2009年10月19日

海外ゲーマーの反応 - 今週の日本のゲーム売上チャート -

10月8日に発売になって以来、品薄が続いている『真・女神転生 STRANGE JOURNEY』。10月5〜11日のメディアクリエイトのランキングでは初登場3位、4日間で9万7000本という売上です。潤沢な供給があれば、もっと高い数字を叩き出したのではないかと思うのですが、……無念なところです。

私はまだカリーナ地下ですが、序盤を抜けて、悪魔合体が面白くなってまいりました。戦闘は全般的にやや厳しめ。道を歩いてるだけでザコ戦でうっかり死にますが、心挫けるほどの難易度ではないので、悪魔合体で打開しつつ楽しんでいただきたい1作でございます。


さて、そんな今週の日本のゲーム売上ランキング。GAMESPOTの恒例特集記事から。


10月5〜11日の日本のゲーム売上は、『ポケットモンスター ハートゴールド』と『ポケットモンスター ソウルシルバー』。
話題の新作がリリースされた今週だが、任天堂の2トップが首位。『真・女神転生 STRANGE JOURNEY』(DS)は3位に初登場だ。


任天堂の『ポケモン』シリーズはやはり強大だ。日本の最新売上チャートは、ピカチュウと彼の仲間たちがあきらかに日本のビッグだということを思い出させてくれた。日本の調査会社、メディアクリエイトによれば、10月5〜11日の週のトップは最新の『ポケモン』2部作『ハートゴールド』と『ソウルシルバー』。2本合算で18万8625本を売り上げ、首位に立った。

若年層をターゲットとしたこのRPGは、他の任天堂のタイトルも圧倒している。先週の王者、『Wiiフィット プラス』(15万2587本)も2位に押しやって、王座を奪還。任天堂はまた、最新の長命タイトル『トモダチコレクション』(5位)と『Wiiスポーツ リゾート』(7位)もチャートに居座らせている。

トップ10のうち40%を任天堂が発売元、またはサードパーティとはいえ任天堂指揮下の発売タイトルが占めた(訳注:株式会社ポケモンは任天堂が出資)。アトラスの『真・女神転生 STRANGE JOURNEY』は9万7221本で強さを見せつけて3位。レベル5の『イナズマイレブン2~脅威の侵略者~ ファイア』と『イナズマイレブン2~脅威の侵略者~ ブリザード』の2部作が前週と変わらぬ強さで4位だ。コナミの『ラブプラス』とスクウェア・エニックスの『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』がそれぞれ9位と10位でランキングの締めを飾っている。

この週、任天堂以外のリリースはたった2作のみだった。どちらもPSP。『グランツーリスモ』が6位と『マクロス アルティメット フロンティア』の8位だ。

ハードウェアの売上では、全体的に数字はわずかに下がってはいるが、順位は変わっていない。DSiが5万台以上を売り上げてトップ、PSPが4万台はわずかに上回り、PS3とWiiは3位をともに3万台で争っている。●


ソフトウェア
1) 『ポケットモンスター ハートゴールド/ソウルシルバー』/任天堂/ DS / 188,625
2) 『Wiiフィット プラス』/任天堂/ Wii / 152,587
3) 『真・女神転生 STRANGE JOURNEY』/アトラス/ DS / 97,221
4) 『イナズマイレブン2 〜脅威の侵略者〜 ファイア/ブリザード』/レベル5/ DS / 95,515
5) 『トモダチコレクション』/任天堂/ DS / 62,772
6) 『グランツーリスモ』/SCE/ PSP / 39,948
7) 『Wiiスポーツ リゾート』/任天堂/ Wii / 24,130
8) 『マクロス アルティメット フロンティア』/ナムコ/ PSP / 18,804
9) 『ラブプラス』/コナミ/ DS / 18,777
10) 『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』/スクウェア・エニックス/ DS / 15,961

ハードウェア
DSi - 50,144
PSP - 40,100
PS3 - 30,896
Wii - 30,741
DS Lite - 5,454
Xbox 360 - 3,326
PS2 - 2,133



この記事についたコメントです↓。

■『ハートゴールド』、待てねええええええええ!!!!!!!! (+3)

■DSライトに比べてDSiってそんな魅力的かなあって思うよ。40ドル高く支払ってまで買うほどのもの?(訳注:米アマゾンではライトが129.99ドル、DSiが169.99ドル)。僕的には、DSiのダウンロードコンテンツって、ほとんどがそんなに良いとは思えない。ゲームボーイやゲームギア(訳注:セガ)のゲームが出来るんなら、多少興味が出てくるところかもしれないけど。(+4)

