2011年06月28日

海外の反応 - 「同人誌を含む、マンガをノーパソ内に所持していた」ことで、アメリカ人が児童ポルノ所持容疑でカナダ税関で捕まる。 -

前回の記事についたコメントです。
長文の議論が多かったのですが、方向性はある程度まとまっており、さほどばらけてはいませんでした。だいたいの流れを一通り。


■もうマンガは、クラウド・ストレージにでも隠しとくしかないな!

 ■↑じゃなかったら、妙なものは読まないことだ。日本からは実に良い作品がたくさん出てるだろ!『トトロ』とか『ラピュタ』を見ることを提案させてもらう。

■また募金のときがきたか。カトリック・チャリティーズとデンバー・レスキュー・ミッション(訳注:どちらのキリスト教の慈善団体)の次に、僕がお金を注ぎ込んでるのがCBLDFだっていうと、みんな「頭大丈夫?」って顔で僕を見るんだよね。

■ひでえ。マジでひでえ。絵じゃねえか。オレだって、後背位でセックスしてる絵ぐらい、棒人間でよけりゃ描けるぜ。で、それに「この子は12歳です」って書いておいたら、捕まるっていうのか?じゃあ、捕まえてくれよ。

 ■↑いや、ことは深刻なんだよ。カナダでオレたちは、国中にはびこる児童ポルノ組織に少なくともこの5年間、関わってるんだ。この組織に関連して逮捕されたやつらの多くが、成人アダルトもの以上に、あきらかに未成年の性行為や猥褻な行為を描いたマンガを大量にもってた。

「ただの絵だろ」なんて擁護論は、バカげてる。子供じゃないならいい。でも、絶対にちがうとは言えない、一線を踏み越えたものなんだ。そういうマンガが大量にだぞ。

 ■↑棒人間の後背位と露骨なロリコンのアダルトマンガの違いがわからないなら、キミは問題を理解してないってことだよ。

ただ、この記事の捕まった男に必要なのは、セラピーだ。刑務所じゃない。

  ■↑おいおいおい。なにをワケのわからんことを。説明してくれ。なにが違う?紙と線だろ。児童ポルノが違法なのは、「キモいから」とか「間違ってるから」じゃないよ。子供とセックスすることは、子供を傷つけることだからだ。けど、「児童ポルノを描く」ことで、子供が傷つくわけじゃない。

実際にところ、むしろこういうもので子供が傷つかないようにしてるところもある(「すべて解禁しろ」理論には問題はある。だが、最近の研究では、暴力のようなものには効果があるのが証明されてる)。

なんでこの捕まった男がセラピーを受ける必要がある?誰かを傷つけたとでもいうのか?子供の絵でオナニーしたからって、刑務所いかなきゃならんわけか?
そりゃ、ゲームの中でそのへんを歩いてる人を車で轢いたら、刑務所行きだって言ってるようなもんだぞ。なにかちがうか?ちがいがあるなら、僕に説明してくれ。「キモいから」とか「間違ってる」なんて逃げ口上はやめてくれよな。

検閲が許されるのは、制作過程で実際に人(それと動物も、と僕は考えてる)が傷つくときだけ。そうじゃない場合は、完璧にバカげてる。

   ■↑小児愛者の行動っていうのはエスカレートしてくっていう研究もあるんだよ。まずコミック。それから、写真の売買。次は、なにかしてやろうと考えながら、通りを歩く子供をつけ回しはじめる。そして、いずれ実際に、甥っ子だとか隣の家の子供と2人きりになる時間を作る…。

それに、ほとんどのポルノにはストーリーがないだろ。児童ポルノにもない。ただ興奮するためにだけ提供されるもの。だから、こういうもので性的に興奮した人が病んでしまって、実際に子供に危害を加える傾向がある。

こういうものを見る人たちの100%が子供に犯罪を犯すわけじゃない。でも、彼らの100%が病んでるんだ。セラピーを受けるべき人たちだね。

    ■↑通常のポルノとなにがちがうのさ?普通のポルノを見て興奮して、地滑り的にレイプするとでも?
ロリコンと暴力的なゲームの違いも教えてくれよ。暴力的ゲームがよくて、ロリコンがダメな理由は?
あとさ、じゃあ、ストーリーがあれば、ロリコンもOKなわけ?

>でも、彼らの100%が病んでる。セラピーを受けるべき人たち。

↑なんで?こういうものを読む人たちが社会にどういう危害を加えてるか説明してくれないかな?「キモい」、「間違ってる」っていう理由以外でね。

■>漫画、アニメーションその他の画像(実写を除く)で

どうして文学は対象じゃないの?音楽は?
子供が虐殺されてるマンガは持ち歩けないの?そこまで悪いことじゃないだろ?

■カナダに入国するとき、同じようなトラブルになったことあるよ。カナダは好きだ。すごく。ただ、……入国が最悪。あれは持ち込むな、これは持ち込むな、ウザすぎる。カナダ人だって絶対もってるくせに。

■オレなんて、パソコンに入ってるアニメのおかげで生きてるようなもんなんだが。

 ■↑僕もだよ。パソコンに入ってるマンガのほとんどは、裸なんて出てこないやつだけどね。エッチ(ecchi)シーンはいっぱいあるけど……。

■ノーパソの中を捜査する権利なんてどこにあるの?ノーパソ自体をチェックするのは理解できる。爆弾じゃないってことを確認したり、ドラッグを隠してないか見るためでしょ。でも、中のファイルまで?ありえないだろ。

 ■↑カナダだもん。僕たちの米国とはちがう法律なのかも…。ただ、100%確信をもって言えることは、米国だったら、たとえそれで「証拠」が出ても却下されるだろうってこと。データ検査をしてもいいぐらいの強い優先的理由がない。

  ■↑オレたちのカナダも、捜査や検査に関しては米国と似てるよ。ただ、カナダ国境サービス庁の場合は、爆弾ではないことを確かめるためにノーパソの電源を入れる権利をもってるんだ。

でも、人のハードドライブの中まで嗅ぎまわることは、あきらかに『権利と自由のカナダ憲章』の2項Bを侵してる。裁判じゃおそらく、却下されるね。
カナダ国境サービス庁側は「ハードドライブを捜索する理由があった」って反論するだろうけど、法学を学びたての1年生でも、そんな主張は跳ねつけられるよ。

■米国も、税関で電子機器の捜索はするよ。対象は、非アメリカ人だけじゃない。手短に言うと、アメンドメント4(訳注:理由もなく捜索されることを拒む権利)はこの場合一時的に停止されて、容疑の理由を提示しなくても所持品を捜索できる。

■チビ・キャラクターにも、マンガにも、なにも問題はない。ただのマンガに過ぎないからね。
でも、どうやったらその存在に言い訳できるのか理解できないヘンタイものがたくさんあるでしょ。頭と足が大きいデフォルメされたキャラクターじゃなくて、実際の子供にかなり近く描かれたもの、それでレイプやら拷問やらさ…。

最近は、デジタル・グラフィックの精度が上がってきてるから、想像物と現実をちゃんと分けて、合法、違法を判別できるもんなのか疑問に思う。本物の子供が使われてないなら、写真みたいに精巧な児童ポルノでも許すべきなの?

