リリースされたゲームは、有名どころでは、ファミ通40点満点の『ソウルキャリバー』(ナムコ)、『シェンムー』(セガ)、『ソニック・アドベンチャー』、『エターナル アルカディア』(オーバーワークス)意欲作としては、マイケル・ジャクソンも登場した音楽ゲーム『スペースチャンネル5』、音だけでプレイするゲーム『リアルサウンド風のリグレット』等。(その他のゲームタイトルについてはこちらを。)
残念ながら、「家庭用ゲーム機でゲームボーイシリーズの任天堂やプレイステーションシリーズのソニー・コンピュータエンタテインメントとのシェア争いに敗れ経営が悪化」し、「2001年3月31日、唯一製造し続けていたゲームハード機ドリームキャストの製造を打ち切り、ハード機製造から完全撤退」(Wikipedia)したものの、いまだにファンの多いコンソールです。
セガ、ドリームキャストの10周年を静かに祝う
2009年の9月9日に、セガで1999年9月9日のドリームキャストの発売日を記念するどんなイベントがあるわけでもない。だが、セガは、1つの鍵となる意味では、この前世代ゲーム機の将来を考えてはいる。
セガ・ウェストの代表、マイク・ヘイズは水曜、ドリームキャストにセガはプライドを持ってはいるが、9月の発売10周年を公式に祝うことはないと語った。
「一般的に言えば、我々は公式なことは何も行ないません」とヘイズは言う。「大きな理由としては、セガが自社をソフトウェア会社として再構築していることです。我々にとって重要なのは、現在、販売中の他のプラットフォームに焦点を当てているということですから」。
「ただ、非公式に言えば、ドリームキャストの発売に関わっていた人間が社内にはいますので、お祝いはするでしょうね」ともヘイズは語った。「しかし、会社としては、明らかな理由がありますので、関心は低いということです。我々はもう、事実上、別種の会社ですから」。
ヘイズは、セガがソフトウェア会社として再構築され、他会社のハードに集中すべき立場にあると言う。「エクセレントなゲーム機だったドリームキャストをないがしろにしているわけではありません。そうして、我々がドリームキャストで成し遂げた革新を軽視しているわけでもないのです。オンラインのアプリケーションという意味では、おそらく時代の数年先を行っていたと思いますから。ただ、社としては、現在、複数の他ゲーム機に対応していますから、過去、我々がファースト・パーティだった時代のことより、現在の我々のファースト・パーティのパートナーのことを語りたいということです」。
ドリームキャストというハードウェアは、すでにセガが注力する対象でもないかもしれない。だが、ドリームキャストのソフトにはまだ未来がある。セガは、ダウンロード用や家庭用ゲーム機、またPCや携帯ゲーム機のソフトとして、かつてのドリームキャストのゲームを積極的に発売している。
「ドリームキャストのラインナップは、大作が多いので、現在のプラットフォームにもってくるのは容易くありませんが、おそろかにはしませんよ。詳細を言うことはできませんが、こう言えば十分でしょう。技術的な問題が山積みです。ライセンスの問題も山ほどあります。でも、メガドライブのゲームをそうしたように、我々は皆さんにドリームキャストのゲームをぜひとも見てもらいたいんです。大変な作業ではありますが、そうしたいんです。すぐにでも、それが実現できればいいと願っています」。●
この記事のライターのかたは、おそらくドリームキャスト・ファンなのでしょう。
うがった見方ですが、ドリームキャスト10周年を祝いたいがために、記事ネタを求めて、わざわざセガに問い合わせたのではないかと想像します。とはいえ、返答はわかっていたはずですし、それだけでは記事が薄いので、ドリームキャストの移植の話をつけたのだろうなあ、と。
