記事はこちらとこちらから。
みんなの質問に、大吾が答える。
(訳注:CAPCOM UNITYで質問を募集し、そこで集まった質問から選抜したものに梅原さんが答えたものです)。
1) 試合中、ヘッドフォンしてますが、なにを聴いてるんですか?
大吾:ハハハ。すごいもんじゃないですよ。なにも聴いてません。ノイズ・キャンセラーなんです。これを使うと、完璧に静かで、試合に集中できるから。
2) 僕をはじめ、何千人ものプレイヤーたちのインスピレーションの源になってくれてることに感謝してます。
・ゲーム中になにか変えられるものがあるとしたら、なにを変えたいですか?
・今現在のあなた自身がめざしている目標はなんでしょう?それと、あなたが達成してきた目標は?
大吾:最初の質問については、僕は過去の試合をあまり振り返らないので。ただ、試合の直後に反省することはありますけど。そこから学んで、学んだことを次の試合に生かそうとは思います。
とはいっても、これは変えたいというような過去の出来事というのは、ないですね。
目標?僕の目標はアマチュア時代からずっと同じです。EVO(訳注:米国で年一回開催される大規模格闘ゲームイベント)で勝つこと。
3) こういう競技の世界で、どうやってハングリーさを保っていますか?
地元でトップになると、対戦することに飽き始めたり、ゲーム内容が劣化してくプレイヤーってたくさんいますよね。いろんなトーナメントでいつもトップ3に入る人たちや、ナンバー1の人にすらありえることです。
でも、あなたはそんなふうな感じがしない!どうしてですか?住んでる街で対戦相手をいつも簡単に見つけられるわけじゃない人たちに対しても、なにかアドバイスがあれば。
大吾:僕にとって、ゲームをプレイするっていうのは、新しいことに挑戦したり、次の限界に自分を駆り立ててくことです。僕にとって大事なのは、勝てるかどうかじゃないし、カッコいいコンボを決められるかどうかでもない。ゲームを単純に楽しむってことですらないんです。
他の人たちが僕や僕のプレイをどう思っているかも、関係ないです。ただ、自分がどう感じているのかってこと。僕は自分を駆り立て続ける。僕を動かしているのはそれです。
他の人と自分を比べたりもしません。僕のインスピレーションは、自分にチャレンジしたいっていう欲求が源泉だから。
人のモチベーションって、自分に意志があるにもかかわらず、回りに影響を受けやすいものだと思います。
僕が、インスピレーションやモチベーションを探している人にアドバイスしたいのは、インスピレーションっていうのは自分の中にあるということ。
簡単なことじゃないかもしれないけど、自分自身のゴールをもって、そこに行き着くためにできるかぎりの努力をすること。
チャンピオン、お金、名声は手に入れても、また去ってくかもしれないもの。最高の自分でありたいっていう欲求だけが、自分をずっと動かしていくたった一つの源です。
4) 米国のゲームと言われるゲーム(訳注:おそらく『マーヴル VS. カプコン』のこと。米国が圧倒的に強いようです)も追いかけていこうと思うのはどうしてですか?
米国が強いということで、EVO2011で(『マーヴル VS. カプコン』を)プレイすることにプレッシャーは感じていますか?
大吾:前も言ったように、僕をゲームに駆り立ててるものは、自分へのチャレンジです。僕は、チャレンジを楽しんでる。
日本の格闘ゲーム・コミュニティは、『マーヴル VS. カプコン』では米国のプレイヤーたちにかなり遅れをとっています。
ただ、『マーヴル VS. カプコン』は努力のしがいのあるゲームだってわかったので、今年は『マーヴル VS. カプコン』に新しくチャレンジします。ここでは僕は新人チャレンジャー。だから、特にプレッシャーも感じてません。ベストを尽くすこと、それが僕にあるすべてだし、今やれるすべて。
全力でチャレンジしたいので、そのためにも『マーヴル VS. カプコン』のトップ・プレイヤーが一堂に集まるトーナメントでプレイするつもりです。まだトレーニング中だし、かなり急いで準備しないとだめですが。
今年最初に出るトーナメントは米国のReveLationですが、これは『スーパー・ストリートファイターIV AE』だけの参加。でも、もうすぐに『マーヴル VS. カプコン』で米国デビューします。そのときに、最強プレイヤーたちと対戦するのを楽しみにしてます。
5) これからプロやトーナメント・レベルまでのぼっていこうとしている『スーパー・ストリートファイターIV』の中級プレイヤーたちに、なにかアドバイスありますか?これはやるべきっていう、特別なトレーニングとかは?
