2011年02月26日

海外ブログ - 写真で見る80年代のニューヨークのアニメファンたち -

本日はこちらの海外ブログから。


80年代のニューヨーク・シティのアニメファンはどんな感じだったんだろう?


人気のあるアニメ・コンベンションっていったら、入場バッジを手に入れるために100人ぐらいが行列を作ることはわかってるよね。
じゃあ、80年代の話をしよう。あの頃、ニューヨーク・シティのアニメ・ファンダム全体のファン人数が100人もいるなんてことになったら、そりゃもう大変なことだったんだ!

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Saul Trabal(↑上の写真の人物)のおかげで今回、短い写真エッセイを投稿することができた。日本にペンパルをもってた友達の友達からもらったVHSテープでしかアニメを見ることができなかった時代の写真だ。

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↑この写真は、ニューヨーク・シティのアニメファンダムの中心となった人たちを正面から撮ったもの。カートゥーン・ファンタジー・オーガニゼーション(CFO)の集会だ。これは、当時のアニメファンたちが集まる中心拠点だった。

写真は、さあ、これからVHSテープでアニメを数時間、マラソンで観ようっていう直前。照明を薄暗くして、全員がテレビセットをじっと見つめてたものだ。テレビセットの横に立っている人たちから、これからどんなアニメが始まるのかっていうおおざっぱな解説もあった。そう、お察しの通り、字幕すらついてないアニメだったから(テープは日本の友人から送られてきたもの)。

左側のジャケットにネクタイの男性は、James Kaposztas。AMV(Anime Music Video。日本で言うMAD)を1度でも見たことがあるなら、多少は彼に感謝しなきゃいけないよ。なぜなら、AMVを最初に作ったのは彼なんだ(そして、CFOの集会で披露した最初の人でもある)。

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↑80年代の集会には、セント・マークス・プレイスのポリッシュ・デモクラティック・クラブ(ポーランド民主主義クラブ)の地階が使われてた。ホールの後方には、さまざまな物品を売るディーラーたちもいて、ファンたちはそこにたむろして話をしたりしてた。

あ、左から2番目の黒いトレンチコートの男は、僕。

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↑こちらが、当時のディーラーたちの店頭をクローズアップした写真。ここに写っているのはほとんどプラモデルのキットだけど、マンガやアートブックも買えた。

僕の記憶だと、あの時代のファンたちはVHSテープを売るってことはしなかった。交換するだけ。
実際、もっと規模の大きいSFコンベンションでも、ファンたちはVHSデッキをデイジーチェーンでつないで、ダビング・パーティをしてたもんだよ。

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↑あの時代、ニューヨーク・シティのアニメ・ファンダムには、どんなファンでも多少は恩義を感じざるをえないたくさんのヒーローがいた。その中でも、彼女、Patricia Maloneは特別な人。80年代のCFOの会長だ。

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↑あの頃のファンたちは、マンガを探しに、1つか2つあった日本の本屋にも出かけた。もちろん、翻訳なんかされてない!でも、だからって、買わずにいられるわけもなく…。たくさんのアニメのアートブックもここで見つけた。

この写真は、Zen Oriental Books店内のLawrence Sufrin。1986年の8月だ。

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↑Michael MozilloとJohn Cornetto。1986年の8月。アニメのアートブックを見ているところ。この頃のファンたちは、紀伊国屋にも行ってたんだ。2階にあった、マンガ・セレクションが素晴らしかった。マンガは、ファン最愛の日本の本だからね。

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↑あの頃、アニメファンになるっていうのは、ちょっとばかり骨の折れることだった。アニメとあらば、どんな端切れであっても、必死で闘って手に入れたものだ。
そして、多くのファンたちがこの情熱をレベルアップさせ、今度は自分たちの手でアニメを作りたいと願ったんだ。

写真に映っているのは、SVA(School of Visual Arts。全米で最大規模の美術系大学。漫画学科もあり、最新技法や日本漫画のトレンドも学べる)の学生、Pete StollerとBrian Cirulnick。

Brianが、彼の短編アニメーション、『Kilroy Was Here』のロトスコープ(訳注:実写フィルムを一こまずつ投射してトレースし、アニメーションを作るための装置)用に、スーパー8mmで撮影をやっているところだ。『Kilroy Was Here』は、1987年から彼が作り始めたアニメスタイルのテストフィルムだった。

この企画の前には、『宇宙戦艦ヤマト』のファン映画、『Desslok’s Revenge』も作ってたなあ。素晴らしい出来だった。

写真を提供してくれたSaul Trabalには、本当に心から感謝したい。
留意してほしいのは、ここにあげた写真は、あの時代のアニメ・ファンダムを本当に特別なものにしてくれた勇気ある人々のほんのわずかな一部を伝えているものに過ぎないということ。

最後に、あの時代の意味を総括してくれたSaulからの言葉を引用して、筆をおこう。

「大きな原動力はCFOだったと僕は信じてる。CFOがなかったら、アニメはアメリカの東海岸でも西海岸でもこれほど広がらなかった。CFOがなかったら、普及したにしても、もっともっと時間がかかったろうと思うよ」。●



コメントは、転載先のこちらから。

■『AKIRA』と『銃夢』を強制的に友達たち見せようとしてたなあ。1992年だった。

■↑同じく。オレの場合、『ロボテック』以外のアニメをみんなに見せようとしてた。

■同胞だ。オレは80年代初期、デンバーのCFOに所属してた。VHSフォーエバー!

■80年代後期に1〜年、アトランタのCFOの運営をやってたよ。天井の飾りや野球帽を除けば、僕たちの集会とすっごい似た感じだ。

VHS(Betaの人も何人か)を交換して、他の都市の人たちとネットワークを作る。常に、今持ってるアニメのリストを交換しあってたから、お互いのほしいものを把握できてた。ロウテクでのんびりした時代だったんだよね。

■勇気あるアンダーグラウンドのアニメ革命家の人たちに敬礼!

■アニメ・ファンダムって、『鉄腕アトム』か、『鉄人28号』、『マッハGoGoGo』あたりから始まったって僕は思ってたけど、そう?

