『氷と炎の歌』シリーズは米国HBOによってテレビドラマ化され、4月から放映中。トレイラーはこちら↓。
Game Of Thrones "The Game Begins" Preview
記事は、こちらから。
日本に、ジョージ・R・R・マーティンの「冬」がやってくる。:『七王国の玉座』のマンガによる装丁が驚くほどの素晴らしさ。
ジョージ・R・R・マーティンの『氷と炎の歌』シリーズの日本版が美しい。これは、装丁のイラストを描いた菅原健、鈴木康士、目黒詔子の力だ。マンガに影響を受けた、この信じられないウェステロスのアートをギャラリーでチェックしてくれ。●
日本版(左)と英語版(右)↓。
『七王国の玉座』(原題:『A Game of Thrones』)
『王狼たちの戦旗』(原題:『A Clash of Kings』)
『剣嵐の大地』(原題:『A Storm of Swords』)
『乱鴉の饗宴』(原題:『A Feast for Crows』)
この記事についたコメントです↓。
■米国版よりぜんぜんいいわー。
今、3巻目を読んでるところ。このシリーズ大好きなんだよね。でも、タイトルもありきたりだし、本のカバーも平凡だし、読んでみようって気になったのつい先月なんだ。
■↑このシリーズがマンガだったら、ためらいなく即買いだったろうな。
■日本版、ゴージャスなカバーだ。
本当に、いつもいつも似たようなデザインの退屈なカバーばっかりで飽き飽きだよ。
■この小説、入るのがかなりむずかしいよね。しょっぱなから人物名は多いわ、場所名は多いわ。一気にくるから混乱する。
■↑だから、ドラマを先に見るわけよ。名前と顔が一致すると慣れるからね。
■西欧のシリーズの日本版って、いつも気味が悪いなあって思うよ。デザインがエイリアンっぽいっていうか、気持ち悪い。ファンタジーに興味のない人が、こういいう絵を見て興味が出てくるってことあるの?
あ、でも、良い面もある。ウォーレン・エリス(訳注:米国のコミック作家)の『Next Wave』の登場人物の絵を今石洋之が描いてて、これがカッコいいの!http://www.warrenellis.com。
■↑『グレンラガン』の監督か!
■↑今石がファンなのはあんまり驚かないよ。ずっと『Next Wave』のOVAを今石に監督してほしいって夢見てた。これ以上にぴったりな人はありえないでしょ。
■わかった。最後のほうのメリサンドだね。天野喜孝風のスタイルだ。めちゃめちゃすごいわ↓。
■いいねえ!これカバーのために買いたいよ!
■まず、これは言いたい。オレはマンガとアニメを熱愛してる。でも、……。
素晴らしい小説をマンガ化すると、絶対にみんな本を読まなくなる。それと、言っておくが、これは『氷と炎の歌』シリーズであって、『七王国の玉座』シリーズじゃないんだ。
ま、日本版カバーはすっごいきれいだけど。
■↑マンガの『バガボンド』って読んだことある?歴史小説の『宮本武蔵』を、きっちり原作通りっていうんじゃなくて、ゆとりをもたせた感じでマンガ化したやつ。
絵ももちろんだけど、ユーモアが作品を素晴らしいものにしてるんだよね。翻訳も、現代的な英語の文法を変えたりして訳してる。
オレは、原作の小説の英訳本も買ったんだけど、マンガのほうが原作よりストーリーの流れがぜんぜんスムーズなんだ。もちろん、絵は一流。
もちろん、小説の大作1冊(訳注:英訳本は1冊にまとめられているようです)vs. それを原作とした30巻を超えるマンガ(現在も連載中)っていう比較だし、絵がたくさん入ってるから、マンガのほうが話が引き伸ばされてはいるんだけどさ。
■日本産のファンタジーマンガに親しんでると、彼らがアイディアをどこから得てるかわかってくるよ。『七王国の玉座』は本当に傑作。マンガ化されたものは、同じぐらいいいものか、もっといいものになってほしいなあって思う。
■↑いや、このシリーズはまだマンガ化されるってわけじゃないよ。単に、本が日本語に翻訳されて、そのカバーがこれって話。
■↑日本の本で、カバーがマンガなのって珍しいことじゃないんだよ。特に、SFとかファンタジーだと。
■ティリオンが日本版の絵だとスゴイことになってる。インプ(小鬼)ってあだ名が日本の人には強烈な印象だったんだな。だから、こういう感じになったんだろうって僕は思ってる↓。
■↑同じこと思ったよ。ティリオンは、実際は80歳ぐらい。超能力の才能を秘めてるんだよね。影の存在としての出生だってことも含めて、これなら「らしい」って感じだったんだろう。
■ティリオン、奇形の小人っていうんじゃなくて、子供みたいに描かれてるな。
■↑てか、『チャッキー』みたいになっとる!
■ぐあああーーーーーーー!!!マンガもアニメも大好きだ。でも、『氷と炎の歌』をマンガ化するのは絶対にだめ!