私は、こういう記事がとても好きです。公的な立場もわかったうえで、体裁は忘れず、かつ好きなモノに対する愛情をにじませてるのが、大人の仕事だなあ…と。
■もう僕のドリームキャストは動かないけど、ビジュアルメモリ(訳注:ドリームキャストの外部メモリ。ミニゲームをダウンロードしてプレイもできる)はまだもってるんだ。
■オレは3つもってる。あとポケットステーション(訳注:ビジュアル・メモリのコンセプトを流用して、PS用に発売された携帯ゲーム機)も。
■2年前に友達から買ったよ。大好き。日本に行ったときに、周辺機器も手に入れた。特に、VGAボックス(訳注:ドリームキャストとパソコンのモニターを繋ぐ機器)とアーケードスティック(『MARVEL VS. CAPCOM2』、『ソウルキャリバー』、それに『Virtua Tennis 2』だってまだ現役)。
偉大なゲームがたくさんあったって言われてるけど、『タイピング・オブ・ザ・デッド』はあまりの酷さに忘れ去られたね。
■セガは、ゲーム業界のシェイクスピア並みの悲劇。
■↑哀しいが、……あまりにも事実だ。
■だからこそ悲劇なんだよ。ちょっと今夜は酔っ払ってるのかもしれないけど、この記事を読んでたら涙が出そうになった。オレ、黒のセガ・スポーツバージョンのドリームキャストも持ってるんだ。だから、もう、大ショックだったね!
■ビジュアル・メモリ用のバッテリを10ドルで買ったばっかり。これで『エターナルアルカディア』を完璧に遊べる。
■あのバッテリ、ほんの数日でだめになるんだよなあ。ドリームキャストを最初に買ったとき、どうにかバッテリをもたそうと思ったけど、しょっちゅう、すぐにダメになったもんだ。あれ、コントローラにバーチャル・メモリを挿してるときも、バッテリを使ってるんだと思う。
ドリームキャストがONになってるときのイライラする音にも慣れたもんだったなあ。あの頃、ドリームキャストの音で、家中が起きたもんだったよ。
■そうだよ。コントローラに挿しっぱなしにするとバッテリが減る。バーチャル・メモリは抜くように。そうすればしばらくは保つ。ま、それでもやっぱり、バーチャル・メモリはさっさと死ぬ運命にあるけどさ。
■シェンムー、シェンムー、シェンムー、シェンムー、シェンムー、シェンムー、畜生め。
■「事実上、別種の会社ですから」
……わかってるさ。
■↑しかも、良い意味じゃなく、だ。Mr.ヘイズ、セガはかつて革新と想像力の会社だった。哀しいかな、今はそこそこのソフトを開発する二番手(あるいは、3番手)の制作会社だ。オレは、あの本物のセガに会いたい。2009年9月9日は、セガがかつてどれほど偉大な会社だったかを思い出す哀しい日になりそうだな。同じ日に『The Beatles: Rock Band』(訳注:2009年E3のマイクロソフトの看板ゲーム)が発売になるのがせめてもの慰めか。
■ドリームキャストは、俺がかつて持ってた中で最高のコンソールだよ…。
■僕のドリームキャスト、修理しないとならないんだ。ディスクが読み込めない。なんでかわかる人いる?
■触ったことはほとんどないけど、『ソニック・アドベンチャー』と『クレイジー・タクシー』をちょっとやったことがある。そのぐらい。
友達は今でも現役で動くドリームキャストを2台もってるよ。1つは発売日当日に買ったやつ。いまだに、これまでで最高のシステムだって言ってるよ。クレイジーだなあとは思うけど、でもね……
■ドリームキャストの『シェンム−3』が2009年9月9日に発表になる。そう思いたい人いない?!
■オレもそうコメントしようとしてた。『シェンムー2』がXboxに来たのは、なんとかして日本人ゲーマーをXboxでプレイさせようっていうマイクロソフトの悲痛な叫びだったんだよ。(3が出るなら、2のあらすじをムービーで付けないとだめだろうな。だって、誰も2をプレイしなかったわけだから。)(訳注:日本では、『シェンム−2』のXbox版は発売されていません。)
■Oh、『シェンムー』よ、どれほどキミが恋しいか。あのゲームは本当に素晴らしかった。ドリームキャスト、大好きだった。今は亡き、オレたちのコンソールに黙祷しよう。
■『ブルースティンガー』と『バイオハザード CODE:Veronica』はドリームキャスト独占のホラーゲームの双璧だったことを言っておかないと。ドリームキャストがまだ手元にあったらなあ。理由はわからないけど、なくしたんだ。盗まれたか、捨てられたか……
■『バイオハザード CODE:Veronica』はPS2で出たよ。
■『ブルースティンガー』の続編も。『イルブリード』は、ドリームキャストの末期に出たせいで正当に評価されてないホラーゲームだけど、本当に素晴らしかったんだよ。
■どれほどオレがドリームキャストを愛してたか。2009年9月9日はオレの記憶に永遠に刻み込まれる日だ。発売日の夜、オレは列の3番目に並んでた。ニュースのカメラもいたな。オレたちは商店街の中に入ってから、EB Games(訳注:米国のパソコンとゲームのチェーン店)の前でまた並んで待った。そしたら、ローンチのゲームがすべて揃ってないって言われた。けど、たいしたことじゃなかったな。輸入のはすべて揃ってたし。ソニックもソウルキャリバーも。オレは買ってすぐに家にもって帰って、そのまま8時間ぶっ通しでプレイしたんだよ。……オレの嫁は鼻も引っかけなかったけど(笑。
■ドリームキャストは今でも俺の一番のお気に入りのハードウェアの1つだ。理由の1つは何本かの素晴らしいゲーム、そうして時代の遥か先を行ってたこと。……ブロードバンド・ネットワーク、バーチャル・メモリ、VGAを通じたHD出力。今考えたって、ちょっとスゴいよ。セガはドリームキャストをあまりに早く撤退させすぎたよね。
■グレートな、グレートなシステム。打撃だったのは、この3つ。
1) PS2がDVDプレイヤー搭載だったうえに、大衆が新しいメディアに気持ちがいってる時代だったこと。
2) EA Sports(訳注:エレクトロニック・アーツのスポーツゲームのブランド)がドリームキャストでゲームをリリースしなかったこと。
3) コントローラがひどかった(少なくともオレ的には)。
■↑1) 事実。少なくとも日本では。
2)実際にセガは、自社でスポーツゲームを作ったし、すっごく良かったよ。
3) あのコントローラはオレのお気に入りの1つ。2番が360のやつ。
■僕が思うに、最大の打撃は2)だね。あの当時、『マッデン』はすでに、これまでと同じぐらいに売れるゲームだった。EAがDC版を出すことを拒んだことが、決定的に大衆をPSへ向かわせたんだ。
ソニーとEAがドリームキャストを死なせた。枕に押し付けて、ゆっくり窒息させるみたいにして。ドリームキャストの死は、どう考えても、オレがソニーのファンにはなれない最大の理由だ。
■オレは、大声で、酒を飲みながら、一晩中『チューチューロケット!』、『ソウルキャリバー』、『Worms World Party』を友達とプレイしながら、お祝いするよ。バースディ・ケーキ作ろうかなあとすら思ってるところ。
■数年間、セガで品質テスターをやってた。ちょうどセガがソフトウェア会社に戻ろうとしてる頃でさ、ドリームキャストの過去のすべての棚卸し商品を大量に売り出してた。仕事が終わったあの夜、オレは引っ越し用段ボールの特大サイズをもって出かけてって、ゲームをホントにたくさん詰め込んだんだよ。ぜんぶ1ドルだったんだから。すごかったよ。でね、そう、今でもぜんぶもってる。
■↑嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬
■↑ほしいほしいほしいほしいほしい
■↑すげえ。オレは、街中を走り回って、見つけられる限りすべてのドリームキャストの中古ゲームを買い漁ったのを覚えてるよ。でも、特別なものは何も見つからなかった。『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』がどうしても見つからなかったんだ。
■ドリームキャスト。夢よ、永遠にだな。クリスマスにもらって遊んだなあ。
■かつて作られた中で最も偉大なコンソールだったっていう懐かしい思い出をもってるのは、オレだけじゃないみたいだな。ドリームキャストの発売日はオレの人生のマイルストーンなんだ。あの日、趣味をもつ子供から、ものすごく過小評価されてる、若々しいアートの形態に情熱を注ぐ青年になったってわけさ。
■史上最も偉大なコンソール。その日が来たら、お祝いに乾杯するよ。
■これは、かつてなかったほどの最良の、最も鮮明な、素晴らしい映像をくれたゲーム機だ。人がどう言おうと、ドリームキャストは最も偉大な、そうして最も過小評価されたコンソールだった。あまりに先を行きすぎてたことが哀しいよ。誰か『チューチューロケット!』ってゲーム、好きな人いない?
■ドリームキャストを愛してるのがわかって嬉しい。もう10年も経ったなんて思うと驚くよ。『デ・ラ・ジェット セット ラジオ』と『燃えろ!ジャスティス学園』が移植されるまでは、ときどき埃を払ってやらないとなあ。
■ドリームキャスト大好き。まだオレのは完璧な状態だよ。セガに(だめな)ソフト制作会社なんてやめて、昔に戻ってほしい。コンソールを発売して、想像力を溢れださせてほしいよ。セガは「幸せな」会社じゃないと思うんだ……。
■ドリームキャスト好きだ。『ソニック・アドベンチャー』が動いてるのを最初に見たときは、本当に感動したよ。それと、始めてオンラインでゲームしたとき。
■マイク・ヘイズは僕の心を勝ち取ったと言わざるをえないね。ドリームキャストのことを話してたときのサイモン・ジェフリー(訳注:元セガ・オブ・アメリカの社長。先頃、iPhone用ゲーム制作会社gmocoに転職。ドリームキャスト2や『シェンムー3』の可能性を全否定)は本当にイヤなやつだったよ。このスレッドのコメントを楽しんで読んだよ。ドリームキャストにはちゃんとファン層があるんだ。オレは今でも毎日プレイする。買った日からずっと。
■9月9日にドリームキャスト・パーティをやるつもり!どこでやるかはまだ未定。でも、ニュージャージーに住んでる。…だから、やろう!ドリームキャスト・ケーキはもう決まった。
死者に鞭打つ人はそうそういないとは思うのですが、それ以上に愛情溢れるコメントが連なっていました。Wikipediaを読むと、湯川専務のコマーシャルが話題になっていた頃にはすでに戦況は悪化していたんですねえ…。
↓湯川専務CMシリーズ。そう思いながら見ると、ちょっと泣けます…。
↓励みになりますので、よろしければ、ひとつ。
こんなにもドリキャスが愛されていたなんて…
トリガー部分の貧弱さすら愛しくなって来た。
そのころは既に低迷期だったんだけど、
ジェットセットラジオ・バンガイオー・ロードス島
マヴカプ2・ソウルキャリバー・セガガガガ等々
記憶に残る楽しいゲームがたくさんあったよ
そういえば今度、海外のメーカーがドリキャス最後のソフトとして
シューティングゲームを出すんだけど記念に輸入しようかな
出来は物凄く微妙そうに見えたけどね・・・
本体とコントローラーしかないよどうしよう…。
スペースチャンネル5は本当に凄かった。新しかったなあ。
リメイクしてほしいくらいまだ好きだけど、マイケルはもういないからね…。
あの頃に帰りたいよ
サクラ3とかもたまにやりたくなったり。
「がんばれよ」としか、声をかけてもらえなかったけど、面倒見がよくて一番好きな上司でした。