2009年09月07日

海外インタビュー - 小島秀夫 - MGS PWとRISINGのチームは仲良くないです

ついこの間のE3 2009で発表された『メタルギア ソリッド:ライジング』(Xbox 360、PS3、Windowsのマルチプラットフォーム)、そしてPSPの『メタルギア ソリッド ピースウォーカー』。
今更説明の必要もないビッグ・タイトルですが、参考までに(VG Chartz)。

メタルギア ソリッド』日本国内78万本、全世界累計559万本。
メタルギア ソリッド 2 サンズ オブ リバティー』日本国内87万本、全世界累計558万本。
メタルギア ソリッド 3 スネーク イーター』日本国内86万本、全世界累計400万本。
メタルギア ソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』日本国内69万本、全世界累計416万本。



メタルギア ソリッド 2 サンズ オブ リバティー PlayStation 2 the Best メタルギア ソリッド 3 スネーク イーター PlayStation 2 the Best メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット PLAYSTATION 3 the Best メタル ギア ソリッド ポータブル オプス PSP the Best


『メタルギア ソリッド4』はPS3というハンデを背負いながら、初週だけで全世界140万本という圧倒的な数字を叩き出し、海外サイトでも大変話題になりました。本当に海外で強いタイトルです。

本日は、『メタルギア・ソリッド』シリーズ、プロデューサー、小島秀夫最新海外インタビューの触り(全文はGameProの11月号掲載)と最新トレイラーのコメントのご紹介でございます。


『大神』のプロデューサーのインタビューのときも申しましたが、開発裏話というのは、興味のないかたには無味乾燥かとは思いますが、このたびは短いのでさっくりとお読みになれると思います。

小島秀夫、「『ピースウォーカー』と『ライジング』のチームは「仲は良くないですね」。

小島の管轄下にある『メタルギア・ソリッド』の2チームは仲違い中。


小島秀夫が言うには、『ピースウォーカー』と『ライジング』で働くチーム同士は、実際にあまり良い友達ではないようだ。GameProはGAMESCOM 2009(訳注:7月にドイツ、ケルンで開催された欧州最大のゲーム・ショウ)で、『メタルギア・ソリッド』シリーズの制作者、小島に独占インタビューを行ない、その中で彼は2チームが良好な関係ではない理由を『ライジング』チームのほうが資金やハイエンドの技術、高いスペックのハードウェアを手にできるからだと語った。「仲が良くない1つの理由がそれです」。そう小島は言う。

PSP『ピースウォーカー』チームは、『ライジング』チームを妬んでいるのかと問われれば、そうだ、それもかなり。『ライジング』チームをPSPチームがどう見てるかと言えば」、そう小島は語る。「『ライジング』チームには資金もスペックもすべてあるってことですよ」。

小島は、だが、対抗意識をもつ2チームの力関係にストレスを感じている様子はなかった。実際のところ、彼にはずいぶんコミカルに映っているようだった。「チームのメンバーがこんなふうになるのは僕には面白いですよ」と小島は笑って言った。「これまではなかったことです。いつも一つの小さなチームでやってきましたから。今は前よりチームが大きくなったということですね」。

拳を突き合わせる喧嘩にならない限りは、ささやかな競争意識が人を傷つけることはない。社内の紛争について小島がどう考えているのか、そのすべてをこのインタビューで読むことができる。GameProの11月号の巻頭特集は『メタルギア・ソリッド ピースウォーカー』、『ライジング』の最新情報もある。

『メタルギア・ソリッド ライジング』の進行状況はいかがですか?

現在は、実験段階です。いろいろと『ライジング』のために実験をしているところなので、今、話せるのは、小島プロダクションがどういう状況にあるかということですね。GDC(訳注:米国で開催されている世界最大のゲーム開発者会議)では、『メタルギア・ソリッド』シリーズではもちろんのこと、小島プロダクションが常にもう一歩先へ行きたいと考えてると話しました。このもう一歩が実際には、大変な仕事なんです。今現在、やっていることは、完全に新しい試みです。ただ単にエンジンやA.I.なんかをオーバーホールしてるだけではありません。小島プロダクションの経営やチーム編成も含めて、このあたりで変えていこうとしているわけです。その中心となるのが、もちろん『ライジング』チームです。すごいスタッフがハイレベルなものをいろいろとやっている最中で、これはPSPのチームがダメなスタッフだってことではないんですよ…。そういうことじゃない。でも、まずハイレベルな実験をやっている中核のチームがあり、それと並行してPSPチームがあるわけです。今は実際、仲良くありませんけども、それが現時点で小島プロダクションと『ライジング』チームに起こっていることなので。

彼らが仲が良くないと僕が言う理由は、PSPチームは『メタルギア・ソリッド4』より良いものを作ろうと昼夜を問わずがんばっているのに、やっぱり制約が多いためにそれができてないことです。かたや、『ライジング』チームは、資金も潤沢にあるし、許容量も大きい、ハードウェアのスペックも高いとくる。PSPチームが『ライジング』チームをどう見てるのか考えれば、彼らには資金もスペックもぜんぶあるじゃないか、という話になるわけです。これが、仲が良くない一つの理由ですね。

チームのメンバーがこんなふうになるのは僕には面白いですよ。これまではなかったことです。いつも一つの小さなチームでやってきましたから。今は前よりチームが大きくなったということでしょうね。

2チームには内部紛争があるってことですか。

そうですね。今、PSP用のトレイラーを死に物狂いで創ってるところですが、全力は尽くしましたし、よく出来たと思ってます。かなりすごい出来です。でも、『ライジング』チームを見ると、思うわけですよね。PSPを本当に創っていっていいのか?って。だって、『ライジング』のグラフィックは、ものすごいハイ・クオリティですからね。


↓『メタルギア・ソリッド ピースウォーカー』のGameCom用のトレイラー。段ボールの戦車が出てきます。あははは。



今回は、小島秀夫が監督として制作に関わるのはPSP『ピースウォーカー』のほうで、『ライジング』はプロデュースのみの模様です。ナンバリング・タイトルとなるのもどうやらPSP版のほうのようで、その本流作品で資金もスペックも少ないと監督本人が言うのも面白い話だなあ、と。『ピースウォーカー』がビッグボスが主人公、『ライジング』のほうが雷電が主人公のようなので、……余計に興味深かったです。

さて、このPSP版、海外の前評判はいかがなものなのか。Youtubeに上がっていた同じトレイラーについたコメントをご紹介いたします。再生回数、3万2000回、コメント数133件。(これより前に発表されたE3用のトレイラーは、再生回数38万3000回、コメント数3868件

■凄そうだ。(+1)

■これは絶対に買うよ。(+4)

■協力プレイができるのはMGS初だな!(+1)

■小島、小島、小島、小島!!!!(+2)

■凄いゲームだ。もう少しストーリーがわかるトレイラーが見たい。

■凄そうだけど、協力プレイはつまんね。(-3)

■GameComで実際に見たよ。呆然とするぐらい凄かった。(+1)

■↑なんだよ。バカ。お前なんか嫌いだ。バーカ。

■クールだけど、協力プレイなんて誰もしないだろ。

■↑なんでそうなるの?

■みんなソロでやるもんだろ。チームワークなんて考えてないし。オレはそう望んでる。

■良いね。小島のユーモアって大好きなんだよ。でも、なんで映像がこんな酷いわけ? MGS4のほうが良かった。

■↑PSP用だから。

■『MGS』の無駄使いだ。PSPだなんて、クソ。(-4)

■このゲーム楽しみにしてる。『ライジング』にはスネークがいないから、そんなに期待してない。

■PSPにしたのは酷い決断だなあ。PS3でこれをやりたかった。『ライジング』じゃなくて。(-1)

■スネーク一人でも世界を救う以上のことをしたのに、4人もいたらどうなるんだ?

■『MGS』らしい感じに戻った気がする。複数プレイできないと面白くないのかなっていうのが気になる唯一の点。

■なんでPS3じゃないんだよ? PS3を買ったのは『MGS』のためだけなのに…。

■↑そう思ってるやつは多いと思うよ。オレもその一人。1週間半前にPS3を買って、『MGS4』をクリアしたんだけど、PS3を売って、PSPを買うときがきたってことさ。ハハハ!

■↑オンラインができるなら、PS3は売るなよ。『MGS4』は別名『MGO(メタルギア・ソリッド・オンライン)』ってぐらいにオンラインがハードコアなんだよ。

■クール。でも、このゲーム、どうなってんだ?理解できない。スネークが4人?なんで?

■↑クローンって聞いた。

■↑うん。ソリッド、リキッド、ソリダス……じゃないか? スネーク全軍だな。(+2)

■スネークとスネークとスネーークとスネークだな。(+1)

■オーマイガ。このゲームでPSP買いたくなった。ハハハ。

■スネーク4人か!! すげえな。このゲーム、どうなるんだろ。据え置きの『ライジング』より上かも。凄いゲームになりそうだ。だって、スネークだもん!雷電じゃないもんな…。

■うーん……『MGS』を僕はよく知らないんだ……。誰か、スネークが4人ってどういうことが教えてくれ。あと、愛すべき段ボールとか、戦車ダンボールって何?このゲーム、凄いよ。買うの待ち遠しい!
動画を見て、協力プレイだっていうのは理解できたけど、皆同じキャラクターなの? なんかしっくりこないんだけど。ストーリーに乗っかった実際のミッションなのか、それともストーリーのない複数プレイのミッションなのか。

■みんなへ:これは4人スネークがいるわけじゃないよ。全員、ビッグボスなんだよ。それにしても、『MGS』の音楽はいっつもなんだってこんなに凄いんだろ?! (+1)

■や。彼らはビッグボスのクローンだろ。3人クローン、それにオリジナル1人。

■このゲームがオンラインだとどうなるか想像してみろよ。それだけですげえ。『メタルギアソリッド ポータブル OPS』は完璧に楽しかったけど、これはPSPのオンラインゲームの最高作になりそうだな。小島がヘマしなけりゃ。待ちきれない!

■↑小島がヘマ? ありえない。

■うーん。『MGS2』の雷電を見ろよ。小島が神とは思えない。彼は天才だが、ときどきクレイジーなことをやる(笑

■僕、雷電好きだけどな、けっこう。女っぽいとこも含めて全部。キャラクターが立ってるよ。そういうのも必要だろ。『MGS4』では完璧にカッコよくて、変な感じがしたけどさ。

■雷電は、親しみやすいやつって言われてる。完璧にカッコいいってキャラじゃない。……たぶん、小島は雷電に入れ込んでたのかな? ま、好きな人もいるってことだよ。

小島はもうソリッド・スネークでゲームは創らないと思うよ。…残ってるのはビッグボスと雷電だけ。小島は元々、雷電で終わりにしたかったんじゃないかな。けど、みんながスネークが好きだから、他のも作ったっていうね。

■まあ、雷電って、『MGS2』では「軟弱」だったのに、『MGS4』では英雄的で勇敢だもんな、変だよなあ。なんで変わったんだろ。

■「もう一人じゃない!」(トレイラー中の煽り文句:No Longer Solo)か、いいね。このゲーム、欲しいよ。良いことに、オレはPSPもあるし、このゲームをやりたがってる友達もいるからね。

■個人的に『MGS』のマニアなんだよ。全部もってる。PSのもPS2のもPS3のも。このトレイラーを見て、PSPも買った。でも、今、がっかりしてる。だって、『MGS』ってのはソロプレイであって、協力プレイじゃないんだ!もう、マジでがっかりした。

