965
8) 『モンスターハンター ポータブル 2nd G』 (PSP) - 26,955
9) 『いろづきチンクルの恋のバルーントリップ』 (DS) - 17,956
10) 『ペンギンの問題X 天空の7戦士』 (DS) - 17,559


テイルズ オブ バーサス(特典なし) ぷよぷよ7 モンスターハンター ポータブル 2nd G PSP the Best いろづきチンクルの恋のバルーントリップ ペンギンの問題X 天空の7戦士


ハードウェア・ランキング
DSi - 87,936
Wii - 47,732
PSP - 39,882
Xbox 360 - 9,162
DS Lite - 7,921
PS3 - 5,944
PS2 - 4,907●



GameSpotのコメント欄は、 Youtubeと同様にコメント評価ができます。()内は評価数です。

■グレート。なにがって、360が値下げする前だから。マイクロソフトも、ソニーの製品と互角の勝負ができるんだなあ。(+1)

■わからん!なにが起こった?新作ゲームも値下げもないのに。一体全体、どうなってんだ?(+3)

■もう一月もしないうちに、PS3のスリム型が出る。新型が出るまでは誰も買わないよ…。どこの国だって同じこと。(+12)

■「ベジータ、マイクロソフトは日本でどれだけ売れてるんだ?」「Over 9000!!!」(スカウター壊れる)。ごめん、趣味の悪いジョークだった。でも、まさに旬な話題だな。(+5)



↓先日も出ていたので、Over 9000!!!の元ネタ。




■コンソールの実売では、任天堂の牙城は切り崩せないみたいだな。Wiiは、360、PS3、PS2全部合わせた合計数より売れてる。で、DSiとDS Liteに至っては、ざっとその2倍じゃないか。(+14)

■起こりうることだった。同じことが米国でも起こった。当然、日本でだって起こる。後でたくさん売れるって。(+4)

■299ドルの価格でPS3はよくやってる。こんなことが、またすぐ繰り返されるとは思わないね。(+7)

■ソニーは今となっては3位が定位置の運命なんだろ。PS3所有者より。(+1)

■次週、PS3はもっと売れるよ。価格も下がるし、スリム型も出る。(+3)

■360がPS3の売上を抜いた理由の1つには、ソニーがPS3の出荷をほぼ2週間、停止して、在庫を一掃する気だからだと思う。PS3は日本中で売れ切れてる。新型PS3用のシェアを確保したいんだよ。だから、ここに集まるなって、見るべきものはない。(+2)

■どうしてそう記事を叩くかな。ニュースのヘッドラインを見ろよ。ソニーの良いニュースが溢れてる。Gamespotは、ありのまま起こったことを伝えてるだけだ。…ファンは、自分を抑えるように。(+5)

■PS3の値下げ前だからだろ?

■価格が下がれば、ソニーがマイクロソフトをぶっつぶすって言うけどさ。これに答えてくれ。PS3を買うのは誰だ? コンソールをまったく所有してない人々は買わないよな。これは明らか。買うなら、とっくに今世代のコンソールを買ってるはずだもん。PS3をすでにもってる人も買わない。つまり、PS3を買うのは、360を持ってる人たちだろ。だから、マイクロソフトとファンボーイは負けるって言うけど、PS3を買うのはマイクロソフトの所有者になるはずってことをよく考えてくれよ。

たとえば、オレみたいにさ。オレはスリム型をもう予約してるけど、360はもってる。360はもう遊ばないってことじゃないよ。まだ山ほどオンラインで遊んでるから。『コール オブ デューティ』とか。PS3版じゃなくて、360版の『コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア2』だって予約した。PS3はブルーレイ・プレイヤーだし、『ゴッド・オブ・ウォー3』、『メタルギア ソリッド 4』、『リトル・ビッグ・プラネット』みたいなPS3独占ゲームをやりたいんだ。それと、たぶん『ファイナルファンタジーXIII』はPS3版を買うから。(+4)


コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲 Best Price! メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット PLAYSTATION 3 the Best


■だああーーーーーーーーーーー?これはなんだ。世にも奇妙な物語か? オレは360を愛してる。だが、日本の国内ブランドのコンソールより売れるだなんて、変すぎるだろ。(+1)

■PS3のスリムが出るのを待ってるだけだってば。それに、凄いゲームはどれもこれからか、来年出る。PS3が勝つ!!!! 『アンチャーテッド2』は魅力的だよ。『ゴッド・オブ・ウォ−3』も独占だしな。『ファイナルファンタジーXIV』が来年オンラインで出るのも忘れるな。これも、PS3独占だぞ。XD(+5)