■エンターブレインのハードウエア・チャートだと、日本ではWiiがPS3を抜いて、据え置きゲーム機のトップに返り咲いてる。なのに、メディアクリエイトだと逆で、PS3が値下げした先月と同じ順位なんだよなあ。来週、Wiiがトップを奪回するかどうか見所だな。

『ドラゴンクエストIX』はたぶん来週には日本で400万本突破だよ。『真・女神転生』は強いね、強いデビューだ。息の長さでは『トモダチコレクション』と、トップ10返り咲きの『ラブプラス』だな。(+2)

■Wow、見ろよ、トップ10中8本が任天堂だと。残りの2本がPSP。任天堂、圧勝だな!

■任天堂って、ゲームの企画を思いつくよっぽど良い営業がいるにちがいないよ。クオリティとかそういう話じゃないよ。言いたいのは、2本の『ポケモン』のリリースで任天堂の今現在の売上の65%だろ。『ポケモン』2本は、顕微鏡レベルの僅かの差があるだけでほとんどいっしょ。でも、子供たちは『ポケモン』にまっしぐらだもんなあ。(+1)

■『ポケモン・ソウルシルバー』に現在、まっしぐらです。(+4)

■いつものように任天堂がトップ10をほぼ独占。印象的なのは、それ以外の2本が携帯型ってとこだね。日本は本当に携帯型ゲームが好きだなあ。(+2)

■しばらく前にDSを売ったんだけど、最近後悔しはじめてる。もってたら、『ソウルシルバー』をプレイできたのに。(+2)

■ハハハハハハ。360=敗北。PS2よりは上だけど、旧型DSより下なんだぜ?なにかが間違ってるよ。(+2)

■マジメな話さ、日本って全員がDSを持たなきゃならない決まりでもあるの?(+7)

■PS3はXboxの10倍人気があるんだな。(+7)

■チキショー。DSライトにも負けてるのか、360は。悲しいの一言。(+4)

■日本でのXBoxが哀れだよ。(+1)

■PS3と360の売上数字を指摘してる人たちへ。忘れるな。これは日本のチャート。基本的に、任天堂とソニーのホームランドなんだよ…。(+6)

■畜生、任天堂め。オレは、『ポケモン』が今ほしいんだよ、4月じゃなくて。今!(+7)

■おー、スイートな『ポケモン』。このゲームがホントにほしいよ。『ポケモン』は首位にふさわしい偉大なゲーム。『Wii Fit』たらいうクズとは違うんだ。(+5)

■日本じゃ、優勝候補は2択ってわけか。任天堂かソニー。こうなると、NECにPCエンジン2とか作ってほしいわ。(+2)

■また、DSがトップか。日本人の何%がDSをもってるんだろう?

■↑たぶん考えてるより多くないよ。全色を集めたいとかそういうの。お気に入りのゲームが出れば、バンドルの特製DSを買ったりね。日本の子供は少なくとも3台はDSライトをもってるんじゃないか。だから売れる。DSiもいっしょ。

■今世代の据え置きゲーム機に関しては、日本の市場はすごく小さいから、本質的には日本の売上は気にするようなものじゃないよ。日本の消費者は今のところ何をおいても携帯型にしか関心がない。これは明らかだよ。これまでの今世代のゲーム機の売上を見ればわかる。

マイクロソフトは、今世代の日本でのXBox360mの売上には満足してるって。100万台の記念碑は達成したし、これはたぶんマイクロソフトが期待もしていなかった偉業だと思うよ。

XBox360が、2008年の夏から終わりまで日本でPS3より売れてたのは信じられないぐらい印象的だったなあ。…PS3の売上が当時さほど高くなかったからだけどさ。XBox360で『インフィニット アンディスカバリー』、『テイルズ オブ ヴェスペリア』、『ラスト レムナント』、『スターオーシャン4 -THE LAST HOPE-』みたいなJRPGがリリースされるたびに、360の売上が跳ね上がったんだよね。

インフィニット アンディスカバリー(特典なし) テイルズ オブ ヴェスペリア ラスト レムナント スターオーシャン4 -THE LAST HOPE-(特典なし)