文明社会で店の棚に普通にそういう商品が置いてあるなんて、想像するのはオレにはしんどい。

 ■↑オレも思う。現実じゃないからって、なんでも許せるもんなのかって。ハリウッドのすっごいリアルな3Dで幼児の強姦を描かれて、それが合法って言われても冷静でいられる?みんな大丈夫なんだな…。

 ■↑お前は、ゲームの殺人やらそういうのは大丈夫なわけ?

 ■↑写真の場合は、制作過程で実際の子供が被害に遭ってるわけだからな。でも、絵は誰も傷ついてない。差は明らかだろ。

 ■↑小児愛者であること自体は犯罪じゃない。その性癖に基づいて行動することが犯罪なんだ。

僕は、たとえキミが『グランドセフトオート』で、大量殺人を犯す社会病質者になって楽しんでたとしても、それでキミを判断したりはしない。『カウンターストライク』で、他人の頭を後ろから銃でぶち抜いて楽しんでても、それでキミを判断はしない。『モータルコンバット』で女性をぶちのめし、残酷に殺しても、それでキミを判断しない。

こういう行動はどれも、現実にやらかしたら、倫理にもとるし、違法だ。
けれど、現実の犯罪を連想させるような架空の世界を楽しでるからって、それで人を取り締まるなんてことを、キミはマジで支持するの?

 ■↑法律には問題点がある。それは一度、先例を作ってしまうと、次の事例が続けて作られてしまうってことさ。つまり、ここで、「本物ではなくても、児童ポルノは違法」としてしまうと、一足飛びに「本物ではなくても、殺人は違法」になっていくわけだ。

実際にやってない犯罪で人を罪に問うようになるってこと。犯罪を起こそうと考えるだけで、罪に問われるってことだ。

ほとんど人は、少女がレイプされる絵も3Dも嫌いだろうね。でも、だからと言って、グラフィック表現を禁じることはできない。そうなれば、ヌードがあるからって理由で、18歳以下は米国の美術館の芸術の半分を見ることができないなんてことだってありえる。

 ■↑オール・オア・ナッシングな話ではない。言論の自由だって、規制されることはある。

たとえば、「私を中傷するのはやめてくれ」と訴えることだって、言論の自由を地滑り的に奪っていく一歩ではある。目撃者の身元を保護するために規制することもあるし、ある人々にとって危険を生む「言論」を禁止することもある。

けれど、社会というものは一般に、こういう地滑りをコントロールすることをかなり得意としてるもんだよ。だから、(訳注:そのコントロールの結果として)暴力的なゲームは存在する一方で、児童ポルノは違法っていう現状がある。

■カナダの児童ポルノ法は、すべてのビジュアル表現を含んでる。未成年の性行為を描いたものすべてだ。現実の子供の写真でなくても構わない。ここでは、「想像は想像でしかない」というのは通用しない。

カナダの犯罪法から見て、ハンドレーは違法なものをカナダに持ち込んだ。彼は法を破り、告訴された。それが事実の核心だ。

外国を訪問するとき、その国の法律を知っておくのは自分自身の責任だろ?

 ■↑くだらねえ法律だ。

 ■↑無害なマンガをもっているだけで逮捕されるかもしれないってのが心配なんだよ。

  ■↑「無害」とはどういうことかについて議論するのは価値あることだとは思うが、我々カナダ人はみんな、不要はものは切り捨てたいし、児童ポルノに関しては現状のままでいさせてくれ。

 ■↑ここ米国でも、しばらく前に似たような法律を作ろうとしたことがあった。ところが、問題が出てきた。この法律を採択すると、『ロミオとジュリエット』も、聖書も、『すてきな片想い』も、もういろいろ発禁にしないといけなくなっちゃったんだよ。だって、どれも未成年のセックス描写があるから。

 ■↑ってことは、『クレヨンしんちゃん』も『バトル・ロワイアル』も、カナダじゃ完璧&究極に非合法だな。

■僕はアーティストだ。確かに、絵を描いたからって、実際に子供を傷つけるわけじゃないよね。問題は、「言論の自由」を理由に、突然、児童ポルノ・アートが大手をふって通りを歩いていいものになってしまうことなんだろう。

厄介な状況だ。児童ポルノ・アートを甘んじて許してると、そういうものを見てる連中と同じだと思われるリスクがともなう。かたや、排除しようとすると、道徳警察になるリスクがともなう。

僕の場合、人が児童ポルノ・アートを描いていたら気にするかっていうと。しない。
見たいかっていうと。絶対いや。
自分のサイトに児童ポルノ・アートっぽいものをのせられるか?ダメ。これは、クライアントになってくれる可能性のある相手に見られて、好きなんだなと思われるのを避けたい。
児童ポルノ・アートを描いたり所持していて、法律に抵触した人に同情するか。しない。

 ■↑(訳注:ナチにだって権利はあるが)他人の権利を支持するために、ナチになる必要はない。(おそらくキモい)ペドの絵を描く権利を支持するために、ペドになることはないんだよ。

「おそらく」と描いたのは、捕まった人がどういうものをもってたのかわからないから。女性が『東京少年少女』もってただけで告発されてるんだもんなあ……。

 ■↑言論の自由は言論の自由。他人を傷つけない限り、描きたいものを描くことができるはずだ。

ロリコン・マンガが健全かって?たぶん、ちがうね。じゃあ、言論の自由で守られるべきものかって?絶対そうあるべき。

 ■↑ゲームやマンガは、容認されてるでしょ。どっちも邪悪さは同じようなもんだけど、僕は楽しんでるよ。だって、現実じゃないから。

道徳ばっかり言うやつは過去にもたくさんいた。偽善者だよ。誰からも好かれない。

誰だって、人から肯定してもらえないものはどこかにもってる。でも、ほとんどの人はまともだよ。お互いに他人の好き嫌いを受け入れてもいる。
嫌なのは、直接的に誰かを傷つけたり、考えを押しつけたりすることだけ(必ずしも宗教方面ばっかりじゃなくてね)。