■先週、360がPS3をどうして抜いたのか理由はこれだ。
1) 360アーケード(訳注:コアシステムの後継機。付属品を省いた廉価版)が何週間か売れ切れだった。それが突然、売られるようになった。
2) ソニーが旧型PS3の出荷をやめた。なので、PS3の供給は多くの小売店で干上がってる。
3) 日本の小売店では、まだPS3の価格は、新型PS3の価格、29,980円にまで下がってない。客は今のところPS3に39000円を払うつもりはないんだよ。9月3日に出るPS3に29980円を払うだけ。

上記の見方からすると、360は来週もおそらくPS3を上回るだろうね。新型PS3が出る9月3日までは。
PS3のスリムが9月に出れば、PS3はチャートでほとんどの週、常にWiiよりも上にいくってことだって期待できる。だって、WiiとPS3の価格差はもう5000円以下だ。(+11)

■ソニーは小売りへのPS3の出荷を止めてる。で、値下げ、そして『FF XIII』が今冬に出る、と。PS3の新型の売上はすごいことになるよ。『FF XIII』のデモムービーだけだって、PS3は首位になったんだから。(+6)

■Oh、それでも、よくやったよ、360よ。54.2%の故障率のただの箱だと、オレはまだ思ってるけどな。(+8)

■Xbox360が、一週間でたくさん売れたって?先週と比べたらたくさん?? だからなんだってんだよ???(+5)

■PS3の在庫がこの数週間、補充されてなかったって? 7月〜8月に新型と値下げの噂があったのに、誰が買うってんだよ。PS3を買った5944人は、もうちょっと待てなかったのかって、今ごろ自分の首を絞めたい気分だろうよ。(+3)

■この記事になんか注目すべきことがあるわけ? Gamespotはいっつも、360ファン、アンチPS3を煽るような記事を仕掛ける。また、かよ…(+3)

■Xbox360のファンボーイたちへ。
マイクロソフトは、 Xbox360エリートの値段を299ドルまで下げる必要がある。じゃなきゃ、ソニーに追いつかれるぞ。僕に同意できなくても、PS3にはブルーレイっていう機能性があって、これがソニーを有利にしてるんだ。だって、映画好きの多くはブルーレイとマルチメディアってことでPS3を買うんだ。

PS3は任天堂やマイクロソフトと競ってるだけじゃない。市場の他のブルーレイ・プレイヤーとも戦ってるんだ。これに、PS3には素晴らしいゲームが揃ってるっていう事実を足してみろ。日本のどんな技術オタクだってPS3を買わなかったらアホだってことになる。確実に、PS3の新型は、ソニーの収益に加速度を付けるはずだ。マイクロソフトは、その金で膨らんだポケットから秘策をひねりださないとな。じゃないと、ソニーに2番手を奪われるぞ。(+3)

■360エリートの299ドルは良くないよ。マイクロソフトは249ドルにしないとだめだ。じゃないと、万事休すだ。PS3は今、信じられない掘り出し物になってる。ブルーレイも見れるし、マイクロソフトよりHDだってデカい。360の値下げは昨日あたり聞けるはずだったのに、聞けてないし。僕の考えでは、ソニーが値下げしたら、マイクロソフトは、11月の初旬には計画を練り直して、必死でやるはずだ。価格を落として、HDをデカくして。オレの直観ってだけだけどさ。(+2)

■PS2のゲームが5位?! 動きのない週だったのはわかるけど(動きのない月、シーズンだったとしてもだ)、マジで? それにこんなゲーム、聞いたこともないよ。もし今、日本に住んでたら、面食らったろうなあ。アメリカのゲーム売上だって、たぶん似たようなワケわかんないものなんだろうけどさ。(+2)

■ふーーーーーむ。こりゃ面白い。360がもっと日本で活発になるのが見たいもんだよ(アメリカ、がんばってくれ!)。まあ、新型PS3を待って買い控えてるんだろうってのには同意だな。(-3)

■日本人はただPS3を買う最良のタイミングを待ってるだけ。どれほどたくさん大作が出ようが、360の価格がどれほど下げられようが、日本人は360に興味はないよ。言おうか。『マグナカルタ2』はPS3と360のマルチだ。少なくともダブルスコアで、PS3がハードでもソフトでも勝ってるんだよ。

■……そして、Wiiか。PS3も360も上回ってる。目新しくもない。まだ2番手争いってわけだ。360がWiiとPS3の双方に勝ったら、そりゃ多少ニュースだけど。(+4)

■9月3日は、みんな驚くことになる。日本でのPS3の発売日だ。その週には、PS3は360の20倍は売れるだろうね。

■簡単な話だ。日本で360がPS3に勝つことはない。接戦になることもないだろうね。来月には、PS3が360を大笑いするほど引き離してるさ。新型、値下げ、ソニーは急速にマイクロソフトより優勢になっていくだろうね。時間の問題だ。PS3はおそらく、今世代のコンソールでは360を凌ぐだろうと思うよ。ソニーは最近、戦略もマーケティングも素晴らしくなってきてる。マイクロソフトは、嘆かわしいばかりだよ。PS3はいつも360より価値あるものだった。なのに、そのうえに、周知の通り、価格が驚異的に下がるんだ。360のほうがハードウェアとして出来がいいなんて考えもバカげてるよ。PS3には良いゲームがたくさんある。360には何もない。