マイクロソフトははなから、日本でのゴールは売上戦争に勝つことじゃないって言ってたよ。だって、単純な話、彼らは日本の市場でアメリカのコンソールをリリースして成功するなんて不可能だって知ってた。日本の消費者は、日本製品に盲目的に忠誠を誓うことで知られてる。海外の製品より優れた品質だって騙されてるだけだとしてもね。

360の100万台達成は、これこそがマイクロソフトが目指していたものなんだよ。これを基礎にして、日本での次世代のマイクロソフトのコンソールの成功を築くんだ。最初のXboxに比べて360の日本での売上がどれほど強いかを見れば、すぐに次世代Xboxが日本で最初からNo.1の地位を競うだけの地位に行くだろうってわかるはずだ。(-5)

■↑PS3対Xbox360の話をここでしてるのか、お前は。優れた品質?マジで言ってるのか?
まあいい、とにかくだ、日本での成功の鍵は、お前も指摘したように、ゲームそのものだ。他の国でだって同様。違いとしては、日本のゲーマーには独特の好みがある。PS3っていうのは、日本中心、日本の開発向けのコンソール。日本でソニーがマイクロソフトより一歩リードしてる理由はそれだよ。その国のテイストにあったものを供給するのはすごく大事なことだ。お前だって自分で言ってる。Xboxの売上はJRPGが出るたびに跳ね上がったってな。

言われてるような、日本の愛国主義なんて全然関係ない。実際、マイクロソフトはパソコンのOSじゃほぼ独占状態だ。アップルは MP3プレイヤー市場を引っ張ってる。ソニーのウォークマンを含め、無数の競合他社がいるってのにな。

それと、お前は日本の市場売上はたいした問題じゃないって言ってるが、……日本じゃ、1300万台の今世代コンソールが売れてんだぞ。これは、世界市場で12%のシェアだ。世界第2位なんだよ。(+5)



まだ話題になるほどには『真・女神転生 STRANGE JOURNEY』の情報が行き渡ってないのか、反応薄。……まあ、米国ではニッチなシリーズに入るでしょうから、いたしかたないかもわかりません。


最後のほうの長文コメントは、海外サイトでしょっちゅう見る典型的な偏見なので、あえてご紹介。ついでに、明後日あたり、この偏見に関する記事をご紹介します(4年ほど前の記事ですが、面白い記事だったので。これを訳していて思い出しました)。

で、明日は、先週、お伝えした米国で品切れを起こしていた『Demon's Souls』。初週10万5000本を売ったようです。海外ゲーム・フォーラムで話題になっていたので、これをお送りいたします。



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2009年10月17日

五嶋みどり -ニューヨーク・タイムズ紙、1991年の記事 その2 -

五嶋みどり、New York Time紙の1991年3月の記事、第2回目です。本日はまずはこちらから↓。

↓サラサーテのカルメン幻想曲。17歳。小沢征爾の指揮のボストン交響楽団。演奏後、客席のレナード・バーンスタインが感心したように首を振ってから、投げキッスをしてます。

Midori plays Carmen-Fantasie (Sarasate)



みどりの家族、…母、義父、そしてまだ赤ちゃんの弟はつい最近、この2世帯住宅に引っ越してきたばかりだ。荷解きの時間もなかったために、家の中は片付いていない。だが、荷解きが済んでいようとなかろうと、この家族がつつましやかなのはすぐに感じとれる。アンティークも、高価な収集品も、みどりの国際的な名声を見せつける品もない。(年70万ドル(訳注:1991年当時で約8750万円)とも言われるみどりの収入をほのめかすものもない。)

みどりは私を2階の彼女のスタジオへと案内してくれた。小さな防音の部屋、ステレオと譜面台以外はほとんど何もない。ここで彼女は何時間も、誰にも邪魔されずに練習をするのだ。

ここで、彼女は、私に子供時代の話をしてくれた。1971年に大阪で生まれたみどりは、母親のバイオリンの音を聞きながら育った。五嶋節は、今40代だが、日本にいた頃は、教師であり、室内楽の演奏家であり、そうしてオーケストラのコンサートミストレスだった。

節は言葉の障壁を理由に、私のインタビューを今回、丁重に辞退してきたのだが、1987年のインタビューでは、みどりが2歳だった頃のことをこう回想している。「私のリハーサル中は、みどりをよく観客席の前列で眠らせていたのですが、ある日、みどりがバッハの協奏曲を口ずさんでいるのを聞きました。2日前に私が練習していた部分をそのまんまです」。3歳の誕生日に、みどりは、6分の1サイズのバイオリンをプレゼントされ、それからレッスンの日々が始まったのである。

