何を今更な感じは正直いたしたのですが、あるいはライターのかたがファンなのかもわかりません。というか、たぶんそう。
こちらから。
『ファイナルファンタジー』から抜け出てきた男。
歌手であり、ソングライターであり、俳優であり、ゲームキャラクター。自らを1540年生まれの吸血鬼だと言っていた時代もある。彼に対する永遠の問いかけはこれだ。「彼は、気が狂ってるのか?」
いや、彼は気が触れているわけではない。むしろ、日本で最も興味深い(そして華やかな)人間の一人だ。ソングライター、ファッション・モデル、俳優、小説家、レストランのオーナー、脚本家、そして霊能者。Gacktは、齢40前に、このすべてをやってのけた。
沖縄生まれのこのロッカーは、神威楽斗というステージネームで、ロックバンド、MALICE MIZERのメンバーとしてデビューした。ただのロックンロールではなく、ヴィジュアル系であり、日本版グラムロックであり、メタルであり、ポストパンクだった。
その後、Gacktはソロキャリアをスタートさせて成功し、TVのバラエティ番組や、ドラマ、映画にも進出した。
が、Gacktの面白いところは、これだけではない。
Gacktは心からゲームを受け入れた人間でもある。単純にCDセールスを上げるために、新しく出たゲームなら何でもいいから最新シングルをタイアップさせるというのではなく、声優として出演し、自身に似たキャラクターをゲームに登場させた。日本でかつてこんなことをしたメジャーなレコーディング・アーティストはほとんどいない。
2003年にリリースされた『武刃街』には、Gacktをモデルにした主人公、劉王羽(ラウ・ウォング)が登場する。このゲームで、彼はモーションキャプチャーだけでなく、ストーリーにも手を貸し、ゲームのCMにも出演した。『武刃街』はタイトーの50周年記念作品として発売された、当時のタイトーの大作である。
が、Gacktのゲームとの関わりはこれが最初ではなかった(そしてまた最後でもないはずだ)。
Gackt - Bujingai CM
『武刃街』より2年前、Gacktは『メタルギア ソリッド 2』のCMシリーズに出ている。これは、Gacktのニコリともしないシニカルな面を強調したCMだった。
「『メタルギアソリッド2』知ってる?」と尋ねた後、Gacktはこう言う。「僕は知らない」。だが、Gacktが身につけているドッグタグが、『メタルギアソリッド』の世界を知っていることを物語っているのだ。
Gackt - Metal Gear Solid 2 CM 1
Gacktをこれほど魅力的にしているものは何かといえば。
それは、ほんの少し変わり者だということ以外に、笑いの間を知っているという、天性の恵まれた面白さだ。日本のエンターテイメント・ビジネスには数え切れないほどのクールな男たちがいる。だが、Gacktは、クールであると同時に、何が出てくるかわからない面白さがあるという、他の男たちが通れない細い道を歩くことができる男だ。
『ファイナルファンタジー』は、おそらく最も彼らしい仕事だった。…なぜなら、Gacktは『ファイナルファンタジー』のキャラクターそのままの容姿をしているから。スコールのような『ファイナルファンタジー』のキャラクターは、Gacktをモデルにしていると思われる。『アドベントチルドレン』のクラウドも同様。『 B00065G7N8 ダージュ オブ ケルベロス -ファイナルファンタジーVII- 』では、キャラクター、ジェネシスの声とモーションキャプチャーを担当し、このキャラクターはその後、『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII』でも再登場している。
Gacktは熱心なパチスロ・ファンでもあり、PS3版『バウンティキラー』をはじめとするパチスロ・ゲームのモデルにもなっているし、『戦国無双3』やオンラインゲーム、『ドラゴンネスト』のサウンドトラックの担当もしている。
音楽や声優としての仕事をしていないときも、Gackt自身は忙しく過ごしているようだ。たとえば、ヘリコプターの免許取得。「自分が操縦するヘリコプターでコンサート会場に行ってみたいんですよ」と、自身が声優として出演している『スーパーナチュラル』のイベントでGacktは語っている。「普通の人がやらないこととか、バカじゃないのって思うことを僕はやりたいんです」と。●
この記事についたコメントです↓。内容のかぶったものを省いて、一通りお送りいたします。
■気取った男の集大成、それがGackt。
■↑そう思いがちだけど、こいつ、すっごく良い俳優だよ。
■変わった人だよな。クールだとは思うけど、レディ・ガガと同じようなものを感じる。
■↑レディ・ガガは、音楽なんてまるでわかってないけどな。
■↑音楽ってことなら、Gacktは本当に面白いなあって思う。メディアはいろいろクソなこと言うからさ、ちゃんと音楽をチェックしてみるまでは、Gacktってダサいわって思ってたんだ。
Gacktは自分のことをちゃんとわかってる人だよね。
■Miyaviとは明らかにちがうよね。Gacktのほうがアピールがある。音楽だけじゃなくて、人として。他人が自分をどう思おうと関係ないっていうスタンスで人生を送ってる人って感じ。そこをオレは尊敬してる。
みんなもっと自然になるべきなんだよな、たまには気を抜いて奔放になってもいいよね↓。
Gackt
■↑動画、大笑いした。アホみたいに思われることをちょっとも怖がってないな、こいつは。
■Miyaviとはちがうって?
■↑Miyaviはヴィジュアル系のミュージシャンだよ。最初に見たときは、可愛い女の子だなあって思った。そしたら、チキショー、男だったっていう。
■↑Miyaviが誰なのかは知ってるって。「ちがう」って、どういう意味かと思ったの。それぞれちがう人でしょ、だって。
私は、Miyaviの音楽も好きだし、彼のスタイルも大好き(私の最初のタトゥーはMiyaviのタトゥーをちょっと変えたやつ)。まあ、彼の才能やクリエイティビティは、Gacktの何分の一しかないのかもしれないけど。
■↑Gacktのほうがいろいろ才能があると僕も思う。
■「彼は、気が狂ってるのか?」
明らかに狂ってる。
Gacktは、最高にセクシーなクレイジーだよ。
■「日本のきれいな少年、美しい男」っていうと、みんな嘆いたり、不平を言いがちだよね。
でも、きれいな男を軽蔑する考え方ってのは、日本にはないんだよね。西欧とはちがう。
日本文化における「美しい男」ってのは、もう数世紀にわたって続いてる考え方で、歌舞伎とか文学の作品に反映されてる(現代もそういう作品はあるよ。僕が好きなのは、三島由紀夫。この人は、「美しい男」や自分にとって死とは何かについて長々と議論してる)。
西欧映画だと、筋肉だとかタトゥー、話し方なんかで、そいつがどれだけカッコいい男かを見せつけたがるよね。それが僕たちのやり方。
でも、日本文化は、きれいな男でも、カッコいい男や男っぽいキャラクターを表現できちゃうの。たとえば、1950年代の『宮本武蔵の映画3部作』。三船敏郎が出てるんだけど、ライバルの佐々木小次郎(訳注:鶴田浩二)はめっちゃきれいな青年なんだよ。それでも、ぜんぜんおかしくないし、場違いでもないんだ。
Gacktは、こういう日本の「美しい男」っていう、何世紀も続く、昔ながらのコンセプトの現代版なんだよ。
■37歳?……チキショー、アジア人め、……チキショー…。
■↑安心しろ。確かにアジア人は若く見える。だが、ある時点から、ちゃんと年をとった外見になってくから。信じろ。
■『ムーンチャイルド』っていう映画が好きなんだ。Gacktの素晴らしい作品の1つ。
Gacktって全然年とらないように見えるよなあ。そこがなんか怖いんだよね。
■↑あれは良い映画。変わった映画だけど。
■Gacktは、好きな曲があったんだ。曲以外はあんまり知らない。でも、応援はしてるよ!
■彼がどんだけクレイジーな人か見てみたいってだけの理由で、彼と友達になりたいと思うなあ。クレイジーなヘアスタイル、クレイジーなワードローブ、クレイジーなヘリコプターの操縦、クレイジーなモーションキャプチャー、クレイジーなアフレコ、Gacktを好きなクレイジーな女の子たち。Gacktって、クレイジーだもん!
■『ファイナルファンタジー』の世界が現実になったら、Gacktが主人公だろうね、そりゃ。
■↑Gackt一人でキャラクター全員演じられるよ。女の子もな。
■↑だな(笑。
■14歳の頃、Gacktに恋をしてたことを思い出したよ。今は、機械みたいな人だなあって思う。
■Gacktについて、書き忘れてることがあるだろ。
彼は格闘技が大好きなんだ。彼のスタッフのほとんどは、なにがしかの格闘技をやってるし、Gackt自身、空手の黒帯。
記憶が間違ってなければ、ライブの数日前にスタッフとスパーリングしてて肋骨を折ったことがあるはず。……今も、空手はやってるんじゃないかな。
■1日に2時間しか寝ないって言ってることも、書き忘れてる。家には照明はなくて、ロウソクのみ。変わった人だけど、才能のあるミュージシャンだよね。ピアノを弾くスキルにも驚かされたし。…あー、もう!この記事を読んだせいで、ファン魂にまた火がついちゃったよ!
■↑戻ってくればいいのよ!↓
Gackt Cube Drug party Ver
■↑オレ、男だけど、ずーっとGacktのファンだよ。大好き。
■興味はないけど、面白いやつだっていうのは認めるよ。
■この記事の書き方を見るとさあ、…疑う人もいると思うよ。Brian(訳注:記事のライター)、ちょっと恋をしてない?
