Japan Shocks World & US, Wins 2-2
女子ワールド・カップ、栄冠は日本女子チームへ
日曜、日本が女子ワールド・カップで初優勝をとげた。決勝戦で2度リードされながら追いつき、PK戦をものにして、米国をくだした。
試合終盤と延長戦で米国は同点弾をゆるした。PK戦では、米国が3人失敗する中、日本は失敗は一人のみ。
日本側3本目のPKは失敗に終わったものの、熊谷紗希が高めのボールを叩き込んでゴールネットをゆらし、3-1と勝利を確定的なものにした。これで日本チームは、アジア初、日本初のワールドカップ初優勝を決めた。
日本は、過去の5回のワールド・カップでの勝利は3勝のみ、アジア杯も優勝はしていない。
しかし、3月に祖国をおそった地震と津波でワールド・カップへの準備にも支障が出たにもかかわらず、日本は、グループBを2勝1敗の2位で通過した。
準々決勝では開催国ドイツを延長戦で1-0でくだし、3勝目。ついで準決勝でスウェーデンに3-1で勝利。
一方、米国は、1991年に中国で開催された初の女子ワールド・カップで優勝し、その後の1999年にも優勝をかざっている。
ピア・スンダーゲ監督率いる米国女子サッカー・チームは、長らく待たれていた次のトロフィーを今度こそ獲得するものと確実視されていた。事実、前半戦では、エースのアビー・ワンバックが痛烈な左脚からクロスバーの下方にボールを打ち込んだり、マークがはずれていたローレン・チェイニーがヘッドオーバーで合わせるなど、試合を支配していた。
膠着状態の試合を打開したのは、このチェイニーとハーフタイムで交代したアレックス・モーガンだった。69分にラピノーからのロングパスにきっちりと合わせ、左足から強烈なシュート。日本のゴールキーパー、海堀あゆみもこれを防ぐことはできなかった。
だが、日本は、試合時間残り9分というところで、宮間あやが、壊滅的に崩れた米国チームのデフェンスをついて同点ゴールを決める。
このゴールは、米国チーム、キャプテンのクリスティ・ランポーンが珍しくボールを失い、アレックス・クリーガーとレイチェル・ビューラーがクロスをクリアしそこねたところへ放たれた、宮間のワールド・カップ2ゴール目だった。
104分、ワンバックが再びチームを前線へ。本大会6試合で4本目のゴールへ持ち込む。これでワンバックは、ワールド・カップ個人通算得点を13とし2位に浮上した。
ワンバックは、ブラジル線でも延長戦で同点弾を撃ち込み、準々決勝をPK戦に持ち込んでいる。モーガンが左下にスペースをみつけて上げた完璧なクロスにぴったりと頭で合わせたシュートだった。
が、日本はこれで諦めなかった。宮間の左コーナーからのクロスを、澤穂希が、ポスト近くでボールの軌道を変えて同点ゴール。ワンバックの目の前でボールがネットを揺らした。
澤にとって、この同点シュートは大会5得点目。これで澤はゴールデンブーツ賞を獲得した。
ドラマはなおも続いた。日本のデフェンダー、岩清水梓が、延長残り時間数分というところで、エリアの端にいたモーガンに荒々しく挑み、ファウルをとられる。結果、米国チームのフリーキックになるが、日本チームはこれを大急ぎでクリア。
PK戦では、米国チームは、海堀にシャノン・ボックスのシュートを足でブロックされるという、最悪のスタートを切ってしまった。その後、日本の宮間がPKに成功して、日本1-0でリード。
続くカーリ・ロイドのシュートがゴールバーの上へ飛んでいってしまったところで、米国チームのゴールキーパー、ホープ・ソロが永里優季のシュートをセーブして米国チームにチャンスを残した。
が、ソロは、阪口夢穂の低いシュートに手はかかったもののセーブできず、一方、海堀はトビン・ヒースのシュートを防ぐ。
ワンバックは、ブラジル戦のときと同様、冷静にPKを決めたが、結局、熊谷がこの素晴らしい勝利をシュートで決めた。
「ミスなんて2、3個だった。相手チームに勢いを取り戻させてしまったけれど、米国チームはよくやったと思っている」とAFPにスンダーゲ監督は応えている。
「多くの場面で米国チームがボールを支配していたし、良いサッカーができていたところもあった。PKで負けるのはつらい。入るものもあれば、入らないボールもあるから。勝ち負けの差は小さい。ただ、われわれがチャンスをものにできなかったということだけだ」。
日本のヒーロー、海堀は、チームはこの勝利に値すると述べている。
「チームにはすごく良い選手が何人かいます。決勝戦を勝てたのはそれが理由。すべては、私の前にいた選手たちのおかげ。チームの努力です」と海堀。