この記事はひどいよ、Gamespot。分析もなにもない。単純な事実を語りつつ、ある意味、大衆に嘘を広めてる。これがゲーム・ジャーナリズムの間違いだ。(+1)

■なあ、どっちのコンソールの売上もWiiに比べりゃ、笑えるほどの低さだよ。360がPS3に勝とうとどうしようと、問題にすらならん。だって、たった9000台だろ。Wiiは4万7000台だぜ。(+4)

■はあ……Gamespot、頼むからそんなにマイクロソフト寄りになるなよ。…次の記事は、最初にちゃんと分析してからにしてくれ。(+3)

■ソニーが、PS3の価格を早期に下げたがらなかったのはこれが理由だ。ほとんどの人は、新型が出ると知ったら、一ヶ月ぐらいなら待つ。でも、米国の小売店なら、製品に30日間の対応価格をつける。30日以内にレシートをもっていけば、差額を返還してくれるのさ。(+1)

■ホントにもう、Gamespotは、ファンボーイの炎に油を注ぐような記事をアップするよなあ……ひどいねえ。(+11)

■どっちのコンソールが良いかなんて議論はやめろって。どうにもならんと思うよ。ただ、現実には、ほとんどの人は、2つもゲーム機を買う金はないだろ、だから、片方をけなすことで自分が買ったほうがより良いって感じたいんだろ。自分が買ったものが良いって思ってハッピーになればいいことさ。ま、オレ的には、360もPS3もどっちももってたら、みんなハッピーなんだろうとは思うけどね。(+7)

■ソニーのファンボーイはつまらんことでムキになるよなあ。……もっと人生楽しめよ。(+1)

■日本には、マクドナルドもウェンディーズも、他にもたくさんアメリカのものがあるんだよ。あの国は、これ以上ないほど西欧化されてる(悪いことだとは言ってないよ)。(XboxがPS3より売れたところで)誰も気にしちゃいないよ。たかがゲーム機だぜ。どこの国で作られようと知ったことかよ。(+3)

■『メタルギア・ソリッド4』が出たとき、PS3が欲しかったんだけど、あのときは値段が高過ぎだった。だから、人のPS3で『MSG4』をプレイしてて、結局、オレがプレイしたいゲームはPS3のゲームだけなんだって事実がわかった。360をもうもってるから、手放しはしないけどさ。PS3スリムが299ドルっていうのは、いいなあって思う。(+4)

■ふぅ…。Gamespotはどんだけアホなんだ?理由もかかずに、こんな見出しの記事書いて。理由は明らかだろ。PS3が今、日本で品切れだっていうことは、山のように記事になってるだろが。買おうにもPS3がないんだよ。だから、当然、売れないの!値下げの新型リリースの準備中なんだよ。(+5)

■まあ、注目に値するニュースだな。めったに起こることじゃないし。でも、これはたぶん、マイクロソフトが独占のJRPGとかそういうのをリリースしたからって話じゃないもんな。みんなPS3の新型のために買い控えてるだけ。びっくりなのは、PS3の新型のニュースがこの記事のどこにも書かれてないことだわな。(+12)

■>『FF XIV』が来年オンラインで出るのも忘れるな。これも、PS3独占だぞ。XD
『FF XIV』がPS3独占で出る保証なんかないね。理由はいくつかある。1つは、このゲームがPCで出る予定だってこと。これが360で出る可能性を意味してる。(PCのゲームと来たら、普通出るのは360だからね)。2番目、スクウェア・エニックスのソニーへの忠誠心。知っての通り、これまでのところ、スクエニはソニーに忠誠心を見せることができてない。『FF XIII』だって360にもってきたしね。それに、PS3より360のほうがJRPG独占はたくさんある。3番目、スクエニは360でゲームを作ることを考えてるところだ。Gamespotの記事を読め。ゲームが実際にリリースされるまで、確実なことなんか言えないんだよ。(+1)

■……また、着火ですか……………

■ゲーム機戦争、開始!!!!