大吾:誰でも、トッププレイヤーであっても、ナーバスになるし、大きなトーナメントになるとミスだって増えます。こういうミスを最小限に抑えるには、地道にコマンドの練習をしなきゃいけない。これが一番効果的なトレーニングだと思います。プロになりたいと思う人にも、同じことが言えます。
どんなレベルにあっても、運で勝つこともあれば、負けることもある。これは人が左右できるものじゃない。でも、自分がコントロールできる部分では、たとえば僕の入力操作がそうですが、プロとしてミスするべきじゃない。これは、僕がはっきりと要求されてる最低限のこと。これができるから、プロと言う資格がある。
プロになるとか大きなトーナメントに出られるレベルになるために必要なことも、同じことだろうと思います。ミスを最小限に抑えることです。
6) トーナメントで接戦の末に負けたときでも、あなたはいつも結果に対して冷静に見えます。でも、正直言って、本当はなにを考えてます?
大吾:人は運で勝ったり負けたりしたときは、単純に勝ってラッキーって思ったり、負けて残念って思ったりするもんでしょう。その結果は別に自分のせいじゃないと思ってるから。
でも、試合中になにが起ころうと、勝とうと負けようと、僕はその結果に責任がある。だから、必死でやって勝ったなら、トーナメントにつながる自分の努力すべてを認めます。負けたのなら、負けを受け入れて、もっとがんばらないといけないんだって思います。
僕以外のなにも、誰も、対戦結果の責任を負うことはできない。それがわかってるから、負けたときに感情的に反応できるような余地が僕にはないのかもしれない。
7) 米国の格闘ゲーム・コミュニティが成長するために、日本から学ばねばならないって感じるものはなんですか?逆に、日本が米国から学ぶべきものは?
大吾:米国のプレイヤー同士のつきあいをよく知らないので、あまり多くのことは言えないんですが。少し知ってることから言えば、米国のプレイヤーはオープンに前向きにお互いのゲームプレイを批評しあって、コミュニティ全体としてお互いに成長を助けていくべきだと思います。
日本側は、あきらかに、イベントを成功させようっていう責任感や気持ちが足りない。プレイヤーはイベントを人事だと思っていて、支援してこうっていう努力がない。
受身で参加してて、自分たちはトーナメントとは関係がないって考えてる。イベントが楽しいものになるかどうかは、イベントの主催者の責任だっていうふうに。
こういう見方が変わっていって、イベントをコミュニティ全体で創ってくんだっていう感じになるといいなあと思ってます。
8)
大吾:ラーメン。ラーメン大好きなので!
9) プロのトーナメントの世界で、今はないけど、こういうのが見たいっていうのはありますか?『ストリートファイター』が、今までファンじゃなかった人を巻き込んでもっと人気が出るようになるには、どうすればいいと思いますか?
大吾:1つあるのは、もっと多くのプロのプレイヤーが受け取れるだけの対価があればいいとは思います。そのかわり、プロと名がついたからには、プロとして自覚をもたなきゃいけないし、鍛錬もしないといけない。プロの名前にふさわしいレベルのゲームプレイを見せるために必死にやらないといけない。アマチュアのプレイヤーとプロのプレイヤーのゲームプレイがはっきり別物だってわからないとダメです。これはもう、高いレベルの自己鍛錬でやるしかないことです。
10) あなたにとって一番意義があるのは、どのトーナメントで勝つことですか?一番、記憶に残るトーナメントは?
大吾:EVO。EVOですね。●
コメントは記事についたものと、こちらとこちらから。
■今年のEVOが楽しみすぎる!
■素晴らしい答えだ。オレ、大吾が負けても冷静なとことか、敗北をまたたくまに自分のプレイに反映させるところとか大好きだ。NorCal(訳注:カリフォルニアで開催される格闘ゲームトーナメント)で彼が『マーヴル VS. カプコン』をプレイするのを期待してる。
■大吾は、チュートリアル・ビデオを出さないのかな?(コンボの)1フレーム・リンクの繋げ方とかさ。日本語でやってもらって、英語の字幕で!
■彼の態度が大好きだ。オレのハチマキにサインしてほしい!
