2010年08月12日

米国ウィキはそれをどう説明してるのか - 同人誌 -

米国Wikipedia特集第6回でございます。本日は、『同人誌』と『同人』。一部、重複している部分は色を変えてありますので、適宜読み飛ばしてください。

では、早速。


Dōjinshi
同人誌


dōjinshi (doujinshiと表記される場合も多い)は日本の自費出版の作品のこと。普通は、雑誌やマンガ、小説作品を指す。プロ作家が、通常の仕事以外で作品を発表する一手段とする場合もあるが、多くはアマチュアの作品。

同人誌という用語は、「同人」(文字通り、「同じ人」。同じ目標や興味を共有する人たちのことを言う)と「誌」(定期発行物を意味する接尾語)という言葉からきている。同人誌は、より広い同人というカテゴリの1つで、この同人にはアート集、アニメ、hentai、ゲームまで含まれる。

同人作家のグループは、サークルと自称する。多くのサークルは実際には作家一人で運営されているが、その場合、kojin sākuru(個人サークル)と呼ぶこともある。

同人誌とは、自身の作品を発行したいと思うアーティスト、またはライターによって作られる。熱心なファンになると、定期的に行われる同人のコンベンションに参加するのだが、そのコンベンションの中でも最大のものが東京ビッグサイトで夏と冬に開催されるコミケット(コミックマーケットの略)だ。ここでは、20エーカー(81,000 m2)の会場を埋め尽くす同人グッズが、参加者たちによって売買されている。

同人作家たちは他の作家の作品を下敷きとして作品を作るため、通常の発行部数は少部数に留まる。つまり、訴訟を起こされないよう、目立たない姿勢をとるのだ。このせいで、才能ある作家やサークルの作品は、みなが喉から手が出るほどほしい商品となる。売り切れる前に手に入れるのは、早い者勝ち、運次第だ。

この十年で、同人活動は著しく拡大し、何千という作家やファンたちを惹きつけている。自費出版のテクノロジーが発達したことも、この拡大に拍車をかけた。要は、作品を書くことも、描くことも、宣伝することも、出版することも、配布することも、以前より簡単になっているのだ。

たとえば、現在、同人誌はデジタルメディアで出版されることがある。米国でもアニメショップのサイトや専用のオンライン販売サイトを通じて同人誌が販売されはじめているが、同人作家側もオンライン・ダウンロードやオンデマンド印刷に移行しつつある人が多い。

歴史

同人誌のパイオニアは、Morning Bell(明六雑誌)だった(訳注:Morning Bell=朝の鐘=十二刻で言う「明六つ」)。これは明治時代(1874〜)初期に発行された。実際には文芸誌ではなかったが、同人誌というアイディアを広めるのには大きな役割を果たした。

同人の文芸誌として最初に発行されたのは、1885年に尾崎紅葉、山田美妙によって創刊されたLibrary of all sorts of things(いろいろなもののライブラリー)(我楽多文庫)である。

同人誌の発行は、昭和の初期にそのピークを迎え、当時の創造的な若者の声を代弁するものとなった。作家たちは小さなサークルや親しい仲間うちで同人誌を作り、配布した。これが「私小説」というジャンルの拡大と発展に著しい貢献をしたのである。

戦後になると、これまでとはちがう文学の派閥や新しい作家の声を代表するものとしての同人誌の発行は次第に減少していった。これに取って代わったのが『群像』や『文学界』といった定期刊行の文芸誌だった。
例外の1つとして有名なものは、1933〜1969年に発行されていたLiterary Capital(『文芸首都』)。公的に出版されていた文芸誌の助力なしに生き残れた同人誌はほとんどない。現在もなお活動しているのは俳句や短歌の同人誌ぐらいだ。

1980年代になると、同人誌の内容は、創作主体から、既存のシリーズのパロディへとほとんどが移っていく。2008年に発行されたオタク産業に関する白書では、2007年の同人誌の売上の粗利は2773億円(訳注:277億3,000万円の誤記)にのぼり、オタクの人々全体が趣味にかけるお金の14.9%と見積もられた。

認知度

AnimeNation(訳注:アニメ、マンガなどの日本の文化製品を販売するフロリダの有名な小売店)で働くJohn Oppligerは、「西欧のファンたちとはちがって、日本のファンたちの間では同人誌を作ることが大変に人気がある」と言う。
Oppligerの主張によれば、日本人はアニメやマンガを「いつもそばにいる仲間」としてともに育つため、ファンはより本能的に同人誌という形で既存のマンガやアニメを拡大したり、そこから創造する傾向があるのだという。

一方で、西欧のファンたちは、ほとんどのアニメのオリジナル言語である日本語が理解できないうえに、青年期の初期にカートゥーンやコミックを卒業するように社会がプレッシャーをかけ、奨励する。このために、西欧のファンは、既存の作品を利用したり、アレンジし直す場合、アニメ・ミュージック・ビデオ(訳注:AMV。日本で言うMAD)という形で参加することがほとんどだという。

西欧文化では、同人誌は、ファンフィクションと似た既存の作品の派生品であり、そのほとんどがポルノと認識されていることが頻繁にある。当たっている部分もある。いつもではないとはいえ、同人誌は、人気マンガやゲーム、アニメの世界を取り込んだパロディであったり、別ストーリーの作品であったりすることが多く、同時にあからさまに性的な特色をもつことがしばしばあるのだ。

だが、露骨な性描写のない同人誌もまた、多く作られている。
『東方』シリーズ(訳注:同人サークル「上海アリス幻樂団」によって制作された弾幕シューティングゲームを中心としたゲームや漫画、小説などの作品群(Wikipedia))の(訳注:ファンたちが作る)膨大な量の同人誌は、事実上、ポルノ作品がないことで知られている(参考サイト)。年に1度開催される『東方』の同人誌のみを扱うイベント『例大祭』では、成人向けを発行しているサークルはおおよそ10%と計算されている(第七回博麗神社例大祭サークルリスト)。

同人誌のカテゴリ

元となる主流の作品同様、同人誌にはさまざまなジャンル、タイプがあるが、ターゲットの客層によって、ある程度テーマは特定されており、いくつか大きな発行物を分類する区分けがある。大きな区分けとしては、創作とaniparo(アニパロ)だ。アニパロとは、既存のアニメやマンガシリーズのパロディである。

ファンフィクションと同じように、探求するテーマとして非常に人気があるのは、登場人物の、原典に即さないカップリングだ(主流のマンガ等の出版物を下敷きにしている同人誌の場合)。そうした同人誌の多くは、ヤオイやユリといった主題を含んでいる(つまり、ホモセクシュアルだ)。原典とまったく無関係のものもあれば、原典でほのめかされていると解釈できる部分をより直接的に表現したものもある。

主流の商業作品を下敷きにしたものだろうと創作であろうと、同人誌の大きな部分として性的な露骨さがある。これは、こうした同人誌への需要が大きいことや、公的な出版社であれば従わざるを得ない規制がないことが原因だ。