■カナダって、すべてがクールでイケてる国だと思ってたわ。同性結婚とかマリファナ規制のゆるさとか。

でも、ポルノに対する態度は、米国よりひどい。米国なんて、建国したの(訳注:道徳に厳格な)ピューリタンだぞ?…こりゃ、どっかで断絶があるなあ。

あと、まあ、正直言うと、日本よ、……ロリに関して、あんまり最先端を行かないでくれると助かる。

■ロリを擁護するのは、KKKが行進したり、集会やったりする権利を擁護するようなもんだと思うがな。

■主流のマンガって、そんなに僕たちにとって必要なもの?排除する良い機会だと思うが。

 ■↑キミが言ってることって、言論の自由を守るっていうこととまったく関係ないよね。

僕たちは日夜、マンガのアーティスティックな面でのメリットやクオリティについて議論してる。このアート形態はどんなふうに強化されていくのか、あるいはどんなふうに弱体化していくのか。
キミはマンガの何を知ってる?大事なことは何も知らない。

自分が使っていない権利だから要らないって言うのはね、結局は、自分が必要な権利すら放棄することになるんだよ。

  ■↑レスしちゃダメ。僕が見たそいつが書いてるコメントはぜんぶ、釣りか嫌がらせ。悲しいかな、こうやって返信してても、やつのコメント欄が伸びる始末。
愛されてないやつなんだよ。誰かがハグしてやらないとだめなやつ。ハグにはすごい力があるからね。

   ■↑わかった。

■自分用メモ。オレはカナダ人だけど、ノーパソをもって飛行機に乗るときは、中身をよーくチェックしておくこと。

■カナダには行かない。所持品を嗅ぎまわるよな連中、好きじゃない。ましてノーパソの中身まで。
CBLDFには前に募金したことあるけど、今回もやる。(彼らの信念は)見込みのない希望かもしれないけど、オレが信じてる希望の1つだから。

■『リリカルなのは』を知らない人はほとんどが、児童ポルノだと思っちゃうんだろうなあ。まあ、そう勘違いしたからって、この男を捕まえていいわけがないけど。

 ■↑児童ポルノ・マンガってどういうのだよ?だって、絵だろ。現実の人間にすらオレには見えないんだが。

■マンガ自体はカナダで許されてるって。でも、児童ポルノは、どういう表現形態であってもダメ。簡単な話だよ。

■ロリものは個人的には、キモいし、変だし、げえっとは思うさ。でも、ここで現実の子供が傷ついてはいない。1年間、収監されるなんておかしいと思う。

ロリものを所持していたら、そりゃ本物の子供を使ったポルノもあるんじゃないかとは疑われるよ。でも、捜査して、現実の児童ポルノが出てこなかったのなら、釈放すべきだ。

 ■↑だよな。吐き気がするし、キモいが。違法なはずがない。

 ■↑うん、その通り。絵を違法にするなんてありえん。

■酷い場面を写真のようにリアルに表現した3Dってのはもう存在する。血まみれの殺人シーンがある映画なんて、1本2本じゃないだろ。

だから、要は、それで誰が傷ついてるのかってことだ。

 ■誰も危害を加えられていない。だから、違法にすべきではない。わかるよ。

でもね、世の中のことのすべての根っこには、大衆がどういうルールで動かしたいかっていう集合的決定がある。

僕だって言論の自由は信じてるし、アートの価値も信じてる。
でも、同時に僕は、すべての理想は、民衆の意見に根ざしているというのも信じてるんだ。こういう民衆の意見が法律になる。その社会に住む人々がルールを作らないのなら、それは自治とは言えないわけだしね。

僕たちの社会には暴力表現がある。これは僕たちがそれを選んだから。子供をレイプする表現はない。それは僕たちがそれを選ばなかったから。
(宗教的な)神聖なスタンダードがあるからとか、そんなことじゃないんだ。これが僕たちが選んだことだってだけさ。

■カナダに行く予定なんだ……。ノーパソにもiPodにもひっかかりそうなものはもってないけど、個人のデジタル・データをチェックするとか、どんだけクソだよ。

サンディエゴに行ったときにさ。女性の税関職員が、携帯を見せろって言うんだ。画像ギャラリーが見たいって。パスワードをかけてたから、解除して見せた。思ったね。「この女、なにを考えてんだ?画像ギャラリーにオレとビン・ラディンがいっしょにビールを飲んでる画像があるとでも??!」

それとも、あれか。iPodがジェイルブレイクされてるかどうかとか?そんなの警察って気にするもんなの?

 ■↑ジェイルブレイクは違法じゃない。

■この記事は、マンガと性的なヘンタイものをちゃんと区別できてない。今回、問題になってるのは後者。マンガ・スタイルで描かれてるヘンタイものね。これじゃ、支持運動を広める記事じゃなくて、混乱を起こすだけに思える。

この件に関しては、もう少し事実情報が要る。見つかったデータはどういうものなのか。税関は今後、どういうものを取り締まる気でいるのか。子供たちが少年ジャンプを家から持ち出さないようになる前に、そのへんを知りたい。

 ■↑日本で使われてる定義だと、マンガっていうのは媒体。本とか映画みたいな媒体を意味する言葉だよ。まあ、マンガ媒体の特定のスタイルを指す言葉とも言えるかもしれない。

エロやヘンタイっていうのは、マンガやアニメ、ゲームの中の1ジャンルだね。

記事の人が所持してたものが実際どういうものなのかは公表されてないけど、エロやヘンタイかもしれないし、露出がまったくないマンガかもしれない。ここではまだマンガとしか、わかってないからなあ。

■『ソドムの市』を持ち歩くのは許されるんだな。近親相姦も汚食症もあれば、7歳の子供とのセックスも入ってるのに。でも、マンガはダメ、と。

■わかった。言おう。僕はカナダ人だ。数多くの空の旅を経験してきたが、一度もノーパソの電源を入れろなんて言われたことはない。非常に変な話だと思う。

 ■↑なにが変だよ?カナダの税関が、カナダ国民を検査するとき態度がゆるいのは当たり前だろ。

■一年も収監されるってのが信じられん。カナダって、たいして深刻な犯罪はないってことに思える。

■実際の子供の児童ポルノなら逮捕も当然だけどなあ。……マンガでしょ。絵。ただの想像……。

想像上の犯罪で人を逮捕して、税金と時間を使う。バカな国だ。

■カナダに行く準備はできたかい?まずは持ち物チェックだ……

ロリータ』は?『ソドムの市』のDVDは?SMっぽいものが必要になったときのためのユダヤ教の割礼のイラスト解説は?

