2010年07月10日

海外の反応 - 日本の大ロングセラー、『ぐりとぐら』-

本日は、短めに。
ぐりとぐら』でございます。

ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)

『ぐりとぐら』は中川李枝子(作)・山脇百合子(絵)による子供向け絵本シリーズ(画像のおおむらゆりこは旧姓)。初作は1963年発行。
中川李枝子は『となりのトトロ』の『さんぽ』(あるこー!あるこー!わたしはげんきー!)の作詞を担当したかたでもあります(宮崎監督が中川李枝子の『いやいやえん』の愛読者であったため)。

最初の翻訳本は1967年の英語版で、1999年までに英語、デンマーク語、エスペラント、中国語、朝鮮語、フランス語、タイ語、オランダ語、クメール語の9つの言語に翻訳されています。なんと、シリーズ累計発行部数は2,000万部超え

↓左から。英語版、中国語版、フランス語版。

guri&gura.jpg gurigurachina.jpg gurigurafr.jpg

ちなみに2001年8月当時で。
『ぐりとぐら』 - 135刷、450万部
ぐりとぐらのおきゃくさま』 - 99刷、190万部
ぐりとぐらのかいすいよく』 - 76刷、131万部
ぐりとぐらのえんそく』 - 73刷、104万部
ぐりとぐらとくるりくら』 - 48冊、48万部
ぐりとぐらとすみれちゃん』 - 39万部
ぐりとぐらの1ねんかん』 - 33刷、33万部
ぐりとぐらかるた』 - 19刷、70万部(Wikipedia)。

ぐりとぐらのかいすいよく (こどものとも傑作集―ぐりとぐらの絵本) ぐりとぐらとすみれちゃん(ぐりとぐらの絵本) ぐりとぐらの1ねんかん (日本傑作絵本シリーズ) ぐりとぐらのおおそうじ (日本傑作絵本シリーズ)


大ロングセラーでございますな。
本日は、米国アマゾン、英国アマゾンから『ぐりとぐら』シリーズのカスタマーレビューをご紹介。

まずは米国アマゾンのカスタマー・レビュー。初作、『ぐりとぐら』から↓。

評価:★★★★★ 野ねずみに、本当に大きな卵をあげたら…(カリフォルニア)

表紙の見返しにはこうあります。「野ねずみのぐりとぐらは、日本の子ども達に長年にわたって愛されてきた友だちであり、日本の児童図書で最も知られたキャラクターです」。米国アマゾンではこのシリーズの本を10種類売っていますが、これが本シリーズの代表作だとすれば、この野ねずみたちのシリーズは多くのアメリカの家庭のベッドルームで愛されるものになるでしょう。

心に訴えかけてくる要素はたくさんあるのですが、すぐに気がつくのは、全編をおおう優しい飾り気のなさ、2匹の野ねずみの仲の良さ、きっちりと描かれているのに目に入ってくる絵でしょう。

物語は、食べ物探しに出かけた野ねずみたちが巨大な卵を見つけるところから始まります。見つけたとたん、野ねずみたちはどんな料理をしようかと想像力をふくらませますが、卵は大きすぎて野ねずみたちにいくつもの難題を突きつけてきます。あまりに大きくて、バスケットに入れて家に持ち帰ることもできなければ、つるつるしすぎていて持つこともできない。そのうえ、割れやすくて、地面を転がして行くこともできないのです。

ここで、読み手の大人は、子どもたちにこう尋ねるかもしれません。「あなたがぐりやぐらだったら、どうする?」。物語はもっと手ごわい難問も用意してきます。「こんな大きな卵、どうやって割るんだろう?」。巨大なスポンジケーキ(訳注:オリジナルではカステラ)を焼いた後、森中の動物たちが集まってきて、鼻をクンクンさせたら、「この可愛いねずみたちはどうするかな?」。こんな答えが返ってきたら、大人にとっても楽しいものになるでしょう。

「そう!僕らは、スポンジケーキ作りのぐりとぐら。そう、ぐりとぐらって、僕らのことさ!ケチでも意地悪でもないぐりとぐら、それが僕ら!だから、もう少し待てば、みんなで食べれるよ!」(訳注:オリジナル日本文では、「そうとも、かすてらづくりの ぐりとぐら けちじゃないよ ぐりとぐら ごちそうするから まっていて」)

動物たちは、平和にみんなで大きな黄色いスポンジケーキを分かち合います。でも、最後にもう1つ難問が残されます。空になったフライパンと大きな卵の殻、あなたならどうする?やる気まんまんの2匹の野ねずみは、この問題も解決してしまいます。即興で卵の殻の車を作って、次の冒険に出かけるのです。

カラフルできちんとした絵がちりばめられた、優しい素朴な本。ここには、笑いと問題に取り組むきっかけが詰まっています。



評価:★★★★★ 絵はシンプルで暖かく、心を惹き付けられる。(オレゴン)

野原で卵を見つけた2匹の野ねずみ。でも、大きすぎて家に運べない。野ねずみたちは料理と食べることが大好き。だから、卵をそのままにしておくことは考えられない。……2匹はこの問題を解決するために革新的な手段をなにか考え付かなきゃいけない。
絵はシンプルで心温まる、魅力的なものだ。



評価:★★★★ この本の日本語版は、私の娘の一番のお気に入り。

30年前、私自身にとってもこの本は一番のお気に入りでした。素晴らしい本です。私の4歳の娘に、2歳のころからずっと読み聞かせています。彼女はぐりとぐらが大好きで、私にぐりとぐらのぬいぐるみをつくってくれとさえ頼みます。
著者は姉妹で、『ぐりとぐら』シリーズで5作を日本で出しています。

ただ1つ悲しいことは、日本語版だと、自分で作曲していっしょに歌える、可愛らしいポエムがあるのですが、英語版にはそれがあると聞いたことがありません。私の評価が4つ星なのは、ただその1点のみです。



『ぐりとぐらのかいすいよく』から↓。

評価:★★★★ 僕の3歳の息子がこの本が大好き。

『ぐりとぐら』のシリーズは素晴らしい。僕の息子はこの本を本当に楽しんでいて、本の中の泳ぎ方をまねたりするんだ。3歳の子どもにはエクセレントな本。このシリーズの初作も素晴らしいよ。2匹の野ねずみが森でスポンジケーキを焼く話だ。



『ぐりとぐらのおおそうじ』から↓。

評価:前向きで明るい体験を共有できる。

学校や地域の図書館の児童書のコレクションに強く薦めたい。『ぐりとぐらのおおそうじ』は、日本の古典的児童書をたくみに翻訳している。物語は、2匹の若い野ねずみ、ぐりとぐらが大掃除だって楽しいものになるんだってことを学ぶ話だ。これは『ぐりとぐら』の楽しい冒険シリーズの8作目。前向きで明るい読書体験になるよ。



英国アマゾン。『ぐりとぐらの1ねんかん』から↓。

評価:★★★★ 大好きになるはず!

僕の息子(東京生まれ)は、首がすわるようになってからずっと『ぐりとぐら』が大好き。母親は日本人なので、日本語でシリーズすべてを読み聞かせてきた。だから、実験的に英語でも試してみたんだ。物語は突飛でちょっと風変わりなんだけど、主人公のキャラクターが妙に可愛らしいんだ。

食べ物がかなりよく出てくるけど、2匹ともとっても健康的な食欲の持ち主で、これが子どもの食事にとっても助けになる。(ぐりとぐらがここにいたら、お前のキャベツも食べちゃうぞ…みたいなね)。ついでに、大きな声で日本語を読むことが僕にも役立ったね。家族で楽しめる本だよ!



検索していたら、こちらのブログがヒット。まだオムツの男の子が『ぐりとぐら』を読んでもらってる画像が大変に微笑ましいです。
ブログ文には「Goo-ree toe Goo-rahって発音するんだけど、二匹の日本の野ねずみの冒険話で、いつもおいしい食べ物を友達と食べるところで終わるんだ。この本は日本人の友達からもらった。現在のところ、このシリーズが子どものヘビーローテーション。シャツも脱いでしまうほどのかなりの暑さだっていうのに、そんな中でもやっぱり読みたがるんだよね」。


↓おいしそうでございますな。『ぐりとぐら』のフライパンで焼くカステラケーキです。

絵本からうまれたおいしいレシピ SELECTION (e-MOOK)



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posted by gyanko at 18:00 | Comment(52) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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