負けた後になにを考えてるかっていうとこの答えが、すっごくいいね。素晴らしいメンタリティじゃん。つねに成長しようっていう。
■ものすごく尊敬してます。
■クールだよなあ。EVOが待ちきれない。
■西欧人の多くが日本に行くだろ。で、その中には『ストリートファイター』に興味がある人たちもいる。大吾は道場を開いたらどうだろう。西欧人がトレーニングできる道場。
2週間の滞在と道場のトレーニングで2000〜3000ドルで!
大吾が道場を開いてくれたら、オレは道場入りをワクワクして待つよ。
■この質問は、今までの他のインタビューなんかよりぜんぜん良いよ。大吾のライバルたちはみんなこれを読むべき。
■最後の質問に対する答えが好きだ。
■>米国のプレイヤーはオープンに前向きにお互いのゲームプレイを批評しあって、コミュニティ全体としてお互いに成長を助けていくべき
オー、大吾、これが現実になったら、始まって10分でみんな心にキズを負っちゃうんだよ。ノエル・ブラウンのときと同じ状況になっちゃう…。……でも、うん、彼の言うことは100%正しいよね…。
(訳注:ノエル・ブラウンという米国の格闘ゲームプレイヤーが「お前はジャスティン・ウォン(米国の格闘ゲームプレイヤー)のコバンザメだ」的なことを言われ、トーナメント会場で暴力沙汰になり、出入りを禁止されたという、昨今格闘ゲームコミュニティの話題をさらった事件があったようです。こちら)。
■大吾は、日本人はつまんないって言ってるの?(笑。でも、先生、あなたもそんなに大騒ぎするほうじゃないっすよね!
■↑つまらんとは言ってない。ただ、オレが日本に行ったとき、やっぱり大吾と同じように感じた。
EVOやStunfestに行ったり、ネットで観客の反応を見てると、確かにEVOって「自分たちのイベント」って感じがする。米国の人間が集まって実現させた「プレイヤーたち自身のイベント」なんだ。
Stunfestだって、主催者だけじゃない、フランスのすべてのゲーマーの集会って感じ。参加者に話しかけると、「今度はオレの国のEVOにこいよ!」なんてしょっちゅう言われるし。
でも、日本はちがう。ホテルに行って、あとはスタッフにいろいろまかせるのに似てる。自分はイベントとは関係ない。盛り上げるのは、イベントのスタッフたちの仕事。つまんなかったら、主催の責任。自分たちは、サービスを受けるただの客なんだ。
■良い質問だけど、短いよ……。
■米国の格闘ゲーム・コミュニティをどうやったら成長させられるかなんて、どうして大吾に聞くのよ?大吾は米国にほとんどいないのに。こっちのことはこっちのやつらにまかせとけって。まあ、こっちの人間たちがコミュニティをどうしようと思ってるのかは知らんけど…。
■大吾は、米国の格闘ゲーム・コミュニティの今の成熟度を過大評価しすぎ。建設的な批評なんて、自我ばっかりデカくて、不安定で、感情的にガキなやつらばっかりのこのコミュニティでは、絶対に無理な目標。
日本のトップ・プレイヤーとこっちのトッププレイヤーの教育の差だろうね、こういうことになっちゃうのは。同じゲームでも、アプローチする人間のメンタリティが大きく2つに分かれるってこと。
野試合で、アドバイスをもらったり、前向きな批評を聞くなんて、オレはもう諦めてる。みんなフレンドリーなアドバイスより、胸をゴリラみたいに叩いて自分を誇示したり、劣等感をじっとり育てることばっかり気にかけてるんだもんな。
■↑そーそー。日本人はちがうんだってオレも確信があるね。みんなナイスで静かな人たちだから、周りにいるひとが誰にとっても超助けになるっていう。
■↑オレたちは助けあうより、ケンカばっかり。お互いに隠し合うから、ぜんぜん成長がないんだよな。もう助言なんて期待すんの、よそうよ。だって、みんな似たような答えで、実際的にはどうやるのかってなると話してくれない。
次のイベントで米国にきて、オレたちを叩きのめす日本人か韓国人に聞こうぜ。
アメリカ人は成長する気がない。ただ勝ちたいだけ。終了、ってことだ。
■上手くなるために努力すべきだよな。でも、たとえみんなが日本の闘劇(訳注:日本の大規模格闘ゲームトーナメント)やEVOなんかで日本に勝てなくても、そりゃもうしょうがないよ。