オーケイ、カナダ、じゃあ、行こうか!



税関でノーパソの中身までチェックされることへの嫌悪感を訴えるコメントが目立ちました。ほぼこれに関しては、擁護なし。

ロリ・アダルトマンガについては、8:2か7:3で、規制反対が優勢といった印象。ただ、これはあまりネットをやらない年配層や保守層を入れると、多少、賛成派の比率が増えるのではと思います。


参考までに児童ポルノ規制法を簡単に(詳細はこちらから)。

米国:2002年の連邦最高裁判決で、実在しない子供を描いたポルノを規制するのは表現の自由を不当に侵害するもので違憲と判示。

カナダ:大変厳しい。作品に現実の子供が出ていようといまいと、処罰対象。ビジュアルだけでなく、文章や録音も規制対象になりうる。
2001年に最高裁が、規制を合憲(『権利と自由のカナダ憲章』)と判示。

英国:実在しない子供を描いたマンガ等のポルノが規制対象になるかどうかは、「どれだけ写真に近いか」による。擬似写真と判断されれば規制対象。ただ、写真のように見える「写実性」は該当しない。

その他、こちらに、ドイツ、フランス、アイルランド、オーストラリアの児童ポルノ規制法の現状がまとめられています。


最後になりましたが。
記事のアメリカのかたと表現の自由を支持するためのComic Legends Legal Defense Fundへの募金はこちらから。同じページから、PAYPALによる募金も可能です。



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posted by gyanko at 12:30 | Comment(143) | TrackBack(0) | マンガ・アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月27日

海外記事 - 「同人誌を含む、マンガをノーパソ内に所持していた」ことで、アメリカ人が児童ポルノ所持容疑でカナダ税関で捕まる。 -

本日の記事はこちらから。


アメリカ人がノーパソにマンガを入れて持ち込むと、最低でも1年間、刑務所に入ることになる。

カナダの税関は道徳警察の役割を果たしていることで悪名が高いが、今度、カナダに旅行に行くときは、日本のマンガは、デジタルにしろ本にしろ、家に置いていったほうがよさそうだ。

Comic Book Legal Defense Fund(訳注:以下、CBLDF)は今日、カナダへ渡った際、ノーパソにマンガを入れていたことで罪に問われている米国人を守る取り組みを支援するため、協力体制を作ることをプレスリリースで発表した。

(訳注:Comic Book Legal Defense Fund=コミックの作者たちの表現の自由を守るために1986年に設立された米国の非営利団体。)

有罪判決を受けた場合、児童ポルノ所持の罪で最低1年間は刑務所に入ることになる。

以下、CBLDFのプレス・リリースから引用。

”事件の事実には、コンピュータ・プログラマーであり、熱心なコミック本のファンである20代の米国市民が関わっている。彼は、米国の居住地からカナダに住む友人を訪ねようとしていたところだった。

彼がカナダの税関に到着した際、税関職員がアメリカ人の所持品の検査をした。ノーパソ、iPad、iPhoneもこの検査に含まれた。税関職員は彼のノーパソの中にマンガを発見、これを児童ポルノであると見なした。
被告の名前は、法廷戦術上の関係で秘匿するよう弁護士側から要請されているので、ここでは述べない。

問題となった画像は、すべてマンガ・スタイルのコミックである。あきらかな犯罪行為を示す写真のようなものはない。にもかかわらず、逮捕令状が出て、ノーパソは警察に押収された。

結果として、このアメリカ人は、児童ポルノ所持とそれをカナダに持ち込んだこと、この2つの罪に問われることになった。裁判で有罪になれば、彼は最低1年間服役することになる。
この事件は、北米のコミックやマンガに将来的に広い範囲にわたって影響をもたらすことになるかもしれない。”

日本でも海外でも、マンガの中の性的要素が取りざたされている昨今、こうした事件は他にも起こっている。
2007年には、アイオワ州のマンガ収集家、クリストファー・ハンドレーが税関で引っかかり、日本からの荷物を開けられ、児童ポルノ所持で告発された。その後、警察が彼の自宅に捜査令状をもって入り、彼のコレクションに数冊の「ワイセツな」マンガがあったとして、彼を起訴した。

CBLDFを初めとして、ニール・ゲイマン、マンガ研究者のマット・ソーンといったコミック界の著名人たちがハンドレーを守ろうと精力的に支援したにもかかわらず、最終的には2009年に有罪を申し渡され、6ヶ月の実刑判決が下された。


(訳注:
ニール・ゲイマン:イギリスのSF 作家、ファンタジー作家。ヒューゴー賞を2003年と2009年に受賞。ブラム・ストーカー賞を1997年と2002年に受賞。『墓場の少年 ノーボディ・オーエンズの奇妙な生活』、『壊れやすいもの』、『コララインとボタンの魔女』。

マット・ソーン公式サイト。文化人類学者、京都精華大学芸術学部マンガ学科助教授。 『風の谷のナウシカ』などを英訳。日本の少女マンガが女性に与える影響を文化人類学の立場から研究。 手塚治虫文化賞選考委員。)

2010年には、東京都が、1964年に制定された埃まみれの「東京都青少年の健全な育成に関する条例」を拡大改正する156議案を採択。東京都が、インターネットや携帯電話への未成年のアクセスに広い範囲で介入したり、未成年者に以下のものを販売することを犯罪として取り締まれる力をもつことになった。

”漫画、アニメーションその他の画像(実写を除く)で、刑罰法規に触れる性交もしくは性交類似行為、または婚姻を禁止されている近親者間における性交、もしくは性交類似行為を、不当に賛美し、または誇張するように、描写し、または表現することにより、青少年の性に関する健全な判断能力の形成を妨げ、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの。”

この議案に対しては、数多くのマンガ家が反対して陳情書に署名をし、『少年ジャンプ』の集英社をはじめとするメジャーなマンガ出版社が東京国際アニメフェアをボイコットするという警告行為に出たが、「児童を守れ」的な美辞麗句を掲げる支持者たちに推し進められ、可決した。(このボイコットが影響力になることはなかった。フェア自体が地震によって中止になったからだ)。

条例は7月1日から発効する。だが、東京都はすでに、この条例下でターゲットとなる最初のマンガ、6作のタイトルを公表している(訳注:『奥サマは小学生』、『あきぞら』、『彼氏シェアリング』、『恋人8号』、『碧の季節』、『花日和』)。