■↑そうだな、…最初にみんながアニメに気づき始めたのって、こっちでアニメが2、3本、独立系の放送番組として放映されてからだからなあ、VHSより前の時代だよね。
ただ、(ファンダムは)テープに録画して、交換することができるようになってから、すべてが始まったんだ。

大きな要因の1つには、日本のスーパーがあるね。全米にちらばってた、こういう日本のスーパーが売ってたのは食料品だけじゃなかった。日本の家族や友人から送られたビデオテープが並んでる棚があったの。映画とか、ほとんどはテレビ番組ね。その中にアニメもあった。

で、これが進化してった。ほんの数年後に、友達と日本レストランに行ったときには、そこの廊下の先にも食料品といっしょに山のようなビデオテープが並んでたぐらい。

僕の仲間たちは、近所の日本のスーパーをうろうろして、何か面白いビデオ、新しいビデオはないかって目を皿のようにして探したもんだよ。問題は、番組名が漢字で書かれてたりすることだけじゃなくて、もっと酷いと、ラベルの手書きの字が汚すぎて読めなかったりってこともあったなあ。

■古いアニメのVHSって最高。ゾクゾクする。リサイクルショップでVHSのアニメ(なんと50セント!)を見つけるたびに、飛びついて買っちゃうんだ。

『ルパン』、『攻殻機動隊』、『バブルガム クライシス』、『オネアミスの翼』…。子供時代の思い出がゆっくりと蘇るよ。もう昔の画質最悪の予告編を見ただけで、鳥肌立っちゃうからね。

■『トライガン』、『ドラゴンボールZ』、『エヴァンゲリオン』、『行け!稲中卓球部』、いろいろ観たなあ。……地元のコミックショップからVHSで借りてくるんだ。

■80年代、僕は人とThe Right Stufっていう小さい会社を立ち上げた。アニメの配給に関わろうと思った理由の1つは、もう何回コピーを重ねてきたかわからないような(画質の悪い)テープを交換するのにうんざりしたから。クオリティの良い『鉄腕アトム』をリリースしたことは、僕にとって愛の作業だったよ。

■↑古典派アニメファンとしてありがとうって言わなくちゃな!

■↑おー、Right Stufか。90年代にオレの金を山ほどもってったなあ、キミんとこは。キミらが本社をアイオワのデモインから移転させなかったら、オレはもっとクールなアイオワ人でいられたのに。

■↑Right Stufはほぼいっつもっていいぐらい、セレクションが良かったんだよなあ。キミたちは、アニメを観られずに田舎町でくすぶってる僕たちみたいなたくさんの人間に、新作を買うチャンスをくれたよね。嘘じゃない。送料や手数料は記載以上になっちゃったりもしたけど、キミたちのおかげで僕のアニメクラブはいっつもハッピーだった。地獄の始まりは、結果的に言って、僕がアニメに金を使いすぎるってことが原因の大部分だしね…。

昨今は、みんなジャンプ系ばっかり観てるよね。僕は、またいつか本当のファンダムに戻っていくんだって希望をもってるよ。
最近のサイトを見たよ。ずいぶん変わった。いろいろ思い出させてくれてありがとう。

■最初の写真。手にとってるの『銀河鉄道999』だ(オレたちは、「uchuu choo-choo(うちゅーちゅーちゅー」って呼んでた)。松本の古典。

■この頃のことはよーーく覚えてる。兄貴が中学生でさ、文字通り、数百本のVHSテープをもってた。10分の1はコピーさせてもらったし、吹き替えも字幕付きもいっぱい見たなあ。良い時代だった!

■80年代にハーバード・スクエアで『Million Year Picnic』っていう店を何年かやってた。アニメはすっごい売れたねえ。
扱ってたのは、玩具、本、プラモデル、テープ、なんでも。ほとんどが日本から直接買い付けたものばっかりだった。幸運にも、日本から商品を買うためだけに日本語を勉強してるアニメ大好きなスタッフを雇ってたんだよね!

■こういう人たちの初期の努力で、今自分が良い思いをしてるんだなあ。アニメを見始めたのは90年代初め。SciFiチャンネルで、『吸血鬼ハンターD』とか『ロボテック(マクロス)』、『獣兵衛忍風帖』を観てた。もちろん『AKIRA』も。

友達といっしょに地元のレンタルショップで手当たり次第、借りまくってたよ。アニメはいつも『専門』コーナーに置いてあって、借りるのはいつも競争だったね。そのうちに、もう1人友達が輪に入ってきて、彼に『ガイ妖魔覚醒』(訳注:1988年発売のアダルトアニメ)っていうのを借りてもらったんだ。………もうわかるね。良すぎた。10代の少年3人が、次の場面を目指して早送りだよ…。

■↑『ガイ妖魔覚醒』が、オレの地元の店に並んだときのこと覚えてる。借りたのは、オレが最初。見始めたら、プレビューに女の子がたくさん出てきて、………弟に部屋を出てくように言ったね。こんなのはオレは見ないしって言いながら。で、弟がベッドに行くのを確かめて、地獄のように見倒した。

それから、友達のためにダビングして、なに食わぬ顔でレンタルショップに返しにいった。もちろん、「こういうのは店に置かないほうがいいです」って言っといたよ。

■いまだに大学のアニメクラブの連中とつるんでるよ。アニメを見る人たちの変遷は、この目で見てきた。10年弱前なら、アニメをみんなでいっしょに見るっていうのは簡単なことだった。でも、今は、見たいものは何でもほとんどダウンロードしてしまう。魔法は消えちゃったよね。

それと、(みんなでいっしょにっていうんじゃなくて)「オレはお前よりアニメを知ってる」症候群がすべてをダメにした感じがする。

■仲間意識が消え去ったらどうなるかってこと。昔は、新しいテープが手に入ったよって言うのは、自慢じゃなかった。みんなに知らせて、いっしょに楽しもうってこと。今は、オレはこれを読んだ、これを見たっていう競争だ。

それから、20年前は、可愛い女の子に会えるもんなら、死ぬほど会いたかった。あの頃は、オレが所属してたグループに、女は一人もいなかったんだ。

■アニメをダメにしつつあるのは、萌えだよ。昔はシーズンごとに山ほど見たいアニメがあった。今は、1本でも独創的でよさげなのがあればラッキー。ハーレムも萌えもツンデレも巨乳もメカも、もういいよ!