日本が『ストリートファイター』世界をリードしてるたった1つの理由。それは、ゲームも人気あるし、アーケードもいまだに人気があるからだよ。
日本は人口が多い(1億2千万)、アメリカに比べて人口密度も高い。ってことは、コミュニティの数も多いから、プロになろうっていう熱心なプレイヤーも多い。学んだり、助けたりできる人たちがまわりにいっぱいいるんだよ。
文化的、地理的条件が日本みたいだったら、こっちのプレイヤーだって、大吾や、Mago、Sakonoko(訳注:どちらも日本のプロ格闘ゲームプレイヤー)ぐらい良かったはずだよ。
■↑うん。同意。オレたちは集まるのがむずかしい。しかも、こんな不況時じゃあなあ。
■日本人はすっごく徹底してるし、集中力がある。数学だろうと科学だろうと。
どんな分野だって、批評なしに成長なんてできないんだよ。
大吾はたぶん日本人の行動について話してるんだ。彼は、アメリカに来て、アメリカ人になにが足りないのか知ったんだ。
彼は偉大なる鍛錬の人だ。米国で暮らさなくたって、物事を観察し、分析することはできるからね。
■大吾にこういうくだけた話をさせたのは、MadCatz(訳注:梅原さんが契約しているゲームアクセサリメーカー)の差し金だろうと思う。こうやって、米国のコミュニティに刺激を与えて、ライバル心を燃やさせてがんばらせようっていう。で、これまでのところ、完璧にうまくいってる。マイナス点は、アメリカが勝つっていう楽しみがないってことだけどさ。
Tokido(訳注:日本のプロ格闘ゲームプレイヤー)が『マーヴル VS. カプコン』をプレイしてる動画が米国で最初に話題になったときのこと覚えてるよ。みんな「日本、ガンバレw!オレたち米国のプレイヤーは絶対負けないけどな!ハハハハハ!」ってな感じだった。
でも、蓋開けてみたら、Tokidoはメジャーな米国のトーナメントの『マーヴル VS. カプコン』で優勝しちゃった。とたんにみんな「フェニックス(訳注:Tokidoの優勝時の使用キャラクター)を弱体化しろ!ぎえええええーーー!!!」って…。
ただもう、悲しかったわ…。
(訳注:Tokidoさんは、米国で行われたCommnunity Effort Orlandoで、『マーヴル VS. カプコン3』を含め、『スーパーストリートファイターIV AE』、『ブレイブルーCS』で優勝なさったようです。特に、『マーヴル VS. カプコン3』は、数ヶ月の練習のみで、圧倒的強さを誇っていた米国チャンピオンを下しての優勝)。
↓Tokidoさんが優勝した『マーヴル VS. カプコン3』の決勝戦。
米国に残されていた牙城が崩れた瞬間だったようです。最後に実況のかたが、面目ないよね…と言ってるのが印象的でした。
Grand Final MvC3: Justin Wong vs. Tokido at CEO 2011
■Tokidoは、『マーヴル VS. カプコン』で勝ちまくったからなあ…。『スーパーストリートファイターIV AE』は勝つにしても、『マヴカプ』は下手だろって言われてたはずなのに。
アメリカ人は、ただのクソ野郎どもだったな。ダサすぎる…。なんとかならんのかよ…。
■↑言葉使いは酷いが、まあ、間違ってない…。
どっちのトーナメントでも(同時期に、Tokidoさんが参加したCEO、梅原さんとMagoさんが参加したRevelationsが米国で開催。梅原さんは『SSF IV AE』で優勝)、ライブチャットやコメントでアメリカ人プレイヤーに対する惨めな言い訳が溢れてたよ。ゲームバランスについてだとか、日本人が使ってるキャラクターに対する不平だとかさ。
フェニックスに対する文句なんてもう…。フェニックスを使うなら、米国のプレイヤーから了解を取れって感じだったからね。ジャスティン(訳注:米国の格闘ゲームプレイヤーで『マーヴル VS. カプコン』の王者)だってフェニックスさんざん使ってたくせに。
そのうえ、Tokidoは『鉄拳』も入賞したんだぞ?この敗北をどう言い訳したいんだよ?