確かに、特定の同人誌の場合、人気のある番組のキャラクターの性的に露骨なバージョンを見せることに力点が置かれていることがしばしばある。こうした作品を、英語圏ではH-dōjinshi(エッチ同人誌)と呼ぶことがある。これは、かつて日本語でHの文字がエロティックなものを表すものとして使われていたことからきている。

日本では、この言葉は「エロ」という言葉に置き換わっている。成人向けの同人誌の指定には、ero manga(エロマンガ)がほぼ独占的に使われる。for adults(seijin muke、成人向け)や18-kin(18禁)(「18歳未満禁止」の略)といった用語が使われることもある。

これと差別化を図るために、ippan(一般、general。general public(一般人)から)という用語が、エロ要素のないコンテンツの出版物に使用されている。

コミケット

コミケットは世界最大のコミック・コンベンションである。日本の東京で年2度開催。最初のコミケットは1975年12月に開かれ、たった32サークル、参加者は600人と見積もられている。このときの参加者の80%は女性だったが、その後、男性の参加者が増え、現在では参加者50万人を超える。たくさんの参加者が、自分たちの同人誌を交換したり、売ったりするためにやってくる。

2009年、明治大学が駿河台キャンパスに『米沢嘉博記念図書館』という同人マンガ図書館を開設した。同大の卒業生である米沢を記念したものだ。ここには、米沢自身の4137箱分の同人コレクションと岩田次夫(同人界のもう一人の著名人物)のコレクションが収められている。


訳注:
米沢嘉博
:1953年3月21日 - 2006年10月1日。漫画評論家、大衆文化評論家、編集者、コミックマーケット準備会の第2代代表。有限会社コミケット取締役社長、日本マンガ学会理事、手塚治虫文化賞選考委員(Wikipedia)。

岩田次夫:1953年10月15日 - 2004年3月22日。同人誌研究家、同人誌評論家、生活協同組合職員(システムエンジニア)。同人サークル「岩田次夫」主宰(Wikipedia)。

評価

多くの同人誌が派生作品であるうえに、同人作家がオリジナルの作家の許可を得ていることがめったにない以上、日本の著作権法と真正面からぶつかることになるにもかかわらず、コミケットはいまだに年2度の開催が許されていて、そのたびに50万人以上の人々を集めている。

とはいえ、同人誌は、漫画家になろうと憧れる人々に実現への道を作ったり、才能ある同人作家が出版社と接触をはかれるという意味では、商業マンガ市場にも利益となっているのかもしれない。これは1980年代から実際にあることだ。多くの日本の出版社は(訳注:事実、マンガ家を探しているので)、年に1度、マンガのコンペを主催し、コンペの受賞作を出版している。

テンプル大学の法学教授、Salil Mehraはこういう仮説を立てている。同人市場が実際にマンガ市場をより生産的なものにする要因となっている。このために、同人誌を禁止するようなことをしてしまえば、結果的にマンガ産業が損をすることになる。だから、しないのだ、と。

また、スタンフォード・ロースクール教授、Lawrence Lessigは、著書『Free Culture』(訳注:日本語版)の中で、「著作権侵害で著者は訴訟を起こす権利を認められているのに、日本の法律事務所にはこうしたケースで訴訟を起せるだけの十分な弁護士もいなければ、訴訟ネタの供給源もない」と書いている。

影響

・『こみっくパーティー』。同人作家という設定のゲーム、マンガ、アニメ。

・ヒロユキによるマンガ、アニメ『ドージンワーク』は同人誌の製作、売買がテーマ。

・『げんしけん』のマンガ、およびアニメ2期は、グループによる同人誌の製作に焦点が当てられている。

著名な同人作家

・CLAMPは、Clamp Clusterという名前の、11人のメンバーからなる同人グループからスタートした。[要出典]

・マンガ、『ラブひな』や『魔法先生ネギま!』の作者、赤松健は、同人誌を続けている。コミックマーケットに参加する際のペンネームは水野亜和。[要出典](訳注:同人活動は2004年で停止。)

・マンガ、『エクセル・サーガ』の作者、六道神士はもともと同人作家。[要出典]

・『PEACE MAKER鐵』の作者、黒乃奈々絵は、『NARUTO』の同人誌を何冊か発行していた。ほとんどヤオイ。[要出典]

・『グラビテーション』、『ゲーマーズヘブン!』の作者、村上真紀。彼女のサークルはCROCODILE-Ave.。『Remix Gravitation』、別名『リミグラ』、『Megamix Gravitation』を製作。これらの同人誌のグラフィックは極端に性的。

・『ルパン三世』の作者、モンキーパンチとしても知られる加藤一彦は同人出身。[要出典]

結城信輝は、「高い城の男」というペンネームで、自身のアニメでの仕事を元にした同人誌を販売している。[要出典]

・『D・N・ANGEL』、『女神候補生』の作者、杉崎ゆきるは同人作家から出発。『キング・オブ・ファイターズ』や『エヴァンゲリオン』等の同人誌を発行していた。すべてギャグ。[要出典]

・長い出版キャリアをもつ高河ゆんは、『アーシアン』、『ラブレス』というよく知られたBLシリーズの作者だが、『ガンダムW』等の同人誌を発行していた。[要出典]

・安倍吉俊は、『灰羽連盟』等、同人誌で創作をいくつか出している。その主な理由として、作品に対する誰かの答えをほしいと思っていないこと、特に、作品とは答えのないものだと思っているから、とのこと。[要出典]

・『フリクリ』のコミカライズや『Qコちゃん THE地球侵略少女』の作者として知られるウエダハジメ。[要出典]

・クリムゾンコミックスは、ゆうに20を超えるさまざまなシリーズで50冊以上のH同心誌を製作してきた同人サークル(たぶんメンバーは一人だが)。『ONE PIECE』、『NARUTO』、『BLACK CAT』、『ファイナル・ファンタジー』などなど、人気作から無名のものまで多岐に渡る。[要出典]

・『天地無用!』の作者、梶島正樹は、シリーズに関する追加情報(訳注:裏設定等)を同人誌で発表してきた。主に、『天地無用!魎皇鬼』と『天地無用! GXP』。

こうした同人誌は、すべて彼の作品か、あるいはその同人誌に作品を寄稿しているかのどちらか。梶島先生の同人作品は、マンガ形式(新しいストーリーが描かれている。普通はテキストはわずか)、インタビュー、シリーズの原稿の下書き(ファンにとっては、創作過程をうかがえる素晴らしいもの)、最終的にアニメに使われなかった梶島先生の手書きの絵コンテ、『天地無用!』の世界のさまざまなキャラクター、状況、場所についてもう少し詳細に語るストーリー・ノートといった作品のいずれか1つ、あるいは複数から成っている。

