2011年11月26日

海外の反応 - 北米マンガ売上トップ10 -

本日は、やろうと思ってブックマークしたままだった夏頃の話題をひとつ。


米国のマンガ・ベストセラー・トップ10

2011年上半期に発売されたマンガの売上を見ると、米国におけるマンガの売上は堅調だ。驚くのは、特定のマンガにおいて、米国での人気度と日本での人気度に著しい違いがあるということだ。

ICv2(訳注:米国のポップカルチャー・ビジネス・メディア)の売上ランキングは上半期しかカバーしていないが、よほどの超ヒット作が出ない限りは、このランキングは年末まで変わらないのではないかと思われる。

難しい話は抜きにして、カウントダウンを始めよう。

10. 『ソウルイーター

Soul Eater, Vol. 8

大久保篤の初のシリーズ『B壱』のスピンオフ。もともとは短編の予定だったが、反応が素晴らしく良かったため、出版社側の『少年ガンガン』が連載化に進めた。

2003年の6月24日の第一巻発行以降、19巻が出ている。


9. 『ドラゴンボール』&『ドラゴンボールZ』

Dragon Ball vol.1

『ドラゴンボール』は、1984〜1995年にかけて週間少年ジャンプで連載されたマンガ。鳥山明作。全42巻。全世界で2億部以上を売り上げた(日本だけで1億5200部)。

『ドラゴンボール』も、関連アニメ『ドラゴンボールZ』も、今日のマンガやアニメのデザインに大きな影響を及ぼしたと言われる。


8. 『鋼の錬金術師

Fullmetal Alchemist, Vol. 27 (Fullmetal Alchemist (Graphic Novels))

スチームパンクを引き合いに出すと嫌がるファンもいるが、荒川弘の『鋼の錬金術師』が、レトロフューチャーやオルタネート・ヒストリー(改変歴史)ファンタジーとの比較を想起させることは否定できない。

連載は、2001年8月から『月刊少年ガンガン』で開始され、2010年6月に完結。米国では25巻まで発行されている(全27巻)。


7. 『ロザリオとバンパイア

Rosario+Vampire, Vol. 1

『ロザリオとバンパイア』(ロザバンと略す)の連載開始は2007年秋。今も、日本や米国をはじめ、世界で人気が高い。

オカルト・ゴシックと青春学園冒険モノという楽しみを求めるマンガ・ファンなら、このフレンドリーで、なおかつ血に飢えているという複雑なストーリー以外は不要だ。間違っても、『トワイライト』とか言わないでおきたいもの!

6. 『BLACK BIRD

Black Bird, Vol. 13

桜小路かのこ作。2007年から『Betsucomi』で連載中。プロットは、超自然の存在を見ることができる高校生の少女を中心に展開し、この能力のために彼女にもたらされる、さまざまな問題(と強み)を描く。


5. 『DEATH NOTE

Death Note 6 (Death Note)

原作 - 大場つぐみ、作画 - 小畑健。日本では2004年5月から2006年10月まで連載。米国では、全12巻に『リーダーズ・ガイド』をつけて出版され、広く人気を博した。

2011年1月に、(訳注:米国のワーナー・ブラザースが)版権を取得。映画化の予定。


4. 『黒執事

Black Butler, Vol. 1

マンガ界では比較的新顔。枢やな作。2006年9月のデビュー以来、日本では現在までに12巻が発売されており、いまだ人気が高い。
2009年の夏に、Yen Pressが英語版の版権を取得。第一巻は、その半年後に書店に並んだ。

発行当初の雑音はほぼ消え去り、『黒執事』はマンガ読者のなかに隙間市場を見つけたようだ。


3. 『ヴァンパイア騎士

Vampire Knight, Vol. 1

ゴシック・オカルトという金脈を掘ることに成功した、樋野まつりのマンガ・シリーズ(後、アニメ化)。2005年1月に『LaLa』で連作開始、日本では11巻まで発行。

英語版の版権をもつViz Mediaは、2006年7月号の『Shojo Beat』で本作を初登場させ、以来、年4巻のペースで発行している。


2. 『BLEACH

Bleach 1

『BLEACH』は2001年のデビュー以来、日本や米国をはじめ、ワールドワイドで信じられないほどの成功をおさめつづけている。作者は、久保帯人。
2006年のマンガ/アニメでのデビュー以来、米国では、マンガ読者からも、アダルトスイム・ネットワーク(訳注:米国の大人向けカートゥーン・ネットワーク)のファンからも暖かく迎えられた。