■吸血鬼だとか言うことで、自分をよりクールに見せて、14歳のオタクのファンガールたちを惹きつけようとしているのなら、そういうのは嫌い。でも、心底、彼がそういうふうに信じてるなら、彼をファンタジーの世界に漬からせておいてあげたいと思う。
オレも、そういうファンタジーで彼みたいに成功でいたらいいんだけど!
■ハハハハ。面白いやつだ。誰か、Gacktがカレーの作り方について語ってる動画のリンク貼ってよ。スーパーから、スペシャルな牛肉のブロックを買ってくるってやつ。
■↓はい↓。
Gackt talking about the way he cook :)
■この人は、男なの?
■↑そう。ちゃんとタマがついてる。
■↑そりゃ、…不思議な話だ。
■野村哲也(訳注:『ファイナルファンタジー』)がGacktのファンなんだよね。……彼のデザインはほとんど、Gacktがモデルだった。
■Gacktは凄いよね。Malice Mizerの頃と初期の音楽が好き。最近の曲はそれほど好きでもないけど。
とにかく、何でもできる人だよ。何でも演奏できるし。本当に何でも。彼の能力を考えると、彼がまともな人だっていうのは、むしろ不思議に思うね。
■Gacktは気が狂ってるよ。彼がどれほど凄いことをやってもなお、自分のことを1500年代生まれの吸血鬼だって思ってるなら、気が狂ってるとしか言いようがないだろ。
■「彼は、気が狂ってるのか?」
短い答え。:イエス、Gacktは気が狂ってる。でも、日本のセレブはだいたいがそう。
■ヴィジュアル系って、オレが絶対に魅力を理解できないだろうスタイルなんだよな。
■↑オレの中国人の友達がヴィジュアル系が大好きなんだよ。オレ自身はわからん。見苦しいとしか思えない。
■いつかKotakuがGacktのことを語ってくれるって、ずっとずっと待ってたよ。本当にずっと。
■Gackt、愛してる。
■↑私も。
■↑同じく。
■↑同じ。
■ってことは、200ドルはかかってるだろうっていうヘアスタイルをしてて、なよなよしてて、顔の青白いキャラクターってのは、一部の責任はGacktにあるってこと?
■↑多少は。
■真面目な話さ……これって古いニュースじゃない?だいたい、今更、Gacktのヒストリーの講義なんて必要あんの?いまだに知らないやつがいるとか?
■gackt sukidesu!
■何が起こったんだ、日本よ。……あんなにクールだったキミが……↓。
■↑『七人の侍』だって、ホットなキャラクターとして登場するのは三船だけじゃないよ。木村功が演じたキャラクターは、若くて、フェミニンで、きれいな少年だ。あの時代ですらそうだったんだよ。
日本の男性の美しさのスタンダードってのは、あんまり変わってないんだ。
■↑でも、きれいな男とカッコいい男ってのは、別のタイプだったんだろ。今は、きれいな男=カッコいい男だ。
自分の文化じゃないからはっきりとは言えないけど、きれいな男をカッコいい戦士にするってあたりが、現代風の新しさなんだろうなって思う。
■↑歴史の中で、日本のクールが、侍からオカマになったってのかよ!
黒澤映画のカッコいい男を蘇らせてくれよ。男らしい男。オレが惚れ込んだ、ゴージャスな日本の美意識を!
鶏がらみたいに痩せた、頭の変な、作り物だらけの吸血鬼なんてクールじゃないってば。こういうのがアメリカにまで広がってきてて(『トワイライト』のことね)、もううんざりだよ。
■↑男らしさが女らしさより、上位のものだって暗に言いたいのね。でもって、ジェンダー・ロールやアイデンティティを押し付けることが、どれほど愚かなことかをさらに知らしめたい、と(笑。
■↑自分たちのどうしようもない、インスピレーションのかけらもない暮らしを嘆くことしか能がない、退屈な連中ばっかりのこの世界で、なにかを本当に面白いものにしてくれるのはGacktみたいな人たちだけじゃない?
■『ファイナルファンタジー』から飛び出してきたみたいなGacktのヘアスタイルが超クール。ああいうヘアスタイルで日本を歩いてる男の子たちより、さらにクール。こういうヘアスタイルの人がアメリカを歩いてるの、想像つく?
■私はもう年をとってしまって、Gacktをホットだとは思えなくなってる(14歳の頃なら、確かに好きになったかもしれないけど)。男性的な容姿の男性がいいなって思うようになったの。
でも、なんてことよ、この人、めっちゃ面白いわ。笑える悪戯小僧。これじゃ、日本の女の子たちがGacktに釣られるのもわかる。インタビューで語ったGacktの話、Gacktが出たCM……はああ……変わり者って素晴らしい。
■『メタルギアソリッド』のCMは初めて見たよ。Gacktって、無表情で面白いことやるんだよね。
■どこにでもいそうな顔だと思うけどなあ。すごく一般的な日本人顔というか。
野村がどれほど彼を愛してようと構わないけど、Gacktに妄想して、『ファイナルファンタジー』なら何でもかんでもGacktってのはやめるべき。
■Malice Mizer時代のGacktは本当に凄かったと思う。
■面白い男だなあ!日本版ザフォド・ビーブルブロックス(訳注:『銀河ヒッチハイク・ガイド』の登場人物。自己顕示欲が強い奇人として銀河帝国中に有名な男)って感じか。
■↑パーフェクトな例えだ。ザフォドは自分を銀河の大統領に選ばれたと考えてるんだが、銀河市民はワースト・ドレッサーに投票したつもりだったんだよな(笑。
■Gacktは凄いよ。……彼の音楽はそれほど好きじゃないけど、バラエティ番組に出てると、すっごく面白いし、マルチタレントだなあって思う。それに、料理の腕前は良いし、北京語も話せる。
私にとって、彼は、1つのロールモデルなのよね。カッコいいけど、変わったことをやる(ヘリコプターのライセンスとか)ところとか、やるって決めたら、すぐに行動に移すところとかね。
■うーむ。………うなるほどの金。疑わしい演技の才能。実際より若く見せようとする努力と、その容姿。謎の個人生活とセクシュアリティ。突飛な趣味。アホらしいSFものへの声優出演………。
レディース・アンド・ジェントルメン!ご紹介いたします!日本版トム・クルーズです!
■↑いや、少なくとも、彼はトム・クルーズより歌が上手いよ。トム・クルーズが、自分で作詞作曲した歌を自分で歌うところを想像してみろよ。寒気がするわ。
■↑Gacktは音楽の才能は山ほどあるからねえ。
■数年前に、友達がYoutubeのリンクを送ってくれた。言うまでもなく、最初はキモいと思った、………良い意味で。日本のパワーメタル、すげえわ…。彼の曲はちょっとしか聴いたことがないけどさ。オレが真剣に聞く日本のバンドはGalneryus(ガルネリウス)だけだから。
■Gackt以上に、日本って国がどんな国なのかを体現してるやつはいないだろ。
■強烈に覚えてること。Gacktがバラエティに出てた。そこで、Gacktが「股裂き器」を見せてたんだ。基本的には股の筋肉を伸ばす機械なんだけど、もう爆笑したよ。ついでに、Gacktの体脂肪率が5%ってことも、その番組で知った。
別にこの男が好きってわけでも、音楽が好きってわけでもぜんぜんない。でも、……誰だって、Gacktからは逃げられないと思うよ。
■こいつすごいよ。オレも、Gacktのことを、よくいるきれいな日本のJロッカーだろって思ってた。けど、彼はホットで本当にちゃんとパーソナリティがある。
■これは忘れるな。これだけ有名な男だが、こいつは『北斗の拳』のアーケード・パンチング・マシーンでお前らをKOできる。しかも片手で。これ本当。
■なんて面白い男なんだろ。この記事をあげてくれてありがとう。前からGacktのことは知ってはいたけど、ちゃんとはわかっていなかった。この人が、ジェネシスのモデルだったんだね。
■変な人だってことがわかってから、惹かれるようになった。彼はすごく面白い男だし、自分のことを深刻に考えてないんだよね、イメージのある有名人なのに。
■Gackt(別名、スコール)、マジで凄いな。沖縄って、日本のモータウン(訳注:シュープリームスやスモーキー・ロビンソン、ジャクソン・ファイヴらが所属したデトロイトのレコードレーベル。モータウンはデトロイトの通称)だよ、きっと。
■アートスクールに通ってたころ、友達がGacktのライブのDVDを見せてくれた。セックスのことを歌ってるセクシーな歌があって、曲の最後で白い紙吹雪が観客の上に振ってくるの。観客が大喜びしてた。もう最高に笑ったよ。
彼って、プリンスとマリリン・マンソンとケヴィン・スミスを混ぜたような人。主成分はプリンスだけど。
■彼っていくつなの?不老なの?永遠に年をとらない?Gacktを見てると、人間についていろいろ考えちゃう。……これほどきれいな人がいるわけがないとか思ったりね。
人気あるなあ…と思いました。「外見は浮世離れしてて、才能もあるのに、あえてバカなこともできる」というあたりがポイントが高いようでございました。
そしてまた、日本在住のわたくしより、海外のゲーマーのかたがたのほうがよほどGacktに詳しいという事実。ネット社会の凄さでございます。
↓励みになりますので、よろしければ、ひとつ。
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