みどりは、最初の頃のレッスンをほとんど覚えていない。だが、2歳半になる彼女の弟、龍が1日に2度、3分の1サイズのバイオリンで練習するひたむきな風景を見れば、当時こんな練習をしていたにちがいないことはわかる。「母は働いていたので、私は自分で練習していたんです」とみどりは言う。「母が帰ってきて、料理を作っているときは、キッチンで練習してました」。そうやって、みどりは、バッハ、パガニーニからバルトークまでの膨大な量の標準的レパートリーを学び、覚えていった。

みどりが8歳のとき、ドロシー・ディレイに渡りのつく節の友人のために、1本のテープが作られた。ディレイといえば、アメリカを代表するバイオリン教育者であり、イツァーク・パールマン(訳注:20世紀の最も偉大なバイオリニストと言われる)、シュロモ・ミンツ(イスラエル人バイオリニスト)、チョーリャン・リン(訳注:台湾人バイオリニスト。五嶋龍の師)をはじめ、数えきれないほどの演奏家を育ててきた人物である。ディレイは、このテープを聴き、「これは、まさに桁外れ」と賞賛し、すぐにみどりをアスペンの音楽祭に招く。1981年のことである。


アスペン音楽祭:6月〜8月の9週間に及ぶクラシック音楽祭と若手の練習合宿を兼ねたようなもの。オーケストラ、オペラ、室内楽のコンサート以外にも、講義やディスカッション、クラス別に分かれた練習プログラム等が用意され、世界40ヶ国に及ぶ国々から、将来を嘱望される700人以上の若い音楽家が集まる。
また、富裕層が別荘をもつ避暑地でもあり、若い音楽家がスポンサーやパトロンを探すのにも絶好のロケーションをもつ。

この夏、ピンカス・ズーカーマン(訳注:イスラエル人バイオリニスト。オタワ国立芸術センター管弦楽団、音楽監督)はアスペンでパブリック・マスター・クラスをうけもっていた。みどりの登場を彼は、まざまざと思い出しながらこう語る。

「当時まだ10歳にもなっていなかったあの小さな子がきたとき、私は椅子にすわっていたんです。彼女の身長は椅子にすわった私ぐらいしかありませんでした。バイオインを調律してから、観客に向かっておじきをして、私にもおじぎをして、それから、ピアニストにもおじぎをしましたね。……そうして、バルトークの協奏曲を弾いたんです。私はもう気が狂いそうになりました。椅子にすわったまま、涙を頬に伝わせていた。私が「他になにか弾ける?」と聞くと、通訳を通じて、みどりが「はい。パガニーニの協奏曲。ソーレのカデンツァ」って言うんです。10歳にもならないのに、時代を問わず、この全宇宙でほんの数人しか弾けないソーレ・カデンツァをもう弾ける!私はこのことは、永遠に語りつづけると思いますよ。それと、みどりは半分サイズのとても小さなバイオリンを使っていたんですが、そこから出てくる音といったらね、……もうありえませんでしたね。まさに呆然です。私は観客に向き直って、こう言いました。「レディース&ジェントルメン、みなさんがどう思ったかは知りませんが、私は今、奇跡を目撃したんです」。

この手の奇跡は、バイオリン演奏の歴史では以前にも起こったことではある。ヤッシャ・ハイフェッツ(訳注:ユダヤ人バイオリニスト。バイオリニストの王と呼ばれる)は3歳で父にバイオリンを習いはじめ、5歳で人前で演奏をし、16歳でカーネギー・ホールでデビューを果たした。ユーディ・メニューインは5歳でバイオリンを始め、7歳で人前で演奏、10歳のときニューヨークでデビューした。

これほどの超自然的な能力をどうしたらつかめ、そうしてまた、これほどのものを育てるには、どんな材料が必要だというのか。ズーカーマンは質問には答えなかった。「言えるのは、この宇宙が一体、どうやってこういう人々を産み出しているのか。なにがハイフェッツやミルシテイン(訳注:ユダヤ人バイオリニスト)を創り出したのかって思いだけです。彼らは、子供のときから、みどりのように弾いていたんですよ。驚異ですよ」。