■もうこれ以上、PS3の良作と出会うのは難しいだろうなあ。だって、オレ、全部もってるからさ!まあ、少なくともブルーレイは楽しめるけど。でも、どうあろうと、僕はPS3も360も両方もってることに満足してるし、どっちの世界も最高に楽しんでるよ。ゲーム機戦争なんて関心ない。良いゲームをくれ。そしたら、オレは、ずっとお金を払いつづけるよ。PCにも同じことが言えるなあ。技術の進歩は早いよ!(+5)

■マイクロソフトより、日本自体が独占ゲームをたくさんもってるよ。畜生めー、日本!やりたいゲームがいっぱいあるのに、できない。だって、日本語わかんないんだもん!(+1)

■……ま、どれかが、DSiの売上を抜くようなことになったら電話くれ。(+6)



PS3が負けたということで、ソニーファンボーイと言われる人たちが大活躍。これに対抗して、マイクロソフトのファンボーイのかたがたも応戦。ほとんど割愛しましたが、内容的には上記のような水掛論の繰り返しでした。

このハードウェアのファンボーイというのがいまだに私にはピンとこないのですが、海外ゲームサイトでは非常に熱いかたがたとして、関連トピックで長文の小競り合いをしていることがままあります。任天堂のファンはあまり関わらない印象がありますが、これは単に「勝者の余裕」かと思われます。


余談ですが。
この記事を読んでいてふと思い出したのですが、ビル・ゲイツがかつてインタビューで、ゲーム業界とはあなたにとってどういうものか?と訊かれて、「ゲーム業界とは、任天堂がいるところだ」と答えていました。「携帯型ゲームには参入しない。それは、任天堂の領域だからだ」とも。携帯型ゲームに参入することは、パソコンの分野に任天堂が入ってくるようなもの、神域を侵すようなものである、といった言質の談話だったと思います。
商売上手な印象が先行してますが、なにか一本、筋の通った人だなあと思った記憶があります。



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posted by gyanko at 21:00 | Comment(28) | TrackBack(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月24日

海外記事 -『ドラゴンクエスト』はなぜこれほど日本で人気があるのか?-

先週、予告していた『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』の分析記事です。

日本人的には一部、気に障る表現もあるかと思いますが、……このかたは間違いなく、『ドラゴンクエスト』の大ファンです。そのうえで、『ドラゴンクエスト』に目もくれようとしない西欧のゲーマーたちに向けて書かれた記事であり、分析という体裁は取っていますが、早く言えば「ねえ、なんで『ドラゴンクエスト』やんないの?面白いのに……○○がないから?という記事でもございます。長いですが、面白いです。

では、早速。(多少、文脈がわかりづらいかなと思うところに、注釈を入れましたが、個人的解釈ですので、適宜、読み飛ばしてください。)


分析:なぜ『ドラゴンクエストIX』はこれほど人気があるのか。

Gamasutraのクリスチャン・ナットが、『ドラゴンクエスト』が、これほどまでに日本で大ヒットするのはなぜなのかを探り、この最も息の長いゲーム・シリーズの1つの歴史と魅力を検証する。


今、旬の、とある疑問に答えを出してみようと、今回は変わった記事に着手することにした。つまり、「なんだって一体、日本人はこんなにも『ドラゴンクエスト』が好きなんだ?」ってことだ。

これはもう明白な疑問だろう。『ドラゴンクエスト』は、任天堂ファミコンの時代からずっと続く、日本で最も人気のあるシリーズだ。1986年にデビューして100万本のセールスを上げたあの時代から、常に大きくなり続けてきた。

これほど歴史のあるシリーズが、同時にこれほど売れているケースは多くない。客層という意味でも、ゲームプレイのデザインという意味でも、産業的進化と言えるかもしれない。

そうでなければ、ビジネス経営方法が長年の間にかくも変わったというのに、日本ではより動きがない状態だという事実になりうるかもしれない。かつてビジネスの立ち上げにすら貢献したビック・タイトルは、やはり今なお、ビックなままなのだから。とはいえだ、実のところ、任天堂の自社ラインナップ以外で、これほど突出した遺産はほとんどない。

<『ドラゴンクエスト』の人気を売上数から分析する>

シリーズ最新作『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』は7月に日本でリリースされ、すでに日本国内だけで300万本の売上を叩き出している。だが、同じく国内だけで300万本以上を売り上げた前作『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』の北米売上は100万本に満たない。

一方で、もう1つのスクウェア・エニックスの主流フランチャイズ『ファイナルファンタジー』は北米でも非常に良い成果を上げている。前作『ファイナルファンタジーXII』は初週だけで150万本を出荷。米国の調査会社OTXが行なった調査によると、来年初めに北米でリリース予定の『ファイナルファンタジーXIII』は、今年のE3(訳注:Electronic Entertainment Expo。LAで毎年開催される世界最大のゲーム見本市)を見て、購入したいと思ったゲームの第4位に入っている。


アルティメット ヒッツ ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君 アルティメット ヒッツ ドラゴンクエストV 天空の花嫁 アルティメット ヒッツ ファイナルファンタジーXII