■アニメのコンベンションで、『エヴァンゲリオン』も『AKIRA』も見たことがない子供に会うと泣きたくなるの。もうコンベンションにあんまり行かなくなったのもそれが理由。

■↑その感じわかる。香港のアニメ・コンに行ったんだけど、憂鬱になったよ。積み上げられた『ナルト』の商品に金持ちの子供たちがたくさん群がってた。

会場は人だらけ、どこのブースも大行列。アニメは昨今、あまりに巨大になりすぎたし、あまりに普通のものになってしまった。勇気も賢さも必要ない。みんなが大喜びしてるのは、(内容じゃなくて)「日本製だから」ってだけだよ。

■80〜90年代のアニメ・ファンダムは本当に苦労が多かった。一番良い例が、VHSの『エヴァンゲリオン』だよ。2話入って、1本30ドル。30ドルx13本で390ドル。おまけに、店でもオンラインでもシリーズ全部のセットを見つけられない。全巻ほしいのに、1回で買えないの。パーフェクトコレクションを見つけたのは2003年になってからで、DVDだった。BestBuyの店頭で見つけて、もう即買いしましたよ。

ニューヨーク・シティのチャイナタウンのエリザベス・モールにあった、言葉通りのアンダーグラウンド・ショップも覚えてるなあ。非合法のファンサブが入ったVHSで店中いっぱいだった。
ああいう時代が終わったってことが、僕にはうれしいことだよ。

■絶対に電話をかけられない友達がいたよ。3週間ぶっつつけでダウンロードしてるから、かけられないんだ。

あの時代は、クソみたいなアニメもたくさんあったもんだ。でも、配給がないから、しょうがない。どんだけ金を使ったか。

ここ数年で、素晴らしいアニメが出てきてるよね。『東のエデン』、『グレンラガン』、『さよなら絶望先生』、『デュラララ!!』、『バッカーノ!』、『マクロス フロンティア』、『時をかける少女』、『サマーウォーズ』、『鋼の錬金術師』、このあたりの作品がアニメを再起動してるよ。

■アニメがクソになったなんて、オレは言わない。あの当時は、手に入れられるものが最高のものだった。今は、ネットのおかげで、格段に多くの作品に出会えるから、その分クソなアニメも目につくだけ。

■↑今、僕のクラブで『東のエデン』を見てるところ(もう僕自身は見てるし、死ぬほど大大大大好き!)。『瀬戸の花嫁』(吹き替えが酷いけど)と『学園黙示録』もファンサービスてんこ盛りだけど、実際良い脚本だし、キャラクターも良い感じ。『BECK』はもう見てる?これもすっごく良い。『英國戀物語エマ』と『ARIA』はお気に入りの2本。アニメーションは美しいし、素晴らしいストーリー!

■僕はデンバーのCFO会員。集会は地階じゃなくて、アパートだったよ。アニメは、日本に駐在してるアメリカ軍人から直接、送ってもらってたから、コピーのコピーなんてことはなかったな。ただ、吹き替えも字幕もないから、自分たちで

今の子供は、自分たちがどれほどラッキーなのかわかってないよな。

去年、僕たちのところにテープを送ってくれてたやつにばったり出くわして、昔話に花を咲かせたよ。沖縄にいたアメリカ軍人たちがいなかったら、AnimeNetworkもCrunchyRollもアニメ・コンもなかったろうと思うよ。



…楽しそうな写真ですなあ。
テレビの形が懐かしい…。



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2011年02月22日

海外の記事 - 日本のドリップ式コーヒー器具が凄い -

本日はこちらの記事から。


ゆったりと踊るコーヒー

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数年前、私は、プロ用のエスプレッソ・マシーンを購入してキッチンのミート・スライサーの隣に置くという夢を諦めた。
理由の1つは価格だった。スターター用でも600ドルは掛かるうえに、街角のコーヒー店のカウンターにあるようなテクノロジーと火力のものがほしいとなったら、値段は一気に6500ドルに跳ね上がることが判明したからだ。イタリアでハンドメイドで組み立てられ、保温ができ、ボイラーが2つとくれば、安かろうはずがない。

だが、コーヒーをどうやって家でいれるかということに目を向けたとき、このエスプレッソ・マシーンへの渇望は薄れた。私は、プロの人たち、つまり、いれようと思ったものはなんであれ、美味しくいれてやろうという衝動に駆り立てられたコーヒー狂いの先導者たちのやり方に目を向けてみたのだ。

ここまで書いて、読者の中には、エスプレッソマシンからの改宗を薦めるかのような私の話にうんざりしているかたがたがいるだろうことはわかる。そう、皆さんが読みたいのはコーヒーの話だ。説教ではない。ただ、人々が「自分は他とはちがう」と自己満足や優越感を感じるはずのところに、私は情熱と好奇心を感じる人間なのだ。

こうした情熱や好奇心は、料理ならば、シェフたちが受け止めるはずのものだ。料理は1990年代で行き詰ったなんてことはないし、今だって私たちは、ハニーマスタード・ソースでつやめく料理や、サンドライ・トマトを使った料理が載ったメニューがあるテーブルに着くではないか。コーヒーだって、同じこと、変わっていってなにがいけない?

実際、疑問なのは、なぜこれほど多くの人たちが、コーヒーといえばイタリアンだとか、フレンチだとか、トルコだとか考えるのかということだ。権威のあるコーヒーは特定の国に限られ、他の国は追いつけないという固定観念にどうしてしがみつくのだろう?プロのやり方をまねながら、私はそう考え、そして、器具一式を購入しはじめた。つまり、グラインダー、ドリッパー、ケトルの3つ。シンプルで、機能的、かつ美しい器具だ。

こうした器具は、ロウ・テクで、絶対に人を裏切らない。コーヒーのいれ方によって変わりはするが、費用は15ドル〜50ドルといったところ。そして、こうしたカギとなる構成要素の大部分が、日本から来たものだった。

そう、日本。

世界で最も重要なコーヒー市場の1つである国、日本は、年間、9億3000万ポンド(訳注:約42万トン)以上のコーヒーを輸入している。これは、フランスより多く、イタリアより少ない。
一時の流行などではない。日本には、少なくとも1940年代からコーヒー店が存在し、コーヒーの伝統となるとそれよりさらに古い。

日本のコーヒー文化は、エスプレッソよりも「いれたコーヒー」を、コクよりすっきりとした味わいを重んじる文化だ(最近は変わりつつあるが)。コーヒーとは、野球と同じぐらいに、そしてビールと同じぐらいに日本的なものなのだ。

