お題の1つとして『ロリコン』を予定していたのですが、かなり長いうえに、なかなか面白かったので、これはいずれ、このお題のみを全訳でお送りいたしたいと考えております。
それでは早速。
Ahoge
アホ毛
アホ毛(発音[əˈhoʊd͡ʒ])は、文字通り「馬鹿っぽい毛」の意味。日本のアニメやマンガに共通の視覚的刺激である。一本、おうおうにして大きな毛の房が頭のてっぺんから突き出している様子のことで、多くの場合、馬鹿っぽくて、ドジで、能天気なキャラクターを表現するのに使われる。『ちびっこギャング
↓アルファルファ。と、波平。


アホ毛はさまざまなキャラクターで見ることができるが、通常はコメディ作品に限られる。自然にふわっとしているもので、スタイリング剤で作られたものではない。また、頭のてっぺん近くにしか現れず、頭頂のいずれか、前側か後ろ側である。見栄えも、種類はいろいろだ。長いくて細いものから、短くで太いものまで。
アホ毛の登場は手塚治虫の時代まで数十年遡ることができるが(訳注:『リボンの騎士
↓左から。リボンの騎士、片桐姫子、ヘタリア



アンテナ
アホ毛のもう1つのタイプとして、ヘア・アンテナがある。普通は、2本以上のほつれ髪の束で、見た目もアホ毛に似ているが、表現されるキャラクターの風合いは異なる。赤松健の少年コメティ・マンガ、『ラブひな
他の例としては、『魔界戦記ディスガイア
↓左から。成瀬川なる、ベルダンディ、棗亜夜。