『ファイナルファンタジーXIII』は、宣伝キャンペーンもまだ北米で始まってもいないのにこの状態だが、『ドラゴンクエストIX』はと言えば、上記のランキングには入ってもいない。要は、『ドラゴンクエスト』に関して言えば、日本以外の地域では、ゲーマーも含めてほとんどの人々がその魅力を理解しているとは言いがたいということだ。

まあ、それで(西欧の人間が)困ることはないだろうが、『ドラゴンクエスト』は得るものが何もないと考えられがちな傾向にあるとは言える。確かに、『ドラゴンクエスト』の人気が、いささか不可解な日本の文化的な現象にすぎず、疑問に思う価値はないと考えて済ますのは、容易いことだろう。たとえば、レイザーラモンHGや抱き枕と同様に。

信頼できる筋として、VGChartz(訳注:ゲームの売上データを公開している海外サイト)は、日本での『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』(スーパーファミコン)の売上を279万本としている。これは大袈裟な数字ではないと私には思える。このゲームのDS版は前年度のスクウェア・エニックスの最高売上であり、100万本以上を売り上げているのだ(欧州、北米の数字も含まれている)。

では、『ドラゴンクエストV』が前回、2004年にPS2でリメイクされたときはどうだったか? これもまた、日本のみであるが、2日間に130万本を売り上げた。つまり、『ドラゴンクエスト』は、売れるだけではなく、何度も何度も、絶え間なくリメイクされては売れ続けているのである。

日本は本当に彼らの『ドラゴンクエスト』を愛している。『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』に至っては、その時代にしては笑えるぐらい酷いグラフィック、PS2のローンチから数ヶ月後にPSでリリースなどという遅まきの発売にもかかわらず、日本国内378万本である。

『ドラゴンクエスト』がどれだけ大衆向けにアピールするゲームなのか、その核心に触れたいなら、1990年代にリリースされた『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』のCMを見るのが話が早い。これ以上に何かを説明する必要があるとは私には思えない。



↓記事中のリンク先は削除されていましたが、おそらくこれです。「子供から大人まですべての人のために」という、全年齢層ターゲットのCMであることを記事中では指摘したいのだと思われます。




<『ドラゴンクエスト』の人気を文化的な問題から分析する>

この問題は、興味深くもあり、同時に、ある程度、後付けの結果論じみてくる。ゲームが本格的な文化現象になるというのは、いつだって興味深いものだ。マーケティングの分野で働く人にとっては、もちろん特に興味深いはずだ。もし、『ドラゴンクエスト』のような人気と熱狂を作り出す特製ソースがあるなら、それを手に入れるために手首だって切ってもいいと思うだろう。

『ドラゴンクエスト』シリーズの人気の秘密の1つには、間違いなく『ドラゴンボール』の漫画家、鳥山明がゲームのグラフィック・デザインに第1作から関わっているということがあげられる。シリーズ制作者、堀井雄二は、呆れるほどの人気を誇るマンガ雑誌、少年ジャンプでマンガを描いていた鳥山と知り合い、彼を誘い込んだ。結果として、おそらく鳥山のおかげで、少年ジャンプは『ドラゴンクエスト』を重点的にプロモーションしはじめた(実際、現在も続いている)。

これが売上に直接、結びついたのは間違いない。日本では、8ビットゲームの全盛期は、強大な人気を誇った『ドラゴンボール』と同時期だったのだ。この『ドラゴンボール』現象は、米国では90年代を待たなければならず、このせいで完全に『ドラゴンクエスト』の西欧でのリリースは時期を逸した。……本当にどれもこれもタイミングが悪かったのだ。『Dragon Warrior』(訳注:北米での初期『ドラゴンクエスト』のタイトル。『ドラゴンクエストI』発売当時、米国に同名のテーブルトークRPGがあったため、タイトルを変更)のカバーに鳥山の絵はないのだ。だろう?



↓『ドラゴンクエストI』の北米版ジャケット。…北米で売れなかった理由の1つじゃないのか、と……。

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また、『ドラゴンクエスト』の音楽は常に、著名な作曲家、すぎやまこういちである。彼の作品は、ゲーム分野だけでなく、高く評価されている。実際、『ドラゴンクエスト』が最初に店頭に並んだとき、すぎやまは55歳で、フィルムの世界の経験を背景にもっていた。『ドラゴンクエスト』での彼の楽曲の人気は、のちに交響組曲のコンサートやゲームのサウンドトラックCDやライブのブームにまで繋がっていく。

一方、堀井はシリーズが世に出たばかりのころは、さして名前は知られていなかったかもしれないが、彼の『ポートピア連続殺人事件』は売上も良く、今でも古典としてファンから評価されている。彼は当時、少年ジャンプのために、なにかヒットする作品を見つけなければならない状況だった(訳注:1985年から週間少年ジャンプで『ファミコン神拳』を連載。翌年、『ドラゴンクエストI』発売)。出版というのは、何十年も前からずっと、マンガやアニメのシリーズ人気の息の長い原動力であり続けているし、『ドラゴンボール』はもちろんのこと、『Naruto』、『Bleach』といった勝者を産み出しているのである。

米国任天堂はと言えば、最良の仕事は、日本でのリリースから3年後、『ドラゴンクエストI』を偽エリザベス朝の英語に翻訳したことだろう。そのうえ、このゲームが売れないとなると、Nintendo Power(訳注:1988年から任天堂によって発行されている、北米で最も老舗の月間ゲーム雑誌)の購読加入者に無料で配ったのである。(面白いNintendo Powerの記事のスキャンがある。これを見れば、最良のマーケティングとは、今後4年間は北米で出ないゲームがいかに日本で人気があるかを語ることだとわかる、……ワケがない。問題あったね。)運命の明暗といったところだ。



↓Nintendo Powerの記事。こちらで大きな画像が見れます。

nintendpowerl.jpg

記事内容はこちら↓。懐かしい時代ですなー。
2月に発売されたRPG『ドラゴンクエストIII』で今日本は話題沸騰中!日本中のプレイヤーがあまりにも夢中になってるこのゲーム、エニックスの代表は「トータルで500万本は売れると期待しています!」と宣言。

日本人プレイヤーにとって、ヒーローとは、もはや忍者やカンフーの達人ではない。剣や盾をもってドラゴンに勇敢に立ち向かう戦士や魔法使いが、新しいヒーローだ。
このゲームで良質のグラフィック、素晴らしいサウンド、プログラム、技術に触れられる。すべてがたった1本のゲームに結集している。このゲームを傑作にしているのは、こうした秘密の材料なんだ。

(写真:『ドラゴンクエストIII』購入のため並んで待つ日本のプレイヤーたち)

元々はアメリカ生まれの剣や魔法のゲームが東洋の国、日本で大ヒットになってるっていうのはちょっと奇妙だけど、とにかく、NES(訳注:Nintendo Entertainent System。ファミコンベースの海外向け任天堂ゲーム機)のゲームとして米国のマーケットに来たときの反応がどうなるか、すごく楽しみだね。



この議論は、私的には後付け結果論だ。「そう、『ドラゴンクエスト』の人気はマーケティングなんだよ」とか「知名度だね」とか「80年代にはそれが名物だったし、みんな今でもそのまま買い続けてるだけだよ」とか、端から眺めて言うだけならできるからだ。

しかし、それでは、検証を通らない。少なくともこのシリーズの、継続した成功の唯一の大きな理由としては。23年間にわたって数百万本を売り続けてきただけの推進力があるはずなのだ。出来が悪ければ、いつだってゲームは死ぬのだから。

『ドラゴンクエストIX』のDSでのリリースを日本人が当初、渋面だったことなどに意味はない。リリース後の今ですら、ゲームに不満があるプレイヤーたちは多いのだ。だが、こうした声がどれほどプレイヤーの大多数の声を代弁しているか知ることは不可能だ。……私としては、「さほど」と考える。まあ、こうしたことが「ただの文化的な問題にすぎない」という意見に多少、信憑性を付与することはあるかもしれないが。つまりだ、……

<実際、これは良いことなのだ。これが私が言いたいことだ>

……そう、西欧では実力を出し切れなかった作品だ。文化的違いはある。だが、「わかってないなあ」と一部の人々を故意に無視する制作者たちを私はこれまで見てきた。ここにもこの『ドラゴンクエスト』の人気がなぜかという疑問に対するゲーム的理由がある。1980年代のこのゲームのルーツに固執している、一見、血の巡りが悪そうなファンたちをむげに無視することはできないのだ。


(訳注:ファン寄りな制作態度が、『ドラゴンクエスト』を大衆のゲーム、引いては、大ヒットシリーズにしている1要因ということをまわりぐどく言ってます。)

日本のゲームの聖書、ファミ通の投票で、53.9%が、アクション・ベースの戦闘に移行するという、このシリーズの20年以上の歴史で初の決断に歓迎の意を示さなかった。明らかに、そのせいで決断は翻され、『ドラゴンクエストIX』はターン・ベースのゲームとしてリリースされた。

日本のRPGを嫌いな人に理解できないことがあるとしたら、このターン・ベースの戦闘の魅力だろう。しかし、これは長く持ちこたえてきたものなのだ。私はこのターン制戦闘システムについて熱狂的に歌い上げることだってできるが、しないでおく。この戦闘システムこそがゲーマーたちが、うきうきと楽しんでいるものなのだ。これは、制作者が怠けてしかたなく出来たような副産物などではないのだ。

以前、私は『ドラゴンクエストVIII』のレビューを興奮した筆致で書いたが、あれでようやくこのシリーズの魅力をじかに伝えることができたと思った。(訳注:そのレビューでも書いたが)、このゲームはタフなのだ。だが、究極にフェアだ。挑戦しつづける限り、どんな障害でも乗り越えられるのだから。