ほんの数年前まで、米国へ渡ってきた日本のコーヒー器具の多くは、スーツケースに入れられてやってきた。輸入が禁じられていたのではない。要は、無名だっただけ。日本のケトルやドリッパーは、荷物が増えても構わないというコーヒー狂や旅慣れた人々によって、ぽつりぽつりと米国へやってきていた。

オークランド、サンフランシスコ、そして現在はブルックリンにもあるブルーボトル・コーヒーのジェームズ・フリーマンは、日本のコーヒー器具を導入(輸入も)している一人だ。
フリーマン夫妻と、パティシエのケイトリン・ウィリアムズ・フリーマンは、東京のコーヒー店、「茶亭 羽當」を訪れたときのことを語ってくれた。そこでは、コーヒーをいれることが儀式めいているのだという。

まず、豆を量り、挽き、フィルターに入れる。それから、ほんの少量の水で浸して、コーヒー豆を目覚めさせ、二酸化炭素を抜く。カップとソーサーは暖め、シフォンケーキはしっかりと冷蔵庫で落ち着かせる。それから初めて、コーヒーを入れる。ゆっくりと、だ。

「彼らは技術のきわみを目指しているんです。サービスについても、重要な細部のあらゆる点で達人たることを目指しています」とフリーマンは言う。「結論から言えば、信じられない、どうにも定義のしようのない体験でした。偉業をまねして大量生産するのは難しい。彼らのやっていることを解明するのは、私たちにとって大変に難しいものに思えました」。

2007年、フリーマンは、フィルター・コーヒーに使用するスワン・ネックのケトルに注目しはじめた。注ぎ口が狭いため、細い正確な水流が出るし、取っ手は手を自然にバランスの取れた位置にしてくれる。ドリップするのにフィルターから湯を溢れさせてしまうことがなく、数分の間に一定量の湯が出る。

懲りすぎで、面倒に思えるかもしれないが、このケトルを使うと、とりこになってしまう。マジックマーカーしか知らずにいた人が、製図用ペンの書き味を知ったかのごとくだ。
そして、もっと大事なことは、コーヒーの味がちがう。際立っている。すっきりとして、甘くすらある。

実際、「豆」とは、サクランボのような潅木の発酵した種子だ。注意深くローストし、きちんといれれば、コーヒーから花や果実のような味わいを感じ取れるはずだ。

2009年までに、ブルーボトル・コーヒーだけでなく、サンフランシスコのリチュアル・コーヒー・ロースター、シカゴとロスのインデリゲンツィア、アーリングトンのバリスモといった独立系のコーヒー店が、こうしたケトルやその他の器具を仕入れることになった。

だが、品物の供給は安定しなかった。限定版のスニーカーのような、あらかじめ計画された品不足とはちがう。ほしいものが店で在庫切れになったから、次に入荷するまでは手には入らないという話ではない。
クラブに入らなければならないのだ。ハリオ、カリタ、ボンマックの製品を所有しているということは、このクラブのメンバーである証だった。

すべてが変わったのは、2010年の秋。ウィリアムズ・ソノマ(訳注:キッチンウェアや家具、リネン等を売る米国の最高級ショップチェーン)が、日本版パイレックス(訳注:世界最大級のガラス製品メーカー、コーニングのこと。パイレックスは、コーニングが開発した耐熱ガラスの商標)と言っていい、巨大ガラス製造メーカー、ハリオの特製コーヒー器具やアクセサリーのセレクションを米国に持ち込みはじめた。ケトルやグラインダー、ドリッパーだけでなく、もっと珍しいスロー・ドリッパーやウッドネックまでもだ。

製品投入は、全米規模だった。この日本製のコーヒー器具は、全部で250以上の地域のウィリアムズ・ソノマのほとんどに置かれ、オンラインショップでも販売された。ついに、ケトルの購入が、ナッシュビルのグリーン・ヒルズにある商店街を通り抜けるのと同じぐらい簡単なことになったのだ。


ハリオのPour-Overのケトル↓。

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このケトルは、pour-over(注ぎ回す)方式の「注ぐ」器具だ。このpour-overという用語は、技術用語として最近になって受け入れられたものだ。
ただ、バリスモのオーナーの1人、Jaime van Schyndelは、これよりむしろhand pour(手で注ぐ)のほうが良いと言っていて、このほうがより上手い表現かもしれない。なぜなら、これは手で入れるコーヒーであり、通常は一度に1カップ分だけだから。

正直言えば、こうしたコーヒーのいれかたや器具は、万人向けではない。儀式を楽しむ人たちもいるだろうが、反面、コーヒーをボタン1押しの気軽なもの、タイマーのセットの仕方さえ覚えれば、自動的に作動して出来上がるものと考える人たちもいる。
数え切れないポアリング・ケトルやスロードリッパーが、まるで昔のフォンデュを作るセットのように、3〜4回使われた後、箱に入れられ、高い棚の上にしまわれることだって私は疑わない。

けれども、この肌慣れない器具の突然の登場と、人々への広がりは、恒久的な変化を指し示している。これまでの階級序列が砕け散ったのだ。

そして、すでに、東京や京都へかつて旅をしたことがある人々の中には、コーヒー伝統の多様性を推し進めている、とある国、なにか私たちに教えてくれるかもしれない、あるコーヒー新興国のことをTwitterで話している人たちもいる。つまり、韓国のことだ。

(ライターのオリバー・ストランドは、ダイニング部門のレギュラー寄稿者。現在、彼はコーヒーの本を執筆中で、これはHarperCollins社から来年、出版される。)●



コメントは、転載先のこちらから。


■去年、東京に行ったとき、このスタイルのコーヒーを何度か飲んだ。たった一人の専門スタッフが1杯のコーヒーを15分ぐらいかけていれる店もあったよ。1杯が至福の喜びだったね。待っただけの価値が完全にあった。

今も思うのは、私がいつも飲んでるコーヒーは、あの味を引き立てるためなんだなって。浅草にもう一度行くのが待ち遠しいよ。

■これって前にここで紹介されてたChemexのコーヒーメーカーとはどう違うの?