■↑4人もスネークがいるんだぜ。幸せな気分にすらならないのか?小島は変化をつけたかったんだろう。このゲームは、凄いって。

■スネークの周りの、RTSゲームみたいな、妙な輪っかは何だよ。『MGS4』でもあの類いのが嫌だったんだ。今度は『ピースウォーカー』でもか!で、スネークが4人だって?コスタリカの話なんか前にあったか?宇宙船?小島はどうしたんだ、こわれたか?!? まあ、いい、はっきりしてるのは、小島は冷静になる必要があるな。このゲームがすごいのは知ってる。ただ、3.8インチのPSPの画面で文字を読んで読んで読みまくって、首が痛くならないことを祈ってるよ。

■↑お前、なんでそんな古いPSPで我慢してんだ? ちゃんとしたデカいメモリスティックも買えよ。そうすれば、画面もでかいし、すごいゲームもできる。

■小島もソニーもやる気がないのは知ってるし、そうなるはずもないけど、このゲームが言うほど良いなら、せめてPS2には移植すべきだよ。そうじゃなきゃ、PSストアでダウンロードできるようにしてくれ。ソニーはいつも、PS2のことをいまだに堅調だって言うだろ。ちょっとはオレたちの機嫌も取ってくれよ。携帯型では遊ばない、(訳注:ハードコアな)何百万人もの『MGS』のファンがいるからソニーは金の船に乗れたんだ。グラフィックのことも同様だ。PSPでは良くならない。なら、移植は簡単な話だろう。まあ、希望的観測でしかないけどさ……。

■協力プレイで『MGS』か、マジでハマれそうだ!貯金して、新しいPSP買うぞ。

■おい…小島は本当にどんなコンソールでもポテンシャルいっぱいまで引き出すんだなあ。PSPがこんなグラフィックでこういうゲームプレイができるって知らなかったよ。小島を死ぬほど尊敬するよ…。

■これは絶対に買わなきゃいけないゲーム。違法コピーするやつは地獄で腐れ。

■よし、オレがコトをはっきりさせる。4人は、リキッドでもソリッドでもソリダスでもない!戯言はやめろ。まず、このゲームの時代、リキッドとソリッドはまだ子供だ。ビッグボスはソリダスのことを知りもしない。超極秘プロジェクトだったんだから。つまり、彼らは、ただの一般人だ。

■ビッグボスが4人もいるゲームなんか買うやついないだろ。正確に同じ年齢で何かのクローンを作ることはできないしね。すべてのゲームそれぞれに出てたビッグボスなんじゃないのか。要は、シャツを着てないのは『MGS3』のビッグボス、シャツありも『MGS3』だな。黒と黄色のユニフォームのは『MGO』ので、赤黒のユニフォームがこのゲームの。わかるだろ。ま、ビッグボスの残りの3人は、スキーマスクをして、ただの兵士になるんだろ(笑。

■↑アホな。実際のゲームには出てこないって。彼らは協力プレイのときだけ。ストーリーにはビッグボスが4人も出てこない。(+1)

■段ボールも極まってきたな。段ボール戦車ってなんだよ(笑。実際、待ち受けてる敵にしたら、すごくいい迷彩だな。

■ポイントは、みんながビッグボスでプレイしたいってことだと思うよ。だから、こうすれば、それぞれが、自分がビッグボスで、他のは手を組む仲間だって想像できる。相手にダサいキャラクターを選ばせるより良いよね。



記事に最初に目を通したとき、「長そうだから週末にやろう」と思ったのですが、予想外に次頁がなかった…。だったら、タイムラグなしで先週やっておけばよかったなあ、と後悔。


それにしても、なんのゲームでも、毎度、携帯型で出るたびに、嫌がるかたは多いですなあ…。


<追記>MSG→MGS。ご指摘ありがとうございました。訂正いたしました。



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posted by gyanko at 21:00 | Comment(12) | TrackBack(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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