『ファイナルファンタジー』のような大作RPGシリーズも含めた、昨今の多くのゲームとは違って、『ドラゴンクエスト』では、常に次の新しいものを目の前にして、前進しつづけることなど想定されていない。プレイヤーは、ダンジョンから出て戻って(しかも何度も!)回復して、またやり直したり、死んで街に送り返されたりしなければならないのだ。このことが、『ドラゴンクエスト』の人気の理由に対する答えをまた狭めたはずだ。つまり、このシリーズの極度に入念なペースのほうが、理に適ってるのだ。ゲームとの触れ合いという真の意味では。

これは、『ドラゴンクエスト』がどれほど手間をかけて制作されているかということでもある。過去の遺物なんかじゃない。これこそが、1988年、私が11歳のときにセガのマスターシステムで『ファンタシースター』と出会ったときに直感的に理解し、好きになったものと同じものなのだ。あのゲームから私のRPGへの恋が始まった。要はだ、その極度の難しさにも関わらず、最後には勝てるということなのだ。これは、『ドラゴンクエスト』がプレイヤーに約束してくれていることでもある。そう、必ず、最後にあなたは勝つのだ。

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これを理解しているのはなにも私だけではない。東京在住のティム・ロジャース、あなどれないし、愛嬌もあるが、どこか信頼性の薄い(訳注:Something Awfulで2005年のゲーム批評家のワースト5に選出されていました)このゲーム批評家は、『ドラゴンクエスト』の進化をこうまとめている。

「『ドラゴンクエスト』の潜在的な哲学上の成熟度といったら、心が吹き飛ばされるほどだ。まちがいなく。ゲーム業界では、市場調査でこういう結果が出ている。つまらないものを追加した続編ほど、前作よりよく売れる。一方で、余計なものを削ぎ落としたゲームを作ろうなんて計画を、社の重役に納得させるには相当の覚悟がいる。だが、そのほうが良いものになるのだ」。

『ドラゴンクエスト』はあらゆる意味でシンプルだ。鳥山のバード・スタジオが提供するグラフィックは、明るくアイコンっぽい単純さがある。ターン制の戦闘はプレイヤーに考える時間をくれるし、実行する前に行動をキャンセルしてミスを繕うこともできる(たとえば、選択をすべて完了する前に、Bを押してキャンセル)。そしてまた、ターン制は、戦闘の後半で、戦略を使って盛り返すことだってできるのだ。ゲームの構成、…街、フィールドマップ、ダンジョンはすぐに頭に入るし、かつ危険区域はちゃんと隔離されている。

しかし、1つ本当に大きな要素、少なくとも、このシンプルさと同じぐらいに重要なことは、これらがすべて根気強さの報酬だということだ。

ほとんどの西欧の人間はわかっていない。だが、私の想像以上にはるかに、ティムはわかっている。『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』のレビューにおいて、彼は詳細にこれを説明している。『ドラゴンクエストV』は、シリーズ中、ベストの作品としてしばしば議題に上がるが、臆面もなく、私はまたティムの洞察を引用しようと思う。

「…NPC(プレイヤーが操作しないキャラクター)は「世界」だ。『ドラゴンクエスト』に登場するNPCはすべて、ゲームに必要なものを提供してくれる登場人物なのだ。それぞれが、単純だが繊細な筆致で色づけされている。たとえば、彼らはみなシンプルだ。それは、主人公に「私の息子はお城で衛兵をしているのです」と語る街の女のように、だ。橋渡し役として働きもする。母親が戻ってこないことを心配する城の兵士のように。そしてまた、複雑でもある。「向こう側にいる赤いドレスの女は寂しそうだ」と語るバーの男のように。この場合は、プレイヤーが赤いドレスの女に話しかけると、彼女はこう言うのである。「寂しくないかって、あの男に訊かれるの、もううんざり」。そう、ここにあるのは、「人々が作っている世界」なのだ」。

「人々が作っている世界」。これは、MMO(訳注:ネットの多人数参加型ゲーム)が今のように人気を得るようになるまでは、米国では見慣れないゲームプレイ・デザインだった。MMOの場合、(『ドラゴンクエスト』のNPCとは)全く意味がちがうが。
こう言うと、異論のある人もいるだろう。が、意味は違うとはいえ、この「人々が作っている世界」こそが『シムズ』が目指し、達成したものであり、そしてまた、なぜ『シムズ』が人気があるかという理由そのものなのだ。私の言いたいことががわかってきただろう?