ドロシー・ディレイは、驚異という意味ではこれをあまり語りたがらない。「早熟というのは、あらゆるケースにおいて、遺伝的形質とは関係がなく、子供の心を汲み取る親との密接な関係が重要だと思います」。みどりの場合、母と娘の関係が並外れて親密であることは周囲がみな認めるところだ。本当に密接。実際、ディレイはこう言う。「ほとんど一心同体です。弾きたいという欲求のどれぐらいがみどりから生まれ、どれぐらいが母親から生まれているのか、私にもわからない」。



子供の心を汲み取るということでは、五嶋みどりが摂食障害で長期入院した際の逸話があります。

天才バイオリニストの五嶋みどりのために組まれた医療チームが「みどりからバイオリンを離してはいけない」と治療方針を定めて、わざわざ練習用の特別室まで準備するのですが、節はこれに「そんなはずはない。もう一度聞いて、それでもやりたいと言うならバイオリンをもっていく」と答えます。その通り、再度の問診で、みどりはバイオリンを拒みます。

医療チームはその後、音楽のテープを聴かせようと促しますが、これも節が「今聴きたいと思うはずがない。あと数週間したら言うでしょう」と断り、これもその言葉通り、数週間後になってやっと、五嶋みどりはテープが聴きたいと自分から言い出します。


後年、五嶋みどり自身は、この頃のころを「もう悩むとかじゃなくて、わけがわからない。でも、いつも、悲しいを超して悲しい。悲しみがいつも回転してるんです。ずーっとわけがわからないんだけれども、暗い、ずっと暗い。自分に悪いことばっかりしたくなるんです」(『母と神童』)と語っています。



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2009年10月15日

海外ゲーマーの反応 -『FF XIII』、ファングの召喚獣はバハムート -

今日の記事の元ネタは週刊少年ジャンプです。(ジャンプの記事の拡大写真はこちら(かなり大きいです。))

週刊ジャンプによれば、サッズの召喚獣はブリュンヒルデ、東京ゲームショウのトレイラーでも話題になっていた黒髪の女性はヲルバ=ユン・ファング、召喚獣はバハムート
(『FF XIII』最新トレイラーのエントリはこちら。初出時、ファングはかなり、海外ゲームサイトでは受けていました。)

今日の記事は、このジャンプの記事を元に、要は、あの「黒髪の彼女」の名前がわかったよ!……というだけの内容なのでございますが、コメント欄がまず日本ではありえない展開になっていたのでご紹介。


このレディの名前を知ってるかい?

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彼女は東京ゲームショウの『FF XIII』のトレイラーに出てきた女性だが、これまで僕たちは彼女の名前をまったく知らなかった。

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彼女の名前はヲルバ=ユン・ファング。スタイリッシュなタトゥーを入れた謎のルシだ。そして、彼女の召喚獣は、竜王バハムート。●

fang3.jpg


■あの正体不明だった彼女?! 最初の画像は、かっこいい「男」に見える。2番目のは、もっとそう。肩のあたりの感じで、ちがうなってわかるけど。

■↑腕が胸を覆っちゃってるからだよ。普通は見せびらかすところなんだけどな。ハハハ。

■↑他の写真だと男には見えないけどね。それとも、スクエニの男性キャラクターぽいって意味で言ってる?

■↑確かにね。日本は、デビッド・ボウイみたいなキャラクターにこだわるよなあ、理解できん。

■↑男に見えるよね、完全に。グラム・ロッカーみたい。

■↑お前、日本に住んでるか、J-rockが好きかどっちかだろ。

■↑日本のゲーム、プレイするのやめたら?

■↑ジョークだってのはわかるが、ちょっと言い過ぎじゃないか?オレがカッコいい「男」だと思うのは、こういうのじゃない。

■↑明らかに、あのトレイラーだと女だったよ。しかも、セクシーな。

■まだはっきりとは言えないけど、『FF IX』のときの、最悪のバハムートの3Dデザインより、これは酷いかも。全然好きになれない。竜っていうより、ヒューマノイドっぽいよ、特に顔が。画像が小さいし、スキャンも荒いってのはあるけど、オーディン(訳注:ライトニングの召喚獣)もビーバーみたいな顔だったし。……召喚獣のデザインには希望をなくしつつあるよ。

けど、このキャラクターは本当に好き。ルールーとはちがうけど、彼女を使いたいなあ。

■竜王なのに、翼がないよ。これじゃ、ただの、オレンジのマニキュアしたトカゲのヒューマノイドじゃん。

■召喚獣は『FF XIII』ではすべて上に乗れるってことを考えると、バハムートはゲシュタルト・モードで竜になるんじゃないかなって思うんだけど。最初はヒューマノイド、それから竜に変身。竜から飛行機とかになるよかマシだろ。

■そうそう。『FF XIII』の召喚獣はトランスフォーマーだよ。獣モードと乗り物モードがあんの。
バハムートはまちがいなく、ドラゴンになって上に乗れるはず。

■Wow、このタトゥー、ゲームが発売になったら、たくさんの人が彫るだろうねえ…。それと、今回のバハムート、(訳注:ヒューマノイドぽくて)食事の後にトイレにいって「すっきりした」とか言ってもおかしくないよね。

■彼女、ヴァニラの姉妹かなあ?(訳注:ヲルバ=ダイア・ヴァニラ)親戚とか。左腕のタトゥー、骸骨が笑ってるように見えるね。……バハムートはどんな乗り物になるのかなあ。

■同じヲルバだけど、ヴァニラとは同じ種族出身ってだけじゃないかと思う。似てないもん。

■カッコいい。けど、オージー訛りのセクシーな女の子なのに、変な名前をつけるよなあ。

■このバハムート……ホントにがっかりした。『アドベント・チルドレン』のときのバハムートなら、許せるんだけど。

■ハイ!パイン(訳注:『FF X-2』)!キミが『ファイナルファンタジー』に戻ってきたとは知らなかったよ。

■パインだ。

■↑眼科に行け。

↓パイン。

paine.jpg

■はあ?! これが女の子?引き締まった男っぽい腕だなあ…。日本よ、僕にはキミがもう理解できないよ…。

■↑2番目の写真なんか手も大きい…。オレのオカマ・センサーが鳴ってる。

■↑男っぽい腕なんかじゃないじゃん。確かに強そうだけど、スノウの腕とはちがう。彼女は、女の子っぽいよ、すごく。どうして男に見えるのかがわからない。特に最後の写真。

■スクエニは(この件に関しては他の日本の製作会社も)、キミが男らしいと考えてるものを揺るがしてるってことか。

■この女の子、……オレは好きだ。三国志に出てくる女の子みたい。草原の馬賊みたいな髪とか、クールな槍とかさ。日本語で自分のことを「オレ」っていうタイプの子だよ。たぶん、バイク・レースでバハムートに勝った後に、二人で一晩中飲んで、バハムートの忠誠心を勝ち得たんだろうな。実際のストーリーより、こっちのほうがクールじゃない? オレはそう思うけど。

■↑お前の勝ちだ。特に、バイク・レースと一晩中飲んだってとこ。

■彼女がプレイできるパーティ・メンバーだといいなあ。だって、バハムートを使いたいから。

■彼女、インド人に見えるけど、名前は一部、中国人。そりゃ一体なんだよ。で、バハムートを召喚だって?! 二重に、そりゃ一体なんだよ?!って感じ。

■オレには、ブラジル人に見える。あきらかに、今回、『FF XIII』は、中国、オーストラリア、ブラジル、日本とあらゆる文化や人種を混ぜ込んで作ってるね。

■これは、なつかしい気持ちにさせてくれる。タトゥーをとって、もう1カップ胸を大きくしたら、オレの前の彼女を見てるみたい。

■どうして彼女がバハムートなんだよ? もっと前から発表されてるような、重要そうなキャラクターがバハムートを使うべきじゃないのか? 新しい召喚獣を作ったりしないで、サッズにバハムートを使わせるべきだろ。どうしてそうしないんだ?!

■↑サッズが黒人だからだろ。人種差別を楽しみたいならどうぞ。

■↑頼むよ。バカバカしすぎる。サッズにバハムートを使わせないから、スクエニが人種差別をしてるって?! 冗談、言ってるんだろ?そう願うよ。

■日本人は、黒人はみんな、デカいアフロヘアの中で鳥を飼ってると思ってんだよ(訳注:サッズはアフロヘアの中でチョコボのヒナを飼ってるという設定)。『ゼルダの伝説』を見ろよ。アフロの黒人は、ランプのオイル売ってるだけだから(訳注:『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』)。

■スクエニが、スポーツ・カーに変身する召喚獣を黒人に使わせないから、差別か。……大人になれよ。



ちなみに。『FF』をプレイされてないかたのために。
バハムート:『FF III』から登場する由緒正しい召喚獣。幻獣神。竜王。

いろんな差別があるもんだなあ……と。目が遠くなりました。


<追記>毎度、誤字脱字、すみません。


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posted by gyanko at 21:00 | Comment(23) | TrackBack(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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