もう、頼むよ……。
↓Revelationsでの梅原さんとMagoさんの決勝戦。
Grand Final: Mago (Fei) vs. Daigo Umehara (Yun) at ReveLAtions 2011
■6)に対する答えがすごい。
■ふーむ。この人は、物事を深く考える素晴らしい洞察力をもってるのは確かだね。
■これはまさに勝者のトークだ。キャラクターの相性が悪かったときの不平も、怒りもここにはない。
■↑敗北をどう扱うかは人それぞれだろう。これが彼のやり方なんだ。でも、みんなが同じじゃない。負けて感情的になるのが悪いことだという風潮があるけどさ。
■CEOとReveLAtionsが終わった今、オレにはアメリカ人としてプライドがあるから、これだけは言いたくない。だが、大吾がプレイヤーとしてまったく器が違う人間だということは、否定のしようがない。
彼の対戦結果に対する考え方はちょっと興味深いと思ったよ。
けど、オレ、彼が(訳注:クールな話ばかりではなく)リアルで誰かとバカな話をしてるのを見てるの、正直大好きなんだ。大笑いする(訳注:ネットに出回っている動画があるようです)。
日本の格闘ゲーム・コミュニティがアメリカほど客を巻き込めてないっていうのも面白かった。オレたちって、ライバル心もあるし、国民性としてアホなこともするけど、あっちよりイベントに参加してたんだな。面白いもんだ。
■↑彼、前にも同じようなこと言ってた。オレたちは自分たちでイベントを作る。楽しいから。デカいところに運営を任せたら、面白くなくなっちゃうよ。オレたちのイベントはオレたちでやるんだ。オレたちがやりたいように。
■つまり、基本的に彼は努力家なんだよ。でもって、一生懸命努力してる自分がいるからこそ、感情的にもならないし、言い訳もしない。オレ、この人、好きだ。
■↑うん。ショウビズの世界で最も努力する男だろうな。
■良い露出のしかただ。真に成熟した男が話す真のトーク。ノエル・ブラウンの動画を見たあとだったからね。よけいに興味深い体験になったよ。
こりゃもう、住んでる惑星がちがうとしか言いようがないな…。
■大吾を愛し、自国を嫌うやつらの大集合だなあ。
■↑大吾の態度やプレイを尊敬でき、かつ自国を愛するって不可能なことなのか?両立するだろ。
■こういうふうに考えられたらなあ……。オレ、負けるとどうしても頭にきちゃうんだよ(泣。
■まさに真の戦士。
■↑真の戦士って……(笑。
■>負けたときに感情的に反応できるような余地が僕にはないのかもしれない。
チキショー。氷のような冷徹さだよ。
■↑冷徹だが、だから彼は僕のヒーローなんだと思うね。
■賢い答えだわ。米国の連中がみんな大吾みたいだったらね。男らしく、冷静に敗北を語る。くだらない話もせず、負けたやつを辱めもしない。……でも、まあ、みんながトーナメントで大吾みたいな態度だったら、かなりつまらんのも確か(笑。
■この人、大好きなプレイヤーの一人ってすぐに言える人なんだけど、誰か新しい人で彼に迫る人がいてもいいなあとも思う。日本人じゃなくて。EVOじゃ、たいしてチャレンジになってないでしょ。
負けた後に、次のレベルを目指してトレーニングしてる彼が見たいよ。『マーヴル VS. カプコン』で負けて、それでもまた戻ってくるぐらいの男気を彼には期待してるんだ。
■ガイ(訳注:『ストリートファイター』のキャラクター)がインタビュー受けたら言いそうな言葉だなあ。
■大吾を好きでも嫌いでも、とにかく、これは日本人的な考え方だってことは理解しておけ。
日本に住んで3年目だ。ここでは、公衆の面前で感情は見せないように感じる。大吾の場合、トーナメントの場数を踏んでるっていうせいもあろだろうが、文化の差もありそうだ。クールであることってのは、大吾にとっては自然なことなんだよ。
負けても冷静というか、我関せずに見えるかもしれないが、ちゃんと気にはしてると思うな。自分自身に何百万もの問いかけをしてるんだ。
フェデラーだって、決勝戦で同じことをしてるだろう。こっちはゲームだが、心構えは同じなんだ。冷静さと集中力=プロの心構えさ。
オレなんて、対戦の賭けに参加してるとかなると、試合中にバカなことをしたり、冷静さを失ったり、くやしがったりするが、大吾は絶対にそんなことはない。
彼に賛辞を送るよ。自身を冷静に見ることができ、どんな状況でもクール。オレにはできない。
この記事のことで検索していましたところ、日本のプロ格闘ゲームプレイヤーのかたがたがずいぶん増えていて、びっくりいたしました。時代はこうやって変わっていくんですなあ…。
↓励みになりますので、よろしければ、ひとつ。