(訳注:「根気強さ=NPCに話しかけまくること」を遠回しに言っています。根気が要るが、これこそが「人々で作られている世界」という『ドラゴンクエスト』の素晴らしさである、と。)

1UPのJeremy Parishも、『ドラゴンクエストV』の大ファンの一人だ。こんな記事を書いているほどだ(訳注:『ドラゴンクエストV』にA+(最高評価)を与えているレビュー)。

「『ドラゴンクエストV』は僕が何年にもわたってゲームをしてきた中で、最も感動したゲームだ。思いも寄らない物言いに思えるかもしれないが、特に、昔からの伝統的な要素…。カクカクしたポリゴンで出来た『ドラゴンクエストV』の世界で、ずっと身振り手振りだけの、頭が大きくて、つぶれやすいモンスターたち。間の抜けたアクセントで(訳注:イギリス英語のことを言っていると思われます)語られる感動的かつ魅力的なストーリー。これがまた、あのニッと笑ったスライムと数えきれないほど闘うことに、きちんと意味をくれるんだ」。


(訳注:これも同上で、数えきれないほどの戦闘=根気強さ。けれど、それを納得できるほどの素晴らしいストーリーがある。)

ゲーム内容が純粋に楽しいからこそ皆から人気があるのだということ以上に、私には、『ドラゴンクエスト』のこの深いヒューマニズムの側面がきちんと理解されていないように思える。思い出してほしい、『ドラゴンクエストIX』もまた、主人公が守護天使となって、不正を正すために下界へ送られるというゲームなのだ。

<だから、こういうことなんだ>

『ドラゴンクエスト』は、人間的で、入りやすくて、大衆向けに作られていて、かつ、リスペクトと受けている有名なポップ・カルチャーのクリエイターたちによって制作されているゲームだ。そう見れば、このゲームがこれほど人気があることだって不思議じゃないだろう? この記事を見てみてくれ(訳注:おそらく、Siliconeraが独自に行なった、「秋葉原、有楽町、新宿、池袋のゲーム小売店で『ドラゴンクエストIX』を買った18歳から63歳の99人の日本人に『ドラゴンクエストIX』をどう思うか尋ねたアンケート」の抜粋)。最新作を買った人々のサンプルだ。『ドラゴンクエスト』は、誰もがやってみたいと思ってしまうゲームであり、その気になるように体裁だって整っている。このシリーズの成功は、当然であり、そうしてその理由を理解するのは本当はとても簡単なことなのだ。●



……備忘録代わりに簡単なまとめを。

どうして日本で『ドラゴンクエスト』がこれほど人気があるのかみんな不思議がっているよね。
『ファイナルファンタジー』と違って、北米じゃさっぱりな売上なのに、最新作は日本国内だけで300万本以上。しかも、この状態が20年以上続いてる。

けど、不思議がる一方で、みんなは「まあ、文化的な問題だろうね」で答えを済まそうとしてる。でも、『ドラゴンクエスト』の人気の秘密はそんなことじゃないんだよ。

まず、『ドラゴンクエスト』の人気の秘密を制作サイドから挙げると。
1. 鳥山明。北米での『ドラゴンクエスト』初作の発売時は、『ドラボンボール』をまだみんな知らなかった。そのせいで、間が悪かったうえに、ジャケットは酷いことになってしまった……。
2. すぎやまこういち、堀井雄二という、日本ではすでに著名だったクリエイターたち。
3. ジャンプの後押し。
4. ファン寄りな制作側の姿勢(ターン制戦闘を維持)

次に、ゲーム内容から挙げると。
1. 何度も挑戦して最後に勝つという、真の意味でのゲームとの触れ合い。
2. シンプルさ。(グラフィック、戦闘、わかりやすいマップ)
3. NPCがゲームに深く関わり、世界を作っているというゲームデザイン。(NPCの立ち位置はちがうが、『人々が作っている世界』がどれほど人気があるかは『シムズ』が証明している。)
4. ストーリーに溢れるヒューマニズム。

5. 根気はいるけどね

こうやって見ると、年齢を問わず人気があるの当たり前だろ?



察するに、「だって、あなたたち、根気ないんだもの…」ってはっきり言いたくても言えなかったんだと思います。
このかたは、『ドラゴンクエスト』が日本で売れる理由も、そうしてまた、北米で『ファイナルファンタジー』ほど振るわない理由も察しがついてらっしゃるんでしょう。
でも、それを露骨に言わないところ(いや、実は言ってるんですが)が慎重派。

もちろん、この分析が、「日本で『ドラゴンクエスト』が人気がある理由」なのかどうかは、推察の域は出ないでしょうけれど、少なくとも、私には大きく頷ける記事でした。ファンだからこそ書ける記事だなあと。私も、「血の巡りの悪そうな」ファンの一人だったので、通ずるものがありました。


余談ですが、エニックスってあの時代から、500万本って言ってたんですねえ…。ある意味、一貫してますな。



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posted by gyanko at 22:18 | Comment(34) | TrackBack(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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