他のファンタジーのシリーズなら、マンガ化したら良いものになるのがほとんどだろう。でも、このシリーズは、よくある神話上の生物だとか魔法とかじゃなくて、人間の交流や関係に焦点を置いて素晴らしい描きかたをしてるんだ。マンガにすると、よくわからないものになってしまう。
『魔法少女まどかマギカ』をローカライズして、実写版でHBOがシリーズにするようなもんだよ。ミーガン・フォックスあたりの主演でさ。
■↑落ち着け。翻訳本のカバーってだけだから。
■このシリーズのカバーって、すっごい平凡だよね。まあ、中に書かれてる物語をかけらも想像できないような、昔ながらのファンタジー本のカバーからはステップアップしてるけど。
こういう日本版みたいなカバーは好きだなあ。「普通より面白そう」って思わせてくれるよ。
将来、本をオンデマンドで印刷できるようになったらクールだよね。好きな表紙を選べるの。そしたら、僕の『七王国の玉座』のカバーには日本版のこれを選ぶわ。
■ナイス!さあ、今度は『ベルセルク』のテレビドラマ化を実現しよう。原作に忠実にね。ここは断固として言いたい、内容を薄めたりしないで、原作に忠実に。
■↑賛成!
■ジョン・スノウの表紙のやつ。怖そうな白い狼がカッコいいわ!デナーリス・ターガリエンの表紙のもスゴイ↓。
この表紙、ほとんど全部大好きだ。本を読んだことのない人のために言うと(オレは3巻まで読んだ。残りを今読み終えようとしてるところ)、エクセレントなシリーズ。伝統的なファンタジーのお約束ごとにははまっていかない。もっと政治的な陰謀とか、ファンタジー要素が多少ある戦争って感じなんだ。英国史のバラ戦争にすごく似てるかな。
まあ、読め。素晴らしいから。HBOがカッコいいドラマにしたのも理由がわかろうってもんだ。
■これ、井上雄彦だったらスゴイ作品になってたろうなあ。
■アメリカ版のカバーアートより出来が良いよなあ。今回ばかりは、オレが日本のものなら何でも大好きな人間だから言ってんじゃないよ。アメリカの本のカバーはなにごとなんだよ?半分以上はヒドいもんだ。
■↑このシリーズには2種類カバーがあるの。最近のはシンプルだし、そのへんの本のよりはぜんぜんいいよ。日本版のカバーはいかにも日本風で変わった感じ。…私の好みじゃないけどなあ…。
■HBOの素晴らしいテレビシリーズを数回見てから、シリーズを読み出したんだ。もうすでに夢中。日本版のカバー、すっごいカッコいいわ。
■ねえ、この日本版の絵のもっと大きいサイズのどっかにない?壁紙にしたらスゴイなって思うのが何枚かあったから。
■ケルティック・ボーダーに囲まれてるイラストはほとんど全部カッコいい。それ以外のはきれいだと思えない。
今、1巻の800ページ中の272ページ。2週間以内には読み終えないと。これまでのところ、好きだ。
ラッキーなことに巻末に登場人物何人かの名前のインデックスがついてる(十分じゃないけど)。もう頭に置いておかなきゃならないことがたくさんありすぎるんだよ。『指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)』よりひでえ。
■↑だんだん楽になってくるよ。本当に重要な人物は、やまほどって数じゃないから。少なくとも、ドラマよりは本のほうが楽なんじゃないかな…。
■↑地図をプリントアウトしておいて。後半になると、印刷しといてよかったって思うから。
少しわかりにくのですが、現在、『氷と炎の歌』シリーズは、「ハヤカワ文庫SF」と、同じくハヤカワから「上製本」で出ているものがあるようです。
●第一部:『七王国の玉座』
ハヤカワ文庫版 1〜5巻
『七王国の玉座〈1〉』
『七王国の玉座〈2〉』
『七王国の玉座〈3〉』
『七王国の玉座〈4〉 』
『七王国の玉座〈5〉 』
上製本 上下巻
『七王国の玉座〈上〉』
『七王国の玉座〈下〉』
●第二部:『王狼たちの戦旗』
ハヤカワ文庫版 1〜5巻
『王狼たちの戦旗〈1〉』
『王狼たちの戦旗〈2〉』
『王狼たちの戦旗〈3〉』
『王狼たちの戦旗〈4〉』
『王狼たちの戦旗〈5〉』
上製本 上下巻
『王狼たちの戦旗 (上) 』
『王狼たちの戦旗 (下) 』
●第三部:剣嵐の大地
ハヤカワ文庫版はなし。
上製本 1〜3巻
『剣嵐の大地〈1〉』
『剣嵐の大地〈2〉』
『剣嵐の大地〈3〉』
●第四部:乱鴉の饗宴
ハヤカワ文庫版はなし。
上製本 上下巻
『乱鴉の饗宴 上』
『乱鴉の饗宴 下』
…これは本屋で見かけたら、どれが1巻がわからずに迷う自信があります…。
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