めったにないことだが、ジーン・シモンズの息子が、自身のコミック『Incarnate』に『BLEACH』や他の人気マンガを盗用したとして槍玉に挙げられたことでも、その名を知られた。


1. 『NARUTO -ナルト-

Naruto, Vol. 52: Cell Seven Reunion (Naruto (Graphic Novels))

岸本斉史作。日本でのデビューは1999年。海を越えて、2003年初頭にViz Mediaが発行する『Shonen Jump』へやってきた。
Vizは、日本版に追いつくために、発行スピードに加速をかけて英語版をリリースしつづけていたが、45巻の発売後、とうとう年4巻にスピードを落とせることになった。

『NARUTO -ナルト-』は、想像できうる限りの、ほぼあらゆるもので売られている。当然のようにボックス・セットにもなる。
これほどポップ・カルチャーに深く根づいたとなれば、今後も売上チャートのトップ近辺が長く定位置になりそうだ。


マンガ・マニアなら、知名度が高いにもかかわらず、このランキングにあがっていない作品が2、3あることに気づいたろう。
お気に入りのマンガ・ショップでは見たことがないという人のために、………ICv2のトップ25ランキングでは、『ONE PIECE』(11位)、『遊☆戯☆王』(15位)、『けいおん!』(24位)だ。●



コメントは、この記事が転載されたOH NO THEY DIDN'T!から。

OH NO THEY DIDN'T!は、LiveJournal最大のコミュニティ。メンバーは10万人以上、1日のページ・ビュー30万以上。話題の中心は、セレブのゴシップとポップ・カルチャー。

良い意味でも悪い意味でも名高いコミュニティのようで、「皮肉なやりとりで溢れ返っている、ゴシップ狂のコミュニティ」(サンフランシスコ・クロニクル)、「お気に入りの暇つぶしサイト。記事よりコメントのほうが面白いことがある」(A.V.Club)、「セレブのゴシップに病的に執着するサディストとマゾヒストのコミュニティ」(Village Voice)などと言われているようです(Wikipedia)。


コメントは、正直、内容はさしてございませんが、米国の「若くて、セレブのゴシップ好きで、斜に構えた10代」の一面をご紹介するという方向で。


■子どもの頃、べジータを見ると、胸がワクワクして、混乱したみたいな気分になったものよ。

 ■↑べジータとトランクスは、私も惚れたなあ。

 ■↑べジータは、なかでも最高にホットだったもの(ヘアスタイルはどうかと思うけど)。

 ■↑いい趣味。

■マンガ・ファンだったことは一度もないけど、『コードネームはセーラーV』が米国で出るなんてことになったら、まっしぐらだろうなあ。

 ■↑日本語版もってる。悲しいことに、日本語ひとつもわかんないってのに。

■『ナルト』ってまだ続いてるの?7年生(訳注:日本の中1)のとき、30巻とかそのぐらいまで読んでた。

 ■↑うん、続いてる。…『ONE PIECE』同様、永遠に終わらないShonen(少年)番組だね。

■私、オタクなんだけど。『BLEACH』は最初は良かった。けど、結局、少年マンガのくだらないステロタイプになっていっちゃったから。
『黒執事』もかなりひどい。けど、セバスチャンがかわいすぎて、つい見ちゃう。

 ■↑初めて『黒執事』の絵をKinokuniyaで見たとき、あまりにも興奮しすぎて、なんの情報もなかったのに買っちゃった。…中身を読んだのは、買った後…。

  ■↑好きじゃない?プロットはまあ、物足りないけど、絵がすっごいきれいじゃん。

 ■↑セバスチャンに、私も執事になってもらえたら最高なんだけど。めっちゃいい執事だよね。

■『黒執事』、読んでるよ。純粋に、服がきれいだから。服とアートが大好きなの。プロットはあれだったけど、徐々に良くなっていってるとは思う。少なくとも、私が読んでるところは面白くなってきたところ。

■『BLEACH』は23巻あたりで読むのやめた。面白くなかったわけじゃないんだけど、……やっぱり、連載中の少年マンガ・シリーズを追いかけて読むのって大変。

それと、『幽☆遊☆白書』を思い出させるところがちょっと多すぎ(笑。

■たぶん『DEATH NOTE』は、これまで読んだ中で最高のマンガの1つ。正直、リュークとだったら、パーティしたい。

 ■↑同意。ほんとに良いコンセプトだったし、ものすっごく良く描けてたよね。

■私のベイビー、エドワード・エルリック(訳注:『鋼の錬金術師』)に敬意を表して。

 ■↑エドワードと結婚したい。

■『ドラゴンボールZ』って好きになれない…。

どうして『犬夜叉』がないの?高橋留美子って、すっごく人気のある漫画家だし、好きなくとも1作品ぐらいはランキングに入っててもいいと思ったのになあ。

 ■↑こっちだと、彼女の人気って翳りが出てきてるんでしょう、たぶん。

 ■↑2011年の売上ランキングだからだと思うよ。今年は、彼女の作品で人気が出たものが市場に出なかったからじゃないかな。

 ■↑思うに、彼女の作品ってとにかく長すぎんのよ。でも、彼女は私に桔梗っていうキャラクターを与えてくれたし、桔梗と犬夜叉っていう一押しカップルも与えてくれた。だから、怒りなんて感じない。

■すごく悲しいこと。だって、『犬夜叉』って、fanfiction.netで2番目にファンフィクションが多いんだよ?みんな今でも『犬夜叉』に関心があるってことじゃないの。

■子どもの頃、最大の恋の相手はトランクスだった。あと、笑っちゃうけど、ピッコロ。

 ■↑私もトランクス。それから、成長した悟飯と17号。こんなこと書くと、マニアっぽいけど、17号ってすごいハンサムでしょ。

 ■↑ピッコロは、私も。「顔は超不細工だけど、補って余りある頭脳」ってタイプの男よね。

■↓これって、史上最高のアニメ・オープニングの1つだよね?ね?

Full Metal Alchemist Opening 2: Ready,Steady,Go - L'Arc~En~Ciel


 ■↑確かに、最高。ただ、これを聴くと、いつも涙がこぼれる。だって、ラスト10回の放映で流れたから。フィナーレの前、そこからエドのアルの別れにつながってく。それを思い出してしまって。

 ■↑ラルクの曲に駄作はないよ。

■完璧なオタク。マンガとアニメが大好き。初めて読んだマンガは、『ドラゴンボール』だったよ。
『ONE PIECE』はランキングに入ってるべき作品。

■信じれないことだけど、子どもっていまだに『NARUTO』なんだねえ。

 ■↑よくも、そんなことを。『NARUTO』は欠点のないマンガ。私がいまだに読んでる唯一の長編少年マンガ。今、連載中の作品のなかで、一番論理的で、ワクワクする。

■私の生徒の一人が、私がマンガをよく読んでるって知って、『NARUTO』を見せてくる。それで、「もう読んでる?」って聞くのね。私は少年マンガは読まないんだってことをどう説明すればいいものやら…。

■マジで。『BLEACH』って今もそんな人気なの?
いや、本当に本当にすごいマンガだった。でも、ここ数年は、少年マンガの最悪なもののすべてが詰まってるって感じがするけど。

■『鋼の錬金術師』最高でしょ!今まで経験したなかで一番満足した物語の1つ。大好き。

 ■↑特に、兄弟愛がね!

■『鋼の錬金術師』、『BLEACH』、『ドラゴンボールZ』、『NARUTO』、もう全部いい!一番好きなのは『スラムダンク』だけど!

■ここしばらく、夢中になれるアニメやマンガと出会えてない。少女マンガはあちこちで買いつづけてはいるんだけど、地元のアニメのコンベンションから足が遠のいてて、今、何がどうなってるのかさっぱりわかってない人間になってしまった。。…だって、もうコンベンションって次世代に乗っ取られてるって感じなのよ。

 ■↑『鋼の錬金術師』を読んで、素晴らしさとはどういうものなのか、その目で見なさいよ。あの兄弟愛もね。

■『DEATH NOTE』は、最初から最後まで読み通した唯一のマンガだった。

10代の集中力が持続する時間なんて、そんの程度!

■『BLACK BIRD』ってめっちゃキモい。

 ■↑2巻まで読んだけど、好きじゃないなあ、私も…。『青の祓魔師』を見てるところなんだけど、こっちはすっごく好き。

■『ソウルイーター』がここまで人気作だったとは思ってもいなかったよ…。

■『鋼の錬金術師』が米国で好意的に迎えられてることがすごくうれしい。女性マンガ家によって描かれた、最も知られた少年マンガの1つだし。
日本だと、猫も杓子も『ONE PIECE』。トップ10に『ONE PIECE』の名前がないってのも、新鮮なもんだよ。