とはいえ、当てつけがましいようだが、この東京都の条例は、米国の保護法とはちがって、18歳以上の指定がある限り、成人向けマンガの販売を阻止するものではない。つまり、実際には、この条例では、ハンドレーが所持して罪に問われたようなハードコア・マンガ自体を犯罪にはできない。
ただ、十代のセックスをテーマとしたコメディや、売春や近親相姦といった禁忌の問題を扱った気骨のあるマンガ等が、取り締り対象としてボーダーラインに立つことにはなる。

日本と米国の、マンガに関わる法規への取り組みは、関係がないわけではない。日本のポップカルチャーのライター、フレデリック・ショットやロナルド・ケルツが指摘するように、日本における検閲は、米国やカナダの検閲への取り組みに影響を受けて、強まっている。東京都条例156の支持者たちの多くが、「西欧では許されていないこういうものを許しているのは恥ずべきことだ」という論法を使ったほどだ。


(訳注:
フレデリック・ショット:ノンフィクション作家、翻訳家、通訳。旭日小綬章受賞。『ニッポンマンガ論―日本マンガにはまったアメリカ人の熱血マンガ論』、『日本のまんが―Manga! manga!

ロナルド・ケルツ:ライター。東京大学講師。アメリカ人の父と日本人の母をもつ。「プレイボーイ」「ダブルテイク」「サロン」「ヴィレッジ・ヴォイス」「ニューズデイ」「コスモポリタン」「ヴォーグ」などの雑誌や新聞に、数々の作品・記事・エッセイを寄稿。

条例156の重要な支持者である都知事、石原慎太郎は、条例可決後の最近、4期目の再選を果たした。2010年12月の記者会見で彼はこう言っている。

”世の中には変態ってやっぱりいる。気の毒な人で、DNAが狂っていて。……西洋の社会ではあんまり認められないと思うけどね。日本はあけっぴろげがありすぎたから。”

今回の事件で、カナダ税関の激怒を買ったのはどんなマンガなのかと情報を求めたところ、CBLDFの事務局長、チャールズ・ブラウンスタインからこういう返答があった。

「こちらで把握しているのは、問題となっているものにさまざまなマンガスタイルで描かれたファンタジー・コミックが含まれていること。彼が所持していた作品の中に、主流のマンガシリーズ『魔法少女リリカルなのは』の同人誌もあったと思われます。つまりファンが作ったコミックです。また、セックスのいろいろな体位を棒線画で表現したような日本語のオリジナルのマンガもあったと言われています。

とにかく、どうであったとしても、当局は表現芸術をターゲットにしてるってことなんです。写真のような犯罪の確固たる証拠ではなくてね。」

当然のことだが、ノーパソから発見されたアートワークが厳密にどういう性質のものであろうと(訳注:たとえ猥褻なロリータポルノであろうと)、言論の自由の問題であることには変わりがない。
だが、ハンドレーの場合だと、彼が所持して起訴されることになった作品が、ヤオイでもなく、マイルドな変態セックスを扱ったコメディ・マンガでもなく、露骨なロリコンの成人向けマンガだったことが明らかになると同時に、彼に同情する気をなくしてしまった人たちもいる。

この他にも、マンガを所持していて、カナダの悪名高い、使命感に燃える税関職員に捕まり、検査を受けた人に、エリザベス・マッカラングがいる。彼女は2006年に、相原実貴のヤングアダルト向け恋愛マンガ『東京少年少女』を持ち込もうとして、カナダ当局からゲイやレズビアンの要素を含んでいると告発された(税関職員は、タイトルにboyという単語が入っていたことで怪しんだ)。

だが、そこに性的な行動が描かれていようとも、想像は想像なのだ。アートワークはアートワークなのだ。言論の自由を守るということは、いかがわしいものであっても、不愉快な言葉であっても、それを守るということだ。

ハンドレーの有罪答弁は、法的先例がなかったということがある。
しかし、今回のゾッとするこの新しい事件は、言論の自由を守る法的戦いの次ラウンドになる。もちろん、被告人にとっても、児童ポルノ所持で有罪になれば人生が台無しになるという、大きな戦いだ。

CBLDFは、Canadian Comic Legends Legal Defense Fundと協力し、この戦いへの資金を募る。見積もり経費は15万カナダドル。詳しい情報は、CBLDFのプレスリリースを見ていただきたい。●



この記事についたコメントは明日か明後日に。



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posted by gyanko at 12:19 | Comment(108) | TrackBack(0) | マンガ・アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月25日

海外ゲーマーの反応 - 日本の「男の娘」-


前回の記事についたコメントです。
コメントがさまざまな方向に散りすぎて、収拾がついていなかったのですが、一通り。


■面白い記事だわ。ただ、せっかくこういう記事があがっても、ここにくるユーザー層って、なにかホモっぽいものが視界をよぎると、本能的に肛門をぎゅっときつく締めて警戒しちゃう男連中が大半だってことが残念。

■はぁ…。米国にもこういうカフェがあったらなあって本当に思うよ。

 ■↑ないよね、オレが知る限りない。少なくとも、記事で書かれてるようなのは。ゲイバーは多少あるけどさ。

■あの……オレ、PSPにすっごく興味があるの。だから、このカフェに行きたいなって…。

■ちょうど『機動戦士ガンダム00』を見てたんだけどさ。こういうのって、オレ的にはすっごい混乱するんだよ……。


↓性別不明という設定のティエリア・アーデ。

tieria.jpg

 ■↑最初に『機動戦士ガンダム00』を見たときのことを思い出す。この子が登場したとき、オレは思った。「か、かわい、…」。が、そのとたん、声優のバリトンの声が響いて、……「い、いや、なんでもないんだ…」。

■こういう女装とかの記事は、いつもは僕が寝てる真夜中にアップしてもらいたいんだが。寝る前に読むと、なんかホモっぽいことばっかり考えちゃうから……。

■日本ばっかりじゃないよ。女装はアジアのオタクたちの間ではとっても人気あるし、普通のこと。ま、女装っていうコンセプトや考え方自体は、芸術的観点でも歴史的にも、いろんな意味で、アジアでは数千年の歴史をもってますから。

■瞬ねえ。彼は自分のこと、「男だ、女じゃない」って言うんだけど、なんていうの、行動がかなり女性的なんだよね。

■『聖闘士星矢』は女っぽい男のキャラクターがいっぱい出てたよなあ。でも、まあ、それって西欧の人間がパッ見でどう感じるかって話であって、日本のアニメには関係ないことだしね…。

