2011年09月27日

英語版Wikipediaはそれをどう説明してるのか - アニメ -

久しぶりの英語版Wikipediaのご紹介でございます。
本日は、Anime


以前は、米国Wikipedia特集としてタグもつけていたのですが、どっちかと言えば「英語版Wikipedia」といったほうが適切ではないかとコメントでご指摘いただきまして、その通りだなあというわけでタグを付け替えております。

記事のタイトルのほうはまだ修正しておりませんが、そのあたりはいずれ…ということでご容赦ください。


では、早速。



アニメ


アニメは、アニメーションの日本語省略形。定義は、文脈によって変わる。英語圏の国々では通常、日本のアニメ形式のカートゥーンのことをいう。

日本のアニメとして知られている最も初期のものは、1917年にさかのぼる。ここから数十年にわたって、多くの日本オリジナルのカートゥーンが制作されていった。
1960年代には、手塚治虫の作品に代表されるような、特徴的なアニメ・スタイルへと発展し、1980年代には日本国外でも知られるようになった。

マンガ同様、アニメは、日本で多数の視聴者を獲得し、世界での認知度も高い。配給側は、テレビ放映、OVA、オンライン、また劇場公開などの形でアニメを配信している。

アニメには、手描きとコンピュータ・グラフィックの双方が存在する。アニメは、テレビ・シリーズ、映画、OVA、ゲーム、コマーシャル、インターネット配信などで使われ、すべてではないが、最も多いジャンルはフィクションである。

日本でアニメ市場が拡大するにつれ、東アジアや東南アジアでも人気が出た。アニメは現在、世界中のさまざまな地域で人気を博している。


歴史

アニメの登場は20世紀初頭だった。日本の映画会社が、フランスやドイツ、米国、ロシアで開発されたアニメーション技術を実験的に試みたのが始まりである。最も古いアニメとして最初に映像化されたのは、1917年に制作された2分間のクリップで、侍が新しい刀の試し斬りをしようとして、逆に敗北を喫するという内容だった。

初期アニメのパイオニアには、下川 凹天幸内純一、北山清太郎がいる。

1917年の、最も初期の日本のアニメーション・ショートフィルムのセル↓。

1917anime.jpg

1930年代までには、日本の実写映画産業において、アニメーションは、物語を語るためのもう1つの形式となった。だが、これが、海外の制作者や多くのアニメーターたちの間で競合を引き起こし、大藤信郎村田安司といった人々が、熟練した作品を出しながら、セル・アニメーションではなく、カットアウト・アニメーション(訳注:切り紙アニメーション)を安い料金で制作することになってしまう。

が、それでもなお、政岡憲三瀬尾光世といったクリエイターたちによって、アニメーション技術は大きく進歩した。これは特に、教育やプロパガンダにアニメーションを使うという政府側の後押しが強まったことによる。

初の音声入りアニメは、1933年、政岡が制作した『力と女の世の中』だった。初の長編アニメ映画は、1945年に瀬尾が監督した『桃太郎 海の神兵』で、旧日本海軍がスポンサーだった。(訳注:日本語Wikipediaによると、初の長編アニメ映画は『桃太郎の海鷲』(1943年))

↓『桃太郎 海の神兵』

momotaro.JPG

1937年のウォルト・ディズニー・カンパニー制作、長編映画『白雪姫と七人のこびと』の成功は、日本のアニメーターたちに影響を与えた。1960年代には、マンガ家であり、アニメーターの手塚治虫が、簡略化された多くのディズニー・アニメーション技術を導入、これによって経費を削減し、制作するフレーム数を抑えた。
手塚はこれを、経験不足のスタッフと厳しいスケジュールの中でアニメを制作することを可能にする一時的な手段にするつもりだった。

1970年代になると、マンガの人気が急激に高まる。マンガはのちに多くがアニメーション化された。特に、手塚治虫の作品は人々の注目を浴び、手塚は今にいたるまで「伝説」、「マンガの神様」と呼ばれている。
手塚の作品、そしてその他のパイオニアたちの作品は、アニメの特性やジャンルに刺激を与え、これは現在でも、アニメの基本要素でありづつけている。

たとえば、巨大ロボットのジャンル(日本国外では「メカ」として知られている)は、手塚のもとで形作られた。その後、永井豪らがスーパー・ロボットというジャンルへ成長させ、70年代終わりに富野由悠季によって革命が起こされて、リアル・ロボットというジャンルに発展していった。

『ガンダム』や『超時空要塞マクロス』シリーズのようなアニメは、またたく間に1980年代の古典になり、ロボット・アニメは今もなお、日本や世界で最も普及しているアニメ・ジャンルである。

1980年代には、アニメは日本の主流としてさらに浸透し(マンガほどではなかったが)、アニメ制作ブームが起こった。
こうした中、海外市場で改作アニメが数本、成功すると、これに続く1990年代になってアニメは海外市場へ受け入れられていき、21世紀の変わり目に状況はさらに進むことになる。

用語

「animation」という英語の用語は、日本語ではカタカナで「アニメーション」と表記する。「アニメ」という用語は、1970年代に「アニメーション」の省略語として使われはじめたが、フランス語の「dessin animé」から派生した言葉だとする説もある。
日本語では、アニメーション、アニメ双方が使われているが、アニメという省略形のほうが使用頻度は高い。

日本語でのアニメの発音は、[anime]。通常のスタンダードな英語の発音、[ænɪmeɪ]とはかなりちがう。母音も、アクセントの位置も異なる。(日本語では、すべての音節を平坦に発音する)。
これは、酒、ポケモン、阿部公房といった言葉も同様で、このため英語で書く場合は、フランス語のように最後の[e]に正確なアクセントがあることを示すために「animé」と書く場合もある。
これは、読み手側に、「e」が無音ではなく、きちんと発音するものであることを示すもので、英語の正書法的とも言えるかもしれない。

用法

日本では、アニメという用語は、アニメーションの生産国や特有のスタイルを意味するものではない。世界中のあらゆる形式のアニメを漠然と呼ぶ用語である。が、英語辞書は、「アニメ」を「動画アニメーションの日本式」、あるいは「日本で発展したアニメーションの形式」と定義している。

日本語以外の言語では、アニメから様式を借りたものを一般に「アニメに影響されたアニメーション」と言ったりするが、単純に「アニメ」と呼ぶことも、そうした作品の生産国を知らない人々にとっては珍しいことではない。

例を挙げるなら、日本以外の制作会社との共同制作で生まれている「アニメ」もある。ランキン・バス・プロダクションの伝統的アニメーション作品のほとんど、カートゥーン・ネットワークとプロダクションI.Gの『IGPX インモータル・グランプリ』や『オーバン・スターレーサーズ』などがそれにあたり、これを「アニメ」と呼ぶかどうかは見る人によって変わる。

英語で「アニメ」を普通名詞として使う場合、通常は集合名詞として使う。が、普段使いで、可算名詞として使うときもある。また、補助形容詞、あるいは名詞分類辞としても使うことができる("The anime Guyver is different from the movie Guyver"(アニメの『ガイバー』は映画『ガイバー』とは別物)といった使い方)。

類義語

使われなくなってきている言葉ではあるが、英語圏ではアニメを「ジャパニメーション」と言うことがときどきある。「ジャパニメーション」が最も使われていた時代は、1970〜80年代にかけてであり、1990年代中ごろに、アニメが英語圏の国々でより広く知られるようになると、「アニメ」という用語がこれに取って代わった。

一般に今は、「ジャパニメーション」という言葉は、回顧的な文脈の中でしか使われなくなっている。ただ、「アニメ」は日本語の用法では日本産であることを示す言葉ではないので、「ジャパニメーション」は日本の作品とその他の国の作品を区別するために使われたりする。

日本では、「マンガ」という言葉に、アニメーションとコミック双方の意味が含まれるときがある。一方で英語圏では、日本国外での「アニメ」の用法と同様に、「マンガ」はもっと厳密に「日本のコミック」という意味である。
「ani-manga(アニマンガ)」という用語は、アニメーション・セルから制作したコミックを指す。

視覚的特徴

アニメを1つの芸術形式と呼ぶ評論家は多い。視覚媒体としてのアニメは、そのビジュアル・スタイルに力点を置くことができる。

スタイルはアーティストやスタジオによって変わる。ワイルドで誇張された定型の1つとして評価が高い『フリクリ』のように、よくある定型をフルに利用している作品もあれば、『おもひでぽろぽろ』や『人狼』のように、よりリアルなアプローチを採ったり、『ポケモン』のように、様式を誇張してキャラクターの国籍がはっきりと見分けられないような描き方をするものもある。

作品やアーティストが違えばアート・スタイルも異なるとはいえ、アニメ様式の要素は多くが非常に共通するもので、こうした要素が一般に「アニメであること」を決定づけるものとされる。
しかし、だからといって、すべての現代アニメが、一つの厳密に共通するアート・スタイルをもっているということではない。

「アニメ・スタイル」と呼ばれているものとはかなり異なるアート・スタイルをもっているアニメは多いのだが、ファンはこうした作品にもやはり「アニメ」という言葉を使う。

一般的に、アニメの描法で最も共通しているのは、「身体的特徴を誇張すること」だ。つまり、大きな目、豊かな髪、長い手足……そして、ドラマティックに表現された吹き出し、スピードを表す線、擬音、デザイン化された感嘆表現といったものだ。

アニメ・スタイルの「線」のクオリティを特徴づけているものとしては、日本画や書道からの影響もある。漢字や画を描くのに伝統的に使われてきた毛筆は、さまざまな種類の厚みの線を生み出せる。

また、背景や枠の中に文字を入れるなど、マンガから多くの要素を拝借する傾向もある。たとえば、オープニングで、ストーリーを語ったり、ユーモラスな効果をドラマティックに表現するためにマンガ式の枠を使ったりする。これは、『彼氏彼女の事情』が例として挙げられる。


キャラクター・デザイン

・プロポーション
アニメで描かれる「体のプロポーション」は、人間の体のプロポーションを元にしている。アーティスト側は、頭の長さをプロポーションの基本単位と考える。
ほとんどのアニメ・キャラクターは7〜8頭身で、極端な場合は9頭身に設定される。

プロポーションのバリエーションは、アーティストによってさまざまだ。
SDキャラクターになると、頭に比べて体が不釣合いに小さい。足などの特定の体の部位が、短くされたり長くされたりして、強調される場合もある。ほとんどのSDキャラクターは2〜4頭身。

『クレヨンしんちゃん』のようなアニメ作品では、プロポーションは完全に無視されていて、このあたりは西欧のカートゥーンに似ている。強調するために、特定の体の部位のプロポーションが大きくされている。

・目のスタイル

アニメやマンガのキャラクターの多くが、大きな目をもっている。この技術を最初に使ったとされているのが手塚治虫で、『ベティ・ブープ』や『ミッキー・マウス』、ディズニーの『バンビ』といったアメリカのカートゥーンのキャラクターの誇張された特徴からインスピレーションを得ている。

手塚の発見は、大きな目にするとキャラクターの感情がはっきりとわかるということだった。『リボンの騎士』を書き始めた頃、当初のターゲットは明確に若い女の子たちだったため、手塚は目のサイズをさらに誇張した。
『リボンの騎士』で手塚が様式的なテンプレートを設定しているのは確かなことで、のちに少女マンガ家たちがこれをまねる流れとなった。

目に色を塗る場合は、特に角膜に多少の深みが与えられる。この深みは、色の濃淡を加えることで出す。一般には、明るめの影、暗めの影、カラートーンを混ぜて使う。

文化人類学者のマット・ソーンは、日本のアニメーターや視聴者たちは本質的に、こうした様式の目を多かれ少なかれ外国風なものだとは感じていないと論じている。

もっとも、すべてのアニメが大きな目ばかりだというわけではない。たとえば、宮崎駿や川元利浩の作品には、リアルな髪の色、リアルなポロポーションの目をもつキャラクターが出てくることが知られている。

・顔の表情

アニメのキャラクターには、「お決まりの表情」がさまざまあり、これでそのときの気分や考えていることを表現する場合がある。感情や気分を手短に伝えるために、ある一定の描き方をされることがあるのだ。
この技術は、西欧のアニメーションの顔の表情表現とは、形式がしばしば異なる。

伝統的なアニメに共通する様式要素は他にも数多くあるが、「お決まりの表情」は特にコメディで頻度が高まる。
ショックを受けたり、驚いたりした場合、キャラクターはフェイス・フォルト(face fault=直訳:顔面不良)(訳注:顔に影線、汗、青筋など)で表現される。フェイス・フォルトは、極端に大げさな感情を表すものだ。

キャラクターが怒っているときは、血管やストレスを表すマークで表現されることもある。つまり、額に血管が浮き出ていることを示す線のことだ。
女性キャラクターが怒っている場合だと、どこからともなく金槌が現れ、相手キャラクターを殴ることもある。これは、主にドタバタ喜劇で使用される。

男性キャラクターが、恋する相手を前に鼻血を出したりもする(性的興奮を示す典型だが、これは迷信だ)。戸惑ったり、緊張したりしているキャラクターは、巨大な汗の粒が描かれたり(これは伝統的アニメのモチーフとしては、最も広く知られているものの一つ)、あからさまに顔が真っ赤になったり、目の下に2本ずつの線が描かれることもある(波線の場合もある)。
こうした表現は、特に、恋心を抑えている状態の現われとして描かれる。

相手を子どもっぽくからかうときは、「アカンベー」で顔を引きつらせる(指で目の下を引き下げ、下側の赤い部分をさらす)。また、目が大きな「X」の形になる場合もあり、これはノックアウトされたことを示したり、体調が悪いことの現われである。これも、コミカルに見せることが目的で使用される。
また、なにも映っていない、空白の目で、なかば自失している状態を示すこともできる。


アニメーション技術

どんなアニメーションであっても、絵コンテ作り、声の演技、キャラクター・デザイン、セル制作といった制作プロセスは変わらないが、コンピュータ・テクノロジーの発達にともない、コンピュータ・アニメーションが制作プロセス全体の効率を上げている。

アニメは、リミテッド・アニメーションの1形態として考えられることが多く、大掛かりな制作の場合でも、リミテッド・アニメーションの常套手段が使われる。これは、視聴者の目をあざむいて、実際(訳注:に使われているフレーム数)より動きが多いように見る側に思わせる手法だ。
こうした技術の多くは、限られた予算で動く場合に経費を削減する手段である。

アニメの場面は、3D視点を作り出すことに重点を置いている。背景は、その場面の雰囲気を描く。
例をあげると、アニメではしばしば季節の移り変わりを重視する。これは、『天地無用!』など、多くのアニメに見ることができる。
実際の舞台がアニメにそのまま書き写される場合もある。『涼宮ハルヒの憂鬱』の背景は、日本の兵庫、西宮の郊外のさまざまな場所がモデルになっている。

カメラ・アングル、カメラの動き、光の当たり方も、アニメの場面では重要な役割を演じている。特に背景に関しては、監督がおうおうにして、場面の視角の決定権をもつ。加えて、カメラ・アングルで遠近を表現する。
パン、ズーム、顔のクローズアップ、パノラマといった映画撮影術のカメラ効果を監督が採用するときもある。

アニメの大多数は伝統的なアニメーションであり、このおかげで、分業、ポーズ・トゥ・ポーズ式アプローチ(訳注:キーとなるフレームをまず描き、あとでその間を埋める手法)、撮影前の作画チェックといった、アニメ産業で人気が高い制作方式が可能になっている。

これ以外の媒体となると、ほとんどが、大藤信郎の影絵やカットアウト・アニメーション、持永只仁、川本喜八郎、村田朋泰らの静止画人形アニメ、富岡聡のコンピュータ・アニメーション(『ウサビッチ』が最も有名)のような、独立系が制作するショート・フィルムに限られる。

配給

アニメは1960年代に日本以外の市場へと参入した後、1980〜1990年代に市場を拡大し、主要な文化的輸出品として成長した。日本貿易振興機構によると、米国のアニメ市場だけでも「約43億5000万ドルの価値がある」という。

アニメは、アジア、ヨーロッパ、ラテン・アメリカでも商業的成功を収めていて、こうした地域では米国以上のメインストリームになっている。
たとえば、『聖闘士星矢』のヨーロッパでの人気は、シリーズの放映が終わって数年経っても衰えず、ゲームが発売されたほどだった。

アニメ配給会社は、日本国外でのアニメのライセンス取得や配給を扱っている。ライセンスされたアニメは、その国の言語に吹き替えられたり、日本語音声に字幕を載せる過程で、修正がほどこされる。
アニメの配給は、ハリウッドと似たような全世界配給形式になっており、5つの地域に分けられている。

日本文化に関連した部分は、その地の文化にならって編集したほうがいい場合も起こる。その国の法律に準拠するため、好ましくないコンテンツを削除する配給会社もある。

こうした編集プロセスは、かつては非常に広く普及していた(例:『ボルトロン』)(訳注:米国で、『機甲艦隊 ダイラガーXV』と『百獣王ゴライオン』という、全く関連性のない2つのアニメを統合して作られた)。しかし、こうした手法は、オリジナルのアニメへの需要が高まるにつれて、使われなくなってきている。
以前はアニメに馴染みがなかった視聴者たちも、今はローカライズを軽めにした作品を好むようになったのである。

『ロボテック』(訳注:米国で『超時空要塞マクロス』、『超時空騎団サザンクロス』、『機甲創世記モスピーダ』の3作品を連続する一つの大河シリーズとして翻案、再編集した作品)や『スターブレイザー』(訳注:『宇宙戦艦ヤマト』)などは、暴力部分や成人向けテーマを厳しく検閲することなく、北米の視聴者にアニメ(改変はされていたが)を提供しようという最も初期の試みだった。

また、DVDの出現によって、複数の言語トラックを1つの製品にまとめることが可能になった。これはVHSビデオテープではできなかったことで、VHSの場合、言語ごとに別々のテープに入れ、それが1枚のDVDと同じ価格設定だった。

検閲を軽めにするアプローチは、DVDのリリースの際にも適用された。DVDには、吹き替え音声とオリジナルの日本語音声に字幕が付いたものが入り、大概は編集されていない。テレビ放映のために編集された部分も、DVDでは普通、編集なしの「アンカット」版として、すべての場面がオリジナルそのままでリリースされる。

ファンの中には、自分たちで字幕をつけ、毎放送分を配信するものたちもいる。これはファンサブとして知られているが、こうしたファンサブを集め、ウェブにアップロードしたあげく、広告を入れて金を稼ぐものも多い。これは、多くの国々で著作権法に違反する行為である。

こうしたファンサブの配信や視聴の倫理的影響については、たとえファンサブ・グループが利益を得ていない場合でも、多くの物議をかもしている。日本国外でシリーズがライセンスされれば、ファンサブ・グループは大概、配信をやめる。

株式会社メディア・ファクトリーが、彼らの作品のファンサブをやめるように要請し、ファンサブ・コミュニティ側がこれに従ったという一例もあったが、一方ではバンダイが、英語圏で『涼宮ハルヒの憂鬱』をヒットさせる一助を担ってくれたということで、ファンサブ側にはっきりと感謝の意を示したということもあった。

日本国外でのアニメの認知度には、インターネットが著しく大きな役割を果たしている。1990年代以前は、アニメが日本の国境を越えて公開されることには限界があった。
インターネットの普及と同時に、アニメへの関心も高まり、アニメ・ファンダムの多くがインターネットを通じて成長した。インターネット・コミュニティと、アニメ関連物の量の増加があいまって、ファンダムの成長に拍車をかけたのだ。

インターネットはますます利用の幅を広げ、ネット広告による収益も1995と2005年では、16億ドルから1800億ドルへという成長を見せている。


放映

日本では、テレビ局が定期的にアニメ番組を放映している。テレビ東京のようなメジャーな国民的テレビ局がアニメを放映するのだ。地方の小さなテレビ局も、UHFでアニメを放送している。

米国では、カートゥーン・ネットワーク、ディズニーSyfyなどのケーブル・テレビのチャンネルがアニメの時間を設けている。特にアニメ番組を放送しているのは、アニメ・ネットワークやファニメーション・チャンネルといったチャンネルである。
ソニー傘下のアニマックス、ディズニーのジェティックスは、世界の多くの国々でアニメ放映を行っている。

イギリスとなると、アニメを放送しているのはアニメ・セントラルのみだ。


世界の文化への影響

初期、『鉄腕アトム』のようなアニメの西欧改変版が商業的に成功することがわかり、アニメは西欧諸国で利益が上がる商品になった。
90年代後期になると、現在でも世界中で放映されている任天堂の『ポケモン』のスピンオフ・アニメ・シリーズが開始され、これが『ポケモン』の数十億ドルにものぼる社会現象的成功に大きく寄与した。

こうした流れの中で、アニメは西欧文化に大きな影響を与えている。19世紀以来、日本に特別な関心を示してきた西欧人は多いが、アニメによって、西欧人の日本文化体験は飛躍的に増えた。

日本文化は、アニメ以外の他方面でも人気が高まってきている。世界規模で見ても、日本語を学習する人々の数は増え、この大きくなりつづける需要に応えて、1984年に日本語能力検定試験が創設された。

各国の国内アニメーション産業ですら、日本アニメをまねようという試みがあった。「アニメに影響を受けたアニメーション」とは、アニメのビジュアル・スタイルをまねた、日本以外の国の作品を言う言葉だ。

こうした作品のほとんどは米国、ヨーロッパ、日本以外のアジアのスタジオで制作され、一般に言って、『アバター 伝説の少年アン』のように、アニメの法則に則った定型化や手法、ギャグを組み込んでいる。

この場合、制作スタッフはアニメのファンであったり、アニメを見ねばならない立場であったり(訳注:レビュワーなど)することが多かった。アニメは自分たちが制作するシリーズのインスピレーションの源であると言うクリエイターたちもいる。

さらに、フランスの『オーバン・スターレーサーズ』制作チームにいたっては、日本の制作チーム、ハル・フィルムメーカーとコラボするために東京に引っ越してしまった。だが、批評家や一般的なアニメのファンたちは、彼らの作品をアニメとは考えていない。

アニメを風刺の対象にしているアメリカのTVアニメーション・シリーズもある。たとえば、『サウスパーク』だ(『Chinpokomon』(訳注:日本未公開。『ポケモン』の任天堂からの抗議や、昭和天皇と同名のキャラクターが出てくるため右翼団体からの抗議を危惧したと憶測されている)や『Good Times with Weapons』の回(訳注:ABC振興会さんで詳細がわかります))。

『サウスパーク』は作画スタイルが際立っているが、これ自体も『FLCL』の第5回『ブラブレ』でパロディになり、『Chinpokomon』の放映数ヶ月後にリリースされた。

FLCL Episode 5 Part 1 English


(訳注:↑動画の「評価の高いコメント」に「サウスパーク?うわー!」というコメントがございました。)

ニックトゥーン・ネットワーク制作のカートゥーン、『Kappa Mikey』(訳注:米国のアニメーション)になると、アニメを風刺しようという意図が基本設定を作るきっかけにすらなっている(訳注:日本のアニメ全般をパロディ化。アメリカ人の主人公が、人気アニメの主演に抜擢され、日本へやってくる…というのが基本設定。詳しくはアメリカTV/映画ノーツさんで)。

『Perfect Hair Forever』のように、アニメのお決まりをパロディにしているものも見受けられる(訳注:詳しくは英語で!アニメ・マンガさんで)。

アニメ・ブームのさなかの1990年代初めには、アニメ・コンベンションが登場しはじめていた。Anime Expo、Animethon、Otakon、JACONなどだ。現在、アニメ・コンベンションは、米国、アジア、ヨーロッパのいたるところ、さまざまな都市で年一度の割合で開催されている。

コンベンションでは、参加者の多くがアニメ・キャラクターのコスプレをする。また、日本から、アーティスト、監督、音楽グループといったゲストが招聘される。

コンベンションの他、アニメ・クラブも、日本文化の理解を広めつつアニメを公開する1方法として、大学、高校、コミュニティ・センターなどに広く普及している。

視聴者たちは、アニメに関連したもの、アニメ用語であれば、日本の言葉も理解できる場合がある。ときとして、こうした言葉は(本来の日本語の意味とは)異なる含意をもつときもあるが。
たとえば、オタクという日本語の言葉は日本国外では、アニメ・ファン、特に過剰なほどの関心をアニメに抱くファンという意味で使われるが、日本語では否定的な含みがある。この否定的含みが海外では薄まっていて、その代わりにアニメ・ファンたちのプライドが暗に込められた言葉となっている。●



『サウスパーク』の作者、トレイ・パーカーは日本通として知られたかたのようです。大学で日本語を学び、日本在住経験もおありだとか。『Chinpokomon』は2000年度のエミー賞にノミネートされています。



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posted by gyanko at 18:54 | Comment(56) | マンガ・アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月23日

海外ゲーマーの反応 - 買ってみたら、前に盗まれた自分のゲーム!キャラの名前が一致 -

本日はこちらから。


ゲーム泥棒の捕まえ方

今年の春の終わり頃、京都のスーパーマーケットで、8歳の子どもが自分のゲームが入ったポーチを洗面所に置き忘れた。ポーチには、携帯ゲーム機とゲームが何本か入っていたが、子どもが両親と探しに行ったときにはすでに、ポーチは持ち去られていた。

こんな話は、それこそ百万回は語れてきた、どこにでもある話だ。誰かが何かを置き忘れる。どこかの馬鹿がそれを持ち去る。
だが、この話にはハッピーエンドが待っていた(まあ、それでも(訳注:盗難である以上)完璧に良い話というわけではないが)。運命の奇異なることに感謝しよう。

スポニチによると、今年の夏の終わり、この少年と父親はたまたま中古ゲーム屋へ入り、盗まれてしまったゲームの中の1本を買い直した。

スポニチの記事には、盗まれたゲーム機種は書かれていないが、日本のネット・ユーザーたちは、これが当然、任天堂の携帯ゲーム機であるとしている。

小学校2年生のこの少年が、買いなおしたゲームを起動したところ、キャラクターの一人が、以前、少年がつけたものとまったく同じ名前であることに気づいた。

つまり、少年と父親が購入したのは、盗まれたゲームのうちの1本だったのだ。泥棒はセーブ・データを消去していなかった。

(舞台となった)中古ゲーム屋は、盗難場所のスーパーマーケットから道を下った場所にある。

親子は、元は自分のものだったゲームを購入したことを悟り、翌日、警察に届け出た。結果、警察は、盗難品を売却した犯人を突き止め、50歳の無職の男が逮捕された。

日本の犯罪率は低い。このおかげで、ショッピング・モールのフードコートで、テーブルに自分のバッグを置いて場所取りをする人々も珍しくない。
物を紛失しても、戻ってくる。僕も地下鉄に何本も傘を忘れたが、これまですべて取り戻すことができている。
日本の人々はしばしば、誰かの忘れものを見つけると、届け出たり、なくした人が見つけやすい場所に置いたままにしたりする(木の枝にぶらさげたり、椅子に置いておいたり)。

今年の東京ゲーム・ショーでも、僕はMacBookのプラグを置き忘れたのだが、翌日、取り戻すことができた。

とはいえ、馬鹿はどこにでもいるものだ。悪いやつらのたまり場で性根が腐ってしまう人たちもいる。そんな人たちの1人が、1本のゲームのセーブ・データなんていうシンプルなものがきっかけで裁きを受けることになるなんて、良い話じゃあるよね。●



この記事についたコメントです↓。


■オレたちが、ターゲットとかウォルマートでゲーム製品を見たいとき、(ショーケースの)鍵を開けてくれって頼まないといけないはめになってるのは、これが理由。

 ■↑ターゲットのあれはやだよねえ。特に、僕がよく行く店舗は、携帯電話コーナーの販売員以外に、近くに誰もスタッフがいないんだ。だから、みんなが彼に頼む。で、彼はそのたびに客についてく。

やっぱり、(訳注:盗難防止用の)プラスティック・ケースとかに入ってるほうが何倍も好きだ。少なくとも、触って、見て、自分でレジにもっていけるもんね。

■バッグでテーブルの場所取りをするのって嫌い。違和感があるってだけじゃないの。マクドナルドなんかで列に並んでて、「ここにすわろ」って目をつけてた場所を自分より後から来た人にとられたりすると、もうこれ以上腹立たしいことはないってぐらい腹立つから。

 ■↑わかる。席取りって最低だよね。そんなことしてる人たちの荷物はテーブルからのけて、近くの観葉植物にでも引っ掛けておけばいい。もし「なんでそんなことするの?」なんて、相手に聞かれたら、声を大きくして、理由をはっきりと言ってやるんだ。周囲の人たちにもちゃんと聞こえるようにね。

運が良けりゃ、相手は恥じ入って去っていってくれるだろ。できたら、子ども連れだとナイスだね(でもって、相手が子ども連れじゃないといい)。みんなが同情してるから。

 ■↑日本を褒めるついでに、「無意識に行儀が悪いことをする人たち」まで褒めてるみたいでちょっとおかしいなあって僕も思ったよ。ああいう席取りって、品がないし、社会性がないよね。僕の国、シンガポールでも、場所取りはダメなこと。

けど、シンガポールのランチタイム時は、フードコートは行列になる。で、テーブルの半分が、ポケット・ティッシュとかで席取りされてるわけ。座るに座れない人たちが怒りながら、冷めた食事をもったままぐるぐる歩き回ってるよ。

ラッシュアワーのときに、テーブルにビッグマックの包装紙やエビの殻なんかを散らかしっぱなしにする人たちがいるじゃない?あれって、席取りする人たちと同じタイプの人たちだと思う。

あの人たちは、まだ自分の食事も手にしてないのに、30分も前から席を取るんだよね。食べる時間の3倍〜4倍の時間、テーブルを占拠してる。その間、テーブルは誰もすわれず空いたまんま。

唯一の解決法は、自分もやっぱり他の人と同じように席取りすることだけなんだ。馬鹿なことやってるなあって思うけど、1時間以内でランチを終わらせるにはこれしかない…。

■日本で一度、自転車を盗まれたことがあるんだ。一ヶ月ぐらい後、駅の近くで見つけたんだけど、泥棒のやつ、自分で鍵をつけてやがった。
地元の警察の人がハワイアン・シャツに着替えて、泥棒を待ち伏せしてくれたんだけど、結局、現れなくて、しかたなくボルトカッターを切ったよ。

■文化の差ってやつだなあ。こんなふうだから、日本じゃ、なんでも自動販売機で売れるんだよ。お酒からタバコ、コンドームまで。北米でこんなまねしたら、ティーンエイジャーの格好の標的だけど、あっちじゃそんなこと心配しなくていいからね。

 ■↑うん。自販機で現金(電車用のカードでも!)で酒が買えるってことにびっくりしたもんだ。

  ■↑高校を出た後、日本を離れたんだけど、そのあたりから登録カードがないと自販機でタバコを買えないっていうシステムが導入されてたよ。カードを読み取らせないと、タバコが買えないんだ。ビールの自販機がどうなのかはわかんないけど…。

■ライブ・ストリームに映ってる日本の人たちを見たことある。通りにノートパソコンを何台も置きっぱなしにして、銀行に入って、10分後に出てきたりするんだよ。荷物の横を人が何人も歩き去ってくんだけど、みんな素通り。すごかったよ。あんなのって日本だけだ。

■僕、大学のパーティで財布なくしたんだけど、翌日戻ってきた。中身はなかったけどな。

■日本について確実に言えることが1つある。少なくとも、(訳注:落し物とか忘れ物とか)日本人はそういうことに気配りするよね。
中国、香港、台湾に住んでたことあるけど、あっちじゃ常に持ち物には気をつけてないとだめだった。僕の持ち物を盗もうとしたやつと口論になったこともあったな。悲しかったし、腹も立った。

■基本的に、彼は見つけたんでしょ?どうして泥棒なの?まあ、それで利益は得たわけだけど、誰かから奪ったわけじゃない。彼は「見つけた」んだ。

 ■↑それでも、泥棒なんだよ。自分のものではないものを着服したり、売ったりしようと思ったら、それはもう盗んだことになる。通常の思考回路をもってたらわかる話だ。法律もそうなってる。「拾ったものは自分のもの」(訳注:ことわざ)なんて通用しないっての。

 ■↑「見つける」ってことがもう法律になってる。日本ではどうなってるのかは知らないけど、こっちじゃ、たとえばその物品の価値や放置されてた時間で規定されてる。

1万ユーロ以上の価値のあるものを見つけた場合(金の詰まったスーツケースとかね)、警察に届け出なきゃいけない。これをしないと、泥棒になる。

僕的には、価値に関わらず、「拾ったから自分のものだ」と主張する前に、持ち主を探さなきゃならないとは思うけどね。警察に届け出ても、持ち主が一年以上現れなかった場合に、見つけた人のものになるわけで。

日本も似たような法律だと思うよ。

 ■↑米国も似てる。落とし主に返そうという努力をしなかった場合は、泥棒だよね。

■完全に同意!日本の人たちは、落し物に対しては素晴らしいよ。……バッグ、財布、携帯電話、その他いろいろなくしたことがあるんだ(酔っ払ってるせいで)。でも、どれもいつも無事に戻ってきた。……世界で一番人の多い都市の1つだってのに!こんなことが起こるんだよ!!!!

日本じゃ、店の外に商品を並べたりするんだぜ!!! しかも、監視カメラもなし!!! 最初、頭おかしいんじゃないかと思ったもんだ。オレを訪ねて日本に来る友達たちも、みんな同じように感じてる。……けど、日本の人たちってのは、史上、最も信頼のおける、信じる価値のある国民の1つだからね!(そりゃ、例外もいるけどね。でも、一般にみんなそう)。

■2003年に日本に行った。絶対ほしいものがあって買い物に出かけた(オモチャ、ゲームやアニメのサントラ)。それで、自分の荷物を床に降ろして、CDを見てた。で、レジに行って支払い。店を出た。5分ぐらい通りを歩いたところで、荷物を忘れてきたことに気づいた。ものすごい勢いで店に戻ってみると、置いた場所にオレの荷物があったんだよ。あのときは、マジでほっとしたよ!

 ■↑僕、ガールフレンド、彼女の小さい弟の3人で、靖国神社の近くで花見パーティに参加したんだ。たぶん、1万〜2万人の人がいた。みんなビールや酒を飲んだり、旬の味を味わいつつ、桜の花を愛でてた。僕たちも楽しい時間を過ごして、六本木近くの自宅に帰るときには、最終電車になっちゃってた。

ところが、電車の中で、彼女の弟が、買ったばっかりのバックパックを公園に忘れたことに気づいたんだ(日本旅行のために買ったもの)。中には、カメラ、財布、飲み物、衣類がちょっと入ってた。
パーティにいた友達たちはとっくに帰っちゃってたし、その晩は戻れなくて、もうしかたなく寝るしかなかった。

次の朝、公園に戻ってみた。あれだけいた人たちがみんな去って、公園はがらんとしてて、妙な感じだったよ。そしたら、遠目で、木になにかぶらさがってるのが見えたんだ。彼女の弟のバックパックだった。中身も全部無事。

誰かが木にぶら下げてくれたんだね。地面に置いたままだったら、朝露で濡れちゃうから。

日本の人たちの、こういう優しさ、高潔さが大好き。彼女の弟にとっては、忘れ物をするなって教訓のためにも、せめてバックパックに入ってたドリンクぐらい盗まれて痛い目を見てもよかったろうけど(笑。

 ■↑すごい人もいるんもんだ。イギリスだったら、空のバッグすら戻ってこないよ。で、数時間内に全部、ネットオークションに出されてるね。

 ■↑なんて親切な人なんだろう……。

 ■↑叔父さんの一人が、日本に「出稼ぎ」に行ってたんだ。出稼ぎってのは、まあ、海外労働者みたいな意味ね(訳注:ブラジルでは「出稼ぎ」が「Dekassegui」としてほぼ同じ意味で使われているようです)。

ときどき、日本の公衆電話から子どもたちに電話をかけてきて、おしゃべりしてたよ。「お金を送ったよ」とかね。だいたい、月に1〜2回ぐらいかな。

あるとき、叔父さんは、給料をもらった後に電話をして、ちょっと話してから家に帰ったんだ。そしたら、財布を電話ボックスに忘れてきたことに気づいた。最初はパニックになったって言ってたな。でも、すぐ「なくした」ってことを心で受け入れた。

「明日になったら電話して、今回はお金は送れないよ」って言うつもりだった」って言ってた。

ところが、さて電話をかけようと電話ボックスに行ってみたら、驚いたことに、財布が手付かずのままそこにあったんだ。叔父さんは、子どもたちに電話をして、その話をした。

数年後、叔父さんはまだ日本で働いてて、その頃にはもう、そういうことに慣れっこになっちゃってた。「ちょっと買い物するぐらいなら、車にロックはかけないね」とか言っちゃうぐらい。

オレからしたら、もう非現実的な話だよ。知らない誰かから聞いた話だとか、読んだ話だったら、絶対信じないね。

■同じこと、僕もあった。10万(だいたい1200ドルね)入った財布を店に忘れて、深夜2時まで気づいてなかった。酔っ払ってたんだ。
翌日、店に行ったら、マネージャーが「財布を忘れて帰られましたよね。心配してました。預かってますよ」って言うんだ。もうびっくりしすぎて、アゴが落ちそうだった。でもって、心底、ほっとしたよ。

別のときは、バーバリーの傘(100ドルするの)を置き忘れた。翌日なにげなく寄ったら、ウエイトレスがビッグ・スマイルで迎えてくれて、ちょっと待っててくださいって奥に走ってった。戻ってきた彼女の手には僕の傘。うやうやしく僕に手渡してくれたよ。それで、僕に謝るんだ。まるで彼女が悪かったみたいに。こういうのって、日本の最強の特質の1つだよね。

たださ。奥さんがセブン・イレブンに買い物に行ったら、フェンスのところに小さい熊のストラップがあったっていうの。彼女、誰かが捨てたんだと思って、かわいいなあって家にもって帰ってきちゃった。
僕が「それどこで買ったの?」って聞いたら、その話をしたから、僕は言ったよ。「うわぁ……それって、誰かが地面に落としたんだよ。それを誰かが、踏まれたりしないようにってフェンスに掛けておいたんだって」って。
彼女は悲しそうにしてたけど、自分のものにしちゃったよね。ハハハ…。

  ■↑まず、これはどっちがどうって話じゃない。ただ、オレだったら、正反対のことをするだろうな。

財布、現金、携帯電話なんかを見つけたら、もらっちゃうよ、ほぼ。それか、たぶん、現金は抜いて財布はそのままそこに置いとくか。

うん、オレは地獄行きだわ。

ただし、オレは熊のストラップ程度のものだったら、逆に拾わないね。
オレ的には、現金は現金なんだ。でも、携帯ストラップとかはたいした価値がないものだし、誰かからのプレゼントだったかもしれないじゃないか。ガールフレンドとか奥さんとか、娘息子からの。
オレは、誰かにとって気持ち的な価値があるものを着服することには罪悪感を覚える。

   ■↑平均的日本人とキミの、そこが差なんだろうよ。

■日本には、見つけた人が謝礼をもらえるって言う法律があるからだよ。物品の価値や現金の額によって、直接的な謝礼があるんだ。物が戻ってくることが多いのは、たぶんだからだよ。

 ■↑それって、天才だわ。

■僕、カッコいい新品の傘を大阪ホテルで取られたよ。後に残ってたのは、穴だらけのボロ傘。
友達は、東京で夜に出歩いてたら、キャッシュカードで3000ドル使われてた。そんなに使った覚えもないのに。ただ、公正を期して言えば、警察は、「こういうのは外国のギャングスターの犯罪ですよ」って言ってた。

■日本ならではのナイスな話。

■この記事のエンディングがいいなあ。
ただし、オレは、席取りのために荷物を置いて、そのせいで荷物を盗まれたような人には同情しないけどね。
母親にも言うんだけど、愚かにも荷物を置いてったってことは、盗まれてもしょうがないってことなんだからねって(もちろん、盗みは、愚かであることより悪いことだけどさ)。

■ スウェーデンに住んでる。犯罪はさほど多くはないけど、………テーブルに財布を置いたままにしておくなんて無理。

■新品ピカピカの第2世代iPodを何年か前、仕事中に見つけたことがある。クソな曲ばっかり詰まってた。落としたやつがアホってことで、ちょうだいした。数年、使ったよ。

一年前、今度はiPadを見つけて、これはドラッグと交換した。

過去に3台、携帯電話をなくしてるけど、探そうとも思わなかったね。電源も切れるだろうし、解除するには個人ショップに持ち込むしかないだろうってわかってたから。

今までで一番だったのは、新品のアディダス・スーパースターズ。箱入り。フットロッカー(訳注:米国の靴屋)の袋に入ってた。街から戻る途中のバスの中で見つけたんだ。サイズがデカすぎたが、たいしたことじゃねえ、いまだに履いてる。

拾ったものは自分のもの、なんだよ、馬鹿め。

それとな。数年前、オレのママが働いてる店からベーコンを盗んだヘロイン常用者がいて、そいつをとっ捕まえたことがある。タックルして、ベーコンを取り戻した。やつは逮捕されたよ。徳も積んでるんだ、オレは。(訳注:イギリス人のかたのようです)。

 ■↑お前の話を聞いてると、人間に対する信頼で心がいっぱいになるよ(棒読み。

 ■↑米国産のベーコンなんてたいしたもんじゃない。お前のやったことは、その程度では相殺されないな、たぶん。カナダ産なら、……いや、日本の神戸牛ぐらいじゃないと相殺にはならんね。

  ■↑はっきりさせとくか。オレの意見は、見つけたものと盗んだものはちがうということだ。

なにかを見つけて、愚か者のオレのようにそれを自分のものにしたからと言って、落とし主がひどい経験をしたことにはならない。ただ、やつらは馬鹿なミスをしたのさ。で、それ相応の結果になっただけのこと。

子どものDSだとか、クレジットカードやキャッシュカードが全部入った誰かの財布を見つけたってんなら、落とし主に返すためにオレだってがんばるさ。実際、仕事関連で、こういうことを何度もやったことがある。

けど、オレが拾ったiPodは、ハッピーハードコアの曲がいっぱい入ってた。オレは思ったね、こんな曲聴いてるやつに、iPodはもったいねえって。ハッピーハードコアなんて、最悪。最低の音楽だ。

盗みは、誰かの暮らしを台無しにする。老人にナイフをつきつけて、財布を奪ったら、もう老人は怖くて家から出られなくなってしまう。オレはそんなことは容認しないし、する気もない。

家に押し入られたら、家にいることも怖くなるが、iPadをなくしたところで、自分を馬鹿だと思って終わりだよ。

   ■↑同意だ。……ただし、返す方法がない場合な。それなら、フェアだ。つまり、ホームセンターで100ドルが落ちてるのを見つけた。僕はもらう。なぜなら、返す方法がないから。店に届けたとしても、突っ返されるのがオチ。

前に強盗にあったことがあるんだ。だから、どんな気持ちになるかわかってる。
それに、すっごい貧乏だったこともある。だから、食べ物を盗むのは、食べたかったんだな…ぐらいに思う。だって、飢えるってどういうことが知ってるからさ。

誰かに金をたかられてもあげないけど、食べものならあげるよ。今は食べ物があるからね。あげようって思える。

 ■↑ワオ……キミって、………なんか興味深い道徳観を持ってるんだね。

 ■↑道徳心がないだけだろ。かといって、強盗するような、完璧な悪党になる勇気もない、と。一線を越えかけてるけど、超えてない。刑務所に行って、堅苦しい時間をすごすのが怖いんだろう。せいぜいコンビニ強盗が関の山だな。…まあ、いい。お前の好きにしろ。

■米国だったら、こんな事件、警察から一笑に付されるわ。じゃなかったら、完全に無視されるか、丁重に話しだけ聞くふりして、あとですべての情報をゴミ箱に入れておしまい。

当然のことだが、わが国には「ポケモン盗難事件」よりもっと気がかりな事件がたくさんあるんでね。

 ■↑そんなことはない。警察は、報告書ぐらいは書くよ。それで、盗難事件が続いているようなら、捜査に乗り出すんだ。

たとえば、フードコートで盗難事件が多発する。警察はその地区を見張るようになるってことね。報告書を出さないことには、犯罪の解決しようがないでしょ?

笑い飛ばすとか無視するとか、そういうのは事実じゃないよ。

 ■↑そうでもないぜ。住んでるところにもよるけど。

昨日、オレの兄弟が逮捕されたばっかりよ。駐車禁止で切符を切られたのに、裁判所に行かなかったから。
警察官が一人、兄貴を45分かけて刑務所に連行した。刑務所に着いたら、そこの担当警察官が、兄貴を連行してきた警官を見て、笑ってたよ。「そんなことのために45分もかけてきたのかよ?オレだったら、見逃すけどな」って感じで。

すべての警官が、ちゃんと気にしてるわけじゃないってこと。

■どうしてそんなことになったのかわからないけど、僕も特装版の『ゼルダの伝説 風のタクト』を数年前になくした。で、ひょんなことで、地元のゲームストップで同じやつを見かけたんだ。特装版をもってた人は他にもいるのはわかってるけど、オレの名前入りのやつは他にないもん。
でも、残念ながら、店にマネージャーには言い出せなかったよ。

■世界がこんなふうに犯罪率が低かったらなあ…。日本の移民政策を見習うべきだと思うよ。社会に貢献できる人しか移民を許さないっていうやり方。仕事もすでにもってて、税金を払える人たちね。

 ■↑ここイギリスでも、移民は大問題になってる。それだけの価値がある、社会に恩返しをする気がある人なら問題ないけど、来るやつの多くは、オレたちの人の良さを利用して、働きもしないし、できるだけ金を搾り取ってやろうってやつらだ。

とはいえ、一方で、まったく同じことをしてる生粋のイギリス人もいるけどな。………わからん。複雑な問題だよ。

  ■↑多くの移民が犯罪者やギャングスターになる。多くは社会になにももたらさない。社会のために最善のことは、やつらを送り返すことって場合だってあるんだ。もちろん、送り返す場合は丁重に、だが。

■浅草でバックパックを置き忘れたんだ。日本語も話せなかったけど、とにかく遺失物取扱所に行ってみたら、ものすっごく親切でさ。通訳代わりの英語を話せる人に電話してくれたの。

30分後、幸せなことに「バックパックが渋谷で見つかりました」って言われた(路線の真逆方向の駅。浅草から9マイル)。「そこで待ってますから」って。

あああああ、……日本、キミが大好きになったんだ、僕は。

 ■↑わざわざ英語を話せる人に電話してくれたの?ありえないわ。すごすぎ。

  ■↑これだけじゃないんだよ。あるオモチャ屋を探してたんだけど、住所の場所が見つからなくて、地元の交番で聞いた。彼らは英語を話せなかったけど、やっぱり別の交番に電話してくれて、電話越しに通訳してくれた。

いい子でいれれば、日本は住むにはステキな場所。ただし、「出る杭は打たれる」ってコトワザは常に頭に置いてるように。

■た、逮捕?! 見つけただけでしょ?盗んでないのに。

 ■↑見つけた後に、盗んだんだよ。

 ■↑そして、彼の所有物でもないのに売った。

■これって、マジで日本だよなあ。だって、逮捕だぜ!逮捕!それほどのことか?!

 ■↑盗難品を売るのは日本的ではないね、まったく。落し物は日本では非常によくあることだ。そして、落し物が元の持ち主に返ってくるというのも、日本ではめちゃめちゃよくあることだ。

■単純なことをわかってない人がいるね。誰かが落とし物をする。その場所にキミが居合わせる。どう思う?そう、撒かれた種を収穫するだけのことだ。

■人間を信用できない。………今、日本に引っ越したいっていう衝動にいきなりかられてるところだよ!

■>僕はMacBookのプラグを置き忘れたのだが、翌日、取り戻すことができた。

米国やその他の西欧の国家に比べたら、日本がどれだけ安全かって話だよなあ。他の国だったら、MacBookごと盗まれて、そこからいろんなパスワードを抜かれて、その情報を売却されて、そのうえでMacBook本体を売却……ってな話になっちゃうもの。

■>僕も地下鉄に何本も傘を忘れたが、これまですべて取り戻すことができている。

昔、ニューヨークへ向かう電車に乗っていてね、あくびをしたんだ。特大のあくびを。そしたら、アゴが元に戻らなくなっちゃって、大パニック。なんとかアゴを元に戻そうとしてる間にだね、……傘を盗まれた。

これがアメリカン・ライフってやつさ!

■日本に住んでる。誰かが、アパートの駐車場に置いておいたオレの自転車からサドルを盗んだんだよ。正直言ってさ、サドルなんてどうして盗むのよ?それも、食料品を入れるバスケットがついてる、おばあちゃんが乗るやつみたいな自転車なんだよ?まわりにはもっとステキな自転車がいっぱいあったのに。

たまたま、クリーニング店に寄って、ちょっと買い物してた15分の間にやられてた。

ま、あとはだいたい平和だけどね。暴力的犯罪なんて、あるとしたら、(訳注:天井が低いので)額をすりむくぐらいだから。

■逮捕するようなことだったとは思わないなあ。捨てられてたものを見つけるのと、泥棒は同じことじゃないもん。

■なんてこった!マジか?! そこに置いてあったものを自分のものにしたせいで逮捕だって?! これは強奪じゃないんだぞ!そりゃ、持ち主が誰なのかわかっていた(今回の場合はセーブデータで)んだから正直ではないさ、でも、カモーン!たとえ名前が入ってたにしたって、自分だったら届け出るか?

わけがわからん。個人的には、忘れ物を見つけたことは何度もあるし、そのたびに落とし主に届くように努力はする派だ。
でも、この男がやったことは強盗じゃない。置いてあったものを自分のものにしただけだ。

たとえば、20ドルを街で見つけたとしよう。誰の?って聞いたら、10人は手をあげるぜ。だったら、無駄口叩かず、恩恵に浴すればいい。

たぶん、この男はセーブデータを見てないんだ(訳注:持ち主がわからなかった)。悪いのは親だろう。子どもの持ち物の確認もしなかったんだから。そのうえ、警察まで呼びやがって。警察だって、逮捕なんて間違ってる。馬鹿すぎるよ。マジで。

 ■↑まず、子どもはうっかり置き忘れたんだ。わざと置いてったわけじゃないし、ポーチはこの男のものではない。自分のものではないものを売っ払ったわけだから、泥棒だ。

次に、日本はこっちとは完璧に文化がちがう。人々はちょっとの間、ものをそのへんに置いておくのに慣れている。この場合、そこに置いてあるからといって盗るのは、窃盗だ。

この子はたぶん、トイレに入っている間、ポーチを置いておいたんだろう。で、子どもだから、それを忘れた。

この男の行動の背後の動機は、不当なものだ。泥棒だ。泥棒は処罰されねばならない。

筋の通らない、「拾ったものは自分のもの理論」はやめろ。

  ■↑そこにポーチを置いたのは子どもだ。そして、忘れた。子どものミスだ。この子はこれで学ぶんだ。もうゲーム機はない。次からは、忘れないように気をつけるだろう。

そこに置かれてあるものは、所有者が不明のものだ。日本の文化がちがうのはわかるが、同意はできない。自分の所有物には気をつける責任が各自あるんだ。キミも他人を責める前に、盗みの定義を知るべきだ。

車にキーをかけないで置いておいて盗まれたら、保険会社だって新車代は払ってくれないぞ。なぜなら、それは所有者の責任だからだ!たとえそれがミスであってもな!

■犯罪率の低い国だと、50歳の無職の男が、忘れ物のゲームを見つけて、それを売っていくばくかの金にしたってだけで、警察が来て逮捕しちゃうのか。

正味な話、子どももかわいそうだけど、この犯人にも同情を感じる。このお父さんは子どものゲームを買いなおそうとしてたみたいだから、お金に困ってたわけじゃないだろ。でも、かたや犯人、……困ってたのかもな。

■劇場にDSを忘れて、劇場の遺失物取扱所に行ってみたけど、出てこなかったな。オレはこの国の犯罪率が憎い。



「拾ったものは、盗んだものとはちがう」、「この程度で逮捕とは!」……という考え方のかたが少なくありませんでした。
長文の議論になっているコメントもいくつかあったのですが、ほぼ理屈はいっしょだったので、適宜、割愛しております。

……なんと言いますか、久々に軽くカルチャー・ショックを受けました。



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posted by gyanko at 14:37 | Comment(236) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月18日

海外ゲーマーの反応 - 侍戦隊シンケンジャーのレッドがヌード写真集を出します -

本日は、一月ほど前の記事から。
気楽にどうぞ。


スーパー・ヒーロー、ヌードになる。

『スーパー戦隊』は、スーパー・ヒーローになりたいと夢見る子どもたちが対象の番組だ。この夢を満たす手助けをするために、バンダイナムコはオモチャやゲームを大量生産している。

だが、『スーパー戦隊』に魅せられているのは、子どもばかりではなかった。そう、子どもたちのお母さんも魅せられていたのだ。

このサイトのユーザーへ:ここから先の画像は、会社で開くのはたぶんやめたほうがいい。

『スーパー戦隊』シリーズは1950〜60年代の特撮ブームから派生したもので、西欧では『パワーレンジャー』として知られている。「戦隊」とは小部隊(squad)の意味で、日本の軍隊で使われる言葉だ。
つまり、西欧がカウボーイとインディアンのゲームや、戦争ゲームに興じるなら、日本はカラフルなレンジャー(遊撃隊員)たちの部隊が登場する『スーパー戦隊』に興じるというわけだ。

さて、この『スーパー戦隊』には、常に変わらぬものがある。それは、カッコいいカラフルなコスチュームであり、そしてもう1つ、若いハンサムな男性がスーパー・ヒーローを演じるということだ。

この日本のサイトによれば、ここ数年でお母さんたちはますます『スーパー戦隊』に燃えているという。「本当にたくさんのイケメンがいる」のだ。

もちろん、若くてセクシーな男性を好きなのは、なにもお母さんたちばかりではないのだから、間違いなく、『スーパー戦隊』シリーズには幅広いファン層がついているということになる。

とはいっても、多くのお母さんたちは、子どもといっしょにテレビや映画を見て満足している。まあ、せいぜいオモチャやゲームを買う程度だろう。
となると、ここで重要なのは、男性俳優側が女性にどうアピールするかということだろう。これは、飼い主がペットの食欲をそそるフードを探し求めるのと似ている。(『スーパー戦隊』には魅力的な女性キャラクターも登場する。たぶん、これはお父さんたち向け(笑?)

現在35作目の『スーパー戦隊』は、『海賊戦隊ゴーカイジャー』だが、33作目のシリーズ『侍戦隊シンケンジャー』は、素晴らしいデザインのコスチュームが何体か見られた(ヘルメット部分が漢字で覆われている)。

↓侍戦隊シンケンジャー。
shinkenger.jpeg


この『侍戦隊シンケンジャー』でシンケンレッドを演じていたのが、ファッション雑誌『FINEBOYS』のモデル出身、松坂桃李だった。彼はモデルからテレビ・ドラマへ進出し、そして、この10月、新しい写真集を出す。初のヌード写真集だ。画像はさほど露骨ではないが、それでも全裸なのだ!

tourimatsuzaka.jpg

「カメラマンを恋人と思って、映画の撮影をしていた感覚で、入り込みやすかった」と22歳の松坂桃李はサンスポに語っている。

松坂桃李の新しい写真集は、10月25日、日本発売。これは、お母さんたちだけの『スーパー戦隊』じゃないんだけど、……うーん、……いや、そうなるのかな、たぶん。●



この記事についたコメントです↓。話題がそれすぎているものを省きつつ、一通り。


■実に面白い話だ。オレにはジャスティンっていう特撮に詳しい友達がいるんだけど、まあ、いろいろ見てるんだよ、『戦隊』モノを。多少、彼から教えてもらったりもした。その彼なら、このことも絶対知ってるな。

 ■↑特撮を実際に見てみるようにキミを説得してくれたかい?だったら、ジャスティンはすげえやつなんだけど。
もし、まだなら、ぜひ見ろ。特撮は本当にすごいもんなんだ。『仮面ライダー』フォーエバー!

■こりゃ、いいね!お母さんへのクリスマス・プレゼントは早めに買う派だから、僕(笑。

■まあ、そろそろこのサイトで日本のイケメンを拝めてもいいとは思ってたよ。

■……会社で開くなって注意があったから、期待すれば。オレが望んでたのはこういうのじゃない!レッド・レンジャーは永遠にオレにとってトラウマになるだろう。

■この程度のものを会社で開くなって、どういう会社だよ!

■これでいよいよ、『スーパー戦隊』や特撮のファンだって言いづらくなってきたわ…。

■これはあれ?「ターボ」ってやつ?変身タイム?どうしてこんなことになるんだよ、日本!わからん!

 ■↑まあ、「変身(henshin)」タイムなんだろう…。

 ■↑「変身」は『仮面ライダー』ね。『戦隊』シリーズは通常、そのシーズンのテーマにあった叫び方をする。『ゴーカイジャー』なら「ゴーカイチェンジ!」。『ゴセイジャー』なら「テンソウ!」。

 ■↑「ゴーカイチェンジ!」。あれさ、『機動武闘伝Gガンダム』のドモン・カッシュの声優と同じ人がやったんだよね。これだけでもう素晴らしかったよ!

 ■↑うん。シンケンジャーは「一筆奏上!」だしね。

■まあ、いずれ、お母さんにも子どもにも、どちらにも売れるものになるだろうとは思ってたよ。時間の問題だけだった。金作りの巧さに乾杯。日本は、人間ってものをマーケティングしてるよな。

■『ゴーカイジャー』のことは忘れろ。日本の特撮番組っていったら、永遠に『仮面ライダーカブト』だよ。

↓『仮面ライダーカブト』
kabuto.jpg

Kamen Rider Matrix Style Fight


 ■↑『仮面ライダーカブト』は大ヒット作だよな。ただ、『ゴーカイジャー』は、『ゴセイジャー』でダレ気味になってた僕をまた入れ込ませてくれた作品だから。ただ、ストーリーは悪くないんだけど、ことが実際に起こるまで相当引っ張るんだよなあ。

 ■↑『カブト』はお気に入りの1本だなあ。オレがかつて見た中で最高の特撮シーンがあるしね。話はときどき破綻するけど、それ以上のすごさがあるから、ワクワクできた。

 ■↑『ゴーカイジャー』はすごいって!過去の戦隊がすっごく効果的に登場するところなんか大好き。『ゴーカイジャー』は、本来だったら『仮面ライダーディケイド』がこうなるべきだった作品だよ!
あと、特にゴーカイ・ブルーの戦闘シーンはすごいから!

 ■↑『仮面ライダーディケイド』は見ちゃダメだ。全編がめちゃくちゃ。まず主演俳優がひどい。脚本家も数回変わってる。最後は、井上敏樹がすべてを破綻させた。

パスしろ。で、『仮面ライダーW』へ行け。『仮面ライダーオーズ/OOO』でもいいけど、次の『仮面ライダーフォーゼ』がちょっと面白いんだよ。

それから!特撮ってのは、西欧のヒーロー・ショーとはまったく別ジャンル!

  ■↑『仮面ライダーW』見たよ。大好き。『仮面ライダースカル』がお気に入りだけどね。主演の彼、映画数本に出ただけだったね。

  ■↑さんざんな言われようだけど、『仮面ライダーディケイド』、面白かったけどなあ。
プロットは破綻してたし、映画がさらにそれを混乱させるものにしてたけど、特撮に何を期待するかって、やっぱ戦闘シーンでしょ。そういう意味じゃ、クレイジーな戦闘シーンになればなるほどいいわけで。そういうところは評価できると思う。
それに、比較的短かったから、ダレなかったし。

■僕、12歳。『パワーレンジャー』をググってる。頭の中には、エッチなものとか性的なものなんて一カケラもない。だってまだ子どもだもん。

いや、そりゃ、パパが隣の家のプールに入ってる人を見つめながら、舌なめずりしてるのは見たことある。で、そこにママが帰ってきて、大声で叫んで、たいがい大ゲンカさ。………けど、

「この画像はなんなんだよ!!!」


………ってことになるだろうな。

 ■↑そういうことになるから、アメリカにはこういうステキなものがないんだよ。……なんてな。

 ■↑『パワーレンジャー』を検索したら、いきなり全裸だもんなあ。

 ■↑「ちがうんだよ。息子よ。『パワーレンジャー』だって、コスチュームを脱げばこうなるってことさ」。

■お母さんたちのためのポルノか。日本だなあ。こういうのは、アメリカより面白い国じゃないと成り立たないんだよな。

■俳優も、生きるために必死だってだけのことじゃないの?

 ■↑別に、生計を立てるためにやってるわけじゃないだろ。この俳優、日本で人気あるし、必死になる必要はない。

 ■↑日本人の友達に聞いたけど、そんなに人気ないってよ、彼。テレビにもめったに出ないって。

 ■↑これから名を立てようってとこなんだろ。実際、『銀河英雄伝説』の舞台をやってるし、『銀河英雄伝説』って日本じゃかなりのヒット作だろ。

■いいじゃないの、これ。女性向けで。彼のお尻を数分間、じっと見てみることにするわ。

 ■↑オレたちみたいな人間もいるからね!これは、まじで美味しい画像だった。ありがとう、Kotaku。

 ■↑眼福ってやつよね。ありがとう、Kotaku。しかも、オーマイガ、ルックスの良い子じゃないの!ねえ!

 ■↑みんな、僕たちみたいな人間の存在を忘れがちだよなあ。あと、このサイトに女の子だっているんだってことも。多少気にしてくれれば、僕たちだって楽しめるのにさ。

  ■↑確かに!私たちのニーズにも応えるべきよね!

■これはもう、……オレのメガゾードが、ワーーーーーオ!だよ。

■松坂桃李は、「シンケンジャー」の検索結果を面白いことにしてくれるかもね。ただ、及川奈央(訳注:元AV女優。映画『侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー』に悪役で出演)みたいなのとはまたちがうだろ。

彼女は、AVアイドルから、人気のある子ども番組に出演するような女優になった。しかも、AVっていっても、ソフトコアとかじゃないんだよ。……こういうところが、日本ってのは、他の国とは非常にちがってるよな。

そういや、あのシリーズでも、彼女、露出度の高い衣装をときどき着てたなあ。多少は、お父さん向けだったんだろうな、あれ。

 ■↑彼女の作品、見たことある。…………ごく初期のやつですけども……。

オレに言えるのは、とにかく、ホット!ホット!ホット!

 ■↑まあ、彼女の初期作品を発見したら、『シンケンジャー』にまた新しい見方が生まれるのは確かだわな…。

■女の子っぽい子だなあ!こういうスーパー・ガーリーな男をどうして日本は好きなんだろ?

■なんともまあ。とはいえ、けっこうな人数の女の子のパワーレンジャーも「猥褻な」写真を撮ったりしてるもんな(訳注:おそらく海外版の『パワーレンジャー』の女優ではないかと)。
少なくとも、ファンの女の子たちは悲鳴上げて喜ぶだろうね。

■戦隊モノって子どものころ大好きだった。いろいろ見たよ。でも、こういうシリーズにどれだけついていけるのかっていうね。特に西欧に住んでると。見なきゃいけないもんが多すぎる。

 ■↑同意。最近、オリジナルの日本のシリーズに興味が出て、見てみようかって思ったんだけど、………あまりの数に脳みそぶっ飛んだからね。

■このサイトもわかってくれたようね。素晴らしいわ。……しなやかなアジアの若者がふわふわのベッドの上に寝そべってる………。

けど、別に驚きゃしないわよ。戦隊モノのヤオイがどんだけあると思ってんの?……そりゃもう信じられない量よ!そういうわけで、これもありよ!あり!

この写真集を私は支持する。私はお母さんじゃないけどね。

 ■↑オレは男だけど、同意だな。こういう記事がもっと読めるようになれば、男向けの記事に対する文句も減るんじゃない?支持する!

■えええ!タクミ!どうしてなの?!?!!!(訳注:松坂桃李主演『女神のイタズラ』の役名)



海外では、日本の戦隊モノの戦闘シーンのみを使い、その他のドラマ部分は現地の俳優が演じるという方式がはやったようです。
初作の米国版パワーレンジャー・レッドを演じた方はその後、ゲイポルノの世界に転じたそうで、ファンにはショックな出来事だったようです。



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posted by gyanko at 09:00 | Comment(57) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする