2009年06月11日

『キャプテン★レインボー』が米国でリリースされそうにない理由 その1

キャプテン★レインボー


今日、取り上げるゲーム『キャプテン★レインボー』は、このサイトの記事を読んで、書こうと思いついたものです。


テーマは、『なぜ、このゲームは米国で発売できないか』。ちょうど、私的には前作と言っていい『ギフトピア』も同様に海外でリリースされなかった経緯があったので、これを読んで、あー、だからか、と思ったのです。



まずはゲーム紹介から。
去年、Wiiから出た『キャプテン★レインボー』。『ギフトピア』や『ちびロボ!』、『咲かせて!ちびロボ!』をやったことがあるかたは、公式サイトを開いたとたん流れる音楽だけで、あ、Skipだ♪とわかると思います。


Wiiであそぶ ちびロボ! 咲かせて!ちびロボ! ギフトピア チュウリップ (Super Best Collection)


相変わらずの、妙なセンス(もちろん良い意味で)。『チュウリップ』みたいにセーブ場所がトイレだったり、鷹丸が女性を前にすると鼻血吹いたり、トレイシーのタンスからブラジャー盗んだり、ヒロインのはずのひかりの顔になんの躊躇もなくパイ投げしたり、おっさんの最初のクエストが『そそり立つ自慢のアレ』だったり。眉をひそめる「下品」というより、脱力笑いしつつの「お下品」。


そして、今作は、主人公こそボックルではありませんが、マッポ、タオ、ギッチョマンといったお馴染みのキャラクターから、『新・鬼ヶ島』のひかり、『謎の村雨城』の鷹丸、『ゼルダの伝説 夢をみる島』のトレーシー等等、過去のゲームのさまざまなキャラクターが登場します。


ファミコンミニ ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島 前後編 ファミコンミニ 謎の村雨城 ゼルダの伝説 夢をみる島DX


ストーリーの舞台は、叶えたい願いをもつ人々が集まるミミン島。かつては子供たちに大人気だったキャプテン★レインボーも、今はすっかり落ち目となり、もう一度、子供たちのヒーローになるためにミミン島へ辿り着きます。ところが、ひょんなことから、自らの夢ではなく、島の人々の夢を叶える手伝いをことになってしまいます。


減量をしてチャンピオンを目指すリトルマック。世界一の悪になりたいデビル。自分をトリコにする3人目の相手を探し続けるトレイシー。女性が苦手な鷹丸…。島を駆け巡って、彼らの夢を叶える後押しをするあたりは、『ギフトピア』と同様です。遊んだ経験のあるかたには、『ギフトピア2』と言ってしまってもいいかもしれません。



新しい点は、ミニゲームが増え、それがクエストのクリアに必須になっているあたり。ここは、ミニゲームが好きなかたには大変面白いと思います。ヌンチャクとリモコンを使って、ゴルフをやったり、ミット打ちをやったり、バレーの練習をしたり。…苦手なかたには厳しいか。ここが分かれ目かなあ…。ちなみに私は鷹丸のクエストで指つりました。


とはいえ、内容的にはカジュアルゲームに入ると思うので、気楽に遊んでいただきたいゲームです。(US Wikipediaによると、このゲーム、初週の売り上げが6,361本。Wiiの最低初週売り上げらしいです…。う、う、う、うーん……私、実は、このゲームのためにWii買ったんですが……)



そんなわけで、このゲームの海外での話題。題して。

『僕は、このゲームは北米ではリリースされないだろうと思うよ』

任天堂が日本で出したジャンル不明、性別不明のWii独占ゲーム『キャプテン★レインボー』のことはもう聞いてるはずだ。今までのところ、このゲームに関して僕が耳にしている反響は、非常に好意的だ。ただ、意見は、「これ、すごく下らなくて、変」か「白眼剥きそうになる」っていう、好意的だけど狭い範囲に限られてるみたいだ。まあ、発売元の任天堂にしてみれば、「だろうね」ていうわかり切ったことだろうけど。


とはいえ、だ。このゲームの資料映像のレビューをいくつか読んでみて、…こういう言い方は、 僕たちみたいなインターネット上のゲーマーたちには失礼で、ひどいかもしれないけど、…ますます僕はこのゲームが、米国で日の目を見ることはたぶんないだろうってわかってしまった。キャプテン★レインボーのキャラが平均的な米国のゲーマーたちのデリケートな性に関する感受性に反するってだけじゃない。アメリカ人の性に対する態度そのものに合ってないせいで、いい反響を得られないかもしれないっていうことなんだよ!ゲームはよくあるスポーツゲーム的なものなのに、主要キャラのキャサリン(『スーパーマリオUSA』のキャラ)に関するギャグが、残念ながら、トランスジェンダーの問題に引っかかってるんだ(訳注:性転換、性同一性障碍等の問題)。


↓キャサリン。

birdo.jpg


アメリカ人は、トランスジェンダーの問題について非常に厳しい時代を経てきた。これは任天堂アメリカもわかっていることだ。『スーパーマリオブラザーズ2』が米国でローカライズされたとき、付属のマニュアルの中の「キャサリンは、自分を女だと思っている男である」っていう説明がうっかり削除されないまま出たんだ。確かに、「おふざけのなんちゃって」に過ぎなかったかもしれない。でも、時代は、任天堂の首根っこを押さえつけるような、「扇情的な内容を管理する」厳しい時代だったんだ。キャサリンに関するトランスジェンダー関連の問題はすべて、真っ白に塗りつぶされた。日本ではよく知られてる事実だったというのに、アメリカ人はキャサリンはヨッシーのブサイクな女性版ってことで納得したんだ。なのに、任天堂はこれに必死にはならなかった。米国には多くの性的タブーがあるっていうのに、今度はマリオのサッカーゲームで、ダクトテープで脚に性器を固定しなきゃいけないような、あのキャラクターがまた出てきた。これは、米国の親たちが望んでいたことじゃない。この手の努力に関して言えば、『スーパーマリオストライカーズ』(主に欧州に向けたゲーム)は、キャサリンがもともとは、米国が「性差の具現化」のイメージ・キャラクター呼ばわりしたような類いのものではまったくなかったっていうことを、任天堂がまたうっかり漏らしてしまった、2度目のケースになった。


スーパーマリオUSA ファミコンミニ スーパーマリオブラザーズ2 スーパーマリオストライカーズ マリオストライカーズチャージド


まあ、結果としては、任天堂の歴史に、とっても「可愛い」顔が1つついたってことだね。……そして、そう、わかってるよね、これには任天堂のジョークがたくさんつまってるんだ。わざわざアメリカのドルを客をシャットアウトするために、道を逸れてみましたっていう、ね。残念すぎるよ。


たとえば、キャサリンが『キャプテン★レインボー』の中で、自分が女だって証明しようとするクエストがあるんだ。キャサリンはプレイヤーに「家に行って、振動するあるもの(訳注:ゲーム中では「おんなのあかし」)をもってきてくれ」って言う。これなんか、もう言うに及ばずだよね。正直言って、これをどうやってローカライズするのか見当がつかないよ。


日本ではすぐに出るよ(訳注:記事は、去年の発売当時のもの)。でも、残念ながら、台詞があまりに忌々しいよ。けど、少なくとも、欧州では出るかもしれない。だから、リージョンフリーのチップをもってる人たちが輸入して、プレイした後に、彼らの生活が(僕たちとちがって)最高だってことを僕たちに教えてくれるだろうよ。


わかりきったことを言うけど、でも、これは本当だ、僕は嘆いてるんだよ。




ものすっごい違和感がありました。そんななの?!っていう。『ギフトピア』がローカライズをキャンセルされた理由もわかりました。だって、あのゲームの中に、オカマ・バーを経営するピービーっていう男が出てくるから。それでもって、男と恋をしてハッピーエンドになる。


なるほどなあ…。キャサリンが引っかかるとは…。この記事も、堂々と「このゲームが出ないなんておかしい!」とも言えず、かといって「こんなゲーム出すなんておかしい!」とも言えず……。複雑ですなあ。

まあ、「寝た子を起こすんじゃねえよ、任天堂。女ってことで落ちついてんだから…頼むよ。また、買えないゲームが増えたじゃん」ってとこが本音しょうか。



明日は、この記事に対するゲーマーたちの反応をお届けします。記事の目論み通りの反応です。



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posted by gyanko at 21:00 | Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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