「米国側が2本ミスしたので、助かりました。PKでは、自分を信じるだけでした。自信はかなりありました。ただもう、自分に向かってくるシュートはぜんぶセーブしてやるんだとだけ思っていました」●
コメントはこの記事についたものとこちらから。コメントの流れは、試合前→試合後です。
■女子ワールドカップは、素晴らしいトーナメントだ。情熱的で才気のあるパフォーマンスに満ちてる。選手たちが、競技への究極の愛情をもってるんだ。ロナウドとかルーニーみたいな、格好を気にするアホな気取り屋たちのプレイを見てるよりよっぽど満足がいくよ。
ただ、アメリカ戦のときのブラジル女性は、ちょっと品格に欠けるよ。これだけは例外。
女子ワールド・カップが、欧州で開催されてるってのに完璧に無視されてるのは本当に悲しい話だ(僕はイギリス住まいのアメリカ人)。サッカー・サイトのメッカ、soccernetですら、このワンダフルなトーナメントのかわりに、プレミアリーグの移籍の憶測話なんかでお茶を濁してる。恥ずべきことだろ、これは。
■米国に日本が負けたらって思うと、この子たちと日本がかわいそうで…。……地震でもサッカーでも、日本の人たちの努力ってのは、本当にハッとさせられるよね。
■日本に勝ってほしい。とはいっても、米国が八百長を飲むとも思えない。…なにを言いたいかっていうと、つまりさ、日本チームって、男子も女子もものすっごい強いわけじゃないでしょ。だから、決勝戦は、次の2つのうちのどちらかにかかってる。1、悲しみの中にいる日本にいる家族や友達たちを思って、前よりもっとがんばる。2、震災の中の日本が勝てるように、米国が買収に応じてくれる。
■↑お前みたいなのが、月面着陸は嘘だったとかいう説を信じちゃうんだろうなあ。
■↑お前、ふざけてんの?
■↑憶測だよ、ただの。だって、ドイツ、ブラジル、ブランス、ウルグアイに比べりゃ、日本ってそんな強くない。日本に勝ってはほしいけど、勝てるのかどうかは疑問……。
■↑あのなあ、開催国ドイツがホームでやる試合で、簡単に負けるわけがないだろ。それでも、日本は勝った。(訳注:八百長なんかではなく)これはすてきな下克上ストーリーなんだよ。だからこそ、オレはずっと日本を応援してる。……でも、対アメリカ戦は別だからね!
■日本に住んで4年目。ここの文化も人間も大好きだ。だから、どっちを応援していいものか迷ってる。良い試合になること、ケンカにならないことを祈るだけ。
■日本を慰めるためにも、勝たせてやろうよ。……とは思わんぞ。
■すごい試合になりそうだ。3-2で米国の勝ちと見た。
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■この勝利は、日本中の人々を元気づける後押しだ。平和で愛すべき日本の人々。彼らは地震と津波で壊滅的な被害を受けたけど、この価値あるトロフィーで喜びを見出せる。復興の兆しだよ。おめでとう。
■グレートな試合だった!おめでとう、日本!オランダより、平和の願いをこめて。
■ワオ。なんともまあ、見応えのある試合だったよ。最後のPK戦にいたるまで、…グレートな試合だった!
■ドイツから賛辞を。2015年にカナダでまた会おう!
■日本やったな!アメリカ、ざまあ!
■グレート。世界一のデブ大国の代表が負けたってわけだ。
■今回のワールド・カップでの日本チームを見てて、ウルグアイを思い出したよ。……僕はどっちのチームにも懐疑的だった。でも、彼らはワールド・カップで多くのことを成し遂げた。……日本、おめでとう。
■すごい試合だったよな。よくやったよ、なでしこ!!!
■南アフリカから、日本となでしこにおめでとう。
■日本は、心の底から勝利を必要としてたんだ。特に、今年の日本は。グッジョブ、レディース!
■日本には良いことだったよ。日本は試練を体験してきた。震災の中で多くのヒーローが生まれたが、みな控えめで多くを語ろうとしなかった。明るい日の光をちょっとぐらい浴びたっていい。おめでとう、日本の女子サッカーチーム!
■台湾から、日本おめでとう!神の祝福があらんことを!
■あああ。米国チームは、自分たちより身体的に小さいチームに勝てなかったことを恥じるべきだと思うね。
■最高の勝利じゃないか。
■理由はいくつかあるんだけど、僕的には、日本の男子チームもいずれ同じようなことになるだろうなって感じてるんだよね。
■↑たぶんな。……ただ、2014年じゃない。……2014年はブラジルが勝利する番だから!
■おめでとう!日本!本当に、勝利にふさわしいチームだった。ブラジルから!
■こういうスポーツじゃ、胸が小さい女性は大きなアドバンテージがあるんだろうな。
■↑じゃあ、アメリカ女子は泥レスリングでもやってるべきだなあ(笑。
■体の小さなチームが、体のデカいチームを打ち負かした。グレートなチームだよ、日本よ。侍の血なんだろうな、きっと。マジメに一徹にがんばる!っていう。侍チームって呼ぼう。
■決勝戦はマジで感動したよ。
■おめでとう!キミたちのおかげで、さらにアジア人であることに誇りをもてた!キミたちはやつらに「対等じゃもうないよ、私たちのほうが上なんだ!」って示してくれた。ありがとう、日本。
■日本には、こういう幸せな時間が必要だったんだよ。おめでとう、レディース。
■グレートな試合、グレートなチーム。
■だから、オレは言ったんだよ。日本が勝つからって。
■↑試合の後に言われてもねえ……。
■PK戦で勝つとか、ないわ。FIFAが手早く試合を終わらせるための責任逃れだよ。ボールがどっちに飛ぶか、どっちにダイブするか、コインを投げて決めたほうがいいぐらいだ。なんという破綻したスポーツだ。
■↑勝利は勝利。ルールはルール。それが良いルールだろうとそうじゃなかろうと、両方のチームに同じルールが適用されてるんだからね。
■↑ま、お前も米国もどっちも負け組だってことよ!!!!
■本当にうれしい。自国のチームが負けたのにうれしいなんて、人生はじめて。がんばれ、日本!!!!
■世界が日本を見守ってる。震災からの復興を祈ってる。日本が、祖国を導く良いリーダーに恵まれることを願ってるよ。とにかく、日本人以外にこの勝利にふさわしい素晴らしい人たちはいないだろ。
■心を元気にするためにも、日本にはこの優勝は必要。よくやった、レディース。
■中国からおめでとう!素晴らしい勝利だった。がんばれ、アジア!
■映画の『ロッキー』を思い出したよ。
■日本チームの追いつく力には脱帽した。良い仕事をしたね。おめでとう。
■よくやったよね。日本の女性たちは。震災の被害でひどいことになったけど、幸せなことが起こったんだ。たくさんのキスを日本チームみんなに。
■マジで強烈な試合だった。こんな凄い試合を見せてくれたことに感謝したい。ちょっと悲しいのは、PK戦で米国チームの心が折れてしまったこと。それ以外は、最高のゲームだったよ。
■どんな競技であっても、……PK戦で負けるってのは一番残酷なことだよな。
■米国より、おめでとう。
Wall Street Journalもちらりと読んでまいりました↓。
■僕たちは日本人から、逆境の中でも集中すること、チームが一体になること、最後のホイッスルが鳴るまで諦めないことを学べるはずだ。
■よくやった!と言いたいよ。もちろん、米国に勝ってほしかった。でも、ここ数ヶ月、苦難を耐え抜いてる日本が勝ったということが気分が良いんだ。この勝利が日本にとって少しでも喜びになればいいと思う。もちろん、この勝利を喜ばない人はいないと思うけどね。だって、祖国にトロフィーを持ち帰れるんだもの。本当におめでとう。
YOUTUBEのほうも、同じような感じです↓。
■日本はこの勝利にふさわしい。米国チームもやれるだけのことはすべてやったんだ。誇りに思うべきだ。涙目になってる僕の娘に今こそ古い言葉を教えてあげなくちゃいけない。「負けたときは、口数少なく。勝利のときはもっと少なく」。
■コーナーキックからのプレイがすごいよ。氷上の奇跡だった。彼女たちが決勝までくることすらみんな予想してなかった。日本人が体験してきたことを思えば、よけいに凄いって思うよ。
■澤が最高だな。
■ワオ。昨日、試合を全部見てた。苦しい試合だった。2点取られたけど、なでしこは精神力で誰よりも勝ってたね。諦めなかった。このタイトルにふさわしいよ。男子チームもいつか同じように優勝できるといいね。
■米国が勝つほうに賭けてたんだ。日本に勝ってほしいとは思ってたけど、日本の女の子たちがよもやグリンガ(訳注:スペイン語圏でアメリカ人の女性を呼ぶ言葉)に勝つとは思わないだろ?
■どっちを応援していたにしろ、ファンタスティックなゲームだったよ。アナウンサーも言ってたけど、サッカーの試合以上のなにかがあった。
全体的に、震災の後ということで、日本にとって元気の源になるのではというコメントが目だっていたように思います。
いや、本当にうれしく、勇気づけられるニュースでしたなあ…。
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