■『ONE PIECE』、好きになろうと努力したけど、ダメだった。ストーリーが良いってのはわかる。ただ、あの盛り上げかたが大げさすぎる。

■『NARUTO』なんて最低じゃん。『DEATH NOTE』はめちゃめちゃ大好きだけどね(特にL)。

 ■↑『DEATH NOTE』、最後まで見ようとはした。でも、Lが出なくなって以降、どうにも興味がもてなくなった自分に気がついたの。

  ■↑あれは悲劇。正直言って、私はメロが大好きだったから、興味をもちつづけていられたけど。

 ■↑Lに恋をしてた。率直に言って、そのことを少しも恥じてない。

■『ヴァンパイア騎士』大好きだった。

 ■↑私も。理由はほぼ、零っていうキャラクターが好きだったから。

■『ソウルイーター』は、本当に久しぶりに自分の目をとらえたアニメであり、マンガなんだ。
昨今は、アートスタイルでもストーリーでも、興味もわかないような、使い古されたものばっかりだったけど、『ソウルイーター』で夢中になれる自分を再発見したね。

■『エヴァンゲリオン』がランキングに入ってないのが、不愉快。

 ■↑マンガだけのランキングだし。アニメも含まれるんであれば、そりゃもちろん、『エヴァ』は入るでしょ。

■『BLACK BIRD』がこんなに人気があるなんて。まあ、いいけどさ。
『BLEACH』は、昔大好きだったなあ。だって、すごかったもの。
『鋼の錬金術師』は読みかえさなきゃ。好きだったのは覚えてるんだけど、内容を忘れちゃったから。

 ■↑マジで、………読み返せ。

 ■↑なんかさあ、このスレッド、『鋼の錬金術師』をみんなで宣伝してるスレッドになってるよねw。

■『DEATH NOTE』を昨日、読み返したばっかり。何度読んでも完璧。なんか読むマンガ探さなきゃ。好みのマンガを探すの、むずかしいんだ。

 ■↑『DEATH NOTE』が好きなら、『MONSTER』とかは?

素晴らしく良く描けてるシリーズ。ヨハン・リーベルトに心の底から震え上がるよ。……私、誰にでも薦めてしまってるんだけどね(笑。

■『NARUTO』と『BLEACH』の1位、2位。そうだろうな。
『ドラゴンボール』が入ってたのはよかった。だって、本当に欠点のないシリーズだから。ただ、もっと順位が高いかと思ってたよ。

■『ヴァンパイア騎士』はダメだわ。まあ、優姫が結局、誰ともうまくいかなかったって結末がくる日を楽しみにしてる。その日がきたら、ポップコーンを食べながら、ファンダムが大荒れになるのを眺めることにするわ。

 ■↑要は、『トワイライト』のマンガ版よね。ただ、ファンダムの戦争は、『ヴァンパイア騎士』のほうが荒れてるし、意地が悪い。

男性のメイン・キャラクターが2人ともキモいの。こいつらを消して、優姫を自由にしてやってほしいわ。

 ■↑『トワイライト』より、『ヴァンパイア騎士』のほうが嫌い。

■『NARUTO』が大好きなんだけど、ファンダムじゃ、最近の流れでイタチが神格化されてる。それと、キラービーとナルトはネタにしてもつまんないって感じになっちゃってる。
イタチのときみたいな、盛り上がりが必要なんだってば!

■『ONE PIECE』がトップ10に入ってないなんてショック。40巻もある大作なのに。

 ■↑自分もびっくりした。『BLEACH』、『NARUTO』、『ONE PIECE』を読んでる人なら、『ONE PIECE』が最高だってわかるだろうに…。

  ■↑同意。私も『ONE PIECE』を選ぶ。日本じゃ、異常なぐらいの売れ方してるのにねえ。

■『BLEACH』と『NARUTO』は終わってもいい。両方とも好きだけど、伸ばしに伸ばしてるって感じだからさ。

■マンガはもう読んでないけど、『ソウルイーター』が連載当初、面白かったのを覚えてる。
『DEATH NOTE』と『鋼の錬金術師』もお気に入り。『BLEACH』は最初のころ、好きだったけど、後がひどかった。キャラクターは素晴らしいのに、ストーリーがダメっていう。

『黒執事』もなあ…。キャラクターはきれいだけど、それだけなんだもん。



コメント数が469件と多く、『セーラームーン』、『NANA』、『桜蘭高校ホスト部』、『フルーツバスケット』と、さまざまなマンガが話題にあがっていたのですが、基本、ランキングに出ているタイトルに関連したコメントを中心に選びました。

『鋼の錬金術師』の人気が高いなあと。ほぼネガティブ評価なし。



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posted by gyanko at 13:33 | Comment(77) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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