これを書いている時点で、『梶島温泉』と『上竹温泉』というサークルで1年に2冊の同人誌を発行している。また、同人誌を、今現在のプロジェクトに関するファンとの交流の場としても使っている。スピンオフ・アニメの『異世界の聖機師物語』だ。これは、『天地無用!』の異母弟が登場し、『天地無用! GXP』の話を使っている。[要出典]

・堕天堂、またの名を長瀬祐希は『DEAD OR ALIVE』や『ランブルローズ』シリーズのヘンタイ同人を製作。『DOA Lost Eden 00-11』、『Jumble Roses 1-2』、『Endless Desire 00-18『Kasumi Cullus』、『Ayane Culls』、『Ragna Cross』など。[要出典]

・しもやけ堂を主宰する逢魔刻壱は30以上にのぼるH同人誌の作者。作品のほとんどは『月姫』、『Fate/stay night』シリーズのパロディ。

・『幽☆遊☆白書』や『HUNTER×HUNTER』の著者、冨樫義博は『CHURCH!』という同人誌を出したことがある。[要出典]

・『BASTARD!!』の作者、萩原一至と彼のサークル、STUDIO LOUD IN SCHOOLは、カプコン関連のさまざまな同人誌や、『Wonderful Megadeth!』等の『BASTARD!!』同人誌を出してきた。[要出典]

・BLマンガ、『絶愛』の作者、尾崎南は、極端なまでに多作の作家である。数々のヤオイ作品を産み出している。もっとも知られているのは、サッカーマンガ、『キャプテン翼』のキャラクターの同人誌だ。[要出典]

・『あずまんが大王』や『よつばと!』の作者、あずまきよひこは同人出身。[要出典]

・同人サークル、07th Expansion。『ひぐらしのなく頃に』、『うみねこのなく頃に』を製作。[要出典]

・toyble作、『ドラゴンボールAF』(訳注:その後のドラゴンボールを描いた同人作品)。

・『switch』、『DOLLS』の作者、naked ape(訳注:中村友美、咲木音穂のコラボレーションネーム)は、acute girlsの名前で『NARUTO』、『コードギアス』の同人を描いている。ほとんどが多少、ヤオイ風味。[要出典]

・『KIZUNA』、『腐った教師の方程式』、『恋愛方程式』、『BORDER−境界線−』の作者、こだか和麻は、K2 Companyとして、創作シリーズ『華と龍』のほか、『テニスの王子様』や『鋼の錬金術師』のパロディ・ヤオイ同人誌を出している。[要出典]

・『FAKE』の作者、真東砂波はEAST END CLUBとして、創作同人誌のほか、パロディヤオイ同人誌(ほとんどが『ONE PIECE』)を発行。[要出典]




Dōjin
同人


dōjin(同人)は、doujinとローマ字表記される場合も多い。興味、活動、趣味、社会的地位といったものを共有する人々、または友人たちのグループを言う一般的な日本の用語。coterie、society、circleといった英語に訳されることもある(例:sewing circle(裁縫サークル))。

日本では、この言葉はアマチュアが自費出版した作品を指すのに使われる。これには、マンガ、小説、ガイドブック、アート集、音楽、ゲームも含まれる。プロの作家の中にも、通常の出版業界以外での出版活動の1つとして取り組んでいる人もいる。

調査会社、メディアクリエイトの年間リサーチによれば、2007年のオタク産業の市場規模は16億5000万USドル(訳注:1866億円)、そのうち同人売上は48%にのぼる(7億9200USドル)。
(訳注:同人誌の売上は277億3,000万円(14.9%)。48%は同人誌即売会への参加経験の割合(INTERNET watch))。

文学サークル

文芸サークルが最初に登場したのは明治時代である。和歌の歌人、詩人、小説家が同好の士と出会い、文芸誌を発行していた(多くは、現在も発行されている)。日本の現代作家には、こうした文芸サークル出身が多い。有名な例として、尾崎紅葉がいる。彼は、文学作家のサークル、硯友社を率い、1885年に最初の寄稿集を雑誌として発行している。

マンガサークル

マンガの同人は、第二次世界大戦後になって日本に登場しはじめた。石ノ森章太郎(『仮面ライダー』、『サイボーグ009』)や藤子不二雄(『ドラえもん』)といったマンガ家たちが、同人グループを結成する。藤子の場合は、New Manga Party(新漫画党)だ。

この当時は、同人グループの結成はプロデビューすることが目的だったが、これが数十年の間に、学校のクラブなどで同人グループが作られるようになって様変わりする。その頂点は、1975年、東京で生まれたコミケットだった。

現代の同人


熱心なファンになると、定期的に行われる同人のコンベンションに参加するが、そのコンベンションの中でも最大のものが東京ビッグサイトで夏と冬に開催されるコミケット(コミックマーケットの略)だ。ここでは、同人グッズが20エーカー(81,000 m2)の会場を埋め尽くし、参加者たちによって売買されている。

同人作家たちは他の作家の作品を下敷きとして作品を作るため、通常の発行部数は小部数に留まる。訴訟を起こされないよう、目立たない姿勢をとるのだ。このせいで、才能ある作家やサークルの作品は、みなが喉から手が出るほどほしい商品となる。売り切れる前に手に入れるのは、早い者勝ち、運次第だ。

この十年で、同人活動は著しく拡大し、何千という作家やファンたちを惹きつけている。自費出版のテクノロジーが発達したことも、この拡大に拍車をかけた。つまり、作品を書くことも、描くことも、宣伝することも、出版することも、配布することもより簡単になっているのだ。


西欧での認識

西欧文化では、同人を現存する作品の派生作品としてとらえる場合が多い。ファンフィクションと似たような捉え方だ。ある程度、これは当たっている。同人には、人気のあるマンガ、アニメ、ゲームなどをベースとしたものが多いからだ。ただし、男性向けの同人には、完全なオリジナルのものもある。

同人のカテゴリーはおびただしい数にのぼるが、これまでのところ、日本国外でもっとも人目に触れているのは同人誌であることは重要なことだ。これは日本でもある程度、同様である。伝統的に同人誌がもっとも人気があり、商品としての数も大変多い。●



このエントリ関連でいろいろ検索していましたところ、偶然、見つけた曽野綾子。美貌でございますな。
1950年代に同人誌『三田文学』に寄稿した『遠来の客たち』でデビュー。

sonoayako.jpg


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posted by gyanko at 18:00 | Comment(79) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月09日

海外ゲーマーの反応 - 日本の最新ゲーム売上チャート:『戦国BASARA3』、『初音ミク -Project DIVA- 2nd』-

本日はこちらの記事から。


セクシーな戦国サムライとキュートなボーカロイドが日本のゲーム売上チャートを席巻。

今週の日本はどんな感じかって?『戦国BASARA3』という、日本の封建時代を舞台とした戦闘ファンタジー、それから初音ミクが登場するリズムゲームだ。そう、日本が今必要としてるものは、シャツも着てないサムライたちと、セクシーな歌うロボットってわけだ。