↓Chemexのコーヒーメーカー。

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■ハ!その件ならオレに任せろ。一年かそこら前にChemexに買い換えたんだが、二度と振り返りたくないね。

■母親がベトナム人なんだ。18歳までいっしょに住んでたんだけど、ベトナム人は毎朝、コーヒー。作り方は、この記事と同じだけど、器具はもっと安く買える。

僕がお茶を飲むのは、これが理由の1つでもあるんだ。簡単だろ、お茶って。ティーバッグって安いし。コーヒー・バッグってのも、あってしかるべきだよね。もうあるのかもしれないけど。

■ベトナムのコーヒーもこれと似たようなものだとは思うけど、この記事のは面倒くさそうに感じるね。湯をゆっくり注ぐんだろ、数分間、熱いポットを手に持ってさ。

フレンチプレスを毎朝、使ってる。使った後にちゃんと洗えば、準備はそんなに大事じゃない。
ただ、フレンチプレスを分解して、コーヒーのカスを洗い出して、プレス本体をきれいにしなきゃならないのが、たまに苦痛。

このドリップ式は、試してみたい気持ちはあるなあ。シンプルで簡単そう。でも、ドリップ・コーヒーメーカーもあるし、フレンチプレスももってるし、エアロプレス(訳注:欧州で盛り上がっているコーヒー抽出器具)もあるんだ。もうこれ以上はねえ。

■このpour-overスタイルでコーヒーをいれてる友達がいるよ。ただし、ちょろちょろ注がない。ドリッパーにドバっと入れて、溢れさせちゃうんだ。でも、すごく美味しいよ。

■1杯だけ飲みたいときは、この方式で家でいれてるよ。

■「日本のです」っていう異国情緒が注入されてるなあって感じ。
人生のほとんどを日本で暮らしてるけど、これって家でコーヒーを入れる一般的な方法だよ。家庭には大概、良いケトルがあるから、それで素早く湯を沸かすか、設定された温度の湯を自動的に出してくれる湯沸しポットを使う。

特別な器具も特製ケトルもないよ。
コーヒーメーカーを使ったりもするし、ガス台で沸かしたお湯で作ったりもする。シンプルだし、異国情緒なんてほとんどないけどなあ。

■このpour-over式のコーヒーしか出さないカフェを知ってるよ。時間はかかるけど、確かに美味い。でも、あの美味さが入れ方なのか豆なのかは、よくわからんが。

■↑僕が大好きなコーヒー店、サンタ・クララのベアフット・ロースターも今、pour-over式を採用してるんだ。集中力のいる作業だけど、味も凄い。

■半信半疑。ペーパーフィルターが切れたり、1杯だけ作りたい気分のときは、コーヒーメーカーに付いてるフィルター使って湯を注いで作るけど、特製ケトルは必要ないなあ。……湯を沸かせればなんだっていいじゃん。ま、オレの場合、いつラーメンを食べたくなってもいいように、湯沸しポットを使ってるけどね。

■別に、新技術ってわけでも、革命的ってわけでもないと思うが。

■人々がどうしてこの方式や日本製の器具に興奮してるのかをちゃんと知りたければ、この記事よりもう少し掘り下げなきゃわからないことなんだよ。特に、バリスモの投稿を読まなくちゃ。

本質的に、この日本式は、通常のChemexとかメリタの改良版なんだ。新しいハリオの器具は、ドリッパーのデザインを変えてて、滴り落ちる湯の量をもっと正確にコントロールできるようになってる。注いでる間のコントロールが格段に良くなってるんだよね。均一に豆を湯に浸すことができるし。

■僕のコーヒー好きの友達が教えてくれたのは、基本的に60年代に使ってたようなドリッパーを使うってこと。特製ケトルを使って特別にゆっくりと注ぐ技術もいるし、特製のコーヒーポットも使う。これって、すっごく日本っぽいよね。

良い豆、正しい挽き方、適正な温度。技術はもちろん必須。これに、ステンレスのメッシュ・フィルターがどこかで見つかれば、コーヒーの中にカスが混じりこむことはないから、完璧なんだけど。今のところは、ペーパーフィルターが良いね。

■この方式とエアロプレスを家で使ってる。数分間、一定量の湯を注ぐようにコントロールすることに「とりこ」にはならないって。退屈。エアロプレスより良いってわけでもないが、味は確かに違うよ。

あ、大きなプラス点。pour-over式って、エアロプレスより50%豆が少なくて済むんだ。

■↑エアロプレスは豆を使うよなあ、かなり。まあ、でも、いいさ、速いから。

■わからん。湯を注ぐだけなのに、輸入ものの日本製の特製ケトルに60ドル必要なのか?

基本の考え方は素晴らしい。一度に1杯分だけ。熱すぎない湯を使って、ゆっくりと正確にコーヒーに注ぐ。良いフィルターを使う。

でも、僕なんて、2ドルのドリッパーとへこんだケトルで、たった5分の儀式でコーヒーをいれてるよ。それでも、飲んでると平和を感じるし、グレートな味だって思う。
僕の奥さんなんて、沸騰した湯をドリッパーにぶち込んで、15秒後には苦くて水っぽいコーヒーを僕に出してくるんだぞ。

■記事を2回読んで、なにが特別なのかまだよくわかってない。要は、普通のトリップ・コーヒーを作るってことだろ。だたし、注ぎ方はゆっくりね、っていう。
これって、てっきりコーヒーメーカーがやってくれてることだと思ってたんだが、そうか、わかった、今度、あの機械の中をよーく見てみるよ。

僕は日本に住んでるから、古風な、チェーン店じゃないコーヒー店(喫茶店って言うんだよ)に行けば、ゆっくりと1杯分作ってくれるところがあるんだろうなって想像はつく。忍耐の要る、スローフード・タイプの店だよね。

でも、他の場所だと、マシン・ドリップの早くて便利なコーヒーだよ。そういうのがたくさんある。(僕は家では、ゆっくり湯を注いで作るんだ。他のことは何も考えないで作る。奥さんは日本人なんだけど、お湯をフィルターにどばっと注ぐだけなのよ)。

ドリップ・コーヒーに異国情緒、盛り込んだねえって印象の記事だわ。特製ケトルを使うのは楽しいかもしれないけどね、マジで。でも、要らない。特製コーヒーポットも要らないなあ。

■メリタのコーヒーメーカーとどうちがうの?クイジナートの自動ドリップメーカーは?

■↑クイジナートだと、たぶんコーヒーを均一に湯で塗らすことができない。それと、温度が低すぎる(これは、ほとんどの自動ドリップ・マシーンに共通の問題)。

日本のハリオのドリッパーが、メリタやChemexみたいな他メーカーのと何がちがうかっていうと、実に繊細な部分なんだよ。メリタやChemexは、湯を注いで満たす方式で、豆の挽き方やドリッパーの穴で滴る量が制限される。

ハリオのV60は、ドリッパーの穴が大きくて、滴る量を制限しないかわりに、特徴的な畝(訳注:スパイラルリブ)が内側についてて、これで空気を入れながら畝にそってコーヒーが流れていく。Chemexはこのサイドからの流れがないし、メリタは穴で量の制限がある。V60には、どちらの問題もないんだよ。


↓ハリオV60と特製ケトルを使ったコーヒーのいれ方。

How to Brew with a Hario v60 Pour-over Cone



コーヒーの専門家やコーヒーマニアのかたがたの間では、この記事通りなのだろうと思われますが、米国の一般のかたがたはさしてそこまで考えてないという温度差が面白かったです。
「昔からある方法なのに、特製ケトルとかドリッパーとか要る?」という。
微妙な違いは違いのうちに入らんという感じなのでございましょうか。


個人的なことを申しますと、ドリップ用のケトルをもっているのですが、大変使いやすいです。一番なのはやはり、一気にお湯が出ないことです。
しかも、「とりこ」とは言わぬまでも、記事にある通り、確かに使っていて何か気持ちいい。細く湯が出る感覚とか、手でもってるときの重みの掛かり方が良いんでしょうか。よくわかりません。



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2011年02月16日

海外の反応 - 『エヴァンゲリオン劇場版:破』、北米公開始まる -

本日は、1月から米国22館、カナダ67館の劇場で順次、公開予定の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(以下、『エヴァ破』)でございます。
公開期間は、劇場によって1日〜1週間。公開予定はこちらから。

こちらもコメントでリクエストをいただきました。毎度ありがとうございます。


米国版トレイラーはこちら↓。

Evangelion 2.0 : You Can (Not) Advance - Official Trailer [HD]


コメントはこちらのフォーラムから。


■カナダは、全国のシネプレックスで2011年の1月20日夜7時からみたいだ。最寄りのどこの劇場で公開されるかはシネプレックスのサイトを見て。自分の住んでる地域の郵便番号を入れて検索だ。僕に言えるのは、メジャーな都市すべてで公開されるよ。カレンダーにチェック入れといてね。

■しばらくぶりに聞いた最高のニュースだよ。カレンダーにちゃんとチェック入れとくよ!オーイェー!去年、『エヴァ序』を見たときの映画館は避けるつもり。劇場の場所が最低だったんだよ。台無し、もう…。

■↑カナダは、良いことづくめだな。
米国で『エヴァ序』が公開されたときは、酷いもんだった。だって、カリフォルニア全州でたった2箇所でだぜ?

■↑それに関しては、オレに一言、言わせてもらう。カリフォルニアに住んでることが、これほど惨めなことだとは思わなかったよ。オレの近所じゃ、公開もされなかったんだ!(怒

■↑冗談じゃねえ。オレたちカナダ人は、アニメとSFに関しては、本当にいろいろと酷い目に遭ってるんだ。『エヴァ』の映画をなんとか観れることになったってのが、むしろラッキーなぐらいだ。

カリフォルニアのやつら、お前らが住んでるところをちゃんと見ろ。ロスに行けば、アニメも映画館で観れるし、サンディエゴじゃコミック・コンだって開催される。日本のその他のスペシャルな映画だって、日本からダイレクトじゃねえか。
し、か、も!お前らんとこには、オレたちんとこより、日本人がいっぱい住んでるだろ!

■ま、今回はカナダでも米国でも、たくさんの劇場が公開予定だからねー!

■ウーフー!オレの街にも20日にくる。確認した。それでもやっぱり、トロントに住んでたらなあって思っちゃう。(『エヴァ序』のとき)中のレストランが良いって噂を聞いて、Colossus Vaughan Cinemas劇場に行ったの。KFCのうまいチキンで、僕の『エヴァ』体験がいっそう楽しいものになったからさ。

とにかく、素晴らしい夜になりそうだ。オレの誕生日の数日後だし!

■情報、ありがとう。すげえ。今までアニメを劇場で見るなんて経験したことないんだよ…(『ポケモン』は除く)。

■字幕だって思ってていいのかな?

■↑そう思わないほうがいい。吹き替えだろうと思う。

■↑いや、『エヴァ破』は字幕だろう。絶対。

■僕は吹き替えを強く望む。

■↑吹き替えだよ。字幕じゃない。フィルム・フェスティバルじゃないんだから。Funimationが他2社と合同で運営する劇場公開なんだよ、これは。
Funimationはこれまでも劇場公開を手がけてきたし、ここのところはずっと吹き替えでやってる。字幕公開も何度かやってはいるけどさ。

■チキショーーーーーー!オレが車で行けるところが1館もねええ。こうなるんじゃないかって気はしてたんだ……。今のオレ↓。

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■↑僕は、車で行ける範囲内で公開だ。問題は、その日、仕事なんだよ(泣。

■サンディエゴか、ロス、サンフランシスコまで日帰り旅行できるもんならねえ…。

■こんなクソ田舎のオクラホマで、なんで公開してくれんのかさっぱりわからんが、最高だわ!行くよ!

■字幕なら、行くんだけどなあ。

■↑吹き替えが驚くべき出来の良さなんだって。オレがお前だったら、このチャンスは逃したくない。デカいスクリーンでアニメが観れんだよ?

■↑どこで吹き替え版を見たんだ?

■↑『エヴァ序』の話だよ。

■片道2時間のドライブになる(ノースカロライナのグリーンズボロまで)。行くべきか、それとももっと近いところで公開されるのを待つべきか(ノースカロライナのラレーならファンタスティックなんだけどなあ)。

■サウスレイクが14日。なんと………一時間以内の距離!

いつもはアニメは日本語+英語字幕で観るほうが好きなんだ。でも、これは、最近では珍しいケースで、吹き替えのほうが良いんだよな。Engrishを聞かなくて済むし。

気になるのは、色がちゃんとしてるか。『エヴァ序』のときは、Funimationが配給したやつが黄色がかりすぎてるってみんな言ってたろ。今回はそうじゃないことを祈ってる。当日、マチネで上映する『エヴァ序』も直ってるといいなあ。

■↑オレも同じ場所。当日、会おうぜ!

■僕が住んでる近所はないや。でも、ニューヨーク・シティで『エヴァ序』と『エヴァ破』を同時上映するのはうれしい。ニューヨークに住んでる義姉妹にチェックするように言わなきゃ。

『エヴァ序』は劇場で吹き替え版を見たけど、酷くなかったよ。ただ、ちがうだろって思ったのは、シンジがゲンドウを「Dad」って呼んだことと、シンジが『綾波』じゃなくて『レイ』って呼んだこと。イラっとした。ファースト・ネームで呼ぶほど『エヴァQ』では仲良いのか?Funimationが早まっただけなら、なんとかして直せないの?

■サクラメントに住んでる。サンフランシスコまで行くつもり、絶対。

■なんでシカゴがないんだよ!!! できるもんなら、地元の映画館に電話して説得してやりたいよ…。

■Funimationのバカ。ウィスコンシンが、ない。この州には、デブとアルコール依存症しかいないと思ってんだろ?ウィスコンシンには、アニメのコンベンションが2つもあるの知らないの?それだけで十分な州じゃないかよ…。

■今日、アトランタで早めの上映があったんだ。今のところ、英語字幕だよ。他の地域はわからんけど。

■↑希望がでた!

■Funimationに次の公開予定が上がりそう。ヒューストン、来てくれ!!!!!

■劇場で見たレポートがあがってきてる。日本語音声、英語字幕だ。Funimationにしては、珍しい。

■最悪のガッカリ具合。マジで。大学のあるシカゴで見ようと思って、ダラスはパスしたんだ。なのに、

な、ん、で、シカゴで公開がないわけ?こんなデカい街なのに!アメリカで最もデカい街の1つだぞ!

■↑オレも言わせてもらう。この上映スケジュールはバカげてる。ニューヨークはあるのに、ボストンがない。
ふざけてんのか?! これほど簡単に敵を作れるなんて、ファンタスティックなやり口だよ。少なくとも、『エヴァ序』はハーバード・スクエアで見るチャンスをもらえた(劇場は悲しいぐらい小さかったけどな)。でも、今度は、オレの地域はなんのチャンスもないっていうのか。

ニューイングランドには『エヴァ』のファンはいないってFunimationは踏んだのか?もしかして、3月の『エヴァ破』のDVDやBluRayもここでは売る気がないってことか?! 努力しろよ!

だいたい、『エヴァ』に対するFunimationの態度は正直、胸糞が悪い。王族のように扱わなきゃいけないタイトルなのに、オマケみたいな扱い方だ。お前らのフラグシップのタイトルだろ。

■チケット、ゲット!米国とカナダの国境近くに住んでるって、サイッコーだな!

■シネプレックスのトレイラーを見たけど、音声なしだ。たぶん字幕だ、これは。サイッコーだよ!ワクワクする。だって、オレんちから劇場まで車で5分なんだもん。

■アニメってアメリカじゃ、そんなにビッグなもんじゃないだろ。それでも、こんな短期間の上映だからって、前もってチケット買うのって大事?

■↑お前の街の映画館の上映日数が2、3日っていうなら、前もって買え。一週間なら、初日に行く必要はないが、最終日まで待つのはやめろ。その日まではチケットはない。

■↑前もって買うわ。ありがと。

■サンディエゴ、どうなってるの?公開日未定になってる。大きいスクリーンで『エヴァ』を観るチャンスを絶対に逃したくないんだ…。

■木曜に行くかも。ただ、友達にその夜、泊まれるか聞かなきゃ。そいつ、映画館のそばに住んでんだ。

■聞きたいことがある。どうして、北米で上映しようなんてするんだ?10ドルのチケットの売上げになんの意味がある?シンプルにDVDとBlu-rayでどうして出さない?

■↑米国の主流の映画批評家から面白い反応を得られるからだろうな。

■↑スタジオカラーがゴリ押ししたんじゃないの。

■↑いや。EvaMonkeyで読んだけど、カラーは望んでなかった。Funimationが劇場公開をやりたがったって。

■↑劇場公開って、費用がたいしてかかんないだろ。宣伝はほとんんど口コミだもの。で、Blu-rayを買わない人たちから、いくばくかの金がとれるからな。

■オレんち、両親も行くことになった。彼らにとってはこれが初めての『エヴァ』体験(『エヴァ序』は前の晩に見せるつもり)。

■興奮してる人いる?僕は、金曜日のインディアナポリスのやつに行く。映画館のシステムで詩郎(鷺巣)の音楽を聞けるって思うだけでテンション上がる。このチケットは、そのためのものだもの。

■↑もちろん、オレも大興奮だよ!! 『エヴァ破2.22』は20回以上観てる。それが、今度はビッグ・スクリーンでついに観れるってのが凄い。
それと同じくらいワクワクするのは、友達といっしょに観るってこと。劇場の観客の反応も体験できたらいいなあって思ってる。スリリングだよ!まさに!!!!

■↑たった2年前に出たやつなのに、20回って。ちょっとは飽きない?

■↑飽きる?ぜんぜん!オレは、映画の細部をつついて分析したいタイプのファン。『エヴァ破』みたいな映画は、どれほど観ても興奮がつづく。Blu-Rayで観るたびに鳥肌が立つんだ。で、今度は、他のファンたちといっしょに劇場で観れるんだから。望んでいたこと以上のものなんだよ。

はっきり言って、ものすごい高ぶってる。2年見てたら飽きるだろって……そりゃ神への冒涜だ。キミが『エヴァ』のファンじゃないってならとにかくさ(笑。

■バーリングトンの上映分のチケットを手に入れた。あとは、劇場まで30分のドライブだ。『エヴァ破』を最初に観た東京で買った「新宿III」Tシャツを着るなら、この日だなって考えてるところ。

■怒鳴り散らすためにアカウントをとったわ。なにより、まさかコンピューターで映像を流して、スクリーンに上映するとは思ってなかったわ。このせいで、映像の色が完璧にちがってた。すべてが色褪せてた。ダークで壮観な戦闘シーンもところどころ、あまりにも酷いことになってたよ。

日本から輸入したBlu-rayやDVDを見てない人は、途中まで自分が見てるものが何なのかもわからないと思う。金の無駄遣いだ、いずれ出るBlu-rayを買うべき。

■いくつか感想。

・本当に、日本語音声+英語字幕だったよ。気にはならなかった。オリジナルの声優の声に慣れてたから。

・笑ったのは、Funimationが加持のEngrishに字幕を当ててたこと。いや、わかるんだけど、英語に英語で字幕ってのがおかしくてさ。まあ、そのほうがぜんぜんわかりやすかったけど。

・映像がスクリーンにちゃんと合ってたらよかったなあ。

・観客は悪くなかったね。面白かったのは、加持の英語より、モブで出てきたやつの英語にみんな笑ってたこと。

・インタータイトル、アイキャッチ、予告篇、クレジットのレインボー・エフェクトはオリジナルのまんま。『エヴァ序』ではちがったって聞いたんだけど。

・残念なのは、クレジットの途中で館内の照明がついちゃったこと。ラストシーンが見づらかったわけじゃないけど、やっぱねえ……。

全体として、良い夜を過ごしたよ。2年後の次作が今から楽しみ!

■友達たちと今週観に行くんだけどさ、R指定なのには驚いた。だって、最初はPG-13(訳注:13歳未満の鑑賞には保護者の厳重な注意が必要)だと思ってたから。

日本のレイティング・システムと、それが興行収入にどう関係するのか勉強しないとだめだなあ。日本の標準は、米国とはちがうみたいだ。

■↑日本にはPG-13もR指定もないよ。あるのは、G、PG-12、R15+、R18+。『エヴァ』は日本ではなんの指定も受けてない。
ただ、『エヴァ序』のとき、FunimationがMPAAから指定を受けたの。『エヴァ破』はMPAAの指定は受けてないけど、劇場側がそこから予測してつけたんだよ。

■昨日、観て来たよ。すごかった。すべてを楽しんだ。日本語で本当に、ほんっとうによかったよ。

姉妹といっしょに行ったの。しばらく前にTV版を無理やり見せてて、『エヴァ序』は先週見せた。彼女も大好きになってくれた。あと、友達も1人連れてったよ。『エヴァ』は一度も観たことないってやつ。……で、やつは今、『エヴァ序』を見るって言ってる。オレはゆっくりと布教して、新しいファンを増やしてるんだ…。

■ハッピーな気持ちで、リッチモンドのシネプレックスでの感想を書くよ。だって、そんなに酷くなかったから!上映開始を数回間違ったり、音量調整が変だったりはしたけど、あとはスムーズ。楽しい体験だった。

劇場にいたのは50人ぐらい。『エヴァ序』のときの出足からしたら、オレが思ってた以上。イベントのプロモーションが効いたね、こりゃ。将来の劇場公開アニメも、うまくいきそうな良い兆し。

キッチンの裸のアスカの場面、加持とシンジの例の場面は、観客、爆笑だったなあ。あとはみんなすごく静かに観てた。

Blu-Ray版を上映してたんだけど、クオリティは上出来だったよ。

■バーリングトン・シネマのバカさかげんを書く。音声が流れなかった。BDプレイヤーの故障だって説明してたけどな。ずっと再起動をかけてたけど、1時間後、やつらは諦めて、オレたちに無料招待券を2枚出して、家に帰した。

この役立たずが!オレは『エヴァ破』を見たかっただけだ。めっちゃ怒ってるけど、オレはあえて丁重に関係者各位にメールをする。……たぶん、『エヴァ破』のDVDが無料でくるはずだ。

■お前ら全員、オーストラリアとニュージーランドで9月10日に開催されるリール・アニメ・フェスティバルにこいよ。『エヴァ序』と『エヴァ破』が上映される。オレたちの映画館は完璧よ。

■昨日、観てきた。個人が撮ったホームビデオでも見てるのかと思ったね。映像のコントラストが完全に間違ってる。僕、輸入版見てるからね。ぼけてるシーンもたくさん。音声は明らかに、劇場用ではなかった。

ちゃんとやれないなら、やろうなんて思うな。チケット2枚に24ドル、完璧に騙された気分だよ。大学のアニメクラブが上映してんのかと思ったわ。ノートパソコンで再生して、プロジェクターで映すアレだよ、アレ。

■Blue-Rayで上映したってことを考えれば、インディアナポリスはまともだったかな。すべてがちゃんと動いてた。音はもっと良くできるはずだったけど、悪くはなかった。まあ、他の場所のトラブルを見聞きしてたから、さほど期待しなかったからってのもあるけど、僕はかなり満足。

『エヴァ破2.0』は初めて見たんだ(『エヴァ破2.22』は見てる)。字幕がところどころ変更になってるのがわかって面白かったよ。

とはいえ、ファンサブの翻訳のほうがこれより好きだ。

■『エヴァ序』もBlu-rayでスタジオ・カラーからFunimationに提供されたんだよ。DVD/Blu-ray版(2.22)をリリースする前に劇場版(2.0)を上映ってやり方は、日本のやり方でもある。

■↑ゴミのような扱われようのオレたちガイジンが、35mmフィルムで劇場版を見れる日はくるのかな?

■僕のところはほぼ完璧だった。音声と映像がちゃんと動くのに数分かかったけど、なんとかなった。

いやあ、デカいスクリーンで観る映像のクオリティはすごいねえ!『エヴァ破』は初めて観たけど、前から言われてるように面白かった。
字幕だったのは残念かな。きれいな映像を楽しみながら、ティファニー・グラント(訳注:アスカ役)とスパイク・スペンサー(訳注:シンジ役)のかけあいを聞きたかったのに、字幕を読むはめになっちゃった。

『エヴァ破』を劇場で観るってのは、確かにクールだったよ。次も楽しみにしてるよ!



話題は、劇場での映像や音声のクオリティが主体だったのですが、上映があまり良い状態ではなかった劇場も少なくなかったようです。
たった数日の上映のために、予定を合わせて遠くから観に行ったかたなどは、怒り心頭だったろうなあ…と。同情を禁じえませんなあ。

それと、字幕より吹き替えを望むかたが割合にいらっしゃいました。英語版の声優さんが良い仕事をなさっているようでございます。



本日は最後に、リクエストに関しまして少し。
リクエストには、なるべくお応えしたいなあと思っております。
とは言いつつも、適当な記事が見つからなかったり、見つかっても、コメントがある程度の量ついていない場合や荒れている場合、専門用語が多すぎてわたくしの能力が追いつかない場合等、見送らざるをえないことがございます。そのあたりご了承いただけますと幸いです。



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posted by gyanko at 12:00 | Comment(41) | TrackBack(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする