2009年11月04日

海外記事 -『戦国BASARA』と草食系男子 -

本日の記事は、英国の週刊新聞エコノミスト(訳注:1843年創刊。世界で最も有力な政治経済紙と言われる)から。老舗の新聞が凄いところを題材にもってきたなあ、ということで。

私は、この『戦国BASARA』のシリーズは遊んだことがないのですが、この動画で笑ってしまい、なぜか好印象がございます↓。


幸村は大変な武田軍をぉお館さばぁああry



彼女たちは新しいヒーローを必要としている。

刀を振り回す侍たちにうっとり。堅苦しいスーツの男性じゃないの。


太った、アライグマのような顔。足下には、斬り落とした敵の首。日本最強の将軍、徳川家康は、女性が憧れるような顔にはほとんど見えない。けれども、日本の関ヶ原村へ旅行にきた、若い日本の女性たちは、この絵の前で畏敬の念にうたれながら立ち尽くす。

関ヶ原。ここで徳川家康は1600年に、卓抜な戦略と裏切りを用いて内乱を決し、以後265年にわたる徳川幕府を開いた。今、若い女性たちが、家康と、彼と戦った武将たちに熱い視線を向けている。「侍ブームのようですね」と関ヶ原の美術館の学芸員は語る。「若い女性たちは、侍の忠誠心や友情という規範に憧れているようです」。

ゲームが若者の心を毒すると言っているのは誰だったろう。実は、歴史好きな女性たちというこの現象は、『戦国BASARA』という日本のゲームから予期せずして生まれた。これは刀や城、征服といった要素が乱れ飛ぶ、普通なら男性向けのゲームだ。

大阪に本社があるゲーム会社、カプコンのプロデューサー、小林裕幸は言う。「違いはありますよ。このゲームは、手足が斬り飛ばされたり、血が吹き出るようなことはないので。それと、キャラクターが勇敢、高貴で、魅力的ということでしょうか。…現実に生きていた歴史上の同名の人物は実際には退屈な人だったかもしれませんが」(下の写真を参照)。


ieyasu.jpg basara.jpg


が、小林にとって驚きだったのは、このゲームのキャラクターたちに女性が殺到したことだった。…ときには彼女たちの恋人がメンツがなくなるぐらいに。キャラクターの容姿はもちろん、彼女たちは中世の冒険やユーモアに憧れているという。ゲームという意味では、小林は、新しい金のなる木に出くわしたというところかもしれない。女性がアクション・ゲームをプレイするのは稀。でも、やるとなると、彼女たちはゲームに、男性たちよりも多くの忠誠を誓う傾向があるのだから(男性は、敵を粉砕すればすぐに飽きてしまいがち)。

社会的な見地から見れば、小林裕幸の経験は面白い。彼に言わせると、現実の世界で、自分にふさわしいヒロイックなパートナーを見つけれることができないから、女性たちはファンタジーの中に逃避している部分があるという。

カプコンの侍についた女性ファンたちは、日本中で今話題の「草食系男子」という現象の当然の結果かもしれない。草食系男子とは、車や経済力といった典型的な男性の象徴を避け、むしろショッピングやファッションをセックスよりも好む男性たちだ。

『戦国BASARA』の現象は、若い女性が結婚相手を見つけられないという大問題を反映しているのかもしれない。1970年代以来、20代や30代前半で結婚する男女の数は急激に減っていて、出生率の低下の主原因の一つになっている。
つまるところ、これは男性たちの低収入の結果であり、それに対して、結婚相手である女性たちが出した結論なのだ。そして、これは、将来の日本のGDPにも深刻な形で波及するだろう。

現在、カプコンの武将たちの人気は、すでに政治的にも良い影響を及ぼしている。武将の一人が、若者に10月25日の選挙への投票を呼びかけるポスターに使われた。この現象は意図的にまねすることはできそうにない。「女性向けのゲームを開発しようと思うたびに失敗してきたんですよね」と小林は言う。「女性はいつもなにかを追いかけたがる。追いかけられてるとわかると逃げてしまうってことでしょう」。増えつづける日本の独身者たちにとっては、ここから学ぶものがあるのではないだろうか。●



↓伊達藩、宮城県知事選ポスター。

basaravote.jpg


『源氏物語』の昔から物語世界に没入して「光源氏さまー!」という楽しみはあったわけで、草食系男子が増えたからゲームに走るというのは、こじつけがすぎるなあと思うのですが、いかがなもんでしょう。

それと、『戦国BASARA』は……同人系の女性のかたがたの萌え直撃で人気が出たと私は思っていたのですが、そこまではエコノミスト紙は辿り着かなかった模様です。
とは言いつつも、エコノミスト紙あたりが料理すると、ヤオイですら草食系男子のせいになるのかなあ。濡れ衣ですなあ…。


明後日は、この記事の転載先JEZEBELについたコメントをお送りいたします。思った通り、『ラブプラス』の話も出ていました。



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posted by gyanko at 18:15 | Comment(65) | TrackBack(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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