2010年12月03日

海外の反応 - 日本の「クール」は「商売」になるのか?-

本日は、前回の記事についたコメントをお送りいたします。


わかりにくいジョーク類(『シンプソンズ』の台詞を引用したもの等)は割愛したうえで、ほぼすべてお送りいたします。


■日本は確かにクールだよ……。

■日本大好き。仕事で何度も行ってるけど、これは言わざるをえない。普通じゃない場所なのは確か。(+9)

■日本、超クール!

■日本は、自分たちの文化的な美意識で得してるって。これまでずぅっと。だから、すでに利益の上げ方は達人の域だよ。僕が知ってる子供たちはほとんどが、米国や他の文化の影響より、日本の影響が大きい商品を買ってるもの。だから、米国のヒップホップ文化は守ってこうな。日本が僕たちから買ってくれるものの1つ、しかも数少ないものの一つなんだからさ。

■日本のファッションって、……その、……控えめに言っても、「クール」ではないよ。ただ変わってるだけ。日本の若い女の子って、子供パーティで殴られてる途中のピニャータみたいな格好してる。日本人って、車も宇宙計画も重機も凄いの作るのに、……ファッションの成績はF評価だ。シュレッダーにかけられたみたいな格好の女性をきれいだって思うのは難しいことだよ。


(訳注:ピニャータ。メキシコ〜中米の福人形。クリスマス(12月24〜1月7日)に、厚紙で作ったピニャータにオモチャやお菓子を詰め込み、高い場所につるす。それを子どもたちが交代で棒などでそれをたたき、人形が割れて出てきたお菓子を取り合うというゲームをする。)

↓ピニャータ。『あつまれ!ピニャータ』ってこれだったんですね。

pinyata.jpg

■↑キミのAmerican4EVR(訳注:アメリカよ永遠に)って名前。こんな名前のやつが日本叩きを始めるあたりが、いかにもじゃないかい?(笑

■↑American4EVRへ。コストコだとかウォルマートでしょっちゅう見かけるアメリカ人の服装。これと比べたら、日本人の服装はとってもクールだと言うよりないよ。アメリカ人の格好なんて、サイズ24のパンツですらパッツンパツン、XXXXXLのTシャツですらキツキツ、タトゥーにもボディピアスにも、バスケットボールみたいな胸にも服が食い込みすぎ。でも、それが魅力的だって思ってるんだからねえ。……アメリカの16歳の子供たちは。

■↑実際、日本のファッションはすっごくファッショナブルよね。

■↑ウォルマートにいるモンスターの件は、同意する。パジャマを着た豚って感じのアメリカ人と比べたら、シュレッダーにかけられたみたいな格好の日本女性のほうがきれいだと思うね、いつだって!

■↑少なくとも、日本女性はキュートで小柄。女の子らしくきれいに見せることに大変な努力を注いでるよ。かたや、アメリカの女の子たち。デブで騒々しい。そのうえ、そういうデブな彼女たちの笑えるところは、そういう自分を美しい、尊敬に値する人間だと思っちゃってるとこ。結構なことだよ(笑。

■「流行に敏感」ってことが、いつから、華奢な体にゴミ箱から漁ってきた服をめちゃめちゃミスマッチに着れるだけ着たうえに、仕上げに野球帽を何個も重ねてかぶることになったんだい?(訳注:元記事に添えられた画像のこと。こちらから。)

■少なくとも、ユニクロみたいな日本のブランドは、米国のメジャーな街ですっごく成功してると思うけど。ただ、僕、日本から来た人に、ユニクロってダサいよって言われたことがあるんだよね。

■日本は苦戦なんかしてないって。記事はそう思わせたいみたいだけど。3ヶ月かそこら前、CNN Money.comで、日本人がどれだけのお金をもってるかっていう記事があったんだ。その記事では、お金を使うために海外旅行をして、世界経済のテコ入れをしてる日本人たちがいるってことを強調してた。

一方で、アメリカって言えば、僕たちが議論してることは、マリファナは合法にすべきかとか、ゲイの結婚やホモセクシュアルの活動は許していいものかとか、不法入国にどう対処するかとかそんなのばっかり。日本にはそんな問題はない。だから、マリファナだとかゲイだとか、そんな神を冒涜するような行動について頭を悩ますことなく、世界経済や技術の発展みたいなもっと重要な問題に取り組んでる。

でも、僕たちより先に進んでいるのは日本ばかりじゃないんだ。これはきわめて皮肉かつ痛ましいことだよ。アメリカは一番の国でなきゃいけないのに。
たとえ日本のファッションがクレイジーだとしてもだ、少なくとも彼らにはファッションに金を使い、投資する余裕があるってことさ。

私見だけどね。

■↑日本にも不法入国はある。ただ、法律がアメリカより厳しいんだ。ホモセクシュアルに関しては、日本社会では大丈夫。ただ、自殺率は高いね。でも、彼らはそれでも結局は、常に他国より凄い国になっちゃうんだよな。

■文化関連で日本が世界中に輸出できてるものって、アニメ、マンガ、ゲームだけだもんなあ。日本は、クレイジーなものを作る方法はいつだってよくわかってる国だけどね。

■僕、日本にはかなり詳しい。しばらく住んでたからね。仕事のせいもあって日本語も話せる。

日本はこれからも常に革新的なものを作りつづけていくだろうね。まあ、以前なら、良質の電子機器といえば、日本以外は考えられなかったけど、今はちがうよな。それでも、彼らは、自分たちが受けたさまざまな影響を取り込んで、ミックスし、組み合わせて、新しいものをこれからも作っていくんだ。

日本はものづくりのなんたるかを知ってるのさ。そして、そこにたくさんの創意工夫を注ぎ込む。もちろん彼らにだって問題やちょっとした障害はある。けど、僕は一度も彼らに悩まされたことはないんだよね。

日本の人の普通の格好、大好きだよ。原宿のやつじゃなくて、セルヴィッジ・ジーンズとか時計とかそういうの。だから、世界のファッション・リーダーがこれほどまでに多くの日本型製品を出したり、世界中がそういう商品を輸入したがるんだよ。

世界のファッションに日本が与えてる影響は、僕もわかる。たとえば、みんなが着てるアイロニックTシャツ(訳注:皮肉なメッセージが書かれたTシャツ)。あれね、僕が90年代に東京にいたころの上野公園から抜け出てきたみたいな格好なんだよね。

■私からすれば、彼らの格好って、80年代のアメリカのファッションに多少マイナー・チェンジを加えてリサイクルしてるように見えるんだけど。

■日本の女の子はすげえからなあ。うん。

■クールジャパンなんて、ただの欺瞞。そうじゃなきゃ、ジョセフ・ナイ教授(訳注:アメリカ合衆国を代表するリベラル派の国際政治学者。ソフトパワー論で有名)が言うところの「ソフトパワー」の醜悪な形質転換だね。日本はすでにハードパワーは失っている(つまり経済ね)。日本政府がクールジャパンが最後にすがる藁だって信じてるってのはお寒い話だよ。(訳注:日本人のかたのようです)。(+1)

■ほとんどの人は、こんなコスプレみたいな奇妙な格好はしてないって絶対。日本の本当の問題は、アイディアが不足していることであり、新しいアイディアを取り入れることを拒むことだ。彼らはなんでもお決まりのやり方でやりたがる。もし異論を唱える人がいると、これが日本のやり方ですからって言うんだよ。日本語以外の言葉を話せる人もいないし。日本よ、このままじゃじきにどうにもならなくなるよ。

■↑キミの主張は、キミ自身の精神的にどれだけ欠けているものがあるかってことをよく表してる。多くの良いアイディアが日本から生まれてきてる。私たちの暮らしに影響を与えているものだってある。認めるべき功績は認めろよ。私はキミに強く言いたい。馬鹿は黙ってろってね。

■そうだな。大人の女性が女学生みたいな格好をし、自販機で使用済みパンティを売り、マンガのキャラクターみたいな格好をすることが上位ファッションなのか。ファッションを装ったフェティッシュがオレたちの街の商店街にももうすぐやってくるんだな!

■↑お前みたいな外国人が日本で拒否されるんだよ。たとえば、銭湯やバーから入店拒否されたりね。ルールや規則を守らないから。

■アメリカ人の外国への憧れは、だいたい20年周期で変わる。60〜70年代はイギリス。80〜90年代はオーストラリア。2000年〜現在は日本。これもいずれ過ぎ去っていくのさ。

■かつて日本は日の出の国と呼ばれた。今は、日没の国だ。…誰ももう日本製品を買わないのは事実だ。それに、日本には、日本に住む外国人に対しての差別が多いって聞いた。

■↑誰もソニー、キヤノン、カシオ、三菱、スバル、ホンダ、トヨタを買わないってのか?僕はいつだって他の国の製品より、日本製品を支持したい。あ、ドイツは例外ね。

■↑誰も日本製品を買わない?お前、どこに住んでんだ?オマケつきのお子様ランチでも食ってろ、坊主。

■↑日本にも人種差別はあるが、米国、韓国、中国、その他の国ほどじゃないよ。

■↑外国人すべてを差別するわけじゃないだろ。西欧人だけだよ、レイシズムの対象になってるのは。

■↑そんなことないよ。韓国人はほぼ間違いなく日本ではレイシズムの対象だよ。20年ぐらい前までの東京だと、韓国人の学生は一目でそうだってわかる制服を着てたから、いじめやヘイトクライムのターゲットになってたね。

でも、問題なのは日本における人種差別じゃないんだよな。むしろ公民権が欠如してるせいで、違いが出てきてる。日本人じゃないってことで、銭湯で入場を拒否されたり、ナイトクラブに入れなかったりすることがあるんだ。クレジットカードの会社も、収入、日本語の能力、ビザの有無や状態、日本滞在年数に関わらず審査通らないしさ。レジの女の子は、キミの番になると男の店員に代わっちゃったり。

不動産を買うって話になると、すっごくきっつい。日本企業が後ろ盾になってくれるか、配偶者が日本人じゃない限り。これは、僕も厳しい目に会いそう。とにかく、日本人じゃないって単純な事実のせいで、いろいろサービスを受けられないことがあるんだよ。

これをなんとかしようとしてるのが日本政府。海外の企業や投資家を招いて、移民の受け入れを開始することで、経済を活性化させ、出生率の低下を食い止めようとしてる。でも、そうやって外国人を日本に呼んだところで、彼らに自分たちの幸せを追求したり、がんばって競っていくフィールドが与えられなかったら、なんの意味があるんだよって思うね。

■引っかかったのは、(訳注:記事に載っている)最初の4枚の画像が、あんまり着れないような、単に変なファッションを撮ったものだってこと。

私は日本に住んでたことがある。東京のいろんな場所に買い物に行ったし、東京以外の場所でもたくさんショッピングした。日本のファッションすべてが、こんなやり過ぎのものばっかりじゃないよ。この記事はそう見せたがってるけどさ。

アメリカ人は、日本がいかに奇妙か、日本のファッションがいかに変かっていうステロタイプを捨てないとだめだよ。

■↑ちがうよ。日本はクールなものにむしろついていけてないんだって。日本のゲーム、アニメ、マンガはもう新鮮じゃなくなったし、どんどん飽きられてきてる。娯楽メディアは常に変化しつづけ、新しいものを取り入れて、クールでいなきゃいけないもんだろ。でも、日本は変化したり、新しいものは取り入れないもん。

■↑同意できない。日本のゲーム、アニメ、マンガ、ファッション、文化は今も最先端だし、これからも影響を与え続けていくだろうと俺は言う。日本嫌いめ!残念だったな。次!

■↑ついていけてるかどうかって問題じゃないでしょ。むしろ金銭面での動機付けの問題。つまりさ、アニメやマンガが型にはまったものになりつつある理由は、そういう使い古された原型がいまだに利益を生んじゃうからだよ。

攻殻機動隊』や『カウボーイビバップ』みたいな傑作を作り出した人たちは、今だって良作を制作してるよ。でも、一方で、定番だとか定型を使って退屈で凡庸な作品を作ってる、インスピレーションのない新人だっている。これって、どんなクリエイティブ産業でも、お金が絡めば目にする、お決まりの停滞ってやつでしょ。クォリティとオリジナリティが利益の犠牲になるなんてしょっちゅうじゃん。

■H&Mなんて、最大の搾取企業だろ。やつらは、最低賃金以下で製造する発展途上国のサプライヤーを探して、見え透いた理由を作って投売りしてるんだから。

■僕的には、文化ってのは高いところから低いところへ流れる水のようなものなんだ。僕たちの生活基準やシステムは今、西欧から来てる。もし日本が成功したいなら、それ以上にもっと魅力的な新しい基準を作るべきだと思う。この地球に住んでるすべての人がついていきたいと思えるようなね。

■↑文化の伝播ってのは、高いとか低いなんていう、そんな主観的に定義された変数で決まるもんじゃない。

■日本のほとんどの人たちは、あらかじめ決められた普通の格好をしてるって。エンターテイメントやファッション産業だけだよ、突飛なものが「普通」になっちゃうのは。

■↑日本のどこがどうクールなんだよ?アメリカの「クール」のコンセプトをコピーしただけだ。ジェームズ・ディーンのコピーがクールだってのか?

■↑生徒が突然、先生に教えるなんて!ってわけか?勘弁してくれよ、考え方が古すぎる。

■↑爆笑した。アメリカ人はヨーロッパからコピーしたってのになあ。

■今、日本に住んでるんだ。こっちにはクレイジーなスタイルがいっぱいあるよ。でも、西欧の影響がたくさんあるのもわかる。

■この記事のライターが日本を発見したってことがうれしい。ひょっとしたら、日本のポップカルチャーやファッションを輸出することで経済を潤わせることができるかもしれないってのは、もう10年以上前にすでに大ニュースになってたのよ。



作るものは日本基準で、マーケティングは世界基準で。ということなんだろうとは思いますが、日本文化は「売り込む」というより、いっつもいっつも海外のほうから「発見される」場合が多いような気がいたします。

昔から、売り込むことにはそんなに熱心じゃない国民なのかもしれませんなあ。



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posted by gyanko at 21:04 | Comment(169) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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