リボンの騎士って、アホ毛の元祖だったのかあ…と。さすが巨匠であります。ちなみに、波平は、禿+頭頂部から1本ということで、アホ毛ではなく、『波平スタイル』と呼ばれるものであると日本のWikipediaにありました。アルファルファは波平スタイルに近いのじゃあるまいか!と思ったので、並べてみました。
Tsundere
ツンデレ
ツンデレは、日本のキャラクター像の考え方の一つ。高慢で、短気、かつまた暴力的な性格だが、突然、なにかのきっかけで(誰かと二人きりになったとき等)控えめで愛らしくなる人格を表現する言葉。心の中では好意を持ちながら、外面はとげとげしいという矛盾した人格とも言える。
元々は、日本の美少女ゲームから発し、現在、この言葉はオタクの萌え現象の一部となって、アニメ、マンガ、小説、さらにはマスコミにも普及している。
用語として
ツンデレは、インターネット・スラングの世界で様々な使われ方をしている。この用語は、厳密にキャラクターに関してだけを定義するものではない。この用語の定義は、性別や人種を超えて、しばしば使う側の見方によって変わる。
ツンデレとは、「お高くとまった、気難しい、辛辣な」といった意味の「ツンツン」と、「ぐったりした、恋にうっとりしている」という意味の「デレデレ」の2つの言葉の混成語。関連用語のツンデレっ娘はツンデレな人格の少女をいう。ツンデレは、ネコミミ同様、萌えを喚起するキャラクターの特徴と考えられている。
この概念は、日本では注目度が上がっている。ツンデレ・カフェが秋葉原にオープンし、ツンデレがテーマの製品も発売されている(トミーのツンデレ ポータブル・テレビ
近年のアニメでも、この概念は反映されている。インターネットでは、ツンデレの概念の意味やその起源が『らき☆すた
ツンデレの別の定義として、他人に対して戦闘的な態度をとりつつ、内面は優しいというものがある。通常は、男性の主人公に対して挑戦的に振るまい、しばしば、あれやこれやと主人公を批判する。だが、シリーズが進むにつれ、徐々に好意的になり、ときとして恋に落ちる。
ツンデレの初期の例としては、『マジンガーZ
釘宮理恵は、ツンデレ・キャラクターの声優と考えられている。●
Yandere
ヤンデレ
ヤンデレは、最初は愛らしく優しいのに、あるときから、錯乱し、異常な行動をとるようになり、しばしば残酷にすらなる人格を言う日本の言葉。ヤンデレは、病気を意味する「病んでる」と、「ぐったりした、恋にうっとりしている」を意味する「デレデレ」を合わせた用語。
ツンデレと同様に、「ヤンデレっ娘」といった関連語があり、ヤンデレな人格の少女を言う。
起源
ツンデレと比べると、この用語はあまり知られてはいない。というのは、近年のアニメ、マンガ、ビジュアル・ノベル・ゲームに登場する少女を分類するために出てきた、かなり新しい言葉だからである。
通常、このタイプの少女たちは、出始めはおどおどしている。程度の差こそあれ、シャイで弱い。典型的な若い日本の少女といった趣きである。ヤンデレとは、これに加えて、人格により暗い面をもつものである。おうおうにして、「冷たい」などという範囲では収まらず、非常に暴力的で、殺人や自殺といった結末になることもある。
大概の場合、この暗黒面は内面に閉じ込められていて、通常は過去に体験したトラウマ的な心理ストレスが原因である。また、ヤンデレっ娘は主人公とペアであることが多く、物語上のイベントがきっかけで、非常に攻撃的で暴力的になり、異常な行動をとる。
また、この暗黒面での攻撃性の他に、ヤンデレっ娘はときおり、常軌を逸した出来事を引き起こしたり、精神病の特有の症状に関連する行動をとることもある。
ヤンデレっ娘の愛情は、さまざまである。恋する相手から、その行動を禁じられたり、叱られたりしない限り、恋する相手を殺したいという異常心理から、愛情はあるが暗く、自分たちの恋や、恋する相手を邪魔するものを傷つけたり、殺したいというものまで。「恋する相手のため」と言いながら、彼を裏切ることもしばしばある。
元の定義を失わせないために、ヤンデレ風味ではあるが、ヤンデレっ娘の真の定義には適さない少女を表現する別の用語も出てきた。「ヤンギレ」である。これは、嫉妬から癇癪を起こし、怒り出す少女を言う。
ヤンギレは、「病んでる」と、「切れる=癇癪を起こす」を意味する「切れ」の合成語である。ヤンギレとヤンデレでは、人格が突然変わる動機がちがう。
つまり、ヤンデレっ娘は男性主人公への愛が動機となるが、ヤンギレは他の登場人物が動機となることもあり、愛情や気を引きたい気持ちではない。ヤンデレ同様に、関連用語、「ヤンギレっ娘」はヤンギレ風味の性格の女性キャラクターを言う。
例
ヤンデレの例は、アダルト・ビジュアル・ノベルの『School Days
彼女は、ストーリーの初期では、伊藤誠のガールフレンドである。だが、誠はその後、西園寺世界のために彼女を捨てる。西園寺世界は、物語の最初に誠と言葉を結びつけた、誠の友人だった。
ゲームのバッド・エンディングには、白昼、言葉が斧で世界の喉を裂いて殺すもの、言葉が誠と世界の前で飛び降り自殺し、二人に永遠のトラウマを残すものがある。
アニメ版では、誠を横取りした後、多くの不運が重なり、徐々に彼女は崩壊する。世界が誠を殺し、言葉は、誠の子供がいるかどうかを調べるために、世界の腹を斧で裂いて殺す。そうして、斬り落とした誠の首をもってヨットに乗り、逃亡する。
もう一例は、マンガ、『未来日記
由乃は、偏執狂的に天野雪輝に恋をする。天野とつきあいそうな相手や、彼や彼の生活を脅かす相手、そうして彼の意志にそぐわない相手を殺したいと思うほどに、だ。彼女を際立たせているのは、天野への執着であり、それが彼女の大きな特質である。天野が言えば、それがどんな命令であっても、彼女は聞くだろう。
彼女の行動のすべては、彼女自身ではなく、天野が最優先なのである。結果、由乃は、天野から別の命令が出されるまで、周囲の人々を傷つけ、殺そうとする。
他の古典的なヤンデレっ娘とは違い、彼女は特別な武器をもたない。かわりに、銃、クロスボウ、斧、テーザー銃、はさみ、ペンナイフ等、手近で手に入るものなら何でも使う。
ヤンギレ
ヤンギレの例は、『ひぐらしのなく頃に
『罪滅し編
ツンデレはとにかくとして、ヤンデレは、わたくし、大変な勘違いをしておりました。てっきり、ヤンキーデレデレのことかと。『下妻物語
それにしても、噂には聞いておりましたが、『School Days』、……スゴイー…。
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