今週のソフトウェア戦争はPS3の勝利となったが、これはほぼ25万本近くを売り上げたカプコンの『戦国BASARA3』のおかげだ。(ご存知の通り、西欧では『Devil Kings』シリーズとして発売されている)。『戦国BASARA3』のWii版も同時にチャートイン、こちらは5万本を売った。前述の、初音ミクが登場するリズムゲーム、PSPの『初音ミク -Project DIVA- 2nd』は24万1000本。

先週の首位、『Wii パーティー』もいまだ頑張っている。今週で50万本を突破した。
新顔も数本、チャートイン。『メタルマックス3』、『イースvs.空の軌跡 オルタナティブ・サーガ』といったタイトルがトップ10入り。

メディアクリエイトによる日本のゲーム売上チャートは以下の通り。

01. 『戦国BASARA3』 (PS3) - 243,000 / NEW
02. 『初音ミク -Project DIVA- 2nd』 (PSP) - 241,000 / NEW
03. 『Wiiパーティー』 (Wii) - 83,000 / 529,000
04. 『仮面ライダーバトル ガンバライドカードバトル大戦』 (DS) - 64,000 / NEW
05. 『戦国BASARA3』 (Wii) - 50,000 / NEW
06. 『メタルマックス3』 (DS) - 47,000 / NEW
07. 『イナズマイレブン3』 (DS) - 34,000 / 727,000
08. 『イースvs.空の軌跡 オルタナティブ・サーガ』 (PSP) - 30,000 / NEW
09. 『実況パワフルプロ野球ポータブル2010』 (PSP) - 22,000 / 103,000
10. 『ファイアーエムブレム 新・紋章の謎 ~光と影の英雄~』 (DS) - 21,000 / 197,000●


この記事についたコメントです↓。

■『戦国BASARA3』、今かなり楽しんでるとこ。無双スタイルのゲームはいつもは好きじゃないんだけど、『戦国BASARA』はちょっと違うんだよね。従兄弟がPS3版を買って、僕はWii版を買った(Wiiしかもってないから)。驚くべきことに、Wii版が全然劣化してない。グラフィックがかなりまとも。

■↑ニンテンドーチャンネルでトレイラーを見たけど、すっごい良い感じだったわ。リアルなゲームって印象だったのが僕的にはうれしい。買おうって思えるほど興味が出るかどうかはまだわからないけど、確実にレーダーには引っかかったね。

カプコンはWiiのゲームだとかなり良い仕事をすることが多いって感じる。好きなゲームじゃなくても、品質が良いのは否定できない。『デッドライジング』は例外になるかもしれないけど……。

■『戦国BASARA3』ってマルチプレイあり?このシリーズって『無双』シリーズより出来が良いんだよな。ただし、『戦国BASARA』と『戦国BASARA 2』は除く。あれって、マルチプレイがないんだよね。

■↑マルチプレイありだよ。同時に2人までプレイできる(少なくともWii版は)。マルチプレイはめちゃめちゃ楽しいよ。敵がかなりたくさん同時に画面に出てきても、処理落ちしないのが素晴らしい。

■『戦国BASARA』、がんばったな。こっちで出たら買うよ。

■↑オレも。このゲームでモーションコントローラを完璧に使えるようにしてくれたら、クールだと思うんだが。

■↑使えると思ってたわ。PS3にもってきたのはそれが理由じゃないの、だって?(覚えてる限りだと、形式的にはWii独占タイトルだったはず)。

ま、どちらにせよ、ムーブが使えるようになるなら、オレも買う!

■↑モーションコントローラで『戦国BASARA』をプレイするって、どんだけ体力消耗すると思ってんだよ?

■↑うん、わかってるよ。もちろん。

リネンの布着れをまとって、大軍勢を叩き潰すたびにカッコ良いポーズを決める予定。あと、ポーズを決めながら言うクサい台詞もリストにして作るつもり。

■↑ぜひYOUTUBEにアップしてくれ。……なんというか、その、あれだ、教育目的で(キモい映像をアップするときにはこういう言い訳が必要だからね)。

■↑可能性はないよ。小林(訳注:『戦国BASARA』プロデューサー、小林裕幸)がムーブはこのゲームには使わないって言ってたから。Wii版もクラシックコントローラ付属で、Wiiモートはサポートしてない。

■初音ミクの新作、めっちゃ良いよ。手強いリズムゲーム。今やってるけど、楽しんでる。

■↑今月になって初めて『ボーカロイド』を知ったんだ。で、コンピュータープログラムが歌うっていうのに惹かれて、初めて買ってみた。

異様にハマるね、これ。もう、2作目も輸入予定。それまでに、ミクの独特な声に飽きなきゃいいなあ。

日本のPSストアから『初音ミク -Project DIVA- ドリーミーシアター』も買おうかって真剣に考えてる。そのぐらいやられた。

■『メタルマックス3』が日本で売れて、北米でも発売されるように祈ろう。凄いRPGなんだよ、これ。でも、西欧では全然知られてない。角川ゲームズ、よくやった!『メタルマックス3』、最高!


『メタルマックス3』トレイラー↓。ナンバリングタイトルとしては17年ぶりの新作(Wikipedia)。

Metal Max 3 DS gameplay trailer


すごく好きなタイプのRPGでございます。
戦車カスタマイズ、ダンジョン、ドロップアイテム、職業&スキル、大量のサブクエ、賞金首、ランダムエンカウント。ストーリーはあるものの、自由度は高く、自由きままな冒険が可能。ボリュームもかなりあるようです。

敵のドロップアイテム、スパムメールで敵味方全員が回復したり、アイテム詰め合わせの福袋があったり、男らしさがあがるイレズミシールがあったり。アイテムの細かさ、茶目っ気も好印象です。

■↑すごそうだわ………。太平洋を越えてこっちにも来てくれるなら、買えるんだけど。

■↑そう思うなら、ちょっとでも前進するためにローカライズ嘆願書にサインしてくれ、頼む。ここでやってる。

■『メタルマックス』ってなに?

■↑本当に良作の世紀末後RPG!米国でも欧州でも発売されたことないんだ。ローカライズされてるのはスピンオフのタイトル、PS2の『METAL SAGA ~砂塵の鎖~』だけ。

■『メタルマックス3』、プレイ時間45時間を超えたのに、まだ飽きない。面白い。このゲームの自由度は、他のJRPGを吹き飛ばしてるよ。『マザー2』が『フォールアウト』と出会ったって感じ。『メタルマックス』の歴史は、『マザー2』や『フォールアウト』より古いけどね。

■↑面白そうだな。言語の問題的にはどう?難しい?

■↑短い答えだと:
超難しい。『FF』とか『ドラクエ』みたいに、「街に行ってこの男に話しかける、ダンジョンに行く、次の街を探す、また次のダンジョンを探す」って形式じゃないんだよ。だから、カタカナといくつかの基本的な言葉っていうわずかな知識で、道を探し出さないといけない。めっちゃ大変。

長い答えだと:
言語の習熟度として適当な用語なのかどうかわからないけど、中学校レベルの日本語って言っていいと思う。極端に難しい単語はないんだけど(ただし、弾とか実験みたいな基本的な軍隊用語とかSF関連の日本語は知っていること)、おおざっぱでも日本語の口語はかなりわかってないとだめだな。
日本語にあんまり自信がないなら、5秒おきに辞書を引くことになるよ。そうじゃなきゃ、台詞や、ゲームの核になるものをすべてすっ飛ばすか。

■↑ありがとう。日本語がもっとうまくなる日がきたら買うことにするわ。

■ファルコムが『イースvs.空の軌跡オルタナティブ・サーガ』を黒字にするにはどのぐらい売れればいいんだろ…。『イース 7』は初週4万本以下だったと思うが。
そんなに高い売上じゃなさそうだけど、それでもこのゲームはPSPで出すほうがハッピーな結果になるんじゃないかな。

■女性じゃなくて、男性に対してセクシーって言葉を使ってるゲームを見るのはたぶん初めてな気がする。

■『戦国BASARA』って『戦国無双』のパクリだってずっと思ってる。ただ、『戦国BASARA』のほうが磨かれてるんだよなあ。
コーエイが『無双』シリーズを毎度同じシステムで出すのは気にはならないんだけど、カプコンのやり方をまねて、これまでの定型に新しい要素を入れる必要があるんじゃないかなあ。

■『戦国BASARA』って男もプレイすんの?これって、『戦国無双』をヤオイ向けに作り変えたみたいなやつだと思ってたんだけど。

■↑オレがプレイしてる。オレの周りでプレイしてるやつは3人いる。『戦国BASARA』でヤオイなんて見たことない。オレが無知なのか、それとも、ヤオイっぽいって言う人の大多数が妄想してるだけなのか。もちろん、オレ自身は、自分が無知なんだとは思いたくない。

■まさにセクシーサムライだわ!こういう肌を露出した、セクシーなポーズのキャラクターデザインがもっと作られないとだめよね。

■変って思ってくれていいよ。でも、ヘソ出しってセクシーだと思わない。腹筋が6つに割れてようと、封建時代の日本のサムライに80年代の服を着せてようと、セクシーじゃない。

■サムライのブロークバック結婚かよ(訳注:配偶者の片方が現在か過去に同性愛者である結婚)。

■……『初音ミク -Project DIVA- 2nd』の24万1000本の1本は僕。このゲームをプレイしてると、どうしてこんなに気分が良くなるんだろう。

■↑ミクが、お前の嫁だからだろ。

■『戦国BASARA』のカバーの男をセクシーだと感じなくちゃだめなの?ぜんぜんセクシーじゃないと思う……。

■↑『戦国BASARA』の日本のファン層ってほとんど女なんだよ。アニメ版の戦闘シーンは『ドラゴンボールZ』っぽくて、変な感じだったけどさ。

■↑人気男性声優が声を当ててるんだ。予想できる話じゃん。ゲームをプレイするっていうより、アニメを見て、イベントに行って、グッズを買うって流れの一環だろ。

■↑いや、日本の人たちにとっては、これがセクシーってやつ。『戦国BASARA』は、美少年の巣窟みたいなもん。

■↑日本の女性って、男性に対する審美眼がないのか?

■↑ちゃんとは答えられないけど、オレの奥さんがこのシリーズに夢中なんだよ。厳密言えば、このゲームのファンフィクション(=同人誌)にね。

でも、オレはって言えば、体がでかくて、やや太り気味で、ハゲで、髭が生えててる。うちの奥さんは、そういうオレのことも好きなんだ。

このゲームの女性ファンの多くのことはわからないが、会ったことがある人たちは誰も、女性っぽい男性とデートもしてなければ結婚もしてないよ。なのに、どうして『戦国BASARA』のキャラクターが好きなのか。誰も説明できないんだよな。

■↑あるタイプが好きでも、結果的にちがうタイプを好きになるってことはあるもんさ。でも、この手のタイプの可愛い男の子が好きってのは理解しがたいよな!

■すべての女性ゲーマーにとって、この『戦国BASARA』は素晴らしいゲームなんだよ。このゲームのファン層は女性が主体。それで売上チャート1位なんだから、ものすっごいクールなことじゃん!参考リンク→siliconera

■↑そのリンク先の記事に、「ゲームのユーザーの40%、イベントへの参加者の90%以上が女性」って書かれてるね。ってことは、プレイヤー層はまだまだ男性が主体ってことじゃん。イベントのことは、わからんけど。

■ゲームの97%が男性向けに極端なファンサービスをしてる一方で、少なくともこのゲームは女性にファンサービスを提供してあげてるってことだろ。

■初作の『初音ミク』はものすっごく良かったよ。ゲームプレイは楽しいし、ロック解除できるものもたくさんある。ただ、2作目を買おうとは思わないんだ。理由は1つだけ。初作があまりにボリュームがあって、ボーカロイドが凝縮されてたから、おなかいっぱいなんだ……。

■↑オレを信じろ。ボーカロイドのファンなら、2作目は確実に買う価値がある。初作と比べて、プレイ時間もかなり増えてる。

■『戦国BASARA』でわかんないのはさ、キャラクターが全員、軍を率いるトップなんだよな。どいつが悪党なんだかさっぱりわからん。やってることは全員同じだろ、だって。

■↑オレはこういうふうに考えてる。ここにオレと友達がいる。どちらも世界を征服したいと考えてる。生きとし生けるものを殺し、家族を離散させ、良きものすべてを粉々にするんだ。

でも、オレのそばには、オレが尊敬するセクシーな女性の親友がいて、オレの体からは慈悲と覚悟、双方のオーラが立ち上ってる。
一方で、オレの友達のそばには、醜い男の親友がいて、背景に不吉な音楽が流れ、雷鳴がとどろく中、にやりと薄ら笑いを浮かべている。

となると、だ。オレは良いやつ。友達が悪党だ。世界ってのはこういうもんなのさ。そう考えろ。

■↑日本の覇権を争ってたんだと思うよ。自身を守ろうとしたんなら、クールな話だけどさ。

■↑歴史的にはキミは正しい。…でも、ゲームとなると、歴史的に正しくない場合がほとんどだよ。

■『戦国BASARA3』が日本で売れててうれしい。僕、輸入したからね。もっとキャラクターが増えてくれるといいなあって思ってるよ!

カプコンは米国にこのゲームをもってきてはくれるだろうけど、日本の声優の声は入ってないんだろうな。ハードコアのファンにとっては、これでもうすべてが台無しだよ。米国で売れるゲームじゃないのはわかってる。でも、これは僕がカプコンに与えた最後のチャンスだったのに、やっぱりだめだったな。

ゲームは輸入するけど、日本語音声、英語字幕での米国リリースっていう希望はもう捨てたよ。

コーエイはその点、ちゃんとしてくれてる。米国版の『北斗無双』はオマケも入れてくれたし、日本語音声と英語字幕の両方を入れてくれて、ファンを喜ばせてくれたんだ。カプコンは、米国リリースとなると、こういうちゃんとしたことをやってくれないんだよ。

■日本に一言だけアドバイスがある。……なんか新しいことやってくれよ。

■↑このトップ10には、オープンワールドで、どこでも自由に行き来できる世紀末後RPGがあるってのに、日本人にこれ以上なにをしてほしいんだ、お前は。

■↑彼はたぶん、日本人に、ごま塩頭のゴツい体の男がバンバンガンガン銃を撃つゲームを作ってほしいんだろ(笑。

■>日本が今必要としてるものは、シャツも着てないサムライたちと、セクシーな歌うロボット

この逆が、ごま塩頭のゴツイ男たちのバンバンガンガンってわけだな(笑。

■Are you ready guys?
Put your guns on!(笑


↓アニメ『戦国BASARA』。伊達政宗のAre you ready, guys?

PUT YA GUNS ON



ハード売上のほうも、『戦国BASARA 3』と『初音ミク -Project DIVA- 2nd』が牽引したようです。PSPが48,603台で、DSi LLの23,120台にダブルスコア以上の差をつけて、チャートトップ。PS3が45,224台で、こちらもWiiの20,038台にダブルスコア以上の大差。
ソニー兄弟、好調ですなあ。



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posted by gyanko at 18:00 | Comment(103) | TrackBack(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月04日

海外の反応 - BBCが特集した90年代の日本車 -

本日は、イギリスの老舗自動車番組、『トップギア』でお馴染み、ジェレミー・クラークソンの日本車特集、「なぜ日本は世界を制したのか?」。

11年前、2000年の制作ですので、現在とは事情が異なる部分も出てまいるかとは思いますが、イギリス人の痛烈なユーモアと、思わずリピートしてしまうほどカッコ良い演出が見所でございます(特にGTRの登場シーンは必見)。


Clarkson's Car Years 「日本車が世界を席巻した理由」 【字幕付】


コメントはこちらと(再生回数、52,177回。コメント数、90件。この動画の人気が最も高い地域はこちら↓)

clarksonchart.png

こちらから(再生回数、18,782回。この動画の人気が最も高い地域はこちら↓。)。

clarksonchart2.png


評価の高いコメント

■冷蔵庫とトヨタ・カローラの違いがわかんなくなるとこで爆笑。(+12)

■90年代は日本車の時代だったと思うね。(+10)



■オレは三菱支持!(+3)

■三菱スタリオンだよ、いつだって…(+2)

■日本とドイツを作ってくれたことを神に感謝するよ!怠け者で、馬鹿で、頑固で、能率の悪いイギリス人を市場がきつーくおしおきしたってことさ。イギリスの産業のほとんどを失ってしまったんだから。責めるべきはイギリス人自身だ。(+5)

■スカイラインのオーナーだよ。誰かオレとレースしてみる?

■↑なにを隠そう、僕もオーナー。夢がついにかなった。1988年のブルー、5速マニュアル。7万4000マイル走ってたやつだけど、錆びはなし。もう大好き。キミのは何年製?

■↑1993年BNR32 GT-R V-Spec I(スカイライン)だ。

■スタリオンは世界一セクシーな車だよ。ほしい。(+6)

■日本車が最高だろ。(+3)

■うわあああ!AE86、カッケー!(+2)

■トヨタ・AE86は、これまでオレが運転した中で一番好きな車かもしれない。すべてが信じられない出来で、オレの心をハッピーにしてくれる。こいつを売るぐらいなら、自分の腕を売ったほうがマシ。(+4)

■日本車は、デザインが冴えなくて退屈なことで悪名高い。いくらでも車名を上げられるけど、長くなるからね。

日本車はほとんどが、内装にスタイルってものがない。見栄えがあんまり良くないの。オレだったら、退屈な昔の日産サニーよりは、電気系統がぜんぶダメすぎるけど、上品なアルファロメオを選ぶね。動画に出てくるみたいな昔の日本車を買ったら、ずっと長く惨めな気持ちを味わうことになるもの。

■↑デザインがカッコいいだけのゴミ車より、10分ごとにエンスト起こしたりしない退屈な車を選ぶよ、オレは。(+3)

■信頼性は日本車が一番だろう、たぶん。でも、これは同時に、壊れないから、長いこと乗り続けなきゃいけない=デザインが古くなって惨めってことでもあるな。

■日本車が世界一だよ。(+2)

■イギリスの労働者がすっごく得意なのは、ストライキと抗議運動だってことは認めざるを得ない。この問題を解消するために、フォードはイギリスからドイツに工場を移したんだもんな。(+3)

■簡単に言えばさ、より良い車を作れば、売れるってこと。イギリスの自動車産業は自らで自らを破綻させてしまった…。アメリカも同じ道を辿ってる。学習しなければ、未来はないぞ。(+8)

■永遠に車に乗り続けてほしいって思ってる自動車会社はないだろ。時代遅れになるか、壊れるかしてくれないと。

日本の場合、自動車は事実上、4年も乗ればお払い箱だよ。このおかげで、産業を盛り立てていけてるし、同時に自動車会社側はスペアパーツの在庫をもたない。

■↑4年乗った後は、中古車としてパキスタンだとかバングラディッシュみたいな国に輸出されるんだよ……。1999年にオレの友達が、港に着いたばっかりの1986年のカローラを買ったのを覚えてるもの。

やつ、その車に1999年当時のカローラ新車価格の85%もの金を喜んで払ったんだぜ。丈夫で信頼性の高い良車をそれだけ求めてたんだ。

たとえ、彼らが中古車や改造車で金儲けをしてるんだとしてもさ、……日本人は賢いし、頭が良いよ。認める。(+2)

■黄色い肌の台頭、だな。

■ジェレミー、カローラ嫌いにもほどがあるわ、ハハハ。

■2010年〜2015年は中国が牛耳る時代になる。

■↑経済成長って意味でなら、たぶんそうだろうな。でも、自動車産業ってことなら、中国はもう数十年かかる。もっとかもな。結局のところ、日本が近い将来、基盤を失うことになるとは僕には思えないけどね。(+2)

■僕の愛車、スタリオン。(+3)

■日本が作る車には凄いのがある。アメリカ車は近いところにすら行けてない。20年内に、素晴らしい自動車を作る国は日本とドイツだけになってる思う。(+2)

■日本って国は事実上、日本車独占状態なんだよ。このおかげで、原価、あるいは赤字を出してでも海外に車を投売りして、シェアを広げることができてる。海外でシェアを拡大するために、日本の消費者がお金を払ってるってこと。

それと、日本車も新モデルってなると、なんらかの問題はでるよ。一流とは言えないよね。(+2)

■素晴らしい歴史の授業だった。アメリカに住んでると、過去に何があったかっていうグローバルな視点を得にくいからね。日本が作った車には凄い車もある。でも、とーーーっても平凡で退屈。GTRの見栄えなんて、「あっ、そ」って程度。車らしいラインもないし、魂もない。技術とデータだけだ。イギリスとか残りのヨーロッパになると、一般人から見たらクソ車ばっかり。欧州車で価値があるのはハイエンドの車だけ。(非表示)

■トヨタ車はほとんど永遠と言っていいほど長く乗れるんだよ……。20年前の車も道路を走ってる、今でも!(+5)(訳注:ブルネイのかたでした)

■日本人はstallion(スタリオン、牡馬)って名づけたかったんだ。でも、Lの発音ができなくて、starrionになっちゃったんだな。

■僕のおばさん家の向かいに住んでる老人は83歳なんだけど、いまだにトヨタのカローラを乗り回してる。買ったの1977年だと思うんだけど。走行距離は30万マイル(訳注:約48万キロ)とか、もう嘘だろって感じ。車体の赤がかなり色あせてはいるけど、塗料はまだ剥げてないんだ。これはもう絶対に壊れないね。

■マツダのRX-7をセカンド・カーにしてる。このちっちゃな車がどんだけ早いか、もう信じられないぐらい。そしたら、僕の叔父さんが、オレのマーキュリー・クーガーのほうが早いって言うんだよ。だから、競争した。蹴散らしてやったよ。特にコーナーね。あのクーガーを叔父さんはとっくに手放したけど、僕のマツダはいまだにピンピンしてる。

■最後の締め方がいかにもジェレミーだ。

■まあ、日本車が失墜する前に、イギリスの自動車が失墜しちゃったけどね。


評価の高いコメント

■辞書で偏見って言葉を調べてみろ。ジェレミーの写真が載ってるかもよ。(+13)

■みんなわかってること。日本人がベスト。技術においちゃ、どの国よりも先を行ってる。(+9)


■うん、まあ……90年代の日本車のほとんどはダサいか、オリジナリティに欠けるか、あるいはその両方だったよね。でも、例外があるのも確か。

■どうしていまだにGMやフォードが日本車に追いつけないのか教えてくれよ。

■目の前の今を見ろ。日本人とドイツ人がトップだろ。(+2)

■ジェレミーは、世界がイギリス中心に回ってるとか思ってんじゃないの。すべてイギリスのおかげです、みたいなさ。ウザイったらないわ。(+6)

■ハハ。ヨーロッパは信頼性の高い車の作り方を日本から学んだって?……マジで?プジョーは学んだようには見えないけどね。(+7)

■クラークソンが言ってることは当たってるとは思うけど、日産のマイクラ(訳注:マーチの海外名)がミニに似てるとは思わない。

日本はヨーロッパから良い車の作り方を1世紀に渡って学び続けた。これは歴史的事実だ。でも、ヨーロッパのメーカーだって、良いアイディアはお互いに共有してきたじゃないか。これをコピーとは僕は呼ばない。こういうのはトレンドって言うんだ。

■番組で取り上げたのって、4/5シリーズ(訳注:日本では2代目FC3S 型・カブリオレに当たるようです)のRX-7だろ。確かにポルシェの924にそっくり。でも、RX-7はロータリーエンジンだからね。

■クラークソンは、なぜランボルギーニが300ZX(訳注:3代目日産フェアレディZ)のヘッドライトをディアブロ用に買い付けたのかを言い忘れてるよ。

■僕はRX-7、それからスープラのオーナーだった。大好き「だった」よ。ジェレミーには同意する。日本車は退屈なんだ。スカイラインですら、大量生産なんだよ……。でも、フェアレディZは本物の車だ。おもちゃ工場のコンベヤーで作られたような車じゃない。240z、260z、280zのことね。

■↑Zは本物の車だよなあ。350Zは除いて。あれ、カリフォルニアで設計、生産なんだよな。本物の日本製ですらないっていう……。ダサいわ。

■悪いけど、ホンダのNSXは退屈なんかじゃないって。あれは、アイルトン・セナのために作られた車なんだからな。(+2)

■ホンダ車にたくさん乗ってきた。最新のはS2000だ!でもって、NSXはオレの夢の車!!!! あのエンジンの音を聞いてくれよ!(+3)

■ジェレミーは、NSXがフェラーリ348より早くて、出来が良いってことも忘れてるよな。実際、フェラーリは355の開発研究にNSXを使ったんだぜ。NSX/350Z/S2000、これは絶対に退屈な車なんかじゃないから!!!!!(+2)

■かなり古い番組だなあ。日本車は今でもめっちゃ売れてるじゃんね。実際、トヨタが今の世界一だろ。アメリカ人と韓国人はちゃんと知ってるよ。日本車のクオリティがどんだけのもんか。ヨーロッパの連中は健忘症でも患ってんじゃないの。

今のワーゲン、メルセデス、BMWの品質は笑えるわ。ヒュンダイとクライスラーは着々と上を目指してるのに。

ヨーロッパ車に、同じ価格で三菱エボやスバルのインプレッサWRXと同じことができるのかよ。近くに寄れもしないって。新しいGTRが3万ドル以下でヨーロッパ車を粉砕するだろうね。

■ホンダには心があるよ。たくさんね…。(+2)

■日本車がコピーだってのは同意。ただ、コピーがオリジナルより良いってことはままあることでね。あと、信頼性と燃費も忘れちゃいかんな。

日本のコピーはそれほど退屈ってわけでもないよ。ヨーロッパ車とアメ車の中で戦っていけるぐらいなんだしさ。
日本車を馬鹿にしちゃだめだ。今の時代で最も進んだ技術のいくつかがある国だ。これは僕がデッチ上げた話じゃない。競争相手のメーカーが認めてることなんだ。日本が、次にくる新しい機能を作ってるんだよ。

■クラークソンが言う「日本には個性が足りない」ってのは当たってる。これは東洋的な考え方なんだよ。東洋の社会は「みんな」が大事、個人だけじゃなくてね。これが車の好みにも表れてる。みんなと同じような車がほしいんだよ。人より上に立ちたいとか思わないんだ。東洋人は西洋人ほど、オレオレオレって欲張らないってこと。

■↑いや、欲張るよ。技術的に西洋と同じほど進んでるってだけじゃない。おまえ、日本が太平洋をほしがって、ほぼそれを手中に収めようとしたことがあったのを忘れたのか?チンギスハンの例もある。土台、欲をかくことは人間の美徳の一つだからね。

■1990〜1996年で一時代を築いたと僕が考える日本車↓。
ホンダNSX
トヨタ・セリカ
トヨタ・スープラ
日産240SX
日産300ZX
マツダMX-5
マツダ RX-7

■あの時代、ほとんどの日本車、それから特に韓国車はクソだった。でも、ちゃんと痛い目を見て学習したんだよ。今となっては、日産とホンダが打ち合わせをして、魅力的で安くて信頼性の高い車を作ろうねって決めたって言われたら、そうだろうって信じるよ。

たださ、みんなだったら、金もってても、ランボルギーニよりフェアレディZを買う?

■カローラは運転したことも、乗せてもらったこともあるけど、完璧に満足できるし、信頼もおける。ただ、ほんっとに個性がないんだよなあ。日々、ちゃんと動いてくれるけど、嫌いにも好きにもならない車。

■カローラってバニラ味のアイスクリームなんだよ。平凡でプレーンな味。フォードのフォーカスはミントチョコレートチップ。これも平凡だけど、バニラ味よりは味がある。ホンダのシビックはワッフルコーン付きのバニラアイスクリームだな。

■ハハハ。日本人のほうが頭が良いってこった。ソニーがPS3でやったことといっしょ。マイクロソフトにXbox360を出させてから、頃合いを見計らって改良型PS3を出した。ハハハ。

■なんでみんながヤリス(訳注:トヨタ・ヴィッツの現在の海外名)やエコー(訳注:同じくトヨタ・ビッツの初期の海外名)を買うのかわからん。ホンダのシビックの中古を買ったほうが、安いし、早いし、経済的だろ。

■落日か。…クラークソンは面白い番組を作ろうとしたんだろうけどね、核心にこだわってほしいと思うわ。NSXと比べたら、フェラーリ348は惨めなもんさ。実際、NSXを355の開発のために購入したぐらいなんだから。……コピーしてんのは、どっちだよ?

■今だってトヨタは世界一の車会社。カローラは世界一売れてる車。彼らは間違ってないってことだよ。(+2)

■わざわざ一番ダサい日本車を取り上げてんだもんな。そんなこと行ったら、プジョーの206セダンはどうよ?こんなみっともない車、今まであったか?昔の番組っていったって、普通のヤリスを出せよ。2000年度のヨーロッパのカー・オブ・ザ・イヤーだぞ?

■私見だが。問題は日本車自体じゃない。ヨーロッパの消費者のほうが理屈に合わないんだよ。

たとえば、最近のホンダのジャズ、シビック、アコードはすっごくユニークな個性をもってる車だ。そのうえクオリティがとても良い。

なのに、ヨーロッパのバイヤーは多くがクオリティの貧しいルノーやプジョーを買いたがる。内装も酷いし、外装なんて理解できないぐらいのものなのにな。(+2)

■『トップギア』は大好きだけど、これは違ってるよね…。AE86、インテグラ、RX-7、インプレッサ、設計はどうなのさ??? 新しいGTR、新しいシビック、RX-8、品質は????ルノー・ヴェルサティスのほうが上だとでも言いたいのか?シトロエンのクサラのほうが上だとでも?マジで、ゴルフTDIのほうが興奮するのか????

ブランドは好き好きだろうが、車ってのはどれにだってソウルはある。どこに惹かれるかで分かれるってだけの話だよ。(+4)

■日本車のデザインってのは、売るためにヨーロッパの人間の好みやニーズに応えてるだけだろ…。日本車よ、永遠に!(訳注:ポルトガルのかたでした)

■なんだと?! 日本車を誰も買いたがらない?どんだけだよ!90年代の後半の番組だろ!プジョーが信頼性が高い?! いつから?そんな話、聞いたこともねえよ。プジョー307がエキサイティング?ワーゲンのボーラが退屈じゃない?! プジョー807が信頼性の偉大な一例?

『トップギア』の信頼性調査もうさんくさくなったもんだ。シトロエンのC3ピカソなんて、トヨタのヤリスの劣化版コピーじゃねえか。

■ロータスのエリーゼな。イギリスのプレミア・スポーツカーだけど、これってトヨタのエンジン使ってんだよな。『トップギア』、大好きだけど、ジェレミーのアンチ日本車の偏見にはときどきうんざりする。(+9)

■ふざけたレイシストだよ。イギリスのマクラーレンは、ホンダのNSXを元にしてF1で圧勝したんじゃないか。ゴードン・マーレイ(訳注:マクラーレン製ロードカーを設計)のインタビューを読んでみろって。

ジェレミーみたいなやつがマツダをルマンから追い出したんだ。オレたちは一つの世界に住んでるんだぞ、わかってんのか、ジェレミー!(+3)(訳注:オランダのかた)

■ソウルはあるよ、クラークソン。外装なんてコピーされたってたいした問題じゃない。整形手術みたいなもんだ。それできれいになって、かつ信頼もできる。中身と外見の最高をとってるってこと。

■最高じゃないか。イギリス人のメンタリティがいかに傲慢かっていう完璧なサンプルだ。アメリカ以外の国はアメリカ人を傲慢だと言うが、この動画でジェレミーがやったようなやり方で、自分たちの製品を自慢しまくったりはしないよ。ヨーロッパの人間がいかに公正じゃないかって話。最高だわ。(+5)

■ジェレミー、日本車を買うってのはな、外見は普通だが、料理がうまくて、頭が良くて、信頼できる女と結婚するようなものなんだ。ただ、性格の面白さには欠けるがな。

一方で、イタリア車。これは『氷の微笑』のシャロン・ストーンみたいなもんだ。エキサイティングで、信じられないセックスで、賢くて、この女なしの人生なんてつまらんと感じてしまう。だが、彼女は同時に気まぐれで、信頼がおけず、ある日いきなりこの女に殺されちまうことだってあるんだよ。

■オレの国は貧しい。ここでは、車の95%が日本車だ。オレの一族で最初の車もトヨタのカローラだった。叔父が買ったんだ。その後、父親が日産ダットサン・クーペ180bを買った。この車は、どれだけ走ってきたのか、もう神のみぞ知るというぐらいの車で、かなり錆びてもいた。

でも、オレたち一家はこの車を愛した。なぜなら、オレたちの車だったからだ。あれから、オレはいろんな車を運転してきた。BMW、アウディ、シボレー……。でも、オレが死ぬ前に最後にどの車に乗りたいかって言われたら、ダットサン・クーペ180bだ。

車は個性をもって工場で生まれるわけじゃない。車の個性とはそれを運転する人間から生まれるものなんだ。(+6)



最後のかたは、お名前から察するにインド、パキスタン近辺のかたのようです。良いことおっしゃるなあ…と思いました。


予想外に日本車支持が多かったのですが、…このたびは、皮肉、強烈な自尊心といったイギリス魂が反感を買ったというのも多少ありそうです。


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posted by gyanko at 18:00 | Comment(168) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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