瞬は、女の子にめっちゃ受けてたよ。仲間のセイントに恋心を抱いてるっぽい感じもあったし。性的要素皆無の番組だったのにさ(少なくともアニメはね。マンガは知らない)。

 ■↑仲間を癒すために、抱きしめたりしてたもんな。よくわかんないけど。

 ■↑あれは、どっちかっていうと自己犠牲的行動。氷河(訳注:『聖闘士星矢』の登場人物)が凍っちゃって、暖めないといけなかっただけ。

 ■↑女性ファン向けのファンサービスでしょ。明らかに。

■クールだなあ。オレ、ストレートだけど、「こんなのダメ、受け入れられない」なんて言えないわ…。だって、すっごいきれいだと思うから。

オレたちも、もうちょっと男っていう性別を柔軟に考えれば、いいことあるかもよってことだな。

■こういうのをナショナル・ジオグラフィックの『Taboo』って番組で見た(訳注:『Taboo』=伝統的にタブーとされていたり、受け入れられてはいるが他国では違法であったり、許されないことを取り上げるドキュメンタリー番組)。……その番組の中で見た女装してる人って、キックボクシングの国内チャンピオンだったんだ。

あれはコスプレだったんだろうか、…正確には何だと番組で言ってたか、思い出せない。


↓長島☆自演乙☆雄一郎が出演した『Taboo』。
Yuichiro Jienotsu Nagashima talks cosplay on national geographic


 ■↑あれは、コスプレだろ。撮影用とかリング入場用に着てるだけ。

 ■↑だね。女性のキャラクターのコスプレやってるだけだ。一年ぐらい前にここでも記事になったよ。

  ■↑ありがとう。やっと解決した。

■ゲームブログだってのに、ここでオレが女装の記事を読まされることがまっとうなことだとでも思ってるのか?

■↑これは、「今週の日本の萌え」っていうレギュラー・コーナーなの。主流からニッチまで、トレンドとか話題のものを掘り下げて、日本の想像力を追いかけてる記事。「今週のアメリカの萌え」と姉妹コーナーになってるんだよ。

■僕は、女装の人を「便利な棒」のついた少女たちと考えたい。

 ■↑それだ。

■意識して服を着て、特定のタイプの人たちにアピールしようとしてるのに、性に関心がないなんてあり?それって、自分の性的指向とか欲求を認めるのを怖がってるんじゃないの?

 ■↑性に関心がない(=asexuality)というのは、相手がどうのということではないよ。パートナーはいらないの。誰かとセックスすることに興味がないのが、asexualityというもの。
こういう人たちは、別に誰かと寝たいわけじゃないけど、身奇麗に見せるために服を選んで着るんだ。

 ■↑だよね。ただ、セックスには興味ないけど、パートナーは必要でしょ。で、そういう人をいわゆる草食系って言うんだと思う。

 ■↑楽しみのためにドレスアップするってのはありでしょ。……そうじゃなかったら、コスプレが意味をなさなくなる。コスプレってのは、まさに楽しみのためだけにやることだもの。ハロウィンだって同じこと。

キミが、服を着ることが他人を気を惹くためだけだと思ってるとしたら、ドレスアップする目的ってそればっかりじゃないんだよ。

ゲームだって、オシャレだって、スポーツだって、ドライブだって、目的は特に必要ないもんだし。

 ■↑うん。誰かを惹きつけたいと思ってるわけじゃないなら、楽しみのためにやってるんだろうね。

性転換した男性がいてさ。その人、自分のFaceBookに自分のことを「レズビアン」だって書いてる。変な話だけど、事実なんだ。

オレ的には、「性別に基づいて、こういう服を着る」とか「こういう行動をとる」っていう、今まで長い間続いてきた境界線の壁が崩れつつあるってことなんだって理解してる。「こういう体なので、男です」とか「女です」って世界じゃなくなってる。

たぶん、女装して、女性として見られることが気持ちいいんじゃないかな。よくわかんないけど。

オレは少々事情があって、こういうのを理解しようと努力してるんだ。…………てか、……あああ、……オレがこの世界に行ってしまうのを誰か止めてよ…。


…って思っちゃうのもやっぱり、オレが「理解されてしかるべき存在でなきゃいけない」って思い込んでるせいなんだろうな。

■オレ、精神科医になるべきだった。日本で大もうけできたはず。

 ■↑僕たちには「えええええーーーー!」ってことでも、日本じゃたいしたことじゃないんだって。

■オレはアメリカ人だ。だから、言う。「こりゃいったいなんなんだよ?」

■↓これも仲間?

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 ■↑いや、それは仲間じゃない。悪夢。

 ■↑そりゃ、アニメ顔とか着ぐるみとか言われてるやつだ。うん、ある意味、オレはそれも仲間だと思う。これをやってる人たちはほとんどが男で、女性のコスチュームを着て、女性のように振舞うからね。

■「男の娘」って、まさに次世代「マルチプラットフォーム」!(笑

■男だろうと女だろうと、「かわいいは正義」ってやつだとオレは思う。

■カンベンしてくれ!女みたいに見られたくないわ、オレは!

■ああああああああああ↓。

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(訳注:画像中の英文=「注射の時間です」。PCゲーム『はぴねす!』の女装美少年キャラ。カナダでこの画像を含むアダルト・ショタ画像をダウンロードした男性が有罪になりました。)


 ■↑この絵の子、7歳にしか見えん。

  ■↑いや、子供じゃまったくないね。日本人の年相応の容貌ってのがわかってない、キミは。自分が思った年齢に10歳プラスするんだ。それが正しい日本人の年齢。

 ■↑注射する側になりたいかどうかは、……この子がどっちかついてるだけなのか、両方ついてるのかにかかっている。

  ■↑えーと、……そういう専門用語があったよ。ね?どっかで読んだ。どっちもついてる子たちのこと。ヘルマフロディテじゃなくて……。なんか他の。

   ■↑ふたなりね。胸も女性器も男性器もついてる。

    ■↑それでした。ありがとう。

    ■↑ふたなりってのは、いやらしい世界の言葉だと思うよ。性転換した人のことを言う日本語は、ニューハーフ(ちなみに、ただの「ハーフ」ってのは片親が日本人じゃない人ね)。

     ■↑ニューハーフって、かわいい言葉だなあ。

■オレには理解できん。

■……がんばろうと思って妄想してみたが、ダメだった。

■しっかし、今週は、性転換したゲーム・レビュワー(訳注:Carolyn Petit。GameSpotのレビュワー。このかた)のことだとか、グラビアモデル(訳注:佐藤かよさん)の話題とかがきて、今度は日本の女装の歴史ときたか。盛りだくさんだったねえ。

 ■↑けどさ、……こういう話って楽しくないやつなんていないでしょ?!

■いつもなんとなくだけど、女装してみたいなあって思ってた。だから、この記事はいいなって思った。

…うん、そう、オレ、女装してみたいんだ。

 ■↑新しい地平線を目指せ!がんばれ!

 ■↑幸いにも、今は2011年だ。少なくとも、オレたちの中でも一番頭が良くて魅力的な人たちなら、女装しても支持を得られるだろう。不細工は知らん。

 ■↑オレ、学校で演劇をやるってなると、ずっと女役だったんだ。冒険する自由ってのは楽しいもんだよ。
一番うれしかったことは、オレが70%はストレートで、かつ、女の子たちがオレの女装をすごいわーってほめてくれたこと。

オレ、痩せてるから、それを強調するような格好が好き。まあ、楽しいから、楽しめ!

 ■↑実は、僕、1、2度女装してみたことがあってね…。うん、ドラッグクイーンみたいになっちゃったんだけども。

■「実際は男なんだけど女の子みたいな子」に恋をした男のマンガ、読んだことある。驚くほど良かった。笑えたし。

 ■↑なんてマンガだよ!タイトルを言えよ!タイトルを!

  ■↑忘れた。すまん。

   ■↑ひょっとして『のーぶら』?

    ■↑あ、それだ!

    ■↑『のーぶら』はスゴいマンガだよ。ずっと考えさせられる。
女の子にしか見えない男の子がいて、主人公がその子の性別を頭で整理できてないってあたりがファンタスティック。シュレーディンガーの猫(訳注:ここでは「二つの状態が重なり合ってる」ぐらいの意味)みたいな話。

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 ■↑オレ、経験したことあるよ。小さい頃、長いブロンドで紫色のヘアクリップをつけられてた。なんで親がオレにそんなことしたのか、さっぱりわからんけど。

オレを好きになったやつは、オレが男だって知ったとき、ショックを受けて最終的には逆ギレした。オレ、それですっげえいじめられたんだ、そいつに。

■すべての男がジョイス・ハイザーなら、オレは喜んでゲイになるよ。

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(訳注:ジョイス・ハイザー=米国の女優。『彼女はハイスクール・ボーイ』に主演。↓)

■人間、なにで痛い目に遭うかわからんからなあ。気がついたら、ベッドの相手は男だったとかさ…。

 ■↑まあ、最初は痛い目に遭うが、そのうちよくなるからさw。

■これ↓。

だが男だ


■つまりだ、なにをやるんでも、男のほうが上手いってことだ。

■僕、トランスジェンダーなんだけど、この記事はうれしかった。

 ■↑僕も。

 ■↑同意。

 ■↑おー、お前ら。3人もいんのか。

 ■↑3人もいるって、クールなことじゃないの。

こういう記事大好きなんだよね。このサイトでは、文化について書かれたこういう記事が一番好き。素晴らしい。

■…やっぱね、その、…もっこりが不恰好に思えてダメなんだよ、オレには。

 ■↑不恰好だと思うから不恰好なんだ!

 ■↑オレも自分についてるものを不恰好だとは思っていたが、今は受け入れてるよw。

  ■↑漢。

■ブリジットに関しては、僕はゲイと呼ばれても結構です。

 ■↑同意。

 ■↑誰だって、ブリジットならゲイになるだろ。

 ■↑ブリジットを男にカウントするの?いや、男なのは知ってるよ。でも、あれは男が女装してるっていう描かれ方じゃないと感じる。「男に見えなくもない女の子」だよ。そう思うのオレだけ?

■なあ、『NEW TYPE』ってバー、要チェックだよな。
聞きたいのは、女装を表す特別なオタク専門用語ってあるの?

■これで、わかった。僕は、すべてのアニメのキャラクターは実は男なんだと仮定して、騙されて妄想にふけらないようにしていたんだが、今度はすべての日本人は実は男なんだと言い聞かせて、心の安全をはかりたい。

 ■↑お前は、どうして日本のポルノすべてにモザイクがかかってると思う?……そういううことだよ、つまり。

■いい記事だった。
少なくとも、僕はトップ画像の子に関しては、……てっきり女の子だとばっかり…。

■まるでこれが日本でビッグなもののように言うけど、小さなサブカルチャーだよ。なんで知ってるかって?オレ、「男の娘」に、どハマり中なんだ…。

■スコットランドに住んでた頃の話。4チャンネルの番組で(訳注:米国の)アパラチア山脈に住む、ある人たちが蛇を使った宗教行事を毎週やるっていうのを放映してた。そしたら、それを見てたオレのスコットランド人の友達が、オレを振り返って言うんだ。「おい、お前らヤンキーって、こんな面白い習慣があんのかよ。みんなこんなことやってんの?」って。

当然だが、オレは礼儀正しく答えたよ。「いや。イギリスでよくやるアメリカ人に関する番組は、ウソばっかりだ」。ついでに、顔面パンチしてやったわ。


(訳注:20世紀初期に、アパラチア山脈のキリスト教ペンテコステ派がはじめた儀式。マルコによる福音書、ルカによる福音書に基づく。

「信じる者には、このようなしるしが伴う。すなわち、彼らはわたしの名で悪霊を追い出し、新しい言葉を語り、へびをつかむであろう。また、毒を飲んでも、決して害を受けない。病人に手をおけば、いやされる」(マルコの福音書 16:17,18)

「見よ、わたしはあなたがたに、蛇やさそりや敵のすべての力を踏みつける権威を授けた。だから、何ものも決してあなたがたを害することはない。」(ルカによる福音書 10 : 19)

Snake Handling Church Service


 ■↑オレ、アパラチア山脈に住んでる。だから、(蛇の儀式を)見たことあるけど、まあ、ここの住民の90%はやらんよ。

でもって、80%は人がブタのようにキーキー騒ぐのなんか聞きたくないし、50%はバンジョーを弾かないし、30%はヒゲをはやしてない。

ま、でも、全員ベーコン、レバーマッシュ、密造酒は大好きだな(笑。


↓レバーマッシュ。豚のレバーをすりつぶして、コーンミールや小麦粉を混ぜてパテにした南部料理。

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■なぜみんなが女装に興味を示すのか?答え、資本主義。

日本は資本主義の権化。女性の購買層に男性も組み込もうとしてるんだよ。これは西欧でも始まってることなんだ。

男性っていうのは、平均的にさして金を使わない。女性ほど、商業的なマーケットになりえない。ということは、大衆からお金を取るために、男性を女性化しようという潮流になる。要は、新しいトレンドを開拓して、女みたいに男にもコスメなんかに金を使わせましょうってことだよ。

だいたい、性差があると、現代社会では経済が動かなくなってきてる。だから、だんだん均質になっていこうとしてるところなんだな。それが女装化なんだ。企業はよりいっそう儲かるってわけ。

 ■↑もういいから、家帰って寝ろ。

 ■↑あとで読み返して、きゃっと叫んでベッドにもぐりこむことになるぞ。目くそ鼻くそって言ってな、お前だって、お前が笑ってる資本主義に搾取されてる連中の一人なんだよ。

 ■↑僕は資本主義のせいだとまでは言わないけどさ、多少は当たってるよね。

日本のビジネス番組を見たことあるんだ。それで、いろんな企業の代表が本音を語るんだけど、こう言ってた。
今、彼らは、男性をシワとりクリームとかマニキュアを買わせるターゲットにしようとしてるとこなんだってさ。リラクゼーションとか若さを保つっていう角度からマーケティングしてるんだ。男性向けにね。
もっとも、すべての男性を女性化しようって目論見じゃあないとは思うけど。

ただ、世界経済が停滞しているのは事実。多くの企業が、国内成長に目を向けて、新しい購買層を開拓して客を増やせるかどうかがカギになってる。たとえば、ペンタックスがDSLRカメラを作って、カメラ女子っていう新しいトレンドを作って、市場を拡大したみたいに。

企業が男を「性に興味がない消費者」にしようとしてるとは言わないし、この記事自体は小さいサブカルチャーの一例にすぎないんだろうけどね。

  ■↑お前、こういう「なんでもかんでも○○の陰謀」説に釣られんなよなあ。アホだと思われるぞ。

 ■↑オレは同意だ。イタリアじゃ、テレビが、男がコスメを買うのがいかにカッコいいことか、そういうトレンドがきつつあるんだとかって言ってるよ。

オレ的には、トレンドがきたらきたでいいから、いかにも「ジャーナリズムです」みたいな仮面をかぶって、商品宣伝するのやめてほしいわ。

 ■↑怖いことだとは思うが、僕も同意。ロスに住んでるんだけど、ゲイの友達がこういう「経済的な女性化」をしてる。高い宝石、コスメ、美容器具、ヘアケア、洋服、靴………。大きい小売店のコスメ・コーナーにも、最近は前より男が増えたよ。

人間のコンディションに関係する商売をするとなると、資本主義ほど搾取率の高い経済システムはないんだよな。となれば、市場を作ろうって考えるのも、論理的に当然の結末。

 ■↑ま、そうやって頭の良い自分に酔っててくれよ。ネットの福音主義ってやつだな(訳注:福音主義=「イエスは救い主である」という福音を広めようとする熱心な運動。他の宗教からの改宗ではなく、信仰をもたない人を入信させる活動を指す)。

■オレは、逆の、……男に見えるけど実は女っていうほうがいいなあ…。

 ■↑どっちも好き。でも、なぜか男装の女の人って、女装の男よりレアだよね。

■アニメだと、「男の娘」って判別しにくいのが普通。…あと、日本人もわかりづらいよ。だって、アゴが張ってないんだもん。ここだよね、騙されちゃうのは。

■オレは個人的には、「男に見える女」に1票。

■友達と6月に日本へ行くはずだったけど、津波があったから予定が変わっちゃった。どっちにせよ、いまだに黄熱病罹患中です。次の日本行き計画が整った頃に、オレが恋してるのは誰なんだろう。

マジメな話、記事の画像の黒いドレスの子(訳注:いがらし奈波)、かわいいなあ。チキショー。

 ■↑誰に恋してもいいが、出生証明書で性別を確認するように。

  ■↑そううまくは運ばない。出生証明書を書き換えられる国もある。DAN検査だ。

 ■↑いや、まず酒飲んで酔っ払え。……男か女か聞くのは、事後でいい。

 ■↑黄熱病な。オレ、初めて日本の女の子とつきあうことになって、おかげで完璧にいい感じの白人の女の子4人をフることになった(いや、ごめん。モテるもんで)。

で、だ。ついに来年、日本行きーーーーーーー!!!!!キャーーーー!イエッス!!!

  ■↑やかましいわ。

■いやあ、この記事、奇遇だなあ!オレ、年中、「男の娘」萌えだから!

 ■↑同志!

■………妄想する前に、ちゃんと記事を読むべきだな。

 ■↑大丈夫よ。男だってわからなくて、ことに及んでしまっても、ゲイってわけじゃないから。少なくとも、ハゲでデブのおっさんが『セーラームーン』のコスプレやってる画像じゃないんだし……。

  ■↑こういう?↓。

  sailormoonmale.jpg

   ■↑悪夢をありがとう。

  ■↑わからなかったら、ゲイじゃないって。やった後に、わかったらどうすんだよ?!

   ■↑あれは馬だったって、思いこめ。

  ■↑安心しろ、みんな。今、いろいろと終わった。(女だと信じて)堂々といけ。そうすりゃ、ゲイじゃない。

■すっげえさみしいときは、僕、なんでもイケるけどなあ。



コメントはけっこう露骨なものも少なくなかったのですが、……多少、婉曲な表現にさせていただきました。


前回の記事で法整備の話がございましたが。どういう法整備だろうと思って、調べてみましたところ。

90年代後半に、ヘイトクライムでゲイの大学生がリンチを受けて殺されたあげく、バプティスト教会の牧師がゲイ殺人を容認する発言をして、大騒動になった事件があったようです。

この「マシュー・シェパード事件」をきっかけに、クリントンが、ヘイトクライムを禁ずる法の対象をゲイの人々まで拡大しようとするも可決されず。やっと2007年に上院を通過したと思ったら、これに保守の共和党、ブッシュが拒否権を発動。
法案が正式に成立したのは、民主党のオバマの時代になってから。

キリスト教右派のかたがた(ほぼ共和党支持)の中には、前述の牧師のように、「神がダメだと言ってるから」という圧倒的な後ろ盾をもって、ゲイ殺人=正義の鉄槌と考える人たちも一部にはいるわけで、…日本より法整備の重要度が段違いに大きいんですなあ。

それでも最終的には10年かけて法整備までこぎつけるところに、アメリカ人の新しい「正義」とエネルギーがあるなあとも思います。宗教観に根ざしたものというのは、なかなか変えがたいんじゃないかと思うので…。



そういう意味では、米国のゲーマーはこなれてるほうなんでしょうなあ…。



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タグ:男の娘
posted by gyanko at 09:00 | Comment(107) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする