2009年06月16日

このレビューがいい!『ゼルダの伝説 時のオカリナ』

今日は、もう今から11年前、98年に書かれた、名作『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のゲームレビューです。


『ゼルダの伝説 時のオカリナ』に関しては、今更、私なぞの説明は不要だと思います。ファミ通史上初の満点、10年を経た今でもベストゲームのランキングと言えば、必ずと言っていいほど顔を出す、まさに傑作中の傑作です。ここで私がなにかを語るのは蛇足というものでしょう。


今日、紹介したいのは、そんなわけで、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』ではなく、このゲームのレビューです。ネット上にいくつもある『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のレビューの中でもすごく好きなもので、たまに思い出し読みします。


とにかく、ライターのかたの生の興奮が伝わってくる。読んでいて、このゲームやりたいって思わせてくれる。実際、私は、このレビューで『ゼルダの伝説 時のオカリナ』を購入した人はたくさんいると思います。

そして、それだけでなく、通常、1人のライターが書くレビューに、別のライターも追補で記事を出しているあたりが、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』がどれほど当時、凄かったのかを伝えてくれるなあと思うわけです。


「オレにも書かせてくれ!」って思ったんだろうなあ…。


長いレビューなので、ゲーム内容を解説した部分は割愛してお送りいたします。


ゼルダの伝説 時のオカリナ


ゼルダの伝説 時のオカリナ

IGN64が10年に1本の大作をレビューする。64のゼルダは、派手な宣伝に敵うだけの出来なのか?


Peer Shneider, 11.25.1998


インタラクティブ・エンターテインメントの新しい基準が届いた。任天堂の人気アクションRPGシリーズの5作目『ゼルダの伝説 時のオカリナ』がついに到着だ。1987年にNESで出た前作は、ホントに楽しめたし、プレイヤーを想像の世界に引き込むだけの力をもってた。何日間も、そのゲームをほっとくなんて考えられないぐらいのゲームだった。


さて、僕らのことは、クレイジーと呼んでくれてかまわない。今回、ゼルダ64の最終バージョンがIGN64の事務所に届いたとき、僕らは働くのをやめた。デカいスクリーンのTVとサラウンド・システムといっしょに部屋に引きこもって、17時間ぶっつづけでプレイした。数時間だけ寝て、また続きをやるために起きて、ゲームをクリアするまで止めることはできなかった。そのうえ、その後、今度はすべての謎を見つけるためにもう一度最初からやり直したんだ。


グラフィック、音、ゲームプレイのこれほど完全なミックスはまずない。かなり皮肉屋のゲーマーだって、ゼルダ64が、今後何年もアクションRPGのジャンルの基準になることは認めざるをえないだろう。


僕は、長い間ずっとゼルダのファンだったことを告白しなければならない。『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』以来ずっと、僕は同じぐらいの自由度と操作性をもったアドベンチャーゲームを待ってた。『ファイナルファンタジー』、『聖剣伝説2』、『メトロイド』みたいなゲームは確かに空白期間を埋めてくれたけれど、結局、次世代機でゼルダが出るまで6年も待たなきゃならなかった。

けれど、長く待っただけの価値はあった。『ゼルダの伝説 時のオカリナ』はシリーズのベストだと即答できる。…もちろん、ゲームには2、3の欠点もある(たとえば、ナビの「ヘイ!」っていうメッセージはウザい)。けど、毎年毎年、家のPCやコンソールにやってくる、何百もの退屈なゲームの続編とはこれはちがう。『ゼルダの伝説 時のオカリナ』は基本的なゲームプレイやストーリーのアイディアは前作から引き継ぎながらも、それらを完全に独創的なものに生まれ変わらせてるんだ。


僕は、自分の人生でどれほど多くのゲームをやってきたか見当もつかない。そのなかで、ゲーム中に背景の凄い景色を見て、「WOW!ホントにこんなとこ行けたら最高じゃないか?」って思うことがある。でも、それこそが『ゼルダの伝説 時のオカリナ』なんだよ。何かを見る、ああ、こうだったら最高なのに…って思う、ゼルダでは、それができるんだ。

戦闘システムはファンタスティック。新しいカメラ・システムは僕たちがこれまで見てきたどれとも違う。ちょっと速度が落ちることと、字がときどき不明瞭なのを除けば、グラフィッックは正気の沙汰じゃないぐらい美しい。

夕日と雨の連なり、弾道のスモーク効果…すべてが鮮やかな色彩で表現され、細部まで配慮が行き届いてる。Overworldのテーマ曲がないのが残念だけど、ゼルダの曲の多くがまた聞けるし(アイテムを見つけたときのファンファーレとか秘密があることを告げる音も)、雰囲気のあるダンジョンの曲には、素晴らしい環境効果音ぐらいしか勝てるものがない。


ゲームプレイの面では、任天堂の社内開発とサードパーティの作品の差が痛いぐらい明らかになってしまってる。『ゼルダの伝説 時のオカリナ』は、世間のゲーム・デザイナーやプログラマーに憧れてる人たちにプレイすることを薦めるべきだと思うよ。もしキミがゲームを作っていて、このゲームをやってないなら、キミは『市民ケーン』を見てない監督か、モーツァルトを聴いたことがない音楽家みたいなもんだね。キミがゲーマーで次に買う作品を探しているのなら、これを僕の手からとっていくんだ、これ以上のものはもうずぅぅぅぅっぅぅっとないよ。


この任天堂の出色のタイトルは、これまでの派手な宣伝と賞賛のすべてに敵ってるよ。限定版の金バージョンは蛇足だね。この作品を僕は、これ以上ないぐらい断固として推薦する。



もう1本、レビューを。
Matt Casamassinaより。



ゲームをやってて、ときどきこう思うことがあるだろ。「なあ、このゲームのデザイナーがxxxxを実装してくれてたら最高だったのに」。そうじゃなかったら、「xxxxができたら、どうだったろう?」

それで、ここに『ゼルダの伝説 時のオカリナ』がある。

このゲームでは、プレイヤーはどこにでも行けるし、広大な3D世界でどんなこともできる。世界は本当に広大で、文字通り、その小さな場所を歩いて横切るだけで何分もかかる。デカいんだ。実際、ゲームの歴史で、ゼルダの世界の奥行きに比べられるようなソフトを僕はやったことがないよ。


でも、この大きさ以上のものが、もっとたくさん『ゼルダの伝説 時のオカリナ』にはあるんだよ。3年間に渡って、宮本茂と彼の開発チームの200人は、字幕やその他、こんなにも多くの細かいところまでを練り上げたんだ。これにはもう気が遠くなるよ。

たとえば、ゼルダの魚釣りゲームだけど、ほんっとによく出来てて、それだけ独立させて1つのゲームが出来るぐらいなんだ。それだけじゃない、終わりのない謎であろうが、登場人物、武器、アイテム、魔法であろうが、山ほどのオマケがついてるんだよ。そのうえ、どれもが新しい。

僕を信じてくれ。初めて馬に乗るときは、絶対に嬉しくて嬉しくてしょうがなくなるだろ? それがゼルダだったら、キミはハイラルを、畏敬の念でいっぱいになりながら、一時間走り回るだろうってことだよ。


Z注目システムからゲーム中のムービー、巧みに調整されたストーリー展開に至るまで、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』はそのすべてが完璧なんだ。このゲームは、待っただけの価値があった。十年に1本のゲームだよ。NINTENDO 64というコンソールの頂上を成してる作品だ。

要約すると、もしキミが64をもっているなら、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』を買わなければならないってことだ。単純な話だ。もし64をもってないなら、このゼルダは64を今すぐ買う十分な理由になる。


任天堂よ、よくやった。誰もこれ以上のことはできない。


レーティングに関しては、いつものように総合点は各点の平均ではない。(訳注:IGNのスコアは、プレゼン、グラフィック、サウンド、ゲームプレイ、やりこみ度、総合に分かれています。)



ちなみに、IGNの『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のレーティングは、

プレゼンテーション:10
グラフィック;10
サウンド;9.0
ゲームプレイ:10
やりこみ度:9.0
総合:10 傑作



今読んでも、興奮が伝わってきて、私までちょっと感動します。情景が見えるようなんですよね。IGNのスタッフが、ゲームをやった後に、集まって興奮気味に、「す、すげえ。ゼルダ!完璧すぎる!」「こうだったらいいのにって思ってた全部がある!」「そうそう!」って言い合ってるのが。


私の携帯のメール着信音はずっと、ゼルダの謎解き音、電話がハートの器ゲットの音です。気づく人はあまりいませんが、たまにわかる人とはゼルダの話になります。「大好きなんですよ!面白かったですよねえ!」っていう。思い出の中の興奮を分かち合うわけです。そういうときの、喜びと似たものが、このレビューにはあります。



『ゼルダの伝説 時のオカリナ』は、NINTENDO 64のゲームですが、WiiのVCで購入して遊ぶことができるようです。やってらっしゃるかたが多いかとは思いますが、もし、まだというなら、ぜひ。



(追記7.15.2009)このレビューを書いたPeer Schneiderは現IGNの副社長で、ネットの外人4コマでよく見る、この人です。
(追記7.30.2009)追補を書いたMatt Casamassinaが一番左です。

peers.jpg



↓励みになりますので、よろしければ、ひとつ。

人気ブログランキングへ


   
posted by gyanko at 21:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
  1. おい•••初見なのに泣かせるなよ。
    64を再度購入してしまったじゃないか。
    もちろん。ゼルダは今からさ。
    家族でやった良い思い出が浮かぶじゃねえか。

    このブログが大好きになりました。
    Posted by ごまた``れ at 2010年05月09日 10:38
  2. いまやっても、
    少年期⇔青年期の周りの反応や仕掛け
    ダンジョンの作りやNPCの個性
    最近のゲームでもここまでつくりこんでないのが多いからなぁ
    ある意味開発者のやる気がいい意味で暴走した作品だろうな
    Posted by   at 2